橋本治のレビュー一覧

  • 「わからない」という方法

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    [ 内容 ]
    「わからない」ことが「恥」だった二十世紀は過ぎ去った!
    小説から編み物の本、古典の現代語訳から劇作・演出まで、ありとあらゆるジャンルで活躍する著者が、「なぜあなたはそんなにもいろんなことに手をだすのか?」という問いに対し、ついに答えた、「だってわからないから」。
    ―かくして思考のダイナモは超高速で回転を始める。
    「自分は、どう、わからないか」「わかる、とは、どういうことなのか」…。
    そしてここに、「わからない」をあえて方法にする、目のくらむような知的冒険クルーズの本が成立したのである。

    [ 目次 ]
    第1章 「わからない」は根性である(「わからない」という恥 「わからない」を「方法」にする方法 ほか)
    第2章 「わからない」という方法(私はなぜ「セーターの本」を書いたのか 「わかる」とはいかなることか ほか)
    第3章 なんにも知らないバカはこんなことをする(基本を知らない困った作家 天を行く方法―「エコール・ド・パリ」をドラマにする ほか)
    第4章 知性する身体(この役に立たない本のあとがき 知性する身体)

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

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    2014年10月26日
  • あなたの苦手な彼女について

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    男にとって「女」とは、自分の恋愛対象になる存在、という指摘はもっともなんでしょう。
    それ以外の女性はまあ、どうでもいい存在なんだそうで。
    女性の権利などもまあ、どうでもいい存在の話ならまあ、好きにして、といういい加減な流れで来たんじゃないか、という。
    大卒女子が企業に採用されないのが問題視された時代があった。
    それが徐々に変わったのは社会が豊かになったから。
    (え、それだけ?)
    専業主婦というものは労働を軽減され、ある意味では労働を奪われた存在だと。(そりゃ場合によってだいぶ違うと思うが。一人が大勢に奉仕している家庭も有りだし)
    教育ママが出てきたのはエネルギーのはけ口。ああ、そうですね。一人に対して一人の人間が尽くすという制度には無理があるとか。
    女性が社会に参加するというのが勤めることを意味するのはなぜか。店や家業を手伝っているおかみさんは社会参加していないのか?
    「あなたには自分がないのね」と女性になじられる場合、その意味は?
    裏切り者という意味だという指摘は面白い。
    会社人間としての自分もない場合、上司に「自分はないのか?」と聞かれる場合も、というのがおかしい。
    「男社会」という言葉が出てきた時期、その考えによって、女性は個として生きることを意識した…
    等々。
    戦後の戸籍改正によって家はすでに崩壊していたのに、皆それに気づかない?
    理屈のための理屈のように思える部分もありますが、珍しい角度から光を当ててあるのが面白い。
    え~とつまりだから何なんでしょう…
    個人として生きていると回りにも合わせなくていいと思うようになるので、わがままって事?

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    2010年04月17日
  • 恋愛論

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    いつもなのですが、この人の本を読むと目から鱗がぽろりと落ちます。

    「誰が彼女を殺したか」― 有吉佐和子さんを通して橋本氏が自らをうったえているような気もします。

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    2010年01月30日
  • 日本の女帝の物語 あまりにも現代的な古代の六人の女帝達

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    奈良は女性の天皇の時代だった…
    それは中継ぎという言葉にはそぐわない、実力のある女帝の時代。
    若い男子は天皇にはふさわしくないという理由が時々言われていたが、一人前の女性なら何の問題もない様子だったこと。
    天皇の娘であることが一番大事で、強力な条件だった。
    持統天皇は誰よりも強力で、いわば会社を夫と共にたたき上げた中小企業の社長夫人といった調子でわかりやすい。
    個性豊かな女性達、それぞれの態度や治世の違いが軽やかに述べられています。

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    2009年10月29日
  • 窯変 源氏物語1

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    新しい切り口の『源氏物語』。
    いやこれエロいだけ…

    寂聴源氏は女性の、それも年のいった女性によるものなので、
    若くてギンギラギンしたナイスガイにはこっちのが向いています。
    ヘンタイならより効果的です

