橋本治のレビュー一覧

  • 貧乏は正しい! ぼくらの最終戦争(小学館文庫)

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    シリーズ第2弾。本書は、「もう古くなった今までの若者像」がテーマとなっていて、当時の大事件である阪神淡路大震災とオウム真理教事件を皮切りに、従来の若者像がいまや無効になってしまったことが語られます。

    オウム真理教のような宗教に引かれる若者たちは、「あの人の言うことは絶対正しい」として「批判」というものを放棄してしまったのだと著者は論じています。なお、そうした主張がなされているのが、『貧乏は正しい』というタイトルの本の中だということにも留意しておくべきなのでしょう。著者は、言わなければならないことは言わなければならないのに、大人が責任を放棄したから、自分がこの本の中で言わなければならないのだと

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    2014年02月18日
  • 貧乏は正しい!(1)(小学館文庫)

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    シリーズ第一弾。「バブルがはじけた」といわれた1991年から『ヤングサンデー』誌上で連載されたコラムをまとめた本です。バブルの崩壊によって、それまで当たり前とされてきたことが終焉を迎えたと著者はいい、そのときにどうするかを考えてほしいと若者たちに語りかけています。

    第一弾の本書は「現在の自分」がテーマとなっており、「若い男は貧乏である」というテーゼからはじまって、ソ連の現状分析やサブカルチャー論などの長い迂回を経て、現在の日本社会の中で生きるということはどういうことなのか、という議論へともどってきます。

    ソ連の分析では、現在自分が感じている不便さを、あるべき社会のかたちへと想像力によってつ

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    2014年02月18日
  • 復興の精神

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    震災について、様々な方が綴ったものを一冊にまとめた本。

    人生は答え。
    問いではない。


    今、変わらないで、
    いつ変わるのだろうか。

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    2014年02月17日
  • 宗教なんかこわくない!

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    橋本治が、オウム真理教事件について語った本。

    オウム真理教事件について、著者はその「幼稚さ」を指摘しています。麻原彰晃のお面をつけた選挙運動から、彼は「権力者」になりたかったのではなく、「人気者」になりたかったのだ、と論じ、さらに彼の語尾の下がる話し方から、この人は「人と対等に話をする」ということをしてこなかった人だ、と喝破します。

    ただし、麻原やオウム信者の「幼稚さ」を指摘するのは、それほど独創的な主張ではありません。著者の独創性は、そこから翻って、このような麻原やオウムについて私たちが「分からない……」とつぶやくしかなかったのはどうしてなのか、という方向へと問いを向け変えるところにあり

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    2014年07月06日
  • ちゃんと話すための敬語の本

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    わかるような、わからないような、そんな感じの本でした。煙にまかれた感じ。
    ただ、敬語をきちんと学びたい方にはおすすめではないです。
    敬語を、もっと、広い目線でとらえたい方におすすめです。

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    2014年01月25日
  • 蝶のゆくえ

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    限りなくリアルな虚構の世界。泣きたいのに泣けない。分かるようで腑に落ちない。男の人が書く普通の女の話。だけどなんだろう、音なのかリズムなのか色彩なのか、何かがおかしくて気味が悪い後味が悪い。でも嫌いではない。

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    2014年01月25日
  • ちゃんと話すための敬語の本

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    中学生くらいを対象に、って書かれているけど、確かにそのくらいの時期に読むのがベストな本。プリマー新書、大人が読んでも十分楽しめるものも多いけど、これはさすがに物足りなさの方が上回る。ってか逆に、これ読んでハッとするような大人って…と思ってしまう。

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    2014年01月19日
  • 初夏の色

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    この人の描く登場人物ではない話者の第三者的視点みたいなものが知ったかぶりっぽいというかどうもしっくり来なくて、あまり好みではなかったのだが、こういう書き方だからこそ描ける物語もあるのかもしれない。震災というテーマは個人的な経験だが俯瞰で見なければ描けないものもあると思うので。
    「無能」という言葉が心に残った。あの時物資を送ろうと街へ出たとき、自分のできることのあまりの小ささに呆然とした記憶がある。もちろん「無能」な自分に思考停止して皆が何もしなかったら事態は動かないのであり、「無能」を抱えながらも必死で動いてくれた人たちがいたからこそ今があり、これからがあるのだが、あの時「無能」を感じなかった

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    2014年01月14日
  • 上司は思いつきでものを言う

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    4~5年前のベストセラーを再読。


    “「上司は思いつきでものを言う」ということが、なぜ起こってきたのかを、儒教の伝来にまで遡り、とてもスリリングに解剖していく。「現場」の声を聞く能力の復活に向けて、懇切丁寧な今後の道中案内の書。”―あらすじより。


    第一章:上司は思いつきでものを言う
    第二章:会社というもの
    第三章:「下から上へ」がない組織
    第四章:「上司でなにが悪い」とお思いのあなたへ


    『上司は思いつきでものを言う』をテーマに、日本のサラリーマン社会を考察。
    ビジネス書というよりはサブカル本って感じですね。
    読み物としては面白いけど、簡潔にまとめれば、これほどページ数

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    2014年01月13日
  • 二十世紀(下)

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    ネタバレ

    時代が下るほどに取り上げることが卑小になる。最後はミッチーサッチーなんて、ワイドショーレベルの事象が20世紀の1999年に起こったこととして、記録される。
    (上)では世界史を扱おうとして大上段に構えていた感があるが、(下)では開き直って著者本来の世界に戻ってきた感じだ。殆ど日本の出来事オンリーの、それも週刊誌的発想の出来事回想録としか思えない(下)だが、悪いことばかりではない。戦後の日本人の振る舞い、あるいは戦争責任論として読むべき文章も散見される。
    それにしてもこの人から「」を取ったら一行も文章を書けないのではないか?心配になる。

