橋本治のレビュー一覧

  • 源氏供養(上) 新版

    Posted by ブクログ

    大河ドラマ「光る君へ」の関連本としてなのか、本屋に目立つように置いてあった。
    橋本さんのファンだけど、正直シンドイだろうなと覚悟する。橋本さんのネチネチしたモノローグにつき合うのは結構疲れる。勿論、ムチャクチャ面白いことも分かっている。

    以下、自分の忘備録として箇条書きにする。
    ・雨夜の品定め。紫式部は自分の所属する階層の男をバカにして、光源氏に黙殺させている。紫式部の“復讐”。
    ・源氏物語の男たちには性的飢餓がない。性的目覚めの頃にあてがわれているから、ひりつくような身体欲求がない
    ・平安時代にモラルはない。女房達は主人の不幸の噂話を本人の前で口にする。家司は主人の為に働こうとしない。

    0
    2024年03月03日
  • そして、みんなバカになった

    Posted by ブクログ

    知識と言う物は繋がっている。教養もまた然り。様々な教養の柱があり、それがいつしか混ざり合い、大きな柱となっていく。
    どんな事でも自分が興味を持ったら徹底的に学んでいこう。それが強靭な自己になる。

    0
    2024年01月14日
  • これで古典がよくわかる

    Posted by ブクログ

     古典というのは、なぜこんなに複雑で分かりづらいのか。
    著者は、そもそも『「日本人がそのはじめに自分で文字というものを作らなかった」ということにあるんだ』という。
     外国から借りた文字である漢字で、無理やり表した。
     「カタカナ」「ひらがな」はどちらも漢字をもとにしたかな文字だが、それぞれ役割が異なった。
     鎌倉時代の記述については、以前『鎌倉殿の十三人』を見ていたこともあり、イメージが補強されてより面白かった。

    0
    2024年01月04日
  • 国家を考えてみよう

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    憲法は歴史的には君主を制約するものであったが、国民主権となり権利を投票を通じて行使するとき選挙民は賢明な上に憲法精神遵守せねばならないと指摘。後半に、「首長と議会との対立」で「民意=投票行動は辞職して再選を目指す首長に傾きがち」とは橋下大阪知事→市長と府議会→市議会との対立を念頭に置いているのか(2016年刊)。「(不安定な民意の)選挙(あるいは議会を通じて間接選挙にて)で選ばれただけで(国の性質を規定する)憲法を変えていいだろうか?」すなわち代表者≡元首でいいだろうか「指導者とは社会主義用語で党の最高」


    第1章「国家を考えない」では、はじめに「『大政奉還』と『王政復古』はイコールではない

    0
    2023年10月22日
  • 人はなぜ「美しい」がわかるのか

    Posted by ブクログ

    美しいとは何か、を言語化しようと読書。自分の思う答えはみつけられなかったが、美しいとは合理的、機能美、主観、整っている、落ち着かせる、幸福、これらキーワードかなと思う。

    0
    2023年09月24日
  • 知性のテン覆 日本人がバカになってしまう構造

    Posted by ブクログ

    本書をレビューするのは非常に難しい。読んでみてどうだった?と聞かれて、何かよく分からないが読み終わった後に清々しくもあり頭も痛くなる、というよく分からない状態に今私はなっている、思考は迷路だ。考えれば頭が痛くなるし顔面に熱を持っているのが解る。
    本書は知性の顛覆というタイトルではあるが、知性とはそもそも何か、知性が無いとはどの様な状態なのかという議論から入る。いや、議論というよりはフリーディスカッションを筆者が議題を挙げて開始され、否応なしに読者である私が巻き込まれ、尚且ついつ質問してくるかわからないから、必死に頭の中で筆者の求める解答を探していく感覚に似ている。筆者が展開するロジックは非常に

    0
    2023年09月23日
  • ふしぎとぼくらはなにをしたらよいかの殺人事件

    Posted by ブクログ

     こういう饒舌な文体というのは、サリンジャーや庄司薫を思い出すが、もはや今の時代だと馴染みないものに感じられるのだろう。
     たくさんの自注のようなノリ突っ込み。その時代には当たり前であった時事ネタや文学的なお約束。
     文体は楽しめる。さて、ストーリーについては、もう一回読み直す必要があろうか?

