田口俊樹のレビュー一覧

  • 森から来た少年

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    ネタバレ

    クラスのいじめられっ娘ナオミが姿を消した。クラスメイトのマシュウは敏腕弁護士の祖母ヘスターに行方を捜してほしいと相談する、ヘスターは幼少の頃森で保護された経験を持つワイルドに協力を仰ぎナオミの捜索を開始する。

    いじめ、貧富の差、ネグレクト、児童虐待。日本にも転がっているクソのような社会問題を扱いつつ、物語はそれらの危険性を啓蒙するだけではなく、とんでもない方向に転がりだす。そうだったコーベンはこういうミステリーを書く作家だった。

    シリーズ物にするつもりなのか、ワイルドとその周囲の積み残し疑問は結構あるし、上記の社会問題もまぁまぁサラっとおいてきぼりしている感もあって、「人道上も物語の展開も

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    2023年12月17日
  • 陽炎の市

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    「業火の市(CITY ON FIRE)」での抗争に敗れて西へ向かったダニー・ライアンの物語の第2弾(「陽炎の市(CITY  OF DREAMS)。西には”Dreams”があったが陽炎のように....。
    映画的で(ハリウッドが舞台の1つ)、スピード感にあふれており、さすがのウインズロウ&田口俊樹の世界でした。ダニーの部下のアルターボーイズ、ネッド・イーガン、親友マック、母親マデリーン、ハリウッド女優ダイアン....。「犬の力」...シリーズのように上下巻ではないので、もう楽しみが終わってしまう...と思ってしまいました。
    来夏刊行予定の「荒廃の市(CITY IN RUINS)」が待ち遠しいですが

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    2023年11月19日
  • THE MATCH

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    幼い頃に独り森で育った過去を持つ天才調査員ワイルド。コスタリカでの新生活を終えてアメリカに帰国した彼は、DNA鑑定サイトを使い生みの親を捜していた。亡き親友の母・豪腕弁護士ヘスターの協力を得て、父親と思われる男を捜し出したものの、母親が誰なのか、なぜ自分が森に捨てられたのかはわからないままだった。そんななかで母方の血縁者と思しき男PBからの4か月前のメールに気づいたワイルドは、彼と連絡を取ろうとする。PBはリアリティ番組のスターだったが、あることが原因で大炎上し、行方がわからなくなっていた。PBの周辺調査を進めるワイルドだが、やがて思わぬ事件に巻き込まれてしまう…。

    「森から来た少年」の続編

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    2023年11月16日
  • カーテン

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    エルキュール・ポアロ最後の事件。舞台はポアロ初登場となったスタイルズ荘。ここから伝説が始まり、そして終わる。衝撃的な結末で幕を閉じる。アガサ・クリスティが創造した名探偵ポアロは今までもそしてこれからも人々の記憶に刻み込まれるだろう。

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    2023年10月06日
  • 時計仕掛けの歪んだ罠

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    「怒涛の展開」
    こんなにこの言葉が似合うミステリーは、滅多にない。

    どんな感想を書こうとしても、全てネタバレになるような気がして、書けない。

    北欧ミステリーは好物だけど、またひと味違う。
    印象的なのは「雨」……。

    でも、最後だけは気に入らない。
    次を「読まなければいけない」のと、「読みたくて仕方ない」は、違う。
    だからちょっと残念。
    なぜそう思うかは、やっぱりネタバレ。

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    2023年10月04日
  • 陽炎の市

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    CL 2023.8.25-2023.8.28
    中盤万事うまく行き始めたダニーを信じてはいなかったけど、ラストは捻りもあり、よかった。
    次作「荒廃の市」が楽しみだけど、ドン•ウィンズロウがそこで引退するのはやめてほしい。

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    2023年08月28日
  • 陽炎の市

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    すごく読ませるし面白いけど、待ってたモノとちょっと違った。
    おまけに巻末についてる次回作の冒頭は何なんだ!!
    すっかり表舞台の話になっちゃうの??

