橋本治のレビュー一覧

  • 橋本治と内田樹

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     橋本治って知らなかったのだが、いつも上から目線の内田樹を軽くいなし、叩いていくところが痛快。
     橋本治著、「窯変 源氏物語」も面白い(第一巻で挫折中)

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    2018年11月04日
  • 窯変 源氏物語1

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     与謝野源氏、円地源氏、瀬戸内源氏、田辺源氏・・・どれも面白くなかった。どれもできるだけ正確に現代語訳しようとしているから無理が出る。
     この本は橋本の「印象」で描かれているので実に読みやすい。
     完全読破できる自信はないけど・・・

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    2018年11月04日
  • あなたの苦手な彼女について

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    表題の「あなた」とは、男を指す。曰く「男には、関心のある女と、関心のないどうでもいい女がいる。後者の女が、男女平等などの権利を声高に叫んだところで、男たちは、そんなのどうでもいい、と言わざるを得ない」。そのどうでもいいことに強い主張するどうでもいい女たちは、男にとって「苦手な彼女」となる。というようなことが、本書の主張。まあ、言ってみれば「田島陽子」論といったところか? 確かに彼女が自分のデスクの隣だったら、苦手だろうなー。

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    2018年10月23日
  • 宗教なんかこわくない!

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    オウム真理教の事件を取り上げ、日本における宗教についての筆者の考えを述べたもの。「内面に語りかける宗教」と「社会を維持する宗教」という分類は面白い。読み進むとうなずくところも多いが、どうも構成が混沌としてまとまりがなく思われる。

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    2018年10月20日
  • 知性のテン覆 日本人がバカになってしまう構造

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    小説 TRIPPER誌、2015-2017連載。ひと昔の知性は自分のあり方を考える自己達成的なもので、孤立・特権化したものだった。現代の知性は、みんなのことを考えるべく要請し、相手をムカつかせないよう納得に導くもの。少数の人間の頭がよければいい時代は終わった。

    まえがきとあとがきで、書くに至った経緯や、暗中模索で迷路のようだ、というのを先に読んだお陰で、読み進められました。思考のプロセスなのかな、結果ではなく。

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    2018年10月13日
  • 上司は思いつきでものを言う

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    部下が的を得た建設的な意見をしたときに、思いがけない思いつき発言が発生するのはなぜかを解説したもの。お互いの前提が共有化されていないからという。クリティカルシンキングでも学んだことだが、会議・打ち合わせで重要なことは、前提を共有すること。普段の感覚と一致していた。上司のそのような発言に対して、まずはあきれればよいと言うのも面白かった。
    ただし、著者はサラリーマンの経験がないので、ちょっと思い込みで書いているなあという箇所も散見された。

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    2021年08月08日
  • 古典を読んでみましょう

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    様々な古典を紹介する本かと思いましたが。
    (中には確かにいろいろな本が紹介はされているのですが)
    古典を読む技術を紹介する内容でした。
    そういう意味では新鮮でしたが。
    古典をそのまま読もうとはあまり
    思えません。いろいろ現代訳されているものも
    あるので、それを読んでいきたいと思いました。

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    2018年07月25日
  • 国家を考えてみよう

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    知的6
    かかった時間65分

    国家について考える新書。ちくまプリマーは大好きだ。

    さて、本書は国家の2つの定義や成立までの歴史、その浅さなんかを述べたのち、最後の部分でナショナリズムについて語る。曰く、国家の危機に国家主義が台頭して独裁的な体制が望まれ、生まれやすくなる、と。
    また、憲法がほんらい君主や政治的代表者の独裁を防ぐものであるとし、憲法改正の危険についても述べている。もちろん、ちくまプリマーなので、むしろ国民国家の人間として、一人ひとりが考えて政治に参加する重要性を強調する形で、だけど。
    正直、前半はどちらかといえば大人には冗長だったが、後半の「アツさ」のようなものは、たしかによか

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    2018年05月19日
  • 巡礼(新潮文庫)

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    ゴミ屋敷の設定とタイトルとのバランスに惹かれ思わず手にとった。ボタンのかけ違えの妙。血の繋がりの強さを感じた。そして、衝撃のラスト。生きることは難しい。ドラマになったら、話題になりそうな一冊。

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    2018年03月23日
  • 窯変 源氏物語1

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    無学で恥ずかしいけど、間違って殺してしまったの?まさかそんな話があるとは思わなかった。古文でむずかしいのかと思っていたけど、生身の人間の話だったんだと今更びっくり。

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    2018年03月07日
  • いとも優雅な意地悪の教本