    0
    2023年08月20日
  • マンガ哲学辞典

    Posted by ブクログ

    以下の言葉、少しボーッと考えたい
    ・意味というものは枠組によって成立する、だから枠組がなくなると意味がなくなる
    ・自分の言葉を持って自分の枠を壊さなけりゃどうにもならない
    ・人間は外部の要請に身を委ねる しかしその実 人間は自分という思想のありように縛られている

    0
    2023年04月16日
  • 恋愛論 完全版

    Posted by ブクログ

    もともと古い本というのもあって、ちょっと読みにくかったけど、恋愛で惹かれるのは似たところと似てないところがあって〜という話は分かりやすかったし腹落ちした。あと男性の方がピュアなんだなというのも感じる。実体験と重なり納得するところもあった。

    0
    2023年02月06日
  • 蝶のゆくえ

    Posted by ブクログ

    初めて橋本治さんの小説を読んだけれど結構好きだった。個性豊かな女性たちの内面への洞察力や理解力がすごい。内面の描写が巧みで日常風景を切り取った話なのに飽きずに読める。

    0
    2022年12月18日
  • 精読 学問のすゝめ

    Posted by ブクログ

    さくさく読めて分かりやすかった。
    自力で読み解ける気がしない…
    とりあえず、福沢諭吉はバカが死ぬほど嫌い、というのは鮮烈に頭に残った。

    0
    2022年11月11日
  • 橋本治のかけこみ人生相談

    Posted by ブクログ

    正論すぎてぐうの音も出ない!鮮やかな文章プロファイル芸に舌を巻く。たいていの悩み相談ごとはその内容に相談者の人物像が顕れてしまう怖さよ。弱ってるときに読んだものだから沁みる沁みる。はい、残りの人生はちゃんとした「バカ」を目指そうと決意するなど。

    0
    2022年11月07日
  • 黄金夜界

    Posted by ブクログ

    ずっと読みたかった
    きっと未読でも楽しめるんだろうけどやっぱり先に金色夜叉読んでよかったと思った
    橋本治はこう捉えたのかって知れてよかった
    読んでると本当に苦しくなる
    貫一の立場がつらすぎて全く共感できる隙がない(金色〜の貫一より更につらい感じがする)
    つらすぎて読んでるこっちの心が登場人物たちの心理を理解しようとするのを辞めてしまう
    特に印象深かったのが貫一が池袋の地下道で暴発しそうになったところと「絶望は絶望でしかない」っていうところ
    橋本治の人の心理の読み方がすごいと思った
    作品全体を通した感じは金色夜叉とは違うのに、登場人物一人一人に抱く感情はフィルター外しても一緒なのは橋本治の再現力

    0
    2022年10月27日
  • 「三島由紀夫」とはなにものだったのか(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「塔に幽閉された王子」のパラドックス    -2006.10.18記

    -「三島由紀夫」とはなにものだったのか-
    文庫にして470頁余とこの長大な三島由紀夫論は、三島の殆どの作品を視野に入れて、堂々めぐりのごとく同心円上を螺旋様に展開して、作家三島由紀夫と私人.平岡公威の二重像を描ききろうとする、なかなか読み応えもあり面白かったのだが、読み草臥れもする書。
    書中、「塔に幽閉された王子」のパラドックスとして繰りひろげる「豊饒の海」解釈はそのまま的確な三島由紀夫論ともなる本書の白眉ともいえる箇所だろう。

    塔に閉じこめられ、しかしその塔から「出たくない」と言い張っていた王子は、その最後、幽閉の苦し

    0
    2022年10月14日
  • 虹のヲルゴオル

    Posted by ブクログ

    オードリー・ヘップバーン、マリリンモンロー、ブリジット・バルドーなど、13人の映画女優について、著者の考察が展開されている本です。

    著者の議論は、昔の映画スターが美しかった理由から、美しい映画スターとして存在している彼女たちの人生そのものにまでおよんでいきます。「あとがき」で著者は、単行本化されるにあたって大幅な書き足しがあって「重い本」になってしまったといい、「これ以上書き足すと、“映画の本”じゃなくて“人生の本”になっちゃうんだけどな、とかは思うんだけど」と愚痴っていますが、著者が他の著作でぞんぶんに語っているような女性論および男性論が、映画を題材にして縦横に展開されています。

