Posted by ブクログ
2020年01月07日
物語の語り方、構成については、結末がもうほんと、最後の最後のところでオチがついて、そこに収束するものはあるんだけれど、小説の面白さとしては、ただ雑多(ではないかもしれないけれど)なあれこれの記述・描写にあると思いました。くだけた感じで構成されていますかね。帯に、椿鬼奴さんが「主人公の女性芸人に、あの...続きを読む芸人に似てるな、あの後輩こういうとこあるな、わかる!とフンフン共感しました。」とコメントを寄せています。で、読んでいると、最後の方に「阿蘭陀おかね」という女芸人が登場するんですけれども、これは椿鬼奴さんをベースにして書いているんじゃないのかな、というキャラクターでした。主人公コンビのモンスーンパレスにしても、なんとなくですが、オアシズの二人が連想されて、まあ、もっと過剰にキャラクターを作り込んでいる感じですが、現実のお笑い業界事情をちゃんと見ていて書いたのかなあと思うところ。