田口俊樹のレビュー一覧

  • 王女マメーリア

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    ロアルド・ダールの(子供用でない)小説の短編集。表題も面白かったけど、最後から2つ目の「王女と密猟者」がよかった。
    アスパラガスみたいな男(w)の話はなんとなくオー・ヘンリーを思い出しました。ダールってこういうのも書いてるのか・・・。

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    2009年10月04日
  • 泥棒は選べない

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    奇妙な盗みの依頼。こそ泥のバーニィ・ローデンバーは謎の男から奇妙な依頼を受ける。
     アパートに忍び込んで、小箱を盗み出すだけ。そんな簡単な仕事だったはずなのに、申し合わせたかのように警察が現れ、そして、盗みに入った部屋からは死体が発見され……
     マンハッタンの日陰に生きる泥棒のイカした大冒険。

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    2009年10月04日
  • 八百万の死にざま

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    アル中探偵マット・スカダーシリーズ。アル中の辛い症状、酒の誘惑の強さ、AAの実態とか、かなり掘り下げて書かれていて、とても良かった。ミステリーももちろん良い。ローレンス・ブロックは「泥棒探偵バーニィ」シリーズはかなり読んでいるが、マット・スカダーは初。楽しかったです。結構長くて読み応えもあったし。

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    2011年07月31日
  • 泥棒は選べない

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    泥棒バーニイシリーズは最高に好き。軽妙洒脱な語り口がいい(と言っても翻訳ですが)。泥棒に入った家になんと死体が・・・という、ベタでありがちなストーリーですが、バーニイシリーズの場合、謎解きとかそういうのはまあどうでもいいかと。

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    2009年10月04日
  • 八百万の死にざま

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    梁朝偉が20年近く拘ってる本ということで読んだ。なんかね、好き。いいよ、この本。長いし、ミステリーとしてはかなり微妙だけど、スカダーさんが好き。シリーズものなので他も読んでみようかな。

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    2009年10月04日
  • 神は銃弾

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    訳が私の好きな田口俊樹さん。乾いているのに湿っている感じで非常に良いです。
    ストーリーの疾走感もたまらない。

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    2009年10月04日
  • ジキルとハイド

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    ネタバレ

    人間というものは最終的に、それぞれ異なる
    多種多様な独立した住人たちの住む純然たる集合体
    として理解されるようになるだろう。

    抑制が利かず、汚辱にまみれる私も、白日のもと、
    知識の蓄積や、人の悲しみや苦悩の救済に勤しむ私も
    「どちらも同じ私」だった、と振り返るジキル。

    ここの部分を読んで
    平野啓一郎さんの分人主義を思い出した。
    平野さんは「人間が複数の人格の集合体である」
    と捉えることを前向きに捉えていたと思うけど、
    逆にジキルはこれが悩みの種になっている。
    「相容れない二本の薪がひとつの束に
    くくりつけられていることこそ、
    人類の呪いなのではないか。
    悶え苦しむ意識という子宮の中で、
    北極と南極ほどにもへだたった双子が
    ひっきりなしに取っ組み合っていることこそ。」

    二つの両極端な人格を切り離せる薬、
    一時的にジキルの人格を抑える薬を
    ついに作ることができた。
    純粋な悪だけを備えているハイドに良心は無い。
    体が軽く、何でも欲望のままにできる気分だった。
    実際、通りすがりの子供を踏みつけ、
    高齢の紳士の骨を杖で粉々に砕き、殺してしまう。
    憎悪が心身を支配している。

    しだいにジキルにとって変身のための薬は、
    薬物やたばこやアルコールのように
    手放せないものとなっていく。
    だんだんジキルに戻るのが難しくなる、
    薬がなくてもハイドに変身してしまう、
    引き返せない、引き返し方が分からない、
    確実に破滅に近づいていく様子が恐ろしかった。

    誰にでもある良心と欲望だけど、
    どちらか一つではたぶん苦しくて
    バランスをとって生きるのが良いのかもしれない。
    ジキルの隠し持っていた欲望は、
    社会で受け入れられないものだった。
    でも欲望自体を無理やり消したら
    それはジキルではなくなってしまうとも思う。

    アタスンは、凶器がジキルの杖だったり
    ハイドの筆跡がジキルに似ていて明らかに怪しくても、
    ジキル自身が悪というよりは
    あくまで一時的におかしくなっているだけ、
    と信じているようだった。
    救われてほしかった。

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    2026年08月09日
  • 神は銃弾

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    プロローグ

    “神は銃弾”
    神のような絶対的存在ですら、たった一発の銃弾の前には成す術がないのであろうか!?
    人間は、絶対的な暴力の前には無力なのか!?