    いやあ、ヒリヒリしたギャング同士の戦争が読めるもんだと思ってたからね。
    メキシコのカルテルがいつハリウッドに乗り込んで来るのかと思ったら全然だったな。。。
    かと思ったら変なヒッピーからは一発でつながるし、こんなん笑わせる気か!

    まあ3巻も出たら買うだろうけど。

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    2023年08月16日
  • カーテン

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    ポアロ最後の作品と言う事でなかなか手が出せなかった。でもクリスティには裏切られた事はない。今作も読み入ってしまった。人の心理や憎悪を巧みに煽った犯罪。ミステリーの標準がクリスティって分かる気がする。

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    2023年08月16日
  • スクイズ・プレー(新潮文庫)

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    ネタバレ

    2023年度版このミスベスト10の海外編でまだ読めていなかったラスト1冊。
    絶対好きな話だとは思っていたが、期待どおりだった。

    しがない探偵、離婚歴あり、命の危険に向き合っても屈しない無謀さ、脅しに対してのたまうへらず口、そしてついうっかり心を奪われてしまう単細胞な男心。
    こってこてと言ってもいいくらいの正統派、王道ハードボイルド。

    王道ハードボイルドにベースボール話が絡んでくるのが本作の特徴。
    5年前、向かうところ敵なしとさえ思えるような絶頂期を過ごしていたチャップマン(世界最速左腕ではなく、架空の人物)はシーズンオフに不運にも自動車事故に遭う。
    事故で片脚を失ってしまったことによりML

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    2023年08月12日
  • スクイズ・プレー(新潮文庫)

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    あのポール・オースターが別名で書いた、とのことだがポール・オースターの作品を読んだことがなかったのでピンとこなかった。でもそんなことは関係なく実に完璧な正統派ハードボイルドで、とても面白く読めた。何故こんな素晴らしい出来の作品が翻訳されていなかったのが不思議。

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    2023年06月11日
  • 日々翻訳ざんげ

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    この翻訳読みづらいな〜という程度の感想はもつものの、翻訳者という視点から捉えたことはなかった。

    精霊の守り人を英訳するときに、あちらにない表現に苦労して‥というお話を聞いて、本当に最近興味が出た次第。

    複数人に訳されている古典名作も、読み比べるようなことはなかったので、訳者さんによってこんなに違うのか!と驚き。
    多少の誤訳はどうしてもあるという点にも驚き。そういうものなのか‥下訳についても初耳。知らないことだらけすぎて、面白かった。

    あとがきにもある通り、一時期、検視官シリーズとシドニィ・シェルダンが平積みされていて、私はおこづかいをやり繰りして夢中になったんだっけ。まだDNA鑑定が最新

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    2023年05月06日
  • WIN

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    ネタバレ

    G2023.4.6-2023.4.11
    いつの間にか邦訳がなくなってしまったマイロン•ボライターシリーズのスピンオフ。主人公ウィン。
    今になってウィンに会えただけでもう感謝なんだけど、ミステリとしても面白かった。
    この事件は結局ウィンの事件だったということ。複雑に絡み合ったいくつかの事件。全てはロックウッド一族に行き着く。白でも黒でもない、ウィンのグレーな決断がまた好きだ。

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    2023年04月11日
  • WIN

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    人間関係の設定とストーリー設定が非常に素晴らしい作品。貴族階級の主人公のパワーを生かしたやり取りは爽快。

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    2023年03月25日
  • スクイズ・プレー(新潮文庫)

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    交通事故で片足を失い引退を余儀なくされた元大リーガーの天才打者チャップマンからの依頼。(ヤンキースのチャップマンではない)。国会議員候補と噂されるチャップマンに送られてきた脅迫状、しかしその内容に覚えがないと本人はいう。私立探偵マックスは過去の交通事故にまで疑問を持ち、調査を始める。しかしチャップマンが何者かに殺され、かつてチャップマンを轢いてしまったトラックの運転手も殺され…。

    この話、ポールオースターの幻のデビュー作なのである。知りませんでしたよ。ポールオースターがこんなちゃんとしたハードボイルドを書いていたとは!そして驚くくらいよく書けているのだ。

