田口俊樹のレビュー一覧

  • 八百万の死にざま

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    梁朝偉が20年近く拘ってる本ということで読んだ。なんかね、好き。いいよ、この本。長いし、ミステリーとしてはかなり微妙だけど、スカダーさんが好き。シリーズものなので他も読んでみようかな。

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    2009年10月04日
  • 神は銃弾

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    訳が私の好きな田口俊樹さん。乾いているのに湿っている感じで非常に良いです。
    ストーリーの疾走感もたまらない。

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    2009年10月04日
  • ジキルとハイド

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    ネタバレ

    人間というものは最終的に、それぞれ異なる
    多種多様な独立した住人たちの住む純然たる集合体
    として理解されるようになるだろう。

    抑制が利かず、汚辱にまみれる私も、白日のもと、
    知識の蓄積や、人の悲しみや苦悩の救済に勤しむ私も
    「どちらも同じ私」だった、と振り返るジキル。

    ここの部分を読んで
    平野啓一郎さんの分人主義を思い出した。
    平野さんは「人間が複数の人格の集合体である」
    と捉えることを前向きに捉えていたと思うけど、
    逆にジキルはこれが悩みの種になっている。
    「相容れない二本の薪がひとつの束に
    くくりつけられていることこそ、
    人類の呪いなのではないか。
    悶え苦しむ意識という子宮の中で、

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    2026年08月09日
  • 神は銃弾

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    プロローグ

    “神は銃弾”
    神のような絶対的存在ですら、たった一発の銃弾の前には成す術がないのであろうか!?
    人間は、絶対的な暴力の前には無力なのか!?

    その答えは……



    本章
    『神は銃弾』破壊的な★3.5
    アメリカ探偵作家クラブ賞 ノミネート
    英国推理作家協会賞新人賞受賞
    このミス1位
    ゼロ年代ベストミステリー3位

    ボストン・テランの錚々たる賞を引っさげた、
    輝かしいデビュー作である

    ドラッグ、セックス、ヴァイオレンス、猟奇的殺人、エログロ…アメリカの闇を全て詰め込んだ作品だ

    これは、傑作なのか!?
    それとも、只のヴァイオレンスなだけの作品なのか!?

    私は後者をとる

    そう感じ

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    2026年07月16日
  • ひとり旅立つ少年よ

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    少年の旅路を描いた作品
    訪れる先々での出来事が話の中心になっているが
    個人的にはもう少し、知らない土地の風景描写を楽しみたかった

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    2026年06月01日
  • ジキルとハイド

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    名前は有名だけどはじめて読みました。
    文章が昔の感じで読みにくく、なんとなく没入できませんでした。
    昔はこれが面白かったのか...!

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    2026年05月27日
  • 祖父の祈り

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    リューインさんのファミリー物(といっていいのか…?)
    病名は書いてないものの、世界的パンデミックにより崩壊したアメリカが舞台。
    設定ではあるけれど、この設定が受け入れられるほどにはアメリカでのコロナの被害はすごかったのだろうと思わせる。

    感染症で妻を亡くした老人、その娘、孫である少年が、ただ生きているだけの日々。
    だけどそこに一匹の犬と、そして一人の少女が合流して、家族の物語が動き出す、というストーリー。

    淡々と、フードバンクに並んだり廃墟に忍び込んで暮らしたりといったパンデミックで崩壊した世界を生きる親子の生活と絡めて彼らの過去がわかるのだが、老人も彼の娘も割としんどい過去を持っているこ

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    2026年05月05日
  • ジキルとハイド

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     テーマは良いが、思ったより読みにくかった。難しいという読みにくさではなく、個人的に分かりづらい書き方(淡白すぎるのか?)な気がした。解説にもあったが、この本はミステリー要素も感じるし、『オペラ座の怪人』に似た、ゴシック味も感じた。基本的に暗い調子で、話の筋だけなら最後の手紙部分だけで十分だが、友人側と本人側両方から見れる作りになっているのは凝っている。だが読んでいる時は、特に友人パートが分かりにくさを感じがちだったので、最後の手紙による告白が良かったと思った。なかなか建物の様子とか街並み、時代背景を理解できていないと、情景のイメージが付きにくかった。次第に薬を飲まずともハイドになってしまい、

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    2026年03月27日
  • ジキルとハイド

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    設定を知っていていて(裏表紙にネタバレあるし)読んでしまったのがよくなかった。
    せめて裏表紙を読まずに、知識無しで読めたら違ったのか…?
    有名な作品なので読んでおきたくて。
    あの時代にこれを書けたってことがすごかったんだと思うけど、現代人が読んだらイマイチかも。
    あの時代独自の書き方でもないし、奥深さと新しさもないので。

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    2026年03月17日
  • ジキルとハイド

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    設定は知っていたけれど初めて読んだ。
    人には確かに二面性(多面性)があるが、それをそもそも複数の人間が集まって一つの人間が構成されていると言う思考がまずおもしろい。というか思いつきそうなものだけどそれが軸になっているのが良い。しかも最終的には奥にしまい込んだ悪の部分がジキルを支配する。手記で第二の人格と言っていたが彼の本質は悪の部分でそれを塗り固めるためにジキルの善い部分が表出したのかも。アタスンがジキルを大切に思い、命を賭けてでも助けようとするところも良かった。

