橋本治のレビュー一覧

  • いとも優雅な意地悪の教本

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    こういう日本的な感性が書き留めておかれるように外在化されないとまずいと橋本治が思ったということなのかなあ。これ自体げっそりするようなこの日本的感性がやせ細ってネット化することで現状の狭量な感性が出てくるのだろうけれど、こちらには圧倒的な共感の根がない、ということか。
    読んでいてしんどくて、今からをどうするのかは何もないけれど、分析としてとても正しい。
    くたびれた。昭和は遠い、平成は終わりつつある。

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    2018年03月06日
  • 幸いは降る星のごとく

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    著者の小説デビュー作は今から40年前に出版された『桃尻娘』。いつだったか、高校生だった私にその本を薦めてくれた姉御がいて、たいそう面白く読んだことを覚えています。そんな思い出を胸に、実に久しぶりにこの著者の本を読む。

    女芸人がまだ珍しかった頃のこと。キャラが確立するきっかけとは実際こんな感じで、「離れがたい絆がある」よりも「離れる必然がない」というコンビも多いのかも。

    文体は万人受けしないでしょう。落としどころはどこかしらと思ったら、そこですか(笑)。人は出会いがしらにぶつかって恋が始まることを求めている!?

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    2018年01月24日
  • 「わからない」という方法

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     内田樹の「私の身体は頭がいい」つながりで読んでみた。本人が言うように確かに話がくどいが、結論はオイラの期待を裏切らないものだったのでホッとした。でも、まさか最後のページでまとめてくるとは思わなかった。下手したら結論はあとがきになるところだったのではないだろうか。身体と経験と友人。なるほどである。
     脳味噌を過大評価しちゃいけないね。情報収集は全部身体がしてるんだし、現場のことは身体がいちばんよくわかっているというのは面白い。職場を例えにしたところも納得だ。
     桃尻娘シリーズをきっかけにファンになったけど、もう30年くらい前のことだ。テレビドラマにもなっていたけど、もう一度観たいなぁ。ビデオに残して残しておかなかったのがとても残念。相築あきこが可愛かったんだよなぁ。

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    2017年10月15日
  • 知性のテン覆 日本人がバカになってしまう構造

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    橋本氏の主張は気になるのですが,今回は少しわかりずらかった.話の論点があちこちしたので,雑談しているような感じ.自己主張が下品であるあたり,面白く読んだ.

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    2017年10月08日
  • 知性のテン覆 日本人がバカになってしまう構造

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    かなり偏ったイデオロギーのうえにトピックが乱立しているといったイメージ。たまにeye openingなポイントがないわけではないのだが、本としてどうなのという点はある。

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    2017年09月10日
  • 知性のテン覆 日本人がバカになってしまう構造

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    ひさびさの橋本治。相変わらずのらりくらり話と話をつなげていきます。テーマは反知性主義について。BREXIT、トランプ大統領、フランス大統領選、そして東京の都民ファーストの会の大勝…世界中そこかしこに溢れ出る傾向を主義主張ではなくて「かつて持っていた自分の優越を崩されたことによる不機嫌さ」という「気分」なのである、と指摘します。戦後昭和平成21世紀の時の流れに著者自身の実感を重ね合わせつつ思いつくままに話題を飛躍させながら、でも極めて誠実に論を積み上げてその気分を捕まえようとする試みが本書です。とても平明なのにかなり難解な本で「いま起こっていることはそういうことなんだろうな…」というやっぱり気分が残る感じ。このモヤモヤ感が橋本節だったような…

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    2017年07月17日
  • たとえ世界が終わっても その先の日本を生きる君たちへ

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    歴史、文化への知識に支えられた感性による世界認識。人口減少社会に住むわれわれは「大きくなること」への懐疑を持てる可能性もあるが、今人口爆発となっている地域ではとても受け入れられないと思う。やはり豊かさの奪い合いという悲惨で惨憺たる未来しか思い浮かばない。

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    2017年05月18日
  • いつまでも若いと思うなよ

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    著者のファンでない人には、それほど面白い本ではない。
    誰もが年をとることについてアマチュア。
    著者はバブル崩壊で多額の借金を背負った。

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    2017年04月27日
  • 上司は思いつきでものを言う

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    部下の考えた建設的な提案が退けられ、上司がぽっと考えた建設的でも無ければ効果的でもない提案が通ってしまう。
    日本の会社で見られるこんな光景は、組織的な欠点から生じるものだ、と解説した書。新入社員が会社で働く上で、どういった力学でもって意思決定がなされるのか、ということを理解するにはいいと感じた。

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    2017年04月23日
  • たとえ世界が終わっても その先の日本を生きる君たちへ

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    少し自分には難しい本だったけど、橋本さんが言おうとしてることが すごく この先の 世の中にとって大切なことだと思った。誰しも気付けることなのに 誰しも 気付いてない もしくは気付いてない振り なぜかと言えば そこには 個々の 各国の欲、利益がついて離れないからだと理解した。橋本さんにすごく興味が湧いた。また別の著書も読ませて頂きたいです。

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    2017年03月21日
  • いつまでも若いと思うなよ

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    全体として特に何を言っているわけでもなく、だらだらと話が続くんだけど、部分部分に注目するととても鋭い考察がある、という橋本節は健在。
    好き嫌いが別れると思うけど、けっこう僕は好き。

    それにしても橋本治、そんなことになっていたのか。結構壮絶だな。。。

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    2016年12月23日
  • 日本の女帝の物語 あまりにも現代的な古代の六人の女帝達

