田口俊樹のレビュー一覧

  • 卵をめぐる祖父の戦争

    nao

    購入済み

    面白かったです。
    そんなに下ネタばかり話さなくてもいいかなと途中でうんざりしましたが。
    金髪でハンサム、おしゃべりな方を絶対違うとは思いながら、「ダンケルク」のジャック・ロウデンに脳内変換してずっと読んでいました。

    0
    2018年07月17日
  • 偽りの銃弾

    Posted by ブクログ

    まずは…小学館て意表突き過ぎで新聞で偶然見かけなかったら気付かなかったかも…。

    今作は、これも偶然なのだけれど、マイロンシリーズを再読した直後に読みました。

    マイロンの勧善懲悪ながら軽妙な感じとは違って、序盤から中盤までは微妙にダラダラな感じなのに、後半一気に畳み掛けて仕上げて、しかも泣かせるという…。

    やっぱりマイロンシリーズの続編の邦訳を切に願います!

    0
    2018年06月16日
  • その犬の歩むところ

    Posted by ブクログ

    言葉を話さない犬ではあるけれど、その存在によって、出会った人の人生をつむいでいく、一種の神話のような物語。
    それにしても犬の人生があまりにも波瀾万丈すぎて、もう少し平穏にすごさせてやってくれと、作者に訴えたくなったよ。

    0
    2018年04月12日
  • 15時17分、パリ行き

    Posted by ブクログ

    映画を先に見てしまってたので、読んでいてシーンが画像となって読めたのは良かったかな。ただ、映画ではほんの一瞬の出来事のようで、実際にも短い時間だったらしいけど、人間の記憶って曖昧なんだなと思いましたね。そして彼ら3人の小さいころからの繋がりや、テロにあった旅行での不思議な引き寄せ?偶然?何でもない日常が突然とんでもない出来事に巻き込まれるんだって、これは他人ごとではないんでしょうね。日本も決して安全な国ではなくなっているから・・でも、そうなったとき自分は彼らのように立ち向かえるか・・無理だね。
    事件後の彼らを取り巻く異常な光景は、どこの国も同じなんだと思いました。
    メディアはいい加減だし、一般

    0
    2018年03月28日
  • ジャングル・ブック

    Posted by ブクログ

    小学生で読んで以来手にした。もちろんその頃は児童向けの本だったが。ただ挿絵は同じだったようで懐かしい。物語の内容は忘れていたが、登場人物(?)の名はモーグリをはじめバギーラやカーは懐かしい。自我に芽生え、人間の血が騒いでも愛情はすべての動物に共有するものと感じさせてくれる。2018.3.23

    0
    2018年03月23日
  • ゴーストマン 消滅遊戯

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ゴーストマンシリーズ第2作。1作目が結構オモロかったので、翻訳出て比較的早く(俺にしては)読んでみた。名前は偽名以外一切名乗らない主人公が、相変わらずカッチョ良い。名前も名乗らない癖に、行動の説明がいちいち細かくナルシスティックなんがカッチョ良い。実際にこんなん聴いたらきっとカッチョ良くないはずなんだけど、アクションハードボイルド小説にはとてもよくマッチする。

    アクションも壮絶、敵もなかなかに規模がでかかったり、主人公に負けないくらいナルシストだったりで良い。美学に溺れて最後ヤラカすのはお笑いだが(あそこは銃撃やろ…とか)

    ヒロインとの再邂逅も期待できる次回作…と思ったら、なんと作者急逝に

    0
    2018年03月23日
  • 王女マメーリア

    Posted by ブクログ

    和田誠さんの絵が可愛いなーなんて思いつつ、全然可愛くない内容の『大人の童話』短編集でそれぞれ雰囲気は違っていて、他の作品も気になりました。

    0
    2018年02月23日
  • その犬の歩むところ

    Posted by ブクログ

    読む前は、もう少し犬を全面に出したというか犬目線の物語なのかと思ったが、あくまで語り手は人たちであり、その人間たちの強さや弱さ、幸せや不幸せ、素晴らしさやどうしようもなさ等を描き出すためのギミック、触媒として犬が使われているような類の作品だと、読後は思いを新たにした。
    作者が言いたいところの本質的な部分は、大戦後の朝鮮戦争やヴェトナム戦争、近年では湾岸戦争や911にイラク戦争、それにカトリーナ等といった個人の力では抗しきれない災厄を体験したアメリカ人しか理解できないような気もするが、それらを潜り抜け翻弄されてきた人たちの間でまた、物言わぬギヴが運命の流れに翻弄されながらもジッと耐え続けている様

    0
    2018年01月23日
  • 飛行士たちの話〔新訳版〕

    Posted by ブクログ

    ダンケルク関連で話題に上がっていたので読んでみた。
    スピットファイアが出てきたり、戦闘に出て行くパイロットのお話で読めば読むほどダンケルクの世界観と繋がっていく感覚があった。そこが良くもちょっと辛い。

    悲しいお話や滑稽なお話色々あるけれど、私は「ある老人の死」が好き。チョコレート工場とは全く違うロアルド・ダールを知れて良かった。

    0
    2018年01月11日
  • その犬の歩むところ

    Posted by ブクログ

    読んでいる時も読み終わった後も、ハラハラドキドキして、けれども、心が温かくて…。ギブを抱きしめたくて、優しく撫でたくて…。「ありがとう」って言いたくて…。それが出来なくて、その代わりに、本にそっと頬寄せて…。

