田口俊樹のレビュー一覧

  • その犬の歩むところ

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    犬のギヴが主人公の物語。ギヴの最初の飼い主はモーテルを経営する女性のアンナ。モーテルに止まった兄弟のうち、兄がギヴを盗む。そして、弟と知り合った女性のルーシーの手にギヴが渡る。しかし、ルーシーはハリケーンのカトリーナの被害に遭い死亡する。ギヴは様々な困難を乗り越えながら、物語の語り手のディーン・ヒコックに出会う。そして最後は、・・・。読んでいて悲しくもなり、微笑ましくもなり、様々な感情を味わえる。犬好きであれば、ギヴの一挙手一投足に共感を覚えるだろう。ギヴが主人公であるが、犬の視点で語られることはなく、あくまでも人間が物語を綴る。小説として面白い試みであるし、それが成功している。本屋大賞の翻訳

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    2018年04月26日
  • その犬の歩むところ

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    犬より猫派なのに、去年は本も映画も犬にとことん泣かされ、その勢いで本作にも手を出しました。各節の冒頭にある太字の部分がとっつきにくく、読むのに難儀しそうな気配。訳者のあとがきから読めば、それも払拭されます。

    ギヴと名付けられた一匹の犬をめぐる物語。飼い主のもとから盗み出され、それでも次の優しい飼い主に出会うことができたのに、降りかかる不幸。

    訳者が言うように、著者はギヴをまったく擬人化しません。ギヴの気持ちを推し量ったりしなくても、ギヴの行動をそのまま記せば、それだけで何もかもわかるのだというように。

    やはり犬ものの『容疑者』に比べると、私には没頭しにくい文体ではありましたが、それでも涙

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    2018年04月15日
  • その犬の歩むところ

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    海外文学の和訳本は初めてだったため、独特の比喩や言い回しが新鮮だった。
    犬という純粋な存在の強さ、また人間に対してもたらす情愛の深さを感じられた

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    2018年02月10日
  • ゴーストマン 時限紙幣

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    映画の様に引き込まれる話なのに
    途中で登場人物達の誰にも
    なんの感情も動かされずただただ読む。
    面白いのだけど、犯罪者だからなのか
    いまいち主人公の感情が伝わってこなかった。
    それくらい"何も無さ"をもった主人公
    であるので、当然なのだけど…
    あらゆる痕跡を消すため
    携帯電話を捨てまくります!

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    2018年01月13日
  • あなたに似た人〔新訳版〕 II

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    サウンドマシン、満たされた人生に最後の別れを、他2編。プラス特別収録2編。

    チョコレート工場の作者と知らず、結びつかなかったけれど、文章自動製造機が少しそうかも。

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    2017年11月25日
  • 怒り 下

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    ネタバレ

    ポーランドミステリー。
    話がどこへ向かうのか分からないバラバラとした感覚の上巻から、だんだんと方向性がみえてくる下巻になって一気に面白くなる。
    とはいえ、終わってみればそうだよね、と…。
    ビェルト刑事のような悲しい顔した私が取り残された、そんな読後感。

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    2017年10月12日
  • その犬の歩むところ

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    ある犬と、そこに関わる人間たちの姿を描いたロードムービー的小説、
    犬が中心に据えられてはいるが、物語は決して犬の視点で語られることはない。
    ほのぼのとした話でないところが、戦争を経験しているアメリカの物語だなと思う。

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    2017年10月04日
  • その犬の歩むところ

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    やや困惑。訳者が伝えるように清々しい物語だが、どこをどう行けばどうなるのか全く先の読めない展開で、せっかちな私としては一貫した興味が持続しなかった。

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    2017年10月01日
  • 八百万の死にざま

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    イメージとしてのマンハッタン。殺伐として何かが起こりそうな地下鉄とか。クソな大都会でうんざりしながらも生きていく人々。最高。
    小説の大部分は、ひたすら聞き込み。地味。それでも読み進めてしまうのは登場人物が生命力があるからなのか。

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    2017年09月25日
  • 怒り 下

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    上巻を我慢して読もう。名前はともかく出てくる人物がどんな人なのか、想像しながら読もう。そうすると、下巻はジェットコースターのように一気読みです。シリーズ1、2を未読でしたが楽しめました。本作拝読のきっかけは本の雑誌評よりたどり着きました。面白かったが星3つの理由は、犯人に疑問が残ること、さらに主人公が好きになれなかった。

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    2017年09月17日
  • 暴露―スノーデンが私に託したファイル―

