田口俊樹のレビュー一覧

  • 短編画廊 絵から生まれた17の物語

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    「短編画廊 絵から生まれた17の物語 (ハーパーコリンズ・フィクション)」
    新ジャンルに遭遇。


    エドワード・ホッパー(1882-1967)。 作家ローレンス・ブロックは、ホッパーの作品は「絵の中に物語があること、その物語は語られるのを待っていること」を強く示唆していると語り、ホッパーの絵から物語を紡ぐこの短編集を考えついた。


    しかし、良く思いついたなぁ。それが率直な感想。ブロックの呼びかけに集まった面々の中にスティーヴン・キングが居るからと言う理由だけで読んだ私は、美術に全く詳しくない為、ホッパーが如何に偉大な画家だったなのか全く分からない。


    各短編を読んでみて、よくここまで膨ら

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    2019年07月08日
  • レイチェルが死んでから

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    読みやすかった。
    ずっと一人の目線で話が進行し、なんか勘違いしてるんちゃうん、とか、おかしなってるんちゃうんと思いながら読んだ。

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    2019年05月22日
  • ゴーストマン 消滅遊戯

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    ゴーストマン2作目、そして作者死亡により最終作となった作品。
    前作は全編に緊張感が漲る傑作だったが、本書は若干様相が異なる。ゴーストマンとしての仕事ではなく、本来なら無関係なトラブルに自ら足を踏み入れてしまうのだ。その理由は前作で散々語られた女性・アンジェラだ。男がかつて何らかの関係をもった女のために立ち上がるストーリーは大好きだが、うーん、アンジェラなら一人でもなんとかできたような……。敵役が異常者で、暴力シーンは目を覆いたくなる凄惨さだった。

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    2019年05月20日
  • レイチェルが死んでから

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    妹の行動が明らかになるにつれてありがちな結末が予想されましたがさにあらず。とはいえどんでん返しとか結末で勝負する話ではなく主人公の姉に対する愛憎がなせる行動力妄想力にドキドキする作品でした。

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    2019年04月19日
  • ブラウン神父の無垢なる事件簿

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    ヨーロッパの人には常識なのかもしれない前提となる知識がないためイマイチ面白さを理解できていない気がして残念。シリーズを続けて読むか迷う。

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    2019年03月17日
  • 殺し屋を殺せ

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    元特殊部隊員のヘンドリクスは自らの過去を消し、殺し屋となった。殺しの技を自在に操り、射撃能力は超人的。報酬も超高額だ。しかもある理由から、彼は標的を同業者、つまり殺し屋に限るのだった。ヘンドリクスは次々と殺しを成功させていくが、全米の犯罪組織を束ねる“評議会”の配下を始末したせいで逆に命を狙われることに。放たれたのはこれもまた最強の殺し屋。究極の対決が始まる―アンソニー賞最優秀長篇賞受賞作!

    シリーズ2作目の翻訳が出たので、遡って読んでみた。妙に描写が細かかったりして、そこは面白い。

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    2019年02月17日
  • 殺し屋を殺せ

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    殺し屋同士のマンハントもの。
    主人公を追う警察が登場するものの、基本的には狙う側と狙われる側の対決が中心ですね。
    なんとなれば、警察の出番がなくても良かったかも。
    全体的にシンプルなアクション小説という印象で長さもちょうど良い感じ。
    アクション映画を愉しむような気分で読めました。

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    2019年01月19日
  • レイチェルが死んでから

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    ネタバレ

    「信頼できない語り手」もののミステリ、というよりは犯罪被害者の精神状態を克明に描くことに重点が置かれている。主人公であるノーラの語りは要領を得ないし、突発的な奇行に走ったり過剰に神経を尖らせたり、普通のミステリ読者なら「オイオイこいつ絶対アクロイドパターンでしょ知ってる」となってしまうところである。しかし実際、レイチェルを殺したのは別の人間であり、ノーラは彼女なりに最善を尽くそうとしていたのだ。愛憎混ざった感情を抱いていた姉を唐突に奪われ、自分が過去にすべきだったことも、これからするべきことも見失ってしまったノーラ。そんな彼女の喪失感を描く小説として、「レイチェルが死んでから」という邦題はかな

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    2019年01月16日
  • 偽りの銃弾

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    どんどん読み進められてしまうページターナー本だったが、結末が思わぬものだった。ヒロインらしいと言えば、そうなのかも。

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    2019年01月11日
  • レイチェルが死んでから

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    ネタバレ

    姉のレイチェルを殺害したのは誰か。妹のノーラが探すのだけれど、そのノーラの語りが不安定なもの。心の乱れ、不安、怯えと様々なものが見え隠れしてどこに本当のことがあるのかわからない。「信用できない語り手」というやつ。ノーラの心理をレイチェルとの日々の回想を行き来しつつ追うことで面白みのあるものになっている。

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    2018年11月28日
  • 捜査官ポアンカレ 叫びのカオス

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    インターポール捜査官が主人公、ということで犯罪も世界を股にかけている。

