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『音もなく少女は』『その犬の歩むところ』に続く感動作
悪党が狙う大金を奴隷解放運動家に届けるべく少年は一人でアメリカ縦断の旅に。非道の中の人間の尊厳を描き続ける巨匠の会心作。
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Posted by ブクログ
南北戦争前、詐欺師の父がだまし取った金を、騙した名目の通り届けようとする少年の話。
タイトル通り「ひとり旅立つ少年」なんだけど、ゆく先々で助けられる。というか、少年というのはあまりにもか弱い。子供である以上、どうしても庇護が必要なのだ。
そのあたりが、切ない。
容赦なく、周りに振り回され、自分ではどうしようもできない、その過酷さが悲しい。
<まるで白人に見える黒人>というものの存在を始めて知った。
もう、こうなると真実なんて意味がないよね。
その意味のない世界で、父と自身の罪を贖うために歩き続ける彼は、尊い。
人間の尊厳とか矜持とか、そういうものを考えさせられる作品だった。
にしても悪役が怖すぎて…。まじ怖かった。
Posted by ブクログ
19世紀のアメリカ。奴隷解放運動は萌芽しているが、社会は苛烈だ。命の価値は軽く、人権は一部の権力者達のもので、普遍性はない。人権どころか、一部富裕層以外は人ですらない。
その頃、主人公の父親は詐欺師で、奴隷解放運動のためとしてだまし取った金を別の悪党に狙われ殺されてしまう。少年はだまし取った金を奴隷解放運動家に届ける旅に出るが、それは金を狙う悪党から逃げる旅でもあった。
自らが白い黒人として奴隷にされたり、悪党を撃ち殺したり・・・。少年が成年へ成長する過程で支払った対価は大きい。聡明な少年の視線を通して見る19世紀アメリカの風景が静かな筆致で描かれ、読み手の心も静かに満たされていく。
Posted by ブクログ
CL 2020.3.10-2020.3.14
釈然としないことがいろいろ。
主人公が生き延びるために他の人が死ぬことに抵抗を感じる。
ディクシー・ジャックはバトラーを拐って競りにかけ、イードンの母親に落札させ、その後バトラーがフルトンに向かったら殺すために追いかけた。だったらどうして拐うのではなくて殺さなかったのか。
バトラーはケープジラードを出る時、どうしてイードンを連れて行ったのか。そのためにイードンはもはや母のもとに二度と戻れなくなった。
あと、悪党の二人組、優秀すぎる。それと一番人種差別をしていないのはトゥーリなんじゃないかと。
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小説・文芸
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