田口俊樹のレビュー一覧

  • もつれ

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    ネタバレ

    主人公の検察官がかなりクセの強い人物なので、ダメな人にはまったく受け入れられないと思うが、「怒り」に続いてかなり好き。真ん中の作品も読めますように(祈り)
    ワルシャワが舞台なのもポイント高い。謎ときは後から説明する部分が大きくわかりにくかった。

    3部作のラストが先に翻訳されたのはもったいなかったかな

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    2019年01月23日
  • こうして世界は誤解する――ジャーナリズムの現場で私が考えたこと

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    なかなか文庫にならないのでハードカバーで購入。

    真実の報道などというものが、テレビや新聞の紙面に存在するというナイーヴな考えを持つ人は(2010年代も終盤の今となっては)かなり少ないと思うのだが、自分はそれでもかなり「信頼」はしているような気がする。

    本書を読み通すと、その考えが甘いことに気がつかされる。報道とは「現実をそのまま描写したもの」ではないし、仮にそのように表現できたとしても、あくまで取材者の主観や知識、先入観、宗教観、世界観などなど、その他諸々に支配された「現実」を描写しているものにどれだけ現実を伝える力があるのか、疑問しかない。

    メディア経由の現実とは、外国語のようにも感じ

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    2019年01月15日
  • その犬の歩むところ

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    盛り上がりにはかけますが、犬を中心とした人々の群像劇的な?
    ちょっと訳が独特で最初は読むのに入り込みにくかった。

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    2019年01月07日
  • 飛行士たちの話〔新訳版〕

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    とてもきれいな文章で語られる戦争の話。日常の会話、妄想、ちょっとした時に見せる表情、考え方。現実離れしているのに、現実だったんだろうと感じる。「昨日は美しかった」は最後が衝撃的で、読み終わってからまた読み直してしまった。とても悲しいものがたりで、リアル。

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    2018年12月26日
  • ダ・フォース 下

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    ネタバレ

    ”ネズミ”となり追い込まれて行く、主人公。
    ここから冒頭の牢屋のシーンに辿り着くのかと思いきや、話はドンドン加速していく。
    ”汚れた”代償として次々に命を狙われ、利用される主人公が周り全てを巻き込みながら疾走する熱いドラマは圧巻で、下巻は一気に読み終わる迫力だった。

    が、やはりいくら主人公の論理では正義であっても、既に一線を何歩も超えた正義は肯定できず、それが読後感に響いている。

    しかし、ドン・ウィンズロウの筆力は衰えるどころかますます熱くなってくる。「カルテル」以降、「報復」「失踪」と少し軽めだったがここに来て本領発揮。
    しかも「カルテル」の続編もあるらしい!

    何より、リドリー・スコッ

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    2018年11月17日
  • ダ・フォース 上

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    ネタバレ

    待ちに待ったドン・ウィンズロウの新作。
    しかも上下2巻の厚さ。

    今回は汚職刑事が主人公で、汚職故に留置されているところから物語が始まる。

    ・・・という事で、ここからいつもの作品と違う。
    正義を実行するための手段として”汚職”という世界に足を踏み入れた、という訳だけでもないし、ひたすら主人公の言い訳めいたモノローグが多く、今一つキャラに共感できない。

    しかも、まるでニューヨーク賛歌でもあるがごとく、街の裏表を含めた様々なエピソード紹介が多い。確かに興味深く読めるエピソードは多いし、作者の博識ぶりはよくわかるが、その分、物語のリズムがそがれ、名作「犬の力」や「カルテル」のような物語のダークな

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    2018年11月14日
  • ダ・フォース 下

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    なんとか現状から抜け出そうと、もがき続けるマローンに、更なる圧力をかける連邦検事とFBI。
    本来なら保護されなければならないマローンの供述調書が、何者かによってギャングに流され、四方八方から追い詰められる。

    上巻から続く緊張感に読んでいて脳が酸欠になりそう。
    行きつく先は見えているのだから、いっそひと思いにやってくれー!とマローンの代わり叫びたくなる。

    ベストな終わり方だったと思う。
    願わくば最後の会合に出席したすべてのメンバーが彼以上の苦しみを味わいますように・・・。
    そしてナスティ・アスが安らかに眠れますように。

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    2018年10月18日
  • ダ・フォース 上

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    麻薬に汚染された街、マンハッタン。
    ギャングと警察がイタチごっこを繰り返す。
    デニー・マローンは悪辣な刑事だと思う。
    でも悪辣な中にも彼なりの正義があると私は思っていた。
    その彼が仲間を売る『ネズミ』へと落ちていく。

    一つ階段を踏み外すと、そこから這い上がることは出来なくなってしまうのだろうか。
    正義を語るFBIも、連邦検事も、誰もかれもがマンハッタンの街のように汚染されている。

    読んでいて息苦しい。
    でも読むのをやめられない。
    これがドン・ウィンズロウなのか!

