橋本治のレビュー一覧

  • これで古典がよくわかる

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    古典を読んでみようと思い立ったので、手にとってみた本。

    古典作品とその成立の過程が平易に語られる。
    どの作品も面白そう。
    源実朝の和歌が紹介されていた。
    共感できるもので、興味が湧いた。

    古典をまず、土佐日記から読んでみたくなった。

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    2013年04月24日
  • 上司は思いつきでものを言う

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    難しい相手様と関わるようになったので、読んでみた。勉強になった。読みやすかった。
    上司の話⇨会社の話⇨社会の話⇨官僚と民間の話⇨歴史を振り返り儒教へ
    と展開していける作者がすごい。

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    2013年04月23日
  • 「わからない」という方法

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    生徒が、初めにマスターするのは、教師という「他人のやり方」なのである。それが「基本のマスター」であって、学ぶ側の人間は「他人のやり方」を、自分の特性に見合ったものとして変えて行かなければならない。「自分とは違う他人のやり方から自分に見合った個性的なものへの転換」なのである。「学ぶ」とは、教える側の持つ「生き方」の強制なのである。「その生き方がいやだ」と思わせてしまったら、その教育は崩壊する。ただそれだけのことである。学ぶ側は、手っ取り早くノウハウだけを学びたい。

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    2020年05月06日
  • いま私たちが考えるべきこと(新潮文庫)

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    橋本さんどうしてこんな本を書こうと思ったんでしょうね。他人・自分、社会、近代・前近代、国家等々について、いろいろこねくりまわして書いてあるものの、今一つ伝わって来ず。

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    2013年03月03日
  • 上司は思いつきでものを言う

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    上司も会社というピラミッドのなかの一員。

    さいごのほうの現場の意見を吸い上げたからこそ日本は発展したってのにちちょっとだけ救いを感じた。

    が、会社という組織で働き続けることに絶望。

    そうさんありがとうございました。

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    2013年02月05日
  • リア家の人々(新潮文庫)

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    平凡な高級官僚であった砺波文三は、戦後の公職追放を経て無為無感動となりはてたが、生きていくための安らぎを家族にだけ求めようとしても、それは初老の男の独りよがりである。娘と言えども一人ひとりの人間として文三の思惑に従うわけもない。昭和の時の流れ、社会の変化にあわせて戦前のノスタルジーは消えゆくのみ。だがもはや文三は淡々と坂道を下りていくのみだった・・・というところ。

    老いた父と娘達という配役で、リア王を本歌取りし、昭和時代の歩みが平凡な個人の歴史に様々な影響を与える様子を表現した小説。だがテレビドラマの脚本のようでもある。

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    2018年10月14日
  • リア家の人々(新潮文庫)

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    途中までは文三の駄目っぷりを何故か我が身に引き付けて読んだが、甥っ子が出てきてなにかやらかすかと思ったら説明要員みたいな扱いでやや拍子抜け。あと文三ってネーミングの適当さがすごい。

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    2013年01月24日
  • 上司は思いつきでものを言う

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    著者は、とても頭のいい人だと。
    話が飛躍し、時にどエスなバッサリ切り捨てるところなど。
    ドラッカー読むの辞めたほうがいいかも、なんて思わせる一面がありました。

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    2012年11月07日
  • 古事記

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    古事記を誰にでも分かるように書き直した少年少女のための本。神様しか出てこない本ですが、どの神様も神様らしくない。怒るは殺めるは自分勝手だは、その人間臭さにつっこみどころ満載です。子供向けとは思えない素敵な古事記入門書です。

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    2012年11月06日
  • その未来はどうなの?

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    期待したような本ではなかったけど、独特な語り口で、そういう意味ではおもしろい。橋本治さんってこんな本も書くのか。
    いろんなテーマに関して、独り言のように、著者自身の考えが淡々と述べられている。
    まとまらないので頭に入りにくいのは難点やけど、こういう「このことについてわからないけど、どのようにわからないのか」を正直に書いてくれる本はなかなかない。そういう雰囲気がめっちゃ好きでした。

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    2012年08月31日
  • 美男へのレッスン(下)

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    上巻に引き続きおもしろいのですが。強姦と強制猥褻のくだりが…ちょっと違うんじゃないのー?!と思った。違和感に度肝抜かれた。著者によると「強姦は体を傷つける罪」「強制猥褻は心を傷つける罪」とのことだけれども、そりゃどちらも心は死ぬほど傷つきますよ。決まってます。小西聖子先生が読まれたらどう思うか…。百歩譲って「法律的解釈が」だとしてもちょっと納得しかねます。この本が出た当時はまだそんな認識だったんですかね。橋本さんは、おもしろくするためについ書き飛ばしてしまったんだと信じたいです。

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    2012年08月24日
  • 復興の精神

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    瀬戸内寂聴さんの無常ーどん底は続かないの中で、私たちはどんな不幸の中でも決して絶望してはならない。暗闇の空に希望の星を見出す力を人間は与えたれてこれまで生きてきた。被災者の皆様の御苦労と悲痛な体験を思うたび、いたたまれない。一年数ヶ月経ち、復興への思いやる気持ち、支援が薄くなっている状況に思われます。思いをこれからも被災地にもち続ける事が大切な一人一人の人生に繋がることだと思います。養老孟司さんの精神の復興需要の中では、生きていれば、さまざまな悪いことが起こる。悪いことがあると人は無理やりに色々なことを学べる。いいことというのは、その時点がピークで、そこから学ぶということはないと言っている。