    その答えは……



    本章
    『神は銃弾』破壊的な★3.5
    アメリカ探偵作家クラブ賞 ノミネート
    英国推理作家協会賞新人賞受賞
    このミス1位
    ゼロ年代ベストミステリー3位

    ボストン・テランの錚々たる賞を引っさげた、
    輝かしいデビュー作である

    ドラッグ、セックス、ヴァイオレンス、猟奇的殺人、エログロ…アメリカの闇を全て詰め込んだ作品だ

    これは、傑作なのか!?
    それとも、只のヴァイオレンスなだけの作品なのか!?

    私は後者をとる

    そう感じた!!!



    エピローグ

    本書が刊行されたのが2001年である
    “羊たちの沈黙“に代表されるハンニバルシリーズや
    タランティーノやたけしの初期の作品にみられる、猟奇的で暴力的な特異なキャラクターを配したヴァイオレンス作品が一世を風靡していた時代の影響なのかこういった作品がもてはやされたのかもしれない


    20年以上経過した現在では通用しないし流行らない

    何かが足りないのだ
    大切な何かが!

    その答えは……

    プロローグとエピローグの答えは、結局見つからなかった


    いったい銃弾は何処に行ってしまったのか!?

    そう思った(¯―¯٥)8v♪


                         完

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    2026年07月16日
  • ひとり旅立つ少年よ

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    少年の旅路を描いた作品
    訪れる先々での出来事が話の中心になっているが
    個人的にはもう少し、知らない土地の風景描写を楽しみたかった

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    2026年06月01日
  • ジキルとハイド

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    名前は有名だけどはじめて読みました。
    文章が昔の感じで読みにくく、なんとなく没入できませんでした。
    昔はこれが面白かったのか...!

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    2026年05月27日
  • 祖父の祈り

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    リューインさんのファミリー物(といっていいのか…?)
    病名は書いてないものの、世界的パンデミックにより崩壊したアメリカが舞台。
    設定ではあるけれど、この設定が受け入れられるほどにはアメリカでのコロナの被害はすごかったのだろうと思わせる。

    感染症で妻を亡くした老人、その娘、孫である少年が、ただ生きているだけの日々。
    だけどそこに一匹の犬と、そして一人の少女が合流して、家族の物語が動き出す、というストーリー。

    淡々と、フードバンクに並んだり廃墟に忍び込んで暮らしたりといったパンデミックで崩壊した世界を生きる親子の生活と絡めて彼らの過去がわかるのだが、老人も彼の娘も割としんどい過去を持っていることがわかる。それでも、学校も友達も何もかも奪われた少年よりはマシだという気持ちを持つふたり。
    少年はそんな祖父と母親に過剰に守られながらも子供らしい冒険心を発揮していく。
    少年の姿に気持ちを変えた老人と母親は、家族を守るために、家族の人生を変えるために決断し、行動していく。


    崩壊したディストピア世界をこれから生き延びていかなければいけない家族を前に、大人として祖父は決断し行動し、そして祈りを捧げる。
    他にもシリーズのように人が死ぬわけでもなければ事件が起こるわけでもない。でもこの世界では毎日の食事を得ること自体が、必死の出来事だったりするわけだ。そしてそんな世の中でも警察がいてバッチを振り回していたり、フードバンクとして食料品を供給するルートがあったりと、権力というのは恐ろしいと感じられる。

    正直、小説としてはそこまで「面白い」ものではなかったが、世界が変わったら?ということを想像、喚起させる小説として面白かった。
    これをしっかり小説として成り立たせるあたり、さすがベテランと言わざるを得ない。

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    2026年05月05日
  • ジキルとハイド

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     テーマは良いが、思ったより読みにくかった。難しいという読みにくさではなく、個人的に分かりづらい書き方(淡白すぎるのか?)な気がした。解説にもあったが、この本はミステリー要素も感じるし、『オペラ座の怪人』に似た、ゴシック味も感じた。基本的に暗い調子で、話の筋だけなら最後の手紙部分だけで十分だが、友人側と本人側両方から見れる作りになっているのは凝っている。だが読んでいる時は、特に友人パートが分かりにくさを感じがちだったので、最後の手紙による告白が良かったと思った。なかなか建物の様子とか街並み、時代背景を理解できていないと、情景のイメージが付きにくかった。次第に薬を飲まずともハイドになってしまい、自分(ジキル)がハイドに乗っ取られていく様子は良かった。そしてハイドからジキルに戻るのが困難になっていくのも。次第に浸食されていくような恐ろしさや、ジキルはハイドのことを気にしているのに、ハイドはジキルのことを気にせずやりたいことをやりたいようにやってしまうこと。「ジキルとハイド」という言葉は有名だが、原作を読むと、その葛藤などが見れて、良い。