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    2018年10月18日
  • その犬の歩むところ

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    原題が「The Story of a Dog and America」という通り、「アメリカ」というところが強調されている。9.11、イラク戦争、ハリケーンカトリーナ、暴力…と現実のアメリカの諸問題が背景。登場人物はみんな何かを失って傷ついているのだけど、それでも善意や夢を失わずに生きようとする。そこに寄りそうのが犬。この物語では「ギヴ」という名前の犬だけど、辛いときに犬に寄り添ってもらう人は世界にたくさんいるだろう。やっぱり犬は人類の友。テーマは重いけど、読後感は良い。

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    2018年09月27日
  • ダ・フォース 下

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    作者は警察関係者に綿密に取材しているようなので、本書の内容は相当程度現実を反映していると思われるが、正義というか治安維持を実現するために悪徳に手を染めなければならないというのが現実だとすれば、かなり絶望的状況ということになるが、多分にウィンズロウ的世界ということなのか。

    とはいえ人は絶望的な現実から目を背けつつ、一方で現実と折り合いを付けながら生きていくしかないのだが。

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    2018年09月18日
  • ラブラバ〔新訳版〕

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    少し読みづらかったが,内容は面白く映画に向いているような,作品の中で映画を見ているような感じがした.元シークレットサービスや現在カメラマンということをうまく生かしてラブラバを動かしている.会話も洒落ていて,ストーリーは途中でわかってしまったけれど,それでも会話などの面白さで最後までハラハラした.

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    2018年09月13日
  • ダ・フォース 上

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    腐敗した敏腕刑事。

    そう言う主人公は数多あるが、これもその一つ。ちょっとしたことで歯車が狂い、敏腕刑事と言う立場から転落していく様が描かれていく。

    下巻では、どんな展開が待ち受けているのか。

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    2018年08月02日
  • 怒り 下

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    面白かった!一人ひとりキャラが立ってて、陰惨な事件ながらも随所にユーモラスな感じもあり暗くならず、読みやすい。しかし最後のオチは如何なものか…もっとスッキリ終わって欲しかった。

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    2018年07月27日
  • 卵をめぐる祖父の戦争

    nao

    購入済み

    面白かったです。
    そんなに下ネタばかり話さなくてもいいかなと途中でうんざりしましたが。
    金髪でハンサム、おしゃべりな方を絶対違うとは思いながら、「ダンケルク」のジャック・ロウデンに脳内変換してずっと読んでいました。

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    2018年07月17日
  • 偽りの銃弾

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    まずは…小学館て意表突き過ぎで新聞で偶然見かけなかったら気付かなかったかも…。

    今作は、これも偶然なのだけれど、マイロンシリーズを再読した直後に読みました。

    マイロンの勧善懲悪ながら軽妙な感じとは違って、序盤から中盤までは微妙にダラダラな感じなのに、後半一気に畳み掛けて仕上げて、しかも泣かせるという…。

    やっぱりマイロンシリーズの続編の邦訳を切に願います!

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    2018年06月16日
  • その犬の歩むところ

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    言葉を話さない犬ではあるけれど、その存在によって、出会った人の人生をつむいでいく、一種の神話のような物語。
    それにしても犬の人生があまりにも波瀾万丈すぎて、もう少し平穏にすごさせてやってくれと、作者に訴えたくなったよ。

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    2018年04月12日
  • 15時17分、パリ行き

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    映画を先に見てしまってたので、読んでいてシーンが画像となって読めたのは良かったかな。ただ、映画ではほんの一瞬の出来事のようで、実際にも短い時間だったらしいけど、人間の記憶って曖昧なんだなと思いましたね。そして彼ら3人の小さいころからの繋がりや、テロにあった旅行での不思議な引き寄せ?偶然?何でもない日常が突然とんでもない出来事に巻き込まれるんだって、これは他人ごとではないんでしょうね。日本も決して安全な国ではなくなっているから・・でも、そうなったとき自分は彼らのように立ち向かえるか・・無理だね。
    事件後の彼らを取り巻く異常な光景は、どこの国も同じなんだと思いました。
    メディアはいい加減だし、一般

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    2018年03月28日
  • ジャングル・ブック

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    小学生で読んで以来手にした。もちろんその頃は児童向けの本だったが。ただ挿絵は同じだったようで懐かしい。物語の内容は忘れていたが、登場人物(?)の名はモーグリをはじめバギーラやカーは懐かしい。自我に芽生え、人間の血が騒いでも愛情はすべての動物に共有するものと感じさせてくれる。2018.3.23

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    2018年03月23日
  • ゴーストマン 消滅遊戯

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    ネタバレ

    ゴーストマンシリーズ第2作。1作目が結構オモロかったので、翻訳出て比較的早く(俺にしては)読んでみた。名前は偽名以外一切名乗らない主人公が、相変わらずカッチョ良い。名前も名乗らない癖に、行動の説明がいちいち細かくナルシスティックなんがカッチョ良い。実際にこんなん聴いたらきっとカッチョ良くないはずなんだけど、アクションハードボイルド小説にはとてもよくマッチする。

    アクションも壮絶、敵もなかなかに規模がでかかったり、主人公に負けないくらいナルシストだったりで良い。美学に溺れて最後ヤラカすのはお笑いだが(あそこは銃撃やろ…とか)

    ヒロインとの再邂逅も期待できる次回作…と思ったら、なんと作者急逝に

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    2018年03月23日
  • 王女マメーリア

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    和田誠さんの絵が可愛いなーなんて思いつつ、全然可愛くない内容の『大人の童話』短編集でそれぞれ雰囲気は違っていて、他の作品も気になりました。

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    2018年02月23日