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    2012年08月22日
  • 復興の精神

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    東日本大震災を受けて、課題と展望を養老孟司氏、茂木健一郎氏、橋本治氏など各界の著名人が各々の切り口で語っている。捉え方はそれぞれだが、共通しているのは、この未曾有の大震災を活かしていく必要がある、ということ。
    勉強になりました。

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    2012年08月16日
  • 復興の精神

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    東日本大震災から1年4ヶ月が経った。震災直後は、関東に住む人間も、東北の痛みを分かち合い、譲り合って生きているように見えた。しかし、いまその風潮はなくなり、震災前と同じような風潮になっているのではないか。そんな疑問からこの本を読んだ。
    この本は震災から3ヶ月後に出版された。茂木健一郎、養老孟司など9人が、当時の気持ちと復興に必要な精神性を述べている。
    共通しているのは、私たち日本人が今までの概念を変えなければならないと主張している点だ。今まで、私たちは利便性を求め、経済を最優先し、進んできた。その結果が福島原発の事故につながっている。
    未曾有の大震災を粛々と受け止め、譲り合い、分かち合う日本人

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    2012年07月22日
  • 「わからない」という方法

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    【概要】
    「わからないからやらない」は「わからない=恥」という認識や,一度「わかった」ゴールに辿り着いた経験から面倒臭さを感じているから.

    しかし,「わからない」時,人はそれまでの肩書き・虚栄心を捨て,何事かに立ち向かわなければならない.「わからない」を方法にするとは,何も有効な方法がなく「仕方なし」の状態であって,つまり,「覚悟する」ということである.

    「わからない→わかる」というプロセスは「わからない」を掘り起こし,「できない自分」を探し,「至るべきゴール」を明確かつ具体的に把握すること.決して「わかる・できる」を拾い集めることではない.

    しかし,脳は「知っているができない」レベルま

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    2012年07月08日
  • あなたの苦手な彼女について

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    だめだ!全然意味が分からない!
    結局なんなんだろう…。
    本来「社会」っていうのはひとつしかないはずなのに、「自分にとって都合の悪いこの社会なんて間違ってる!自分の求める社会の方が正しい!」っていう人が増え始めたってこと?
    「女性は結局何がしたいの?」ってこと?
    新書って、タイトルから話がそれまくって終わるから訳が分からない・・・。

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    2012年07月08日
  • 橋本治と内田樹

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    橋本治と内田樹の対談。本書で内田先生が述べている通り、「橋本治とは何者なのか」を橋本フリークの内田先生が対談で解体していくような本。ところが橋本先生は、解体できるような、生半な存在ではなかったとまざまざと思い知らされる本。面白かったです。

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    2012年06月30日
  • 人はなぜ「美しい」がわかるのか

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    「美しい」がわかる、ということを筆者は「美しい」を個人が発見することと定義する。つまりいろいろな「美しさ」を知識として知っているのではなく、物事を見たり触れたりしたときに「美しい」と個別にはっ発見する能力について考察している。

    著者の幼体験からは青空ではなく台風のときの激しく動き続ける雲であったり、一日遊んだ後の夕焼けだったりする。

    さらには「徒然草」が「枕草子」よりも圧倒的につまらないのは吉田兼好が「美しい」を自分で発見できないつまらない中年男だったから、と身も蓋もない分析を行う。このくだりが非常に面白い。

    最後に杜甫の「春望」から冒頭の「国破れて山河在り」を引いて結んでいる。「世界は

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    2012年06月28日
  • 復興の精神

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    養老孟司:もちろん一致団結は悪いコトではありません。しかしそれが言論統制になってはいけない 茂木健一郎:復興の精神は、日本人の変化への希望の中にこそ、見出されるのだ山内昌之:公欲のために私欲を捨てよう 瀬戸内寂聴:私たちはどんな不幸の中でも決して絶望してはならない。暗闇の空に希望の星を見出す力を人間は与えられてここまで生きてきた 

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    2012年06月16日
  • 日本の女帝の物語 あまりにも現代的な古代の六人の女帝達

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    大河に触発されて『双調平家物語』を読むつもりだったのだけれど手軽さに惹かれてまずこちらから。
    読みかけの清張古代史と時代がかぶるので丁度よかった。

    飛鳥・奈良時代は数多くの女帝が即位した時代である。
    なぜこのような状況が生まれたのか。
    そしてなぜこの状況はこの時代(孝謙天皇)以後女帝は絶えたのかと、現代日本の構図と照らし合わせて紹介するもの。
    持統天皇=中小企業の社長夫人 とか
    孝謙天皇=キャリア官僚目指して英才教育受けた東大エリートってくくりは非常にわかりやすい。
    読んでいた『偽りの大化改新』を思い出した。

    結局の所、平安時代の院政の基礎となるものは奈良時代に確立されていて、それが男達に

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    2012年04月17日