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    発達した今、どれだけの情報が、自由に、自在に操られて、操れるようになっているか。

    プライバシーなんて、もう、ないのかもしれない。

    そんな世界が近い、
    警鐘を鳴らしても、これが進化なのかもしれないなと、危機感薄く、私は思った。

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    2017年08月08日
  • その犬の歩むところ

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    犬を愛する私には苦しすぎる。
    どんなに素晴らしい犬でも、すごいことをした犬でも、彼らが苛酷な目に遭うのを、甘受出来ない。
    犬は気高くなくたってちっともかまわないから。

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    2017年07月30日
  • 音もなく少女は

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    しんどかった。苦しかった。感情が鍛えられるという帯の言葉は間違いじゃない。でもわたしはこれを誰にも薦められない。

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    2017年07月28日
  • 怒り 下

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    なにこれえええええええ。なにこの結末!!!
    これは、なんというか、文句なしの胸くそだな。
    暗黙の了解を全部裏切るというか、なんというか。

    読んで後悔はしてないけど、読めてよかったとも思えない。

    でも確かにすごい。こんなの胸くそ書いちゃうんだ。

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    2017年07月08日
  • 殺し屋を殺せ

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    アフガン帰りの特殊部隊員、ヘンドリクスは作戦中の敵攻撃により死亡したはずだった。しかし奇跡的に生還した彼は、公には死んだままだったが、作戦中に行った罪を雪ぐため、邪悪な暗殺者を殺すという事業を友人と始める。

    しかしある日、彼の行動を快く思わないマフィアたちが凄腕の刺客を彼のもとに送り込む。

    というとてもシンプルなストーリー。
    しかしアクションの描写と展開の速さはいい感じです。

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    2017年05月18日
  • 暴露―スノーデンが私に託したファイル―

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    スノーデンさん正義感強いなあ。
    個人的には、別にそんなに悪いことしてる訳でもないので、別に監視されててもいいなあ、それでテロも防げるなら、って思った。笑

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    2017年05月14日
  • 神は銃弾

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    元カルト教団にいたジャンキーで、立ち直ろうと努力してるケイスと、警官のボブが、誘拐されたボブの娘をカルト教団から取り戻すために戦う話。
    暴力シーンが割とえげつなく血まみれだし痛いのだけど、分かりやすいストーリーでスピーディーなので、いっそ爽快な気持ちになってくるのがおかしい。
    とにかくケイスが格好いいのと、ラストシーンが本当に素敵。

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    2017年04月25日
  • 暴露―スノーデンが私に託したファイル―

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    ネタバレ

     オリバー・ストーン監督の映画「スノーデン」を補完しようと読んでみた。
     本書の前半は、映画の香港でのシーンそのままだ。本書を読んで、スノーデンの決意、その貴重な情報をいかに効果的に世に問うかに煩悶とする<ガーディアン>陣営の苦悩が良く理解できた。本書を読んで、映画を再度見直したくなった。

     映画ではジョセフ・ゴードン=レヴィットが実に人間味のあるスノーデン像を演じきっていて、実物以上の好人物と思って観ていたが、本物のスノーデンも実に知的で思慮深く、なにより覚悟が素晴らしい。
     言葉のひと言ひと言が、実に深い!

    「マスメディアの自由闊達な精神の保持とインターネットの自由のために戦ってくださ

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    2017年03月03日
  • 暴露―スノーデンが私に託したファイル―

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    アメリカのNSAがあらゆる電子情報、通話記録などをなんでもかんでも収集していることを暴露したスノーデン氏のこと、および体制の顔色をうかがうジャーナリズムへの警鐘が記載されている。

    スノーデンから筆者への最初の連絡が2012年12月1日。それからすでに4年以上経過しているが、きっと今でもNSAは情報を集めているだろうし、人々はそれに慣れきってしまっているように感じる。

    ちょうど映画『シチズンフォー スノーデンの暴露』が公開されているのだが、やはり喉元過ぎて熱さをわすれるんだな、人間は。

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    2017年02月23日
  • カーテン

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    ポアロの最期と聞いて、読んでみました。
    犯人X、なるほど、なかなか尻尾を掴ませない「悪党」ですね。彼の罪は殺人教唆、殺人幇助になるのでしょうか。直接手を下さない犯人って、ある意味怖い存在ではあります。ただ、捕まえることができないからといって、あんなやり方で解決するのはいただけないなぁ。なんだか、腑に落ちない。心にもやっとしたものが残りました。

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    2017年01月05日