田口俊樹のレビュー一覧

  • 時計仕掛けの歪んだ罠

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    ネタバレ

    始まりは3人の連続誘拐事件を追う、スウェーデンミステリーの少し暗い話かと思ったが、途中から一変。
    暗い、もの悲しい雰囲気はそのままにサスペンスミステリーへ。
    なかなか面白くはあったが、動機等納得がいかないところもいくつかあり。次作ではっきりするのか。
    あんな終わり方をされると次作を読まざるをえない。

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    2021年05月03日
  • ゴーストマン 時限紙幣

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    犯罪の後始末屋<ゴーストマン>がいわく付きの強奪金回収に挑むクライムサスペンス。一人称で紡がれるハードボイルドな文体と犯罪手法に関する緻密なディテールからは想像し難いが、若干23歳で完成させたデビュー作とのこと。新人作家とは思えない洗練された筆致ではあるものの、肝心の本編は平坦かつご都合主義な展開で少々残念。しかし、今後が大いに期待出来る才能なだけに、オーバードーズによる早逝(享年28歳)が実に惜しまれる。ドラッグについてこれだけ調べ上げているとなると、身をもって体験したいという欲求もあったのだろうか…。

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    2021年04月29日
  • 日々翻訳ざんげ

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    大好きなブロックやウィンズロウの訳者につき即購入。やっぱり翻訳って大変やなーって感じつつ誤訳なんかもあるんやと知る。文中のお勧めや翻訳ミステリー大賞をチェックしてみよう。

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    2021年04月16日
  • 暴露―スノーデンが私に託したファイル―

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    【感想】
    この本を読んでいるとき、通信傍受に関する事件が日本国内でも発生していた。

    LINE株式会社が自社のサーバーを中国に置いており、LINEに登録されている日本人の個人情報やプライベートな会話を、システム管理を委託していた中国企業の技術者が閲覧可能な状態にあった。その後同社は中国からのアクセスを完全に遮断し、サーバーを日本国内に移すことを発表している。

    このニュースを見て、私は、「今さらなんだ」という感想を抱いてしまった。LINEが個人情報を外国に流していることなど周知の事実であり、それを割り切りながらサービスを使っていたのではなかったのか、と考えてしまったのである。

    そして同時に、

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    2021年04月14日
  • 時計仕掛けの歪んだ罠

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    映画っぽい。主人公は男性と女性のビジネスパートナー。脇役はすっと出てきてさっと消える。捜査の流れで地味なところは削って、映える瞬間だけを切り取って見せる。ISとかあるので映画はちょっとアレかもですが。文体はややくどい。

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    2021年04月03日
  • あなたに似た人〔新訳版〕 I

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    短編ミステリー

    ギュッと凝縮されている。
    「ギャロッピング・フォックスリー」が良かった。虐められた記憶って蓋をするけど、ふとした瞬間に痛みと共に蘇るのは同じなんだなぁ。

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    2021年03月28日
  • 飛行士たちの話〔新訳版〕

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    最近読んだ2冊よりは好きかも。
    でも戦争の話だから複雑だけど。
    「彼らは歳を取るまい」を読んで、この光景映画で見たような・・・
    と思ったら「紅の豚」のワンシーンだった。
    そういえば宮崎さんは飛行機がお好きですもんね。
    「マダム・ロゼット」がちょっと痛快だった。

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    2021年03月22日
  • あなたに似た人〔新訳版〕 II

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    少し前に「Ⅰ」も読んでるので、こちらも。
    「満たされた人生に最後の別れを」はわかりやすかったけど、最後がジワリ。嫌いじゃない。
    他の2編も複雑すぎる内容。
    「クロードの犬」は1回読むだけじゃわからない。
    海外の短編は高難度だわ。

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    2021年03月12日
  • キス・キス〔新訳版〕

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    ダールといえばチョコレート工場とかのファンタジーなイメージだったので、強烈なブラックユーモアには驚いた。かなり毒が強いと思う。女主人、天国への階段が特に面白く感じた

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    2021年02月16日
  • キス・キス〔新訳版〕

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    小学生の時によく読んでいたロアルド・ダール。児童書以外にも書いているのを知らなくて、久しぶりに読んだけど面白かった。ぞくぞくする、人間の闇の部分が全ての話で見られた。児童文学でもグロテスクな表現が多かったけれど、それよりもミステリアスで独特な世界観があるなぁと思った。

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    2021年02月06日
  • あなたに似た人〔新訳版〕 I