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    2009年11月12日
  • 乱世を生きる 市場原理は嘘かもしれない(橋本治流ビジネス書)

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    バブル後の閉塞感。そこに追い討ちをかけるサブプライムローンから始まった最近の不況。大きなお金が流れる市場は、普段の生活には関係なくても、じわりじわりと生活を覆う。経済とは一体なんなのか?橋本治は経済を思考する。

    どこまでも経済成長を続ける。それはバブルの終焉でもう終わった。にもかかわらず人々は、「景気が良くならないかな〜」と昔と同じような話を蒸し返す。この本が説くのは、昭和の高度成長気的な考えで今を乗り切ろうとしても無駄だ、ということだ。経済成長が見込めない今、日本人はどうすればいいのだろう?ということになるのだけれど、結論は「我慢する」ということに落ち着く。つまり、バブルの反省もないまま、同じように考えても時代が変化しているので対応できない。バブルがはじけることが間違っているのなら、その前に戻って違う方法で経済を考えないと、何も変わらない。つまり、高度成長をする前の「我慢」をもう一度手元に引き戻すことが大切じゃないか、と。

    結局「我慢」することに至るのって、僕の場合、仏教の本なんかにある「足るを知る」って思想といっしょだったので、あまり驚かなかった。けど、身の丈にあった生活を送る、そう考えるだけで豊かな時間が取り戻せるだろうし、そんなことをこれっぽっちも考えたことがない人なら一度読んでみる価値はあると思う。

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    2009年10月07日
  • 「三島由紀夫」とはなにものだったのか(新潮文庫)

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    自分がこれまで読んだ三島論のなかで最も面白かった

    [目次]
    第1章 『豊饒の海』論(二人の三島由紀夫―檜俊輔と南悠一;『金閣寺』の二人 ほか);
    第2章 同性愛を書かない作家(松枝清顕の接吻;同性愛を書かない作家 ほか);
    第3章 「女」という方法(三島由紀夫の「戦後」;囚われの人 ほか);
    終章 「男」という彷徨(不在の後;認識が「死ね」と言う ほか);
    補遺 三島劇のヒロイン達(『喜びの琴』事件;杉村春子から水谷八重子へ ほか)

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    2012年12月15日
  • 恋愛論

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    僕がほしいのは、ただ「好き」っていう言葉だけなのね。
    その言葉がありさえすれば、どんなものでも登場しうるっていう、そういう状態があって、それで「好き」って言葉は初めて生きるんだ、だから、そういう「好き」だけがほしいって、そう思ったの。


    橋本センセー

    最高です

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    2009年10月04日
  • 日本の行く道

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    今の日本の抱える問題をきちんと捉えて、その処方箋として1960年代に戻ってしまえばいいじゃん、と提案している。ぶっ飛んでいると言えばそうだけど、フムフム面白い、と納得しながら読める。

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    2009年10月04日
  • 日本の行く道

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    2008年読み初めの一冊。橋本流の疾走感に思わず笑ってしまった。いまを考えるのにちょうどいい。再び読み直したい。

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    2009年10月04日
  • 宗教なんかこわくない!

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    結局この本が言いたいのは、宗教なんてもう要らない、自分の頭できちんと考えれば宗教なんてなしでやっていけるはずだ、ってことですね。
    しかし橋本治おそるべし・・・オウム事件真っ只中で「麻原しょーこーはどこに隠れているか」に対して、富士山麓の地下で巨大化して卵を産んでいる。卵の大きさは90cmぐらいで一つ一つがみんな”あの顔”で、毛が生えてて・・・ってどんな想像やねん(−−;気持ち悪すぎる(w。それ以上にキモチワルイ想像が「あさはらしょーこーってね、人に近づくとき、あの顔を寄せてクンクン匂いをかぐんだよ」って(−−;めちゃくちゃやー。気持ち悪すぎるー
    ちゅーそんな感じの本です。実家へ

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    2009年10月04日
  • ちゃんと話すための敬語の本

