田口俊樹のレビュー一覧

  • 祖父の祈り

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    ウイルスのパンデミックによって荒廃した世界。治安は著しく悪化し、物資も乏しい。アメリカのある町に暮らす老人は、悪質な犯罪と公権力の横暴に脅かされながらも、娘や孫と懸命に日々を送っていたが……。

    不思議な読後感。
    久しぶりにリューインの作品を読んだ。これを機に、過去作を読み返してみたい。沈黙のセールスマンの新版が出るらしいし。

    ポケミスに限らないことだが、翻訳書の値段が随分高くなった。売れ行きが心配になる。

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    2022年08月03日
  • 狩られる者たち

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    シリーズ第1弾より、こちらの方がさらに面白かった。まさかのまたまた続き物…
    ストーリーは面白いけれど、外国人特有のつまらない会話のキャッチボールが読んでいて辛い…
    と思って読み飛ばしていたら、直ぐ大切なことまでスルーしてしまいそうで怖い。
    次回作も期待します。

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    2022年07月26日
  • 業火の市

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    86年、ロードアイランド州プロヴィデンスはアイルランド系とイタリア系マフィアが仕切っていた。前者マーフィー家の娘と結婚したダニーが主役。前者の厄介者リアムが後者モレッティ家の息子の女に手を出す。諸悪の根源はここから始まった。

    面白面白かった。読みやすい&先が読めない。「ゴッドファーザー」をまた観たくなった。

    「 犬の力」は途中脱落した。短文を連ねる叙事詩的描写が合わなかったから。しかし、もう一度読むと違うかも。

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    2022年07月26日
  • 狩られる者たち

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    めちゃめちゃ引き込まれた。
    前作に引き続き猟奇的な事件の裏に巨大な影が見え隠れしてるのも良い。
    日本に来る北欧ミステリーあるあるかもだけど、こちらもベリエル&ブローム”シリーズ”になってて、本国では第五作まで出てるそうなので、ぜひ日本でも出してほしい。

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    2022年07月24日
  • キス・キス〔新訳版〕

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    どの話もまったく先が読めない。奇妙な味としかいいようのない、嫌な読後感もあればちょっとしたユーモアにクスっとなることもあり、お得感のある短編集。
    私は後味悪い話のほうが好きです。

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    2022年07月24日
  • 壊れた世界の者たちよ

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    古本屋で購入

    短編集といいながら、ブックカバーを選ぶような分厚い本。
    一編が150ページ以上の短編を6作で編纂しており、トータルは700ページを超える。

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    2022年07月12日
  • あなたに似た人〔新訳版〕 II

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    短編集だ。ゆったりと軽妙で、どの作品にも「あなたに似た人」がいる。小心で適当で打算的。でも、憎めない。何度でも会いたくなる。そんな魅力や魔力が、この本にはある。イチオシです。

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    2022年07月07日
  • 神は銃弾

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    この作者の「音もなく少女は」もおすすめ。
    このアプリで検索してもヒットしないですが…
    強い女の人が好きなんだなぁと思う

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    2022年06月30日
  • 長い別れ

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    CL 2022.6.26-2022.6.30
    田口俊樹氏の新訳。
    今読むなら多分一番読みやすくわかりやすくなっていると思う。

    マーロウとテリー・レノックスのお互いへの想いが深い情緒があっていいなー

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    2022年07月01日
  • 森から来た少年

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    久々におもしろい!!とはまった海外ミステリ。
    ネタバレになるから詳しく書けないのだが、たしかに先が読めないし、ほう!!きみが!!!ほう!!!そうなの!!!となります(わかりにくい


    この方の他の作品も気になるので即ポチしました!

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    2022年06月19日
  • あなたに似た人〔新訳版〕 I

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    後味が悪いなんてもんじゃなくて、1日1話ずつ読みました。
    著者の登場人物(というか人間全般)に対するシニカルな目線が、まるで自分の事を嗤われているような気にさせるのであるな、と思いました。

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    2022年06月11日
  • 長い別れ

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    自殺で、物語早々に退場したテリー・レノックスの影が全編最後まで覆う、饒舌な物語。
    The Good Old days !