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    2026年03月27日
  • ジキルとハイド

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    設定を知っていていて(裏表紙にネタバレあるし)読んでしまったのがよくなかった。
    せめて裏表紙を読まずに、知識無しで読めたら違ったのか…?
    有名な作品なので読んでおきたくて。
    あの時代にこれを書けたってことがすごかったんだと思うけど、現代人が読んだらイマイチかも。
    あの時代独自の書き方でもないし、奥深さと新しさもないので。

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    2026年03月17日
  • ジキルとハイド

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    設定は知っていたけれど初めて読んだ。
    人には確かに二面性(多面性)があるが、それをそもそも複数の人間が集まって一つの人間が構成されていると言う思考がまずおもしろい。というか思いつきそうなものだけどそれが軸になっているのが良い。しかも最終的には奥にしまい込んだ悪の部分がジキルを支配する。手記で第二の人格と言っていたが彼の本質は悪の部分でそれを塗り固めるためにジキルの善い部分が表出したのかも。アタスンがジキルを大切に思い、命を賭けてでも助けようとするところも良かった。

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    2026年03月11日
  • ジキルとハイド

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    元祖二重人格ホラーサスペンスです。
    正直に言うと、どんな小説でもオチが二重人格だと、夢オチと同じくらいすごくガッカリですが、著書のクオリティが世紀を跨いで愛されるほど高いので、真似したくなる気持ちもわからなくないです。

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    2026年03月05日
  • ジキルとハイド

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    新潮の大ネタバレ装丁でも、物語がするするとテンポよく展開するので、最後まで弛まずに愉しめた。

    社会的地位や経済力のない破廉恥な私は、ジキル博士の苦悩とは無縁だが、博士の抱く心理的相克には共感できる部分も多かった。

    そして、ハイドのように倫理やモラルを意に介さず、反射的な感情に従って振る舞いたいと思ったことは、誰しもあると思う。私自身、電車の中で変なヤツを見たり、クレーム対応をしたりするときは、よくそう思う。

    日常で、私の中のハイドが顔を出してこないことを願うばかりだ。

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    2026年04月13日
  • 時計仕掛けの歪んだ罠

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    ネタバレ

    真相が案外あっさりな上に個人の怨恨が無理に関係してくる。
    長い長い読破の先に『終わらない終わり方』が待っていた。

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    2026年02月08日
  • ジキルとハイド

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    新訳だけど、描写、セリフが難しく頭を整理しながら読むのが私にはなかなか困難だった。
    有名なキャラクターなので、この物語の核となる「ジキルとハイド」の正体を知っていたけれど、当時、初めて読んだ人達はそれは衝撃を受けたんだろうな。
    大切な友を失くし、真実を知ったアタスンのことを思うと心に重たいものを感じる。

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    2026年01月26日
  • スクイズ・プレー(新潮文庫)

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    オースターがデビュー前に別名で執筆した本作、練られた展開、ウィットに富んだ台詞の応酬、感情に流されない私立探偵と、帯の言葉通りの「ハードボイルドの王道」。淡々と綴られる物語の中、主人公が息子と野球観戦に行く場面にオースターが香る。

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    2026年01月25日
  • マット・スカダー わが探偵人生

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    ローレンス・ブロックの、私立探偵スカダーのシリーズとして、最初に読んだのは「八百万の死にざま」だったと思う。相当昔の話だ。その作品で、ローレンス・ブロックも、スカダーのシリーズも好きになり、ずっと読んでいる。
    この作品が、スカダーのシリーズは最終作になるらしい。
    ただ、この作品は、「私立探偵」としてのスカダーが事件に取り組む話ではなく、スカダーが探偵になるまでの話を、回顧しているという仕立ての物語。私立探偵ものとしてのスカダーのシリーズは、そういう意味では前作で終わっていたのだ。この本が面白くなかったとは言わないけれども、最後の作品であれば、やはり私立探偵スカダーに合いたかった。

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    2026年01月17日