あらすじ
17歳の誕生日の朝、王女マメーリアは自分の顔を鏡で見て愕然とした。不器量な少女が、一晩で絶世の美女に変身していたのだ。彼女は美しさゆえに絶大な力を身につけるが、かわりに不幸な運命が訪れ・・・・・・大人のための寓話である表題作の他、偉大なストーリーテラーのすべてが堪能できる九篇。日本オリジナル短編集。
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Posted by ブクログ
大好きなダールの本を一冊読み終える度に、「うわ…またダールの話を初めて読む感動をひとつ、消費してしまった…」となってしまう。
そう、名作映画を観ずに取っておくのと同じ心理です。
でも最近、早く全て読み尽くしてしまいたい欲求が最上級に高まっていて、誘惑に負けてしまいそう。
こんなにも本の世界に不思議な感覚で惹き込まれる作家さんは私に取って彼しかいないのである…!
ずっとずっと大好き!!!!!
Posted by ブクログ
「チョコレート工場の秘密」「マチルダ」「こちらゆかいな窓拭き会社」の童話を出しているダールの大人向け短編集です。
「チキチキバンバン」「007」の映画の製作にもかかわっています。
そんな機知にとんだダールの話らしい展開です。
最初の「ヒッチハイカー」は、前半はダールらしくないなという気もしましたが、後半になると、なるほどという展開でした。
短編集なので、一つ一つ、他のダールの作品と比較しながら読むことができます。
ヒッチハイカーは、「父さん狐」に近いでしょうか。
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ロアルド・ダールの短編集。
童話的というか、ささやかに教訓的。
オチの読めるものもいくつかあるが、表題作と、「傘」にはゾクリとする凄みがあった。
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クスッと笑えたり、ちょっぴりゾッとしたり、心が浄化されたり、スカッとしたり。
登場人物が痛い目に遭うと思わずニヤリとしてしまう自分って性格悪いなと…笑
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不器量な王女マメーリアはある朝目が覚めると絶世の美女に変身していた。美貌のマメーリアは優しい心を失う代わりに、絶大な力と傲慢さを身につけ、不幸へと進んでいくが…。大人のための寓話「王女マメーリア」に加えてTVドラマにもなった〈奇妙な味〉の傑作「アンブレラマン」「ヒッチハイカー」など全9編。その他短編をまとめました!感はあるが見逃せない面白い話ばかりの日本オリジナル短編集!
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短編集だけど、「王女・・・」が秀逸。さすが表題作。「ボティボル氏」はまさにcon brio夢マロ! 老舗百貨店のチョコ詰め合わせのような、良い1冊.
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ロアルドダールが大好き!
こどもむけのお話も好きだけど、
こういったちょっと大人むけの
ダークな短編が、ぴかいちだと思う。
「キス・キス」もよかったけど、
これもまたよし。
ううん、ブラックだ。
そして、好きだあ。
Posted by ブクログ
名手ロアルド・ダールの短編集。
「あなたに似た人」が有名に、童話も多く「チョコレート工場の秘密」の原作者でもあります。
これは9編収録。ハズレ無し!です。
読みやすく、興をそそり、スマートで、笑えて、ちょっとだけ毒がある。
「ヒッチハイカー」は、作家が乗せた男が絡んできて、それに答えつつ困惑する。まさか犯罪者では?
と妙なことになりそうになるが…笑える結末。
「アンブレラ・マン」は雨の日、傘を巡って。急な雨の降った日、母娘に上等な絹の傘を差しだした品のいい老人は?妙な男性の行動を目撃する二人。
「ボティボル氏」はアスパラガスそっくりで性格も内気なボティボル氏。音楽が好きな変人がある楽しみを見つける。
器量はあまり良くないが音楽好きな女性との出会いが楽しい。
表題作は、大人の童話といった趣き。
17歳の誕生日、王女マメーリアは、鏡に映った顔に愕然とする。不器量な少女が一晩で美女に変身していたのだ。そして…?
生まれつき不器量な人間に対する共感や、頭を使って工夫する人への人間愛が感じられますね。本人はなかなかいい顔をしているし、女優と結婚しているんだけど、すごく細長いアスパラガスみたいな頭なので、あだ名は付けられたでしょうね。
イギリス育ちだが両親はノルウェイというから、そのせいか?
Posted by ブクログ
ロアルド・ダールの(子供用でない)小説の短編集。表題も面白かったけど、最後から2つ目の「王女と密猟者」がよかった。
アスパラガスみたいな男(w)の話はなんとなくオー・ヘンリーを思い出しました。ダールってこういうのも書いてるのか・・・。