田口俊樹のレビュー一覧
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長く、そして読みにくい。
文章がわかりにくくて頭になかなか入ってこなかった…。
でもそれを耐えて読み続けると、頭がなれるのかあまり苦じゃなくなりました。
映画の宣伝で気になって読んだので、ケイスとボブのイメージは先に出来上がってしまっていました。
具体的に、この人物はどのように死んだのか?と疑問が残るような場面の切り替わり方をしていて、それがいい余韻になった。
ケイスの強さ、ぶれない性格、残っている優しさ、すべてが魅力的でした。
かっこいいジャンキーでタトゥーだらけな女の子と会えただけでも読んでよかったです。
一連の事件の真相はわかりづらくすっきりしない部分もありましたが、すべてが事細か -
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有名な小説らしいけど本屋でたまたま見かけて手に取ってそれまで全く知らなかった。ジキル博士とエドワードハイド、二人が実は同一人物でジキル博士は二重人格を持っていたことが話を読み進めていく中で明らかとなる。善の心を持つジキル博士は自分のうちなる心に衝動的な悪が存在することに気づき自身で薬品を開発して内なる悪を表に出すことに成功する。それがハイドでジキル博士とは姿形まで異なり一目見ただけで相手を不快にさせ恐怖させる顔つきになる。ジキル博士は薬品を飲み二人の人格を行き来するがそのうちハイドが主となり最後は自殺をして人生を終える。
誰もが悪の心を持っていると思っていてそれを表面化しないようにして生きてい -
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ネタバレ面白いかどうか、と聞かれたらつならなくはない、ただなあ…という煮え切らない返事をしてしまいそう。
森で発見されたのに読み書きなど問題なくできる過去をもつ元・少年で今は40-42歳の男性、ワイルドと、70歳オーバーの女性弁護士が組んで、いじめられていた女子高生の失踪の謎を解こうとするが…
うーん、なんか設定が活きてない気が。森で発見されるまでの記憶がほとんどない、と来たらその過去が明らかになるとか、記憶が蘇るとか、その生い立ちが事件解決に絡むと思うよね?いやところがそっちにはほとんど関係がない。
70歳の弁護士も別に同じ年でも50代でもよかろうに、という風にしか思えなかった。というかその歳に -
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ネタバレロードアイランドから逃げてきたライアンたちが、カリフォルニアで人生を立て直す。
しかし、簡単にはいかない。
そこでスーパーウーマンであるダニーのママが一発逆転のお膳立てをする。
原題は “City of dreams” 。ハリウッド進出まで果たしてしまうダニーたちに、いささか出来すぎた感は否めないが、そこは一作目とは対象的なダニーを描くことによってファミリーのリーダーとしての成長を描く。
3作目はまた抗争劇に戻るのだろうか。
今作でもダニーは人を殺さない。仲間から非難を浴びようが殺さない。なるべく。
そして母は強い。ダニーの安全弁にもなっている。
この2点が崩れることによってダニーに本当の -
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「犯人」だけ覚えていたので
他の部分は新鮮に感じながらの再読。
年を取ったポアロが療養しているのは
ゲストハウスとなったスタイルズ荘。
呼び出されてやってきたヘイスティングズは
ここに殺人を教唆する稀代の悪人Xがいて
新たな事件が起きる可能性を知らされる。
車椅子になって身動きの取れないポアロのため
住人や近隣の関係者に話を聞こうとするが
その中には彼の最愛の末娘も含まれていた…。
人の善いヘイスティングズさえ
自分の愛する人間が絡むと
一線を越えそうになってしまう。
人間の弱い部分を操る今回の犯人は
平然と近くに暮らしていそうで怖い。
そう考えると『スタイルズ荘』の
ある意味わかりやすい -
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本作を読んだ感想としてみんなどういう事を思うのだろう。
ミステリとしてもよく出来ているが、戦争ってやっぱりこんなにも人の心を破壊するのだなぁというのが最初の感想だ。
海外ミステリを読む意義とまで堅苦しくは言わないが、日本の作家では書けない話というのはあると思う。数ある中の一つは本作だ。主人公は女性兵士。イラクでの戦争体験もあるバリバリの経験者だ。本作は彼女だからこそ起きた悲劇でありミステリなので、戦争体験(しかも昭和10年代の民間人非戦闘員ではなく戦士として)のある女性などほぼ皆無な日本では描けない作品だ。
ミステリとしてもよく出来ているし、最後の落ちも綺麗に纏まっている。
でも私は、ミス -
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ポーランドの作家「ジグムント・ミウォシェフスキ」の長篇ミステリ作品『もつれ(原題:Uwiklanie、英題:Entanglement)』を読みました。
チェコの「ヤン・ヴァイス」の作品に続き、東欧の作家の作品です… 東欧ミステリ、ポーランドミステリは初めてですね。
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予想の斜め上を行くポーランドの怪作小説!
ワルシャワ市内の教会で、右眼に焼き串を突かれた男の遺体が見つかった。
被害者は、娘を自殺で亡くした印刷会社経営者。
容疑者は、彼と共にグループセラピーに参加していた男女3人と、主催者のセラピスト。
中年検察官「シャツキ」は早速捜査を進めるが -