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    橋本治の面目躍如。
    前著『これで古典がよくわかる』でもそうだったのだが、
    一見苦手な人用のノウハウ本と思わせておいて
    (橋本治が単なる実用書を書くわけはないのだが)、
    日本語を通した日本文化論へと持っていく、
    その手際と透徹した視点は見事の一言。

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    2009年10月07日
  • 「三島由紀夫」とはなにものだったのか(新潮文庫)

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    昨日、知人の名古屋今池、神無月書店で購入。前の日、他の書店で文庫で購入迷い、次の日。橋本治は『あのイラスト』以来
    ニット編み。『生きる歓び』、『源氏物語』等、常にぶれず.逆にしばしば浮ついた気の自分のナビゲーションになります。

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    2009年10月04日
  • 人はなぜ「美しい」がわかるのか

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    「美しいという事態は人間の利害から外れている」・・だから美しいのだと思います。「あとがきのようなおまけ」の近現代の【孤独】についての解釈は反芻したいところです。

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    2009年10月04日
  • 乱世を生きる 市場原理は嘘かもしれない(橋本治流ビジネス書)

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    橋本治は頭が良い。論理的に攻めてくる。経済の原理の説明としてチョコレートの話を挙げてた所とか面白かった。新しい考え方の視点をくれた一冊。

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    2009年10月04日
  • 失楽園の向こう側(小学館文庫)

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    相変わらずの調子の橋本治の人生論・時評本。貧乏は正しい!の話もしばしば出てくる続編っぽい感じの内容で、いろいろと考えさせられる内容。以前にも書いたかもしれないが、橋本治の話はぐちゃぐちゃと同じことを繰り返し手を変え品を変え書き連ねて、結局回答は出さずに、最後はじゃ、後は自分でね、って感じですが、そういう手法をとることで、本来難解な話をなんとなくでもわかった気にさせてくれるのが素晴らしい。
    解説でも語られているが「貧乏は正しい!」シリーズと、この本、それに集英社新書の3冊は橋本治版論語だそうで、全部素晴らしい読むに値する本である。

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    2009年10月04日
  • 貧乏は正しい!(1)(小学館文庫)

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    高校時代だったか、父親の本棚より拝借して感銘すら覚えた名著。「若い男は本質的に貧乏である」で始まる書き出し。そして「貧乏でなくなったらそいつは若い男じゃない」というふうに裏を返し、一つの意見を上下左右表裏無数の側面から語りつくして読者の理解を誘いつつ、最後は自分の我を通してるだけなのになんとなく納得させられる、橋本治の歴史観、話術ともに冴え渡り、まさに魅せられてしまった名著。もう過去の話が話題になっているが、それでも「本当のこと」は今でも変わらない。社会主義が破れ、資本主義が勝ったなどという単純な歴史ではなく、ともに倒れたんだから「次」を探さないと、という視点にたって書かれている。まだ歴史は「次」を見つけていないのではないだろうか。その意味ではいまだ色あせていないと思う。

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    2009年10月04日
  • 宗教なんかこわくない!

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    「オウム真理教事件を契機に、日本人が本当の「近代」を獲得するために橋本治が宗教について真っ正面から取り組んだ話題の本、ついに文庫化!新潮学芸賞受賞作。 」書評より

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    2009年10月04日
  • 「三島由紀夫」とはなにものだったのか(新潮文庫)

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    三島は一般的には、「右翼」「同性愛」などのキーワードで意識されることが多いと思うのですが、この著者は「“同性愛”を書いた作家ではなく、“同性愛”を書かなかった作家」であると論じます。そうして『仮面の告白』から『豊穣の海』シリーズに至るまでの経過を辿っていくことで、不思議なほど説得力のある「三島由紀夫」のイメージが浮かび上がらせています。

    ただ(こういうことを言うと元も子もないのですが)、究極的には本人にしか判らない事を論じるのは空しさが消えないものですね。

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    2011年07月27日
  • 「三島由紀夫」とはなにものだったのか(新潮文庫)

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    私の思ってた三島と近いとこも会ったり、違うとこもあったり。時々くどいなーと思ってめんどくなったりしましたが、三島が同性愛を書く作家ではなく「書かない」作家だという考察がとても興味深かったです。

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    2009年10月04日