    あの抽象的で、なんだかよくわから

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    2023年02月27日
  • スクイズ・プレー(新潮文庫)

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     自らの正義を貫くために、検事の職を辞して今は私立探偵をしている主人公。
     脅迫状めいたものが届いたと彼に依頼してきたのは、議員立候補を目指す元大リーガー。彼は運転中交通事故に遭い、野球人生を終えていたのだった。
     
     ここからは、典型的なハードボイルド。夫を心配する妻の登場。仕事から手を引けと暴力や金銭で攻めてくる輩たち。信念を貫き、決して屈することなく、軽口(解説によるとワイズクラックというらしい)や警句を連発する。そして別れた妻と子どもとの交流。
     スピーディーな展開で、思わぬ真実が明るみに出され、最後の最後まで気が抜けない。読んで損はない一作。

     〈追記〉
    本書オビに、海外名作発掘/

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    2023年02月26日
  • あなたに似た人〔新訳版〕 II

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    香草をそのまま食べる感じ、かな?
    パクチーとかルッコラとかバジル?
    料理とあわせるのがいいんだけど、
    はまるとそのままいけちゃうやつ笑

    「満たされた人生に最後の別れを」は、原題が「Nunc dimittis」、シメオンのカンティクムですね。内容はとても世俗的なのにタイトルが終課の聖歌。ラストで流れてたらと思うと…苦いですね。

    有名な「おとなしい凶器」(Iに収録)の原題、Lamb to the Slaughterも旧約聖書にあるみたいですし、何かしら寓意がありそうです。知ったら知ったでさらに苦くなりそうですが…やっぱり香草。

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    2023年01月29日
  • スクイズ・プレー(新潮文庫)

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    この作家、ポール・オースターの別の作品を数年前に読んだ時は、あまり好みではないなと思ってその後敬遠していたのだけれど、今回その名前でデビューする前にペンネームで書いたこの本は、いや、正直面白かった。
    ストーリーはまあ、旧き良き時代のアメリカのミステリー、大袈裟かもしれないが、なんとなくヒッチコックの映画を見ているような気にさせられる冒頭から始まる。
    でもなんといっても気に入ってしまったのは、最後は痛烈に罵倒して別れる女との情事の前のシーンと、別れることになった妻との決定的となった場面、そして、9歳の息子との、おそらくそれが息子にとって最後の父親との思い出となりそうな、野球観戦のシーンだったな。

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    2023年01月29日
  • あなたに似た人〔新訳版〕 I

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    原題 ROALD DAHL’S SHORT STORIES VOLUME I

    読後に嫌な感じが残る〝奇妙な味(江戸川乱歩の造語らしいです)〟が…とっても苦い。人の悪い(というか愚かな)部分が無邪気に出てる分、シニカルというよりもアイロニカルです。もやもやするー。

    理屈じゃない堕ち(落ちではなく)が常識に潜んでるところは十分ホラーですね。「ギャロッピング・フォックスリー」は〝落ち〟ですけど、それでも〝苦〟笑い。良識を壊して不安にしてくれる11篇。

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    2023年01月10日
  • スクイズ・プレー(新潮文庫)

    nao

    購入済み

    こんな目に遭っても続けるの?という目に遭いながら軽口を叩き、というのが結構続くので、
    ちょっとウンザリして心が折れかけたのですが、どういうことだったのか分かってくる所がジワジワと効いてきます。
    そのわかる感じを味わうために、途中イライラしたとしても全部読んでおくのをおすすめします。
    解説も、よくある読書感想文みたいな解説でなく、ちゃんとした解説なので(失礼)良いです。

    #深い

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    2023年01月09日
  • 祖父の祈り

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    ウイルスのパンデミックにより国の機能は停止。
    自分の身は自分で守るしかない。
    老人は娘と孫のため、崩壊した世界のありとあらゆる物と対決しなければならなかった。
    絶望だけではなく、希望も描かれている(と、思いたい)
    とても読みやすかった。

    ヒデミス!2022 選書で手にした一冊。

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    2023年01月06日