【感想・ネタバレ】宗教なんかこわくない!のレビュー

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Posted by ブクログ 2019年12月14日

氏は、宗教は、もう日本人には、あまり必要とされてないと言う。自立して考えればいいじゃんと、もうとっくに、そういう時代だよと言う。
日本人が自分自身に対してプリンシプルを持たない、持てないというのは、今だからこそ、より深刻な問題として日本を覆っている。何が良いのか、悪いのは、他人をキョロキョロ見ないと...続きを読む、自分の行動を決められないのは、近代をとっくに過ぎても、日本人に重くのしかかっている。

現状は、ますます日本人は、自立した思考、行動、立場をはっきりさせず、存在全てを何かに依存させている。氏の問題提起は、旧くて新しいが、オウム以後でも、日本人は、変わっておらず、何かにすがり付きたい態度が、社会を蝕んでいる。

自分の人生をよりよくするために、自分達は、
あまりに物事を深く考えずに決める。

氏は、故人となってしまったが、
氏の問題提起は、今でも、多くの日本人が考えなくちゃいけないことだと思う。氏は、決して答えを言わなかった。ここまで、考えたんだから、あとはよろしくね、この態度は一貫しているが、果たして、自分達は、宗教を超えて、自立した思考、行動を実践出来ているだろうか。

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Posted by ブクログ 2011年08月01日

誰にも真似できない、橋本治さんの宗教論。オウム事件から宗教をあぶり出して、安易に批判すると思いきや、仏教の知識はかなりのもの。彼の宗教の考え方がとても好きです。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

 橋本さんが宗教について語っています。
自分も自己啓発本という名の宗教に嵌っているかもしれないので
それを客観的に自己分析するための道具として読んでいます。

 宗教は自分で頭を使う事が出来ない人のお守りみたいな、
また自分で色んなこと考えるために宗教に入るという文章には
なるほどな〜と思いました。...続きを読む

 

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

私もよくジャケ買いをしますが、この買い方って多いと思うんです。それを考えると、この著者がどれだけ捻くれているか、よくわかりました。宗教なんかこわくない!

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Posted by ブクログ 2022年05月08日

輪廻転生は「何度も生まれ変わる(変われる)」ではなく「何度も生まれ変わらねばならない」との旨がかかれていたが、なるほど、と納得。勉強になりました。

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Posted by ブクログ 2010年12月01日

宗教と経済の関係性を独特の視点で教えてくれる。生産を奨励しない宗教と、生産を奨励する宗教。人間関係の基本はやっぱり労働の場所にしかないのダと納得の一冊。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

結局この本が言いたいのは、宗教なんてもう要らない、自分の頭できちんと考えれば宗教なんてなしでやっていけるはずだ、ってことですね。
しかし橋本治おそるべし・・・オウム事件真っ只中で「麻原しょーこーはどこに隠れているか」に対して、富士山麓の地下で巨大化して卵を産んでいる。卵の大きさは90cmぐらいで一つ...続きを読む一つがみんな”あの顔”で、毛が生えてて・・・ってどんな想像やねん(−−;気持ち悪すぎる(w。それ以上にキモチワルイ想像が「あさはらしょーこーってね、人に近づくとき、あの顔を寄せてクンクン匂いをかぐんだよ」って(−−;めちゃくちゃやー。気持ち悪すぎるー
ちゅーそんな感じの本です。実家へ

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

「オウム真理教事件を契機に、日本人が本当の「近代」を獲得するために橋本治が宗教について真っ正面から取り組んだ話題の本、ついに文庫化!新潮学芸賞受賞作。 」書評より

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Posted by ブクログ 2018年10月20日

オウム真理教の事件を取り上げ、日本における宗教についての筆者の考えを述べたもの。「内面に語りかける宗教」と「社会を維持する宗教」という分類は面白い。読み進むとうなずくところも多いが、どうも構成が混沌としてまとまりがなく思われる。

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Posted by ブクログ 2014年07月06日

橋本治が、オウム真理教事件について語った本。

オウム真理教事件について、著者はその「幼稚さ」を指摘しています。麻原彰晃のお面をつけた選挙運動から、彼は「権力者」になりたかったのではなく、「人気者」になりたかったのだ、と論じ、さらに彼の語尾の下がる話し方から、この人は「人と対等に話をする」ということ...続きを読むをしてこなかった人だ、と喝破します。

ただし、麻原やオウム信者の「幼稚さ」を指摘するのは、それほど独創的な主張ではありません。著者の独創性は、そこから翻って、このような麻原やオウムについて私たちが「分からない……」とつぶやくしかなかったのはどうしてなのか、という方向へと問いを向け変えるところにあります。この問いに答えるために、著者は日本史をさかのぼり、日本人が「宗教」というものに対して及び腰になった理由をさぐっています。

著者の議論は、ときにオタク・バッシングと見まごうような様相を呈することがあり、宮崎勤事件からオウム事件に至るまでのオタク・バッシングの渦中にあった人たちにとっては、こうした語り口に対して心穏やかではいられないということもあるのかもしれません。ただ、著者が批判しているのは、オタクであれ非オタクであれ、他者に対して無際限に自分を承認してほしいと要求する厚かましさに向けられているのだと、個人的には理解しています。

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Posted by ブクログ 2012年01月06日

宗教だけでなく、思想についても全く染まらず、自ら考える癖をつける必要性を感じた。

ネトウヨのような権威主義的パーソナリティの持ち主や、左翼のように現実を無視した理想論などに注意して対応したい。

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Posted by ブクログ 2010年02月20日

オウム信者は麻原に田中角栄をみた。孤独な官僚たちは田中に人間関係の心地よさをみた。
日本人は、宗教は信じるものだから難しいものではない、哲学は考えて勉強するものだから、難しいと信じている。
日本人に一番必要なのは、宗教ではなく、自分の頭でものを考えるという習性。
自分の頭でものを考えられるようになる...続きを読むこと。日本人は真面目になろうとすると、無意識に自分の内に宗教を求める。
宗教は生産をしない。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

対新興宗教の本です。宗教について橋本治が熱く語っているので、ムカつくか心酔するかどちらかになるような気がします。ちなみに私は、結構ムカつきました(笑)だってタイトルからして「いや、宗教はコワイよ」と突っ込んでしまったので。でも生産を奨励する宗教と、奨励しない宗教って考え方は、なかなか面白かったです。...続きを読む

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Posted by ブクログ 2011年07月18日

橋本治の宗教なんかこわくない!を読みました。オウム真理教の批判をベースにはしていますが、一般的な宗教論です。友人に勧められたのですが、結構面白く、一気に読んでしまいました。宗教には「内面に語りかける宗教」と「社会を維持する宗教」の2種類がある、とか、オウム真理教の犯罪は「子供のしでかした犯罪」である...続きを読む、などの面白い主張が展開されています。

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