    ひとことでいうと「ちゃんと読める」
    このごろ当たりの作品が少なくて。
    これも当たりとはいえないけれど、とにかく安心して読める。

    いろいろ盛りこもうとしすぎて筋が追いづらい。
    このあたりは編集の力量不足か。

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    2018年11月14日
  • ゴーストマン 時限紙幣

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    ことごとくハードボイルドでスタイリッシュ。
    うすうす気付いてはいたが、わたしはハードボイルドものはそれほど好まないらしい。

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    2018年07月18日
  • 偽りの銃弾

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    殺人事件で夫を失った元特殊部隊パイロットのマヤ。2歳の娘を案じ自宅に設置した隠しカメラに写っていたのは、2週間前に殺されたはずの夫ジョーだった。ジョーの死に潜む謎を追ううちに、マヤは4か月前に惨殺された姉クレアの死、そして17年前のある事件の真相へとたどり着く……。

    著者の作品は、日本初登場の「沈黙のメッセージ」は読んだ記憶があるが、その後のマイロン・ボライターのシリーズや単発の作品は未読のまま。多分20年ぶりということになろう。中盤がややだれ気味に感じてしまい、怒涛の後半になかなかつながらないのがもどかしい。

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    2018年07月01日
  • ゴーストマン 消滅遊戯

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    『時限紙幣』の衝撃度は薄れている。ブラッドダイアモンドは有名だが、サファイアもそうなのか。ジャックとアンジェラは『SUITS』のハーヴィーとジェシカを彷彿とさせる。シリーズものの中間点という感じで、作者の死で、ここで終わってしまうのが、何とも中途半端で、惜しい。ジャックは何が楽しくて生きているんだろう。『ストリート・キッズ』のニールと似て非なるだね。

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    2018年06月19日
  • 15時17分、パリ行き

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    今時の3人のアメリカ人の若者が、ヨーロッパ旅行で、無差別テロから乗客達を救った本人達による証言であり、ノンフィクション。

    3人の経歴の合間に織り込んだ、テロリストとの乱闘シーンは解りづらかったが、運命的なストーリーには、読み応えがある。

    英雄となった主人公達が、その後も続くテロに苦悩させられたり、犯人であるアイユーブの貧困と絶望により、テロリストとなった経緯など、考えさせられる深い作品。
    日本人には決して分からない、アメリカ人のヨーロッパ観もあり、旅行記的な内容も、飽きさせなかった。

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    2018年06月15日
  • ラブラバ〔新訳版〕

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    舞台はフロリダ.登場人物はみんなホテルに住んでる.常に波の音が感じられる.またマイアミ行きたい.アメリカの有名作家の中には明らかに原稿枚数稼ぎと思われる無駄な会話が多い小説が見られる.本書もほとんどが会話で成り立っている.翻訳の妙も含めてこれらの会話が楽しめるかどうかで評価が別れると思う.

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    2018年06月06日
  • ゴーストマン 消滅遊戯

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    激しい話だった…息付く暇もない展開で、常にピンチで、とても疲れた……
    トリックの細部で分からないところもあったのだけど、世の中には想像もつかない世界があるのだなと…
    ピアニストの武器は、あるテレビ番組で見たことがある(ドラマ)けど、よく考えるなぁ!

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    2018年05月26日
  • ダ・フォース 下

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    ダーティーな刑事が、裏切者の枠の中でもがき踏み止まろうとするストーリー。ミステリ要素はほとんどない。彼らは汚職で手にした金で贅沢するのではなく、子供たちをいい大学に通わせるための資金にしようとするなど、あくまで目的は現実的。少し前に見た海外ドラマ『シェイズ・オブ・ブルー』を連想してしまう。下巻に入った辺りから徐々に歯車が動き出す。

    そこで描かれるのは、腐敗の底なし沼と圧倒的なリアリズム。マローンが目指すところは、ニューヨークの犯罪組織を根こそぎ撲滅することではなく、犯罪組織を管理し現状を維持すること。このスタンスに現場の警察官のハードさがよく表れているように、作者の刑事に対する共感や敬意が本

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    2018年05月13日
  • ダ・フォース 下

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    こういうのを力業って言うんだろうなあ。主人公は、賄賂を贈り受け取り、押収薬物をかすめ取り、私刑をためらわずに殺人まで犯す悪徳警官。おまけにこいつは街の「キング」を自認する、ヒーロー気取りが鼻について仕方がないヤツなのだ。まあウインズロウなので、お話は面白く、上巻は我慢してつきあってやるかという気持ちだったのだが、あーら不思議、下巻の途中からはいつのまにか、このマローンに肩入れしてハラハラしながら読んでいるではないか。

    およそ共感を呼ぶタイプとは言えないこういう主人公を造型し、最終的には感動的なラストへ持って行くというこの離れ業。ウインズロウの凄さをあらためて見せつけられた気がした。むせかえる

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    2018年05月12日
  • ゴーストマン 消滅遊戯

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    ネタバレ

    シリーズ2作目。前作同様、結局特技とされているゴーストについてはほとんどなく、普通のハードボイルドになってしまっているのが残念。あとがきによると作者はなくなってしまったとのことでこれも残念。

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    2018年05月03日