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    結末が分かってゾッとするもの、クスッとするもの、なんかよくオチが分からないもの、色々だった。やはりこういうシュールな結末でオチを読者に想像させる類の本は、その国の文化とか言語が分からないと100%は理解できない気がする。そういう意味では私には星新一の方がやっぱり面白い。でも一話が短いからサクサク読めるし、どこか無機質な世界観やおぞましさみたいなのには浸れる。

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    2021年01月25日
  • あなたに似た人〔新訳版〕 I

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    どれもさくさく読めるんだけど、海外モノってスムーズに入ってこないモノもある。
    すっごい面白かったものと、オチがわからなかったものと。
    オチって言っていいのかな。

    私が面白かったのは「ギャロッピング・フォックスリー」
    寄宿舎でのいじめられた経験が細かく書かれてたのに、
    違うんかい!って感じで、印象深い。

    「おとなしい凶器」も嫌いじゃない。ゾクゾクする。

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    2021年01月23日
  • その犬の歩むところ

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    まるで聖書を物語にしたようなお話で、構成が面白い。
    実話を元にいしていてそれなりのアメリカンな感動物語なんだろうけど、なんとも救われなさ過ぎてなかなかに辛い。
    動物モノをアメリカ人が書いたらこうなるんだろうなといういい見本小説。
    筋書きが見えすぎているので読みやすいがぐっとくるほどではなかったかな。

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    2021年01月07日
  • 時計仕掛けの歪んだ罠

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    ネタバレ

    CL 2021.1.5-2021.1.12

    出だしとラストは全く違う様相。
    前半は好きになれなくて、終盤面白くなってきたと思ったのに、あのラストはまた好きじゃないなー

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    2021年01月12日
  • 最後の巡礼者 下

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    スリリングな過去の展開に比べてイマの事件を追うバーグマンにイマイチ惹かれなかった。約40年前の事件との結びつきも関係者が死亡していたり名前を変えていたりで、ミステリーとしてもしっくりこなかった。

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    2020年11月28日
  • 最後の巡礼者 上

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    現代と過去を遡ってていくミステリー。アグネスの場面は、ハラハラし通しでそれだけでも独立した本が成り立つと思った。

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    2020年11月28日
  • 最後の巡礼者 上

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    二〇〇三年六月八日、第二次世界大戦の英雄カール・オスカー・クローグの死体が自宅で発見された。ノルウェー貿易相まで登り詰めた老人は鳥のくちばしにつつかれたように切り刻まれ、犯人に強い殺意があったのは明らかだ。だが、手掛かりは凶器―ナチスの鉤十字が刻まれたナイフしかない。警察本部では犯人像を見いだせず、捜査は行き詰まってしまう。そんな中、トミー・バーグマン刑事は二週間前に発見された三体の白骨死体との関連性を見出す。戦時中に殺された三人は、親ナチ派のノルウェー人実業家グスタフ・ランテの娘のセシリア、婚約者のアグネス・ガーナーとメイドだった。彼女たちはグスタフの近親者ゆえにグローグらレジスタンスの標的

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    2020年11月23日
  • 短編画廊 絵から生まれた17の物語

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    アメリカのホッパーの17枚の絵画にインスパイアされた物語を17人の作家が其々紡ぐと言うアンソロジー。一編が短いので、どこからでもすぐ読めるし、絵を見ながらどのように物語を膨らませるか、どんなストーリーになるか想像するのもワクワクする。一石三鳥くらいに楽しめた。

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    2020年11月12日
  • 娘を呑んだ道

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    原題は「銀の道」と言うらしいが、原題の方がしっくりきた。兎に角暗くて寒々しく、始めは読み進める事が罰みたいな気分だったが、主人公レレの狂気に近い娘への想いや居場所のないメイヤの気持ちが手に取る様に描かれていて切なかった。

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    2020年11月08日
  • 時計仕掛けの歪んだ罠

    nao

    ネタバレ 購入済み

    えーっ嘘でしょー!

    嘘でしょ、が最後を読んだ感想です

    現場を見て何かを感じるとどこかに行ってしまうか思考の深みにはまって動かなくなるか、という大変迷惑な主人公で、いかに有能でもこんな上司を持った部下は大変だーとウンザリしながら読んでいました。
    自分だけわかっている独り言が多く、挫折しそうな時に第二部の後半で新たな展開になります。
    結局、私は犯人が誰か分からなかったのですが、それは今後明らかになるんですかね?
    モヤモヤしながら最後まで行くとかなりの衝撃が待っています
    私はすごくショックでした
    あー、気が進まないけれど続きは気になるー
    全部シリーズが終わってから読みたかったです

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    2020年10月25日