    ジュー

    0
    2022年08月23日
  • 国家を考えてみよう

    Posted by ブクログ

    国家についてここまで考えたことはなかった。
    世界的に見ても日本はかなり特殊な国なのだと再確認させられた。天皇の名の下になんでもできた憲法。それを悪用した当時の軍事政権。そして第二次世界大戦でアメリカにボコボコにされて制定された日本国憲法。この日本国憲法において日本の国民国家が華開いた。民主主義に基づく国民国家は衆愚化しやすいし、国家主義になりやすいという脆弱性があるが、今の日本は前者に陥ってると個人的には思う。あまりにも政治に無関心な人が多いのは国というものがどういうものかわかっていないからなのかもしれない。日本においては特異な歴史の中で国民自身が国家とはなんなのかを考えづらかった部分はあり仕

    0
    2022年08月09日
  • 上司は思いつきでものを言う

    Posted by ブクログ

    橋本治(1948~2019年)氏は、東大文学部国文科卒、イラストレーターを経て、小説家・評論家・随筆家となる。小林秀雄賞、柴田錬三郎賞、毎日出版文化賞、野間文芸賞等を受賞。
    私は新書を含むノンフィクションを好んで読み、興味のある新刊はその時点で入手するようにしているが、今般、過去に評判になった新書で未読のものを、新・古書店でまとめて入手して読んでおり、本書はその中の一冊である。(本書は2004年出版) 
    本書は何と言っても「上司は思いつきでものを言う」というタイトルが目を引くが、私は常々「上司は、部下の話(提案)に対して何かコメントしないと、存在意義を否定されると考えるので、何でもいいから思い

    0
    2022年07月11日
  • いま私たちが考えるべきこと(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    いつも以上にまわりくどい書き方で、早々にお手上げ状態になり、読まなくても良いよなと思って積読していたが、少しずつ気持ちを入れ替えて読み進めたが、やはりまわりくどくてわかりにくい書き方だ。それだけ単純ではない事柄だという事だ。
    読書評などを見ると、「私」と「社会」との関係性云々と話が広がっていくものが多いのだが、個人的にはもっと根本的な「どうしてそう考えるのか」という方向へ興味が移ってしまう。
    今日は2022参院選の投開票日なんだけど、事前予測通り与党の勝利となる投票心理なんかがこの本で扱われている内容とマッチするものとなっている(個人見解)。
    世の中の本では「ポストモダン(近代以降)」を考える

    0
    2022年07月10日
  • 福沢諭吉の『学問のすゝめ』

    Posted by ブクログ

    読んで字の如し、学問をしろと勧めている学問のすすめの解説。
    啓蒙の考えが勉強になった。
    日本は基本的に無宗教国家なので馴染みがないが、今まで絶対的な宗教及びその集団が市民の考えを支配していたが、一人ひとりが啓蒙することで、経験を伴い自分で考えるようになる。
    いわば啓蒙は敵と戦う手段のような側面があったということですね。日本には敵がいなかったので、勉強しろ、と言ってるだけってことになりますが。

    他人が作ったガイドラインに沿って生きるのではなく、自分で考えて自分で決める。それこそ生きてるってことだと思うし、精神的な革命とも言えるかも。

    古代ローマのアテネから民主主義が始まる。
    民衆がバカ、衆愚

    0
    2022年06月16日
  • 九十八歳になった私

    Posted by ブクログ

    九十八歳まで生きたいとは思わないけど、うまく死ねなかったら嫌だなという思いはある。
    100歳に近い人の外見は想像できるけど、頭の中は想像したことがなかった。

    作者も想像で書いたんだろうけど、こんな感じなんだろうと思えた。

    脳の中を駆け巡る思いに反して、回らない口、動かない体

    逆にその口と体だけで、他人が判断する自分

    お年寄りを見たら、気をつけよ。

    0
    2022年06月10日