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    2013年12月26日
  • 二十世紀(上)

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    ネタバレ

    20世紀といっても別に欧米と中国、そして日本だけが世界の全てではない筈なのに、そこには中南米や中東、アフリカ、南・東南アジアへの視点は完全に欠落している。のみならず、文化史的な記述も(作家なのに)少なすぎ。キュビズムも未来派もゼセッションもCIAMもロストジェネレーションも一切言及なし。全体への目配りがないのに反比例して自説は強硬に押し捲るからやたらと反復が多く途中で「もうわかったから」とうんざりする。(第一次世界大戦の終結が第二次世界大戦に直結しているとの説は別に個性的な見解でもなんでもないが、それにしても本書には何度でてくることか)箇条書きにすれば多分10行くらいにまとまる内容だ。

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    2013年12月26日
  • 初夏の色

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    時間としては、東日本大震災を間に挟んだ、前後を描いた六つの短編。
    作者は、東日本大震災のボランティアに出かけて、自分で色々なことを感じたか、または、丹念に取材して実際に起きたことを記録したか。そんな匂いがしました。
    ボランティアに行った経験がある方は、思いが共有できる部分があるかもしれない。

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    2013年10月26日
  • 双調平家物語7 保元の巻

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    陰謀渦巻く朝廷、男色まで加わりついてけまへん

    人間関係も複雑。丸く収めようとして、ややこしくなる世界。
    諸々が頭の中にスットは入ってきません

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    2013年09月29日
  • 巡礼(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ゴミ屋敷に暮らす心理に興味を持ち読んだ。
    生真面目に生きてきたのに歯車が狂ってゴミ屋敷が出来上がる心理。
    男自体は主体的にしたいことがなく、流されて生きた人生で、無意識のうちにSOSを出していたのだと感じた。最後の急展開はハッピーエンドだったのではないかと思う。
    芥川龍之介の六の宮の姫君の話が読後に浮かんだ。

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    2013年09月10日
  • その未来はどうなの?

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    「日本は、敗北を認めた方いいと思います。原発は使わない方がいいと思います。」同感。  経済発展だけが国の目指すところというのは、もう、古い。

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    2013年07月17日
  • 「わからない」という方法

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    フォトリーディング後、高速を交えて熟読。
    「桃尻娘」と言う小説を書いた作家の、自分の幅を広げる方法についての書。「わからない」と言う事を原動力に進む事を示している。

    著者を知っている人はもっと楽しめたのだろう。なるほどと納得する部分も多くあったが、著者を知らないので「セーターの本」について半分くらいを割いて説明されてもちょっと戸惑ってしまう。

    その他には「エコールドパリ」のなんたるかを知らずにそれをドラマ化するに至った話や、「枕草子」を桃尻語訳(現代少女訳)した話。

    それぞれの中に著者の世界観があって面白かった。ただ、著者を知っている人向けなのでは?と思わされた。

    星は三つ。

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    2013年07月15日
  • 小林秀雄の恵み(新潮文庫)

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    小林秀雄とは違う知性、橋本治が解説する昭和のインテリ小林秀雄。西行を自意識が彼の最大の煩悩だったと言い切る彼に小林秀雄は本当に哀れがわかっていたのだろうかと挑む橋本治、なかなか面白い。

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    2013年07月13日
  • 「わからない」という方法

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    さっぱりわからない。

    この本は「わからない」ことを肯定的に捉えて、行動を起こす原動力にすることについて述べた本である。
    それは良くわかる。
    理系(に限らないのだろうが)の美談には、必ずその手のエピソードが含まれる。
    時には偉大な発明・発見に繋がることもある。

    だが、この本に登場する「わからない」エピソードは、筆者の「男性向けセーターの本を書いたこと」「エコールドパリをドラマ化したこと」「枕草子を翻訳したこと」が、なぜそのエピソードに繋がるのかがどうもわからない。しかも本の6〜7割はセータ本の話である。はっきり言って筆者のエッセイである。

    ただ、それらエピソードを通じて、「わからない」を利

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    2013年06月29日
  • 上司は思いつきでものを言う

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    これまでを否定して、改めようとする若手と、これまでの誤りを認めたくない上司の間で、それでも「現状はだめだ」という認識が共有された時、上司の突拍子もない「思いつき」が生まれる、という話。
    後半は、歴史的な観点からの日本文化論。
    上に立つ人ほど徳があることになっている日本的儒教受容が、「上司はもしかしたらバカかもしれない」という前提のもと、上司を立てながらものをいう必要がある、という話。
    日本は「遅れた国」というコンプレックスから、努力により軍事的脅威を与えずにものを売ることに成功するようになった、という議論が終盤にあった。
    この歴史観は・・・どうなのだろう?若干疑問が残る。

    内容には全面的に同

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    2013年06月27日
  • 大江戸歌舞伎はこんなもの

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    ネタバレ

    歌舞伎の入門書のつもりで読み始めたら、とんでもない専門領域を扱っている本でした。著者もあとがきで「この本は私の中で一番読者を限定する本です」と書いています。
    現代歌舞伎ではなく、誰も観た事のない江戸時代の歌舞伎論で、歌舞伎の知識のない私には、部分的には面白い処もありましたが、全体には掴みどころのない本でした。
    歌舞伎が大好きで、書いてある場面をすぐに思い浮かべる事が出来ないと、読破するのが、大変です。

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    2013年06月16日