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    ネタバレ

    こういう日本的な感性が書き留めておかれるように外在化されないとまずいと橋本治が思ったということなのかなあ。これ自体げっそりするようなこの日本的感性がやせ細ってネット化することで現状の狭量な感性が出てくるのだろうけれど、こちらには圧倒的な共感の根がない、ということか。
    読んでいてしんどくて、今からをどうするのかは何もないけれど、分析としてとても正しい。
    くたびれた。昭和は遠い、平成は終わりつつある。

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    2018年03月06日
  • 幸いは降る星のごとく

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    著者の小説デビュー作は今から40年前に出版された『桃尻娘』。いつだったか、高校生だった私にその本を薦めてくれた姉御がいて、たいそう面白く読んだことを覚えています。そんな思い出を胸に、実に久しぶりにこの著者の本を読む。

    女芸人がまだ珍しかった頃のこと。キャラが確立するきっかけとは実際こんな感じで、「離れがたい絆がある」よりも「離れる必然がない」というコンビも多いのかも。

    文体は万人受けしないでしょう。落としどころはどこかしらと思ったら、そこですか(笑)。人は出会いがしらにぶつかって恋が始まることを求めている!?

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    2018年01月24日
  • 「わからない」という方法

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    ネタバレ

     内田樹の「私の身体は頭がいい」つながりで読んでみた。本人が言うように確かに話がくどいが、結論はオイラの期待を裏切らないものだったのでホッとした。でも、まさか最後のページでまとめてくるとは思わなかった。下手したら結論はあとがきになるところだったのではないだろうか。身体と経験と友人。なるほどである。
     脳味噌を過大評価しちゃいけないね。情報収集は全部身体がしてるんだし、現場のことは身体がいちばんよくわかっているというのは面白い。職場を例えにしたところも納得だ。
     桃尻娘シリーズをきっかけにファンになったけど、もう30年くらい前のことだ。テレビドラマにもなっていたけど、もう一度観たいなぁ。ビデオに

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    2017年10月15日
  • 知性のテン覆 日本人がバカになってしまう構造

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    橋本氏の主張は気になるのですが,今回は少しわかりずらかった.話の論点があちこちしたので,雑談しているような感じ.自己主張が下品であるあたり,面白く読んだ.

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    2017年10月08日
  • 知性のテン覆 日本人がバカになってしまう構造

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    かなり偏ったイデオロギーのうえにトピックが乱立しているといったイメージ。たまにeye openingなポイントがないわけではないのだが、本としてどうなのという点はある。

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    2017年09月10日
  • 知性のテン覆 日本人がバカになってしまう構造

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    ひさびさの橋本治。相変わらずのらりくらり話と話をつなげていきます。テーマは反知性主義について。BREXIT、トランプ大統領、フランス大統領選、そして東京の都民ファーストの会の大勝…世界中そこかしこに溢れ出る傾向を主義主張ではなくて「かつて持っていた自分の優越を崩されたことによる不機嫌さ」という「気分」なのである、と指摘します。戦後昭和平成21世紀の時の流れに著者自身の実感を重ね合わせつつ思いつくままに話題を飛躍させながら、でも極めて誠実に論を積み上げてその気分を捕まえようとする試みが本書です。とても平明なのにかなり難解な本で「いま起こっていることはそういうことなんだろうな…」というやっぱり気分

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    2017年07月17日
  • たとえ世界が終わっても その先の日本を生きる君たちへ

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    歴史、文化への知識に支えられた感性による世界認識。人口減少社会に住むわれわれは「大きくなること」への懐疑を持てる可能性もあるが、今人口爆発となっている地域ではとても受け入れられないと思う。やはり豊かさの奪い合いという悲惨で惨憺たる未来しか思い浮かばない。

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    2017年05月18日
  • いつまでも若いと思うなよ

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    著者のファンでない人には、それほど面白い本ではない。
    誰もが年をとることについてアマチュア。
    著者はバブル崩壊で多額の借金を背負った。

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    2017年04月27日
  • 上司は思いつきでものを言う

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    部下の考えた建設的な提案が退けられ、上司がぽっと考えた建設的でも無ければ効果的でもない提案が通ってしまう。
    日本の会社で見られるこんな光景は、組織的な欠点から生じるものだ、と解説した書。新入社員が会社で働く上で、どういった力学でもって意思決定がなされるのか、ということを理解するにはいいと感じた。

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    2017年04月23日
  • たとえ世界が終わっても その先の日本を生きる君たちへ

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    少し自分には難しい本だったけど、橋本さんが言おうとしてることが すごく この先の 世の中にとって大切なことだと思った。誰しも気付けることなのに 誰しも 気付いてない もしくは気付いてない振り なぜかと言えば そこには 個々の 各国の欲、利益がついて離れないからだと理解した。橋本さんにすごく興味が湧いた。また別の著書も読ませて頂きたいです。

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    2017年03月21日