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    日本の古代というのは女帝の時代があり、やがて摂関政治の后の時代となり、男の欲望全開の院政の時代となって、そして争乱の時代が訪れる

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    2016年10月06日
  • 性のタブーのない日本

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    日本の古代には性的タブーというのはなかった。ただそこにモラルがあったというだけです…やっちゃいけないよというモラルがあるからそれをつい隠してしまう。そんなことをしているとロクなことにならないから、神様にお願いしてその隠していたことをオープンにして、祓ってもらってすっきりするーそれが大祓なるものを行っていた過去の日本だということになります。
    それを考えると、我々はとんでもなく高度な文化地域にくらしてたんだなと思ってしまいます。タブーはないがモラルがあるという文化の高度性はすごいもんです。

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    2016年10月04日
  • 国家を考えてみよう

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    あまり新書を読まないバカな私
    バカな国民でバカな民主主義を信じてる私

    若い人に向けて書かれた本だけれど
    もう一度国家について考えるのは老人にも必要だろう

    我が国、心配だもんね
    向かう方向違ってるよ

    歴史、漢字、なるほどなあ

    作者68年の駒場祭のポスター書いた人だったんだね
    「とめてくれるなおっかさん……」

    ≪ 流されず 自分で決めよう 明確に ≫

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    2016年09月25日
  • いつまでも若いと思うなよ

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    人が老人と言われるのを嫌がるのと同じくらい中年と言われるのををいやがるのは、そうなると若さとは無関係の生き物になってしまうからではないにかと思って、それで私は、人というものは若さの後にいきなり若くないを持って来ずに、まだ若いという留保期間を置き、更にもうそんなに若くないがあって、やっともう付きの若くないを置くのではないかと思うのです。
    人とはそのように往生際の悪いものであるというのではなくて、若い段階で人格形成が起こってしまうから、事の必然として自分=若いという考えが自分の中心に埋め込まれてしまうのだと思います。

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    2016年08月29日
  • いつまでも若いと思うなよ

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    著者の橋本治さんといえば桃尻娘・・・。アラ50男子はみんな知っている・・・?

    若さに軸を置いた社会の価値観と、否応なく訪れる老いとのギャップを、自身の老いの進行状態を見せ、世の中に見る老い方を観察し、『老い』あるいは、『老い方』を哲学されている。
    私自身が、最近『老いる』や『残された時間』、『健康寿命』等、考える時間が増えてきているので、面白く考えさせらた。

    『なるほど、この先はこんな風に考えていけば良いんだ・・・。でも俺って、まだ歳の割に若い方だから大丈夫。』ってセリフを笑い飛ばせ!

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    2018年05月07日
  • 国家を考えてみよう

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    民主主義の政治は、国民の頭のレベルをまともでかなり高いものと想定して、前提にしている。つまり、民主主義の社会に「バカな国民」は一人もいないことになっている。「その国の政治のレベルは、国民のレベルの反映」、愚かな政治家を選ぶのは国民の責任である。



    「国家には二段階の歴史がある」

    ○国家を英訳 → 「nation」「state」

     ・「nation」(=国民)が表すのは、「国民国家」、すなわち「近代国家」。
     ・「state」(=「領土」) 国家は「領土の確保によって出来上がる」

    ○漢字でいうと

    「國」… 「領地をぶきで守って、さらにこれを城壁で固める」 国防重視?

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    2016年08月14日
  • 幸いは降る星のごとく

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    ブスという言葉が頻繁に使われていながら下品さは薄く、なぜか不愉快な思いはわかない。物語に大きなうねりは起こらないが、いまやテレビのバラエティ番組と称されるものに欠かせない存在となった女芸人たちの創成期の息吹が伝わってくる。

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    2016年04月29日
  • 夜

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    女の側からの視点で、
    男の背中を描いた短篇集。

    女性の側の心理がわからなくては、
    この小説群は書けないです。
    そして、愛憎が絡んでいるから、
    なお、難しい表現なのでは?と思ってしまいますが、
    著者の橋本さんはそんな苦労を一言もあとがきで発していない。

    やっぱりこの小説を書いた50代の半ばになって、
    わかることなのか、それとももっと若いころから
    「わかっていた」ことなのか。
    知りたいのはそのあたりでしたが、ようわかりまへん。
    橋本さんは若い頃に『恋愛論』という本も書かれていて、
    ぼくの本棚ににもたぶん復刻版なのかな、
    それが積読になっています。
    それを読めば、この謎は解き明かされるような気がする。
    つまり、若いころからもう女性の心理は喝破していた、という。

    本書の最後の章は、なんとゲイ話。
    うげえと思って、最初は気色悪いな、
    なんて感じて読んだのですが、
    読んでいくうちにちゃんと読めていく。
    一度休止して再度読み返すと、またうげえと思うのですが、
    また読み進めるとちゃんと読める。
    不思議なもので、
    ぼくのなかにも同性愛気質みたいなものがあるんでしょうね。
    共感まではいきませんでしたが、想像はできてしまう。

    三人称で進んでいきますが、
    それでも心理描写は見事で、
    それでこそ、浮き彫りになった男の後ろ姿が生きてくる。
    おもしろいものだなあと思った小説でした。

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    2016年03月08日
  • 性のタブーのない日本

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    そういえば性に関することで罰が当たるってあまり聞きませんね。
    橋本先生はこんな単語も使うんだとういリアルな単語にちょっと驚きました。赤面しちゃった(笑)

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    2016年02月15日