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    2022年05月20日
  • 森から来た少年

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    CL 2022.5.17-2022.5.20
    ラストのラストまで読ませる趣向。さすがハーラン・コーベン。
    ワイルドも魅力的。コルター・ショウやパイクを思い出した。他の作家だけど。
    マシュウがいつの間にかお役御免になっていたのは少々気の毒だった。
    原作では続編が出ているらしい。是非とも邦訳を。

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    2022年05月20日
  • 八百万の死にざま

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    アルコール小説のようで実はコーヒー小説。読んでいると無性にコーヒーが飲みたくなる。コーヒーが象徴する高貴さと人生の苦さを味わうハードボイルド小説の傑作。

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    2022年05月10日
  • 神は銃弾

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    ドラッグとセックスと猟奇殺人の世界…。
    会話は聞くに耐えない単語の連発で閉口するのですが、地の文章がグッと来るんですよね~。著者の文章も良いのでしょうが、訳者さんが素晴らしいと思います。(訳出に難渋したとありましたが…)
    ヒロインの精神的な強さも圧巻でした。

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    2022年05月10日
  • カーテン

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    解説に、「長らく封印されていた衝撃の問題作」とあったので気になって手に取った作品でした。

    確かに他のポアロシリーズとは一線を画した作品で、衝撃的でした!!

    賛否は色々ありそうですが、それも含めて楽しめる作品です!!

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    2022年05月07日
  • 音もなく少女は

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    三冊目のボストン・テラン。
    既読の「その犬の歩むところ」「ひとり旅立つ少年よ」とは異なったテイストの作品。静かに熱い女たちの戦い。文章が詩的でたまらない。『暴力の詩人』とは言い得て妙。「神は銃弾」も読まねば。

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    2022年04月27日
  • 狩られる者たち

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    少女連続失踪事件の被害者救出に貢献しながらも、刑事の職を辞することになったベリエル。それでもひとときの安堵に身を委ねていた彼を待っていたのは、あまりに衝撃的な“結末”だった。それから十日余り。雪原に建つ病院の一室で目覚めた男“サム・ベリエル”は、本能に導かれるかのごとく、逃走を試みる。一方、ベリエルの元同僚ディアのもとには見知らぬ女性から不穏な手紙が届いていた…。

    何じゃ、こりゃあ!という作品。これは続けて読んだ方がよいシリーズです。

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    2022年03月21日
  • 八百万の死にざま

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    アル中文学&ハードボイルドの名品。毎日新聞書評欄で橘玲さんが紹介していた。中島らも「今夜、すべてのバーで」とともに必読だ。

    アル中の心理を描く圧巻の描写!
    「一日二杯」が適量といっていたのに、さらに飲む「理屈」を考え出す。いつのまにか、抑制しなくていいということになっていく…。そして、「覚えているのはそこまでだった」(p108)

    無意味に人が死んでいく。くそったれの街。そして暴言を吐く警官。しかし主人公は思う。「彼はどんな相手にも同じことばを吐きかけただろう。相手がいなければ夜そのものにでも」(p189)

    襲ってきた暴漢を倒したが、震えがとまらない。止める方法は、もちろん酒だ。
    「通りの

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    2022年03月17日
  • 森から来た少年

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    ある日忽然と姿を消した、いじめられっ子の女子高生ナオミ。冠番組も持つ豪腕弁護士のヘスターは、ナオミの同級生である孫のマシュウから、彼女の行方を捜してほしいと相談を受けた。何かを隠しているようなマシュウの態度を訝しみつつも、ヘスターは孫のために尽力を約束する。そんな彼女が協力を仰いだのは、幼い頃にたった独り森で育ったという過去を持つ、謎多き天才調査員ワイルド。しかし二人の捜索は予想外の過去をあぶり出し、やがて巨大な闇へと辿り着く――。

    ついにヘスター弁護士が主役に。しかも、前作ランナウェイと同じ時間軸の物語。もう一人の主役、ワイルドが超人過ぎ。

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    2022年03月15日