    0
    2017年12月15日
  • 神は銃弾

    Posted by ブクログ

    麻薬と銃と暴力の社会、そしてイエスが神では無いアメリカ。自分の中にもきっとある暗部を見ている気配を感じながら、やっと読み終えた。

    ケイトとボブとギャビと、三人が角突きあったり助け合ったり自分を出し合いながら絶妙のバランスをとって暮らす姿が見えるだろうか。

    0
    2017年10月19日
  • 神は銃弾

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    家族をカルトに誘拐された男が、かつてそのカルトから逃げた元信者と協力して娘の行方を追う、ただそれだけの話。

    しかし、なんと濃厚な作品だろう。どこまでも人間の善と悪の本質に切り込み切り刻んでいく。
    比喩や暗喩だらけの文章は、まるで文芸作品のように噛みごたえがある一方で、残酷なまでにリアルな暴力描写がいたるところに散りばめられ、主人公とヒロインの地獄めぐりが描かれる。

    どこにも善良な人間はおらず、通常は善である主人公ですら境界を踏み越えていく辺りの描写は迫力がありリアル。
    ハードボイルトというよりバイオレンスに近いかもしれないが、家族や仲間に対する思いがあるゆえに共感することが出来る。

    さら

    0
    2017年10月05日
  • カーテン

    Posted by ブクログ

    日本帰国中にBS放送で見て読みたいと思った作品。ポアロ最後の事件と、クリスティーが自ら幕引きをしました。この作品が執筆されたのが1940年代で発表は1975年。事件は、犯人Xが直接手を下すわけではないので、不確定の要素が加わればどうなったか?と思いますが、そこは非常に頭の良いXの緻密な計算の上で行われたということで、スルー。全編にポアロとヘイスティングの信頼と愛情に満ちた関係があふれています。

    0
    2017年09月03日
  • その犬の歩むところ

    Posted by ブクログ

    モーテルの女主人アンナの元から盗まれたギブ.暴力に支配された兄弟の間でどうなるかとハラハラしていたら素敵な女の子ルーシーが現れ,ギブも一緒に幸せになるのかと思ったらまさかのハリケーン,でもこのギブの善良でしかも諦めない不屈の魂は,最後にすごい奇跡を呼び起こす.人間と犬の信頼の物語.

    0
    2017年09月03日
  • 卵をめぐる祖父の戦争

    Posted by ブクログ

    二人の少年が卵を探す話
    タイトルだけで古い本かと勘違いしてました。
    卵を探す道中で起こる出来事一つ一つが
    印象的なのと、下ネタと悲惨な環境の組み合わせ
    奇妙な感覚で読み進めたけど、
    キャラクター達も面白くて
    読ませる。

    0
    2017年08月11日
  • カーテン

    Posted by ブクログ

    あー…ポワロ…となります。


    シリーズ最終作と言われており、終わるなら読みたくない!と買った後もしばらく寝かせていた(じゃあなぜ買った)のですが、意を決して読みました。


    細かく見たら、「こじつけでは?」「つじつま合わない」という部分があるかもしれません。しかし、それを上回る驚きがあったからいいのです。毎回毎回すごいなあと思わされます。

    特に今回は、驚きすぎてある一文を何回も読み返しました。




    一通りシリーズを読んだ後に読みましょう。

    0
    2017年08月03日
  • 泥棒は選べない

    Posted by ブクログ

    面白かった。
    途中あいまいにボカしてると思ったがしっかり回収してたのでよかった
    犯人は意外で楽しめた

    0
    2017年06月22日
  • 八百万の死にざま

    Posted by ブクログ

    アル中の主人公ってのがこの話の芯だった。アル中はアルコールが麻薬になる病気と、テレビで聞いたのを思い出した。
    主人公は探偵で依頼を受けるが、殺人の犯人を探すことになる。先が気になって一気に読んだので、犯人がそのひとなのかよく分からなかった。もう一度、ゆっくり読んでみたい。

    0
    2017年06月22日
  • ゴーストマン 時限紙幣

    Posted by ブクログ

    二つの時点の話が交錯する。二つのマフィアとFBIとから追われる主人公。うまく切り抜けるのだろう(主人公だからねぇ)とは思いつつ、あまりに先が見えないのでドキドキしながら読んだ。
    面白かった。
    こんなものを23歳で書いた人が、30歳にもならずに亡くなるなんて、勿体無い。本当に勿体無い。早く産まれ替わってきて欲しい。

    0
    2017年05月15日
  • 殺し屋を殺せ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    初めての作者だが最初はスゴク読みづらかった。文章が独特でスゴク緻密な一方で妙な倒置法が多くてはなにつく。
    キャラも本筋に関係ない者まで描きこむので読んでいて戸惑う。
    しかし、メインキャラ(3人の殺し屋+FBI)が揃ってからの話の展開は滑らかでまるで別人のように話が進んでいく。ここからはラストまで一気読み。話の展開にはさほど目新しさはないのだけど、丁寧なキャラとストーリーテリングのうまさで楽しめた。
    第2作が出てるようなので翻訳してほしい。

    0
    2017年04月30日