あらすじ
元シークレット・サーヴィスの捜査官で今は写真家のジョー・ラブラバは、かつての銀幕のスター、ジーン・ショーと知り合った。少年の頃の彼が夢中になった女優だ。だが、ジーンの周囲にはたちの悪い男たちが……。アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞受賞作
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Posted by ブクログ
スティック(83年)、ラブラバ(83年)、グリッツ(85年)。エルモアレナードはこの頃の作品が一番輝いていたのではなかろうか。写真家のジョーラブラバが出会った往年の銀幕スター、ジーンショー。彼女の周りにはならず者たちがたむろし、マイアミビーチを舞台に金と欲望の犯罪ドラマが始まる。粋な会話とジョークの応酬。悪党と美女がふんだんに、まるで映画を観ているように楽しめる。
Posted by ブクログ
いやー良かった。クールだわ。「オンブレ」が意外な面白さだったので、新訳版だという本書を読むことに。エルモア・レナードはずいぶん前に何か読んだような気がするが、あまり覚えてない。きっとこの乾いた味わいがわからなかったんじゃないかな。これはまったく大人の読み物だなあ。
全篇が実に映画的。ヒロインはかつての銀幕スターだし(脇役だけど)。ずっと頭の中にスクリーンが浮かぶ。ラブラバ(主人公のカメラマンの名前)は誰がいいかな。今の若手スターを知らないので、若い頃のポール・ニューマンとかハリソン・フォードとかを脳内配役してみる。かつてダスティン・ホフマン主演で映画化の話があったが頓挫したそうだ。いやいやダスティン・ホフマンじゃないと思うよ。
「オンブレ」もそうだったけど、悪党の描き方が抜群にいい。甘さなど微塵もないのに、すさんだ気持ちにならないところが本当にいいと思う。
Posted by ブクログ
少し読みづらかったが,内容は面白く映画に向いているような,作品の中で映画を見ているような感じがした.元シークレットサービスや現在カメラマンということをうまく生かしてラブラバを動かしている.会話も洒落ていて,ストーリーは途中でわかってしまったけれど,それでも会話などの面白さで最後までハラハラした.