田口俊樹のレビュー一覧

  • 日々翻訳ざんげ

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    CL 2021.4.21-2021.4.25
    マット・スカダーをけっこう読んでいるので田口俊樹氏の訳書はもっとたくさん読んでいるつもりだったけど、本書に登場する作品を意外と読んでないのは残念だった。
    でも、翻訳の裏話とっても面白かった。

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    2021年04月25日
  • ただの眠りを

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    レイモンド・チャンドラーの生んだ私立探偵フィリップ・マーロウは、多くのミステリー作家に愛されている。本書も老境に達したマーロウが登場するパスティーシュとして書かれた。 マーロウファンとしては読むしかない。

    探偵業は10年前に引退し、メキシコで余生を送る72歳のマーロウの元に、保険会社からの依頼が舞い込んだ。 溺死した富豪の件を調べて欲しいという。 久しぶりの調査に乗り出したマーロウは、若く美しい未亡人に出会うが....

    チャンドラーが生前に残したのは「プードル・スプリング物語」の最初の数章までなので、その後のマーロウがどのような人生を歩んだのかはわからない。 そこは読者が自由に想像して良い

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    2021年04月11日
  • 来訪者〔新訳版〕

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    ダール自身がお気に入りのキャラクター、オズワルド叔父シリーズ4編。エロ話がテーマになってるが、そこはロアルドダール。見事なラストのオチで、従来同様愉しませてくれる。さらに無茶苦茶をするエロおやじオズワルドだけに楽しく、恐ろしく。

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    2021年03月27日
  • 王女マメーリア

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    不器量な王女マメーリアはある朝目が覚めると絶世の美女に変身していた。美貌のマメーリアは優しい心を失う代わりに、絶大な力と傲慢さを身につけ、不幸へと進んでいくが…。大人のための寓話「王女マメーリア」に加えてTVドラマにもなった〈奇妙な味〉の傑作「アンブレラマン」「ヒッチハイカー」など全9編。その他短編をまとめました!感はあるが見逃せない面白い話ばかりの日本オリジナル短編集!

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    2021年03月27日
  • 音もなく少女は

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    父はチンピラギャング ロメイン、世間知らずでロメインの暴力に耐えてきた母クラリッサ、聾唖の娘イブの成長譚。母娘の姉にして聖母的存在のフランはナチスにより子宮摘出を受けた傷を腹に刻まれている。聾唖でなくても女たちには「音(声)」はなく、守ってくれるはずの男達も父(ロメイン、そしてミミの父ロペス)はむしろ攻撃者として立ちはだかり、ベトナムから生きて帰還したチャーリーはブロンクスでロペスの手下に銃殺される。
    誰も守ってくれなければ、最後は自ら逆襲するしかなかった女たちの物語でもある。
    弱者に寄り添いながらも予定調和ではなく現実感のあるハードな人生を、ボストン・テランは情緒を排したクールな文体で切り取

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    2021年03月20日
  • 日々翻訳ざんげ

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    私は読み手でしかないので、翻訳者の苦労は想像するしかないが、裏話はやはり面白い。三川さんの翻訳にもお世話になりました。

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    2021年03月14日
  • その犬の歩むところ

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    その犬の名前はGIV。「その犬とアメリカの物語」という原題のとおり、GIVの辿る数奇な運命と彼を巡ってリレーする命の物語。もっと早く読めば良かった。
    登場人物が脇役一人一人に至るまで人間味があふれてる。そして転がり続ける物語。生と死。戦争と殺人。天災と事故。
    たくさんのグッとくるエピソードが詰まった素晴らしい小説。4.5

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    2021年03月11日
  • 神は銃弾

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    全編に渡りマイナス側の感情だったり、冗長的な比喩に疲れたりしつつも、処女作らしいエネルギーに溢れていて読み応えあった。

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    2021年03月05日
  • ランナウェイ

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    ネタバレ

    ノンシリーズ。さすがの面白さでするする読めてしまう。

    マイロン・ボライターシリーズのスピンオフだったかウインが主人公の短編?が本国ででるらしいという大ニュースが飛び込んできた。
    ウインのことが忘れられずに30年ほど過ごしてきたので、今から楽しみでなりません。

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    2021年03月04日
  • 最後の巡礼者 下

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    これが著者のデビュー作と聞いて驚いた。
    北欧ミステリーではナチスの話がよく出てくるが、これは特に面白く読めた。
    現代と過去の話を交互に描きながら話が進んでいくのだが、途中混乱することもなく話に入り込めた。
    バークマン刑事の過去や今後が気になるところ。続編が楽しみ。