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    2026年03月11日
  • ジキルとハイド

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    元祖二重人格ホラーサスペンスです。
    正直に言うと、どんな小説でもオチが二重人格だと、夢オチと同じくらいすごくガッカリですが、著書のクオリティが世紀を跨いで愛されるほど高いので、真似したくなる気持ちもわからなくないです。

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    2026年03月05日
  • ジキルとハイド

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    新潮の大ネタバレ装丁でも、物語がするするとテンポよく展開するので、最後まで弛まずに愉しめた。

    社会的地位や経済力のない破廉恥な私は、ジキル博士の苦悩とは無縁だが、博士の抱く心理的相克には共感できる部分も多かった。

    そして、ハイドのように倫理やモラルを意に介さず、反射的な感情に従って振る舞いたいと思ったことは、誰しもあると思う。私自身、電車の中で変なヤツを見たり、クレーム対応をしたりするときは、よくそう思う。

    日常で、私の中のハイドが顔を出してこないことを願うばかりだ。

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    2026年04月13日
  • 時計仕掛けの歪んだ罠

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    ネタバレ

    真相が案外あっさりな上に個人の怨恨が無理に関係してくる。
    長い長い読破の先に『終わらない終わり方』が待っていた。

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    2026年02月08日
  • ジキルとハイド

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    新訳だけど、描写、セリフが難しく頭を整理しながら読むのが私にはなかなか困難だった。
    有名なキャラクターなので、この物語の核となる「ジキルとハイド」の正体を知っていたけれど、当時、初めて読んだ人達はそれは衝撃を受けたんだろうな。
    大切な友を失くし、真実を知ったアタスンのことを思うと心に重たいものを感じる。

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    2026年01月26日
  • スクイズ・プレー(新潮文庫)

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    オースターがデビュー前に別名で執筆した本作、練られた展開、ウィットに富んだ台詞の応酬、感情に流されない私立探偵と、帯の言葉通りの「ハードボイルドの王道」。淡々と綴られる物語の中、主人公が息子と野球観戦に行く場面にオースターが香る。

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    2026年01月25日
  • マット・スカダー わが探偵人生

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    ローレンス・ブロックの、私立探偵スカダーのシリーズとして、最初に読んだのは「八百万の死にざま」だったと思う。相当昔の話だ。その作品で、ローレンス・ブロックも、スカダーのシリーズも好きになり、ずっと読んでいる。
    この作品が、スカダーのシリーズは最終作になるらしい。
    ただ、この作品は、「私立探偵」としてのスカダーが事件に取り組む話ではなく、スカダーが探偵になるまでの話を、回顧しているという仕立ての物語。私立探偵ものとしてのスカダーのシリーズは、そういう意味では前作で終わっていたのだ。この本が面白くなかったとは言わないけれども、最後の作品であれば、やはり私立探偵スカダーに合いたかった。

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    2026年01月17日
  • ジキルとハイド

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    最初はジキルとハイドを別人物だと思って読み進めていましたが、アタスンやラニヨンら(ジキルの旧友)のやりとりを通して少しずつ同一人物であるということが明らかになっていく、ミステリー小説として楽しめました。この作品が書かれた1800年代、産業革命以後のイギリス社会での人々の生活やキリスト教への信仰、社会的地位への関心が垣間見れたところも古典ならではで読んでよかったと思います。生まれ持った体は精神を作り上げた力の霊気や輝きにすぎないという表現からは肉体ではなく精神こそが自己の本質であると考えるジキル(作者スティーブンソン)の考え方が読み取れました。また、人々に賞賛され、幸福に生きられる「善」の自分で

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    2025年12月20日
  • ジキルとハイド

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    極端すぎる二面性に苦しむ主人公の姿が痛々しく描かれた作品です。

    実社会でも、己の欲望を隠し抑えながら、日常を過ごす人間はたくさんいることを考えさせられました。

    もし変身が現実的に可能であれば、誰しも普段と違う行動を試みようとすると思います。
    そんな時、自分だったら何をするかな。と考えました。

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    2026年03月16日
  • 最後の巡礼者 上

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    なかなか状況の理解が追いつかずに読み進めるのに時間が掛かった前半だったけれど、現代と過去の繋がりがちょっと見えてきたあたりから俄然続きが気になって読むスピードも上がりました。
    最後も絶妙な場面で終わっていて、下巻も楽しみです。

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    2025年12月03日
  • その犬の歩むところ

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     ボストン・テランはエエはなし書かはるなぁ。

     「その犬」の名前はギヴ(give)。人がギヴに寄せる愛や、ギヴが人に感じさせる優しさが通底する、ギヴとギヴに関わる人たちの物語だ。語り手は湾岸戦争の復員海兵隊員で、戦場で追った心の傷をギヴの物語を追体験する中で和らげ、かつての自分を取り戻してゆく。

     アメリカは第2次大戦以降も世界で戦争を続ける好戦国ではあるが、市民生活は至って平穏な面を見せる。本書は古き良きアメリカの善意に包まれていて、悪意の現れも一部あるが、全体に古いアメリカ映画を観ているような気分に浸れる。最近のアメリカ大統領が振っている旗印に反吐が出る思いを感じるなか、包容力あるアメ

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    2025年11月18日