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    2021年03月03日
  • あなたに似た人〔新訳版〕 I

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    カズレーザーが帯で推薦してた。チャーリーとチョコレート工場の作者らしい。いわれてみれば、ブラックジョークみたいな感じがなるほど味を帯びました。星新一みたいなかんじがあります。だから好きです。なんかちょっと怖くて不安になったりする。おもしろい

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    2021年02月10日
  • 石を放つとき

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    スカダーものの短編集と、最新作を1冊にまとめたお得な本。とはいえ、短編の半数はブロックの他の短編集で読んだ記憶がぼんやりとあった。長編はもちろんだが、短編もそれぞれ味わいがあっていい。スカダーとの出会いは30年以上前、『八百万の死にざま』を読んでから。遡ってシリーズ全作を読み、『聖なる酒場の挽歌』からはほぼリアルタイムで読んでいる。何年か前、最新作を読む前に全長編を発表順に読み直したこともある。歳を取るにつれ“エロ爺”化しているスカダーだが、これが最後の作品になるのだろうか。

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    2021年02月07日
  • ラブラバ〔新訳版〕

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    スティック(83年)、ラブラバ(83年)、グリッツ(85年)。エルモアレナードはこの頃の作品が一番輝いていたのではなかろうか。写真家のジョーラブラバが出会った往年の銀幕スター、ジーンショー。彼女の周りにはならず者たちがたむろし、マイアミビーチを舞台に金と欲望の犯罪ドラマが始まる。粋な会話とジョークの応酬。悪党と美女がふんだんに、まるで映画を観ているように楽しめる。

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    2021年02月01日
  • 娘を呑んだ道

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    悲劇的な結末には違いない。しかし、ここで思ったのは「再生」の道は人それぞれだ、ということだ。積極的に新たな道を歩みだすことで悲しみから立ち直ろうとする者、永遠に続くかと思われる程、果てしなく苦しむ者、笑顔で日常を続けながら奥底に葛藤を秘める者、悲しみ苦しむ者を時に遠くに、時に叱咤して見守り導く者、、、。それぞれのペースでそれぞれの方法で再び生きる力を取り戻せば、それはそれでいいのだと、力を取り戻す事に正解の方法や時間はないのだと思う。。個人的に北欧の作家と作品が好きだ。癒しの自然ではなく、人を寄せ付けない厳しさがあり、同時にその美しさを描きながら、それが登場人物の心情に重なり重厚さがありながら

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    2021年01月31日
  • あなたに似た人〔新訳版〕 I

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    ネタバレ

    「味」「南から来た男」「毒」「皮膚」「首」が好き。
    「味」は、そうだもう一人、登場している人物がいた、この人が忠実な働きをした…というところがよかった。きちんと仕事をした。
    「毒」心底、ねじ曲がった根性の人っているんだな。
    「首」自業自得、因果応報。遠くから見ていた夫は、こうなることを知っていたのか、いつかはこうなると分かっていたのか。

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    2021年01月20日
  • 最後の巡礼者 下

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    過去と現在の事件がつながり、事件の様相は最後の最後まで変転する。
    どこまでもスパイ小説と警察小説のハイブリッドだった。

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    2021年01月17日
  • 最後の巡礼者 上

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    ノルウェーとスウェーデンの微妙な関係は、知っていなかっただけに、そうなんだねと納得してしまう。

    2つの時代を行ったり来たりして、過去の事件と現在の事件が並行して描かれる。そのうち、つながるのだろうと思うけれど、登場人物も多く、位置関係も確認しながらで、最初は読み進めるのが遅くなったが、読み進めるにつれて、
    面白くなってきた。

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    2021年01月17日
  • 石を放つとき

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    「すべては死にゆく」以来の新作。それだけでも嬉しいのに、短編集付き。短編はほとんど読んでいたが、再び楽しむことができた。

    そのうちに、シリーズを最初から読み直してみたい。

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    2020年12月30日
  • 偽りの銃弾

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    被害者の妻が夫の殺された理由を追っていくうちに、過去の死亡事件との繋がりが見えてくる。

    これでもかというほど、話がどんどん盛られていって、最後はどうなるのか?と思いきや、全部ひっくり返される結末に~

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    2020年12月19日
  • 娘を呑んだ道

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    そんなことじゃないかと思いましたよ。サクサク読めましたが、北欧ものにしてはちょーーっとストーリーが浅めかなあ。メイヤがクレバーで印象的でした。親や住む環境がどうでも、まっすぐ伸びる子は伸びるんですね。

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    2020年12月17日