橋本治のレビュー一覧

  • 宗教なんかこわくない!

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    輪廻転生は「何度も生まれ変わる(変われる)」ではなく「何度も生まれ変わらねばならない」との旨がかかれていたが、なるほど、と納得。勉強になりました。

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    2022年05月08日
  • 橋本治のかけこみ人生相談

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    自分は何が好きなんだろうと考えることは、自分の
    幸福を探り求めることと同義。
    問題解決の肝は事実とそれ以外を分けること。

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    2022年05月03日
  • 国家を考えてみよう

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    国家の意味、仕組み、成り立ち、種類について勉強になった。恥ずかしいけどちゃんと考えたことがなかった。
    くだけた書き方や分かりやすい例によって理解しやすかった。
    本当にちゃんと大切なことを考えていきたい。

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    2022年02月02日
  • これで古典がよくわかる

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    光源氏は「中年になればセクハラおやじ」だし、源実朝は「おたく青年」
    解説の中では「○○じゃありませんか」「○○でしょう?」と、グイグイ押してくる。
    ひらがな、カタカナがある理由から古典に近づくコツまで、橋本流の手引き書といった感じ。
    ごく日常的な話し言葉へ変換された訳は、ご本人いわく「間違ってはいないけど、いたって個性的――そんな解釈を聞いたことがない」というもの。
    歴史がそのものが苦手で、古典も授業以外触れたことのない私ながら、この橋本さんの現代語版古典、何かちょっと読んでみたくなってきた。まんまと?(笑)

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    2021年11月23日
  • リア家の人々(新潮文庫)

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    文部省の官僚だった砺波文三は、終戦後に公職追放の憂き目に遭います。妻のくが子と環、織江、静の三人の娘を抱えて職をうしなった彼は酒に溺れた日々をすごします。やがて新たな職を得て、一家にふたたび平穏が訪れたかと思ったものの、くが子が病に倒れ、この世を去ります。病床にある妻を気遣いながらも、同僚の未亡人である窪園千鶴子の経営する小料理屋を訪れた彼は、彼女と関係を結びます。

    妻が亡くなり、文三は千鶴子との再婚を考えますが、妻の一周忌でその話をもちだしたところ娘の環は猛然と反対し、文三は娘たちとともに妻のいない家で戦後という時代を生きていくことになります。やがて環や織江は結婚し、砺波家には文三の甥で東

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    2021年11月17日
  • 巡礼(新潮文庫)

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    ゴミ屋敷と化した家に独りで暮らす下山忠市の生涯、それに悩まされる向かいの家の吉田家や、ワイド・ショーの取材にこたえる矢嶋富子、そして町やそこに暮らす人びとの変化を見てきた田村喜久江などの登場人物たちの心理をたどった小説です。

    著者の作品はおおむね、小説であれエッセイであれ、「近代」もしくは「戦後」という時間を生きてきた人間の精神の軌跡をえがくという手法がとられており、本書もその基本的な手法を共有しています。ゴミ屋敷をめぐる問題については、一人で暮らす老人の孤独といった、現代という時間だけをとりあげるかたちで語られるのをしばしば目にしますが、そうした表層的な見かたを越えて、大きな変化を遂げた戦

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    2021年11月17日
  • 思いつきで世界は進む ──「遠い地平、低い視点」で考えた50のこと

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    "勝ち組" "負け組" 同様嫌いな言葉が "オール◯◯"。みんなひとつになって頑張ろう、というスローガンはとても胡散臭い。どうしてわざわざ足並みを揃えて同じ方向へ向かわなければならないのだろう。"連れション" や "行列ができる店" も見送る私は、違う思想や言動があってこそ素晴らしき世界じゃないか、多種多様…そうだ "多様化" を推進してるの飾言かいな、とツッコミ入れたくなる。
    言葉だけでその場をやり過ごす・誤魔化す、にも関わらず、そこで自己陶酔する輩がいかに多いことか、恥を

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    2021年11月06日
  • 結婚

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    28歳で旅行会社に勤務する古屋倫子は、「卵子が老化する」という話を知り、にわかに結婚までのカウント・ダウンがスタートしたような気持ちに襲われます。しかしその後、還暦を迎えた父を囲んで旅行に出かけることになった彼女は、世間のどこにでもありそうな兄夫婦の家庭を目にして、あこがれをいだくことのできるような結婚のイメージが自分のなかにも世間にも存在していないことをたしかめます。

    倫子の同僚である大橋花蓮は鴨志田という交際中の男からプロポーズを受けたことを倫子に相談します。しかし倫子は、現実に結婚生活へと入ろうとしている花蓮が背中を押してもらいたがっていることを理解できず、倫子にとっては現実感のない結

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    2021年11月02日
  • 蝶のゆくえ

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    短編6作品を収録しています。

    「自作解説」には、本書に収められた作品のテーマは「女にとって、母とはいかなるものか。家とはいかなるものか」という問いであることが明かされていますが、いずれも女性たちの心のうちを冷徹に腑分けした小説になっています。とくに冒頭に置かれている「ふらんだーすの犬」は、児童虐待にいたった美加の心が鋭くえぐりだされていて、強い印象を受けました。

    本書に登場する主人公たちは、もっとも若い「ふらんだーすの犬」の美加が23歳で、もっとも年上の「白菜」の孝子が57歳という設定になっています。「家」というテーマは近代日本文学の中心でしたが、著者はこのことを踏まえたうえで、本書では現

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    2021年10月27日
  • 九十八歳になった私

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    「あとがき」には、雑誌『群像』から「三十年後の近未来」についての小説を執筆してほしいという依頼を受けて、1948年生まれの著者が98歳になったときのことを書くことにしたという本書誕生の経緯が語られています。

    98歳になった橋本治は、

    50歳の「ゆとり」世代の君塚をはじめとする周囲の人びとに対して、心のなかでぼやきながらも、繰り言めいてくる自分の愚痴にしだいにどうでもよくなっていく経緯などが追いかけられていて、とりあえずおもしろく読めました。

    ところで本書には、著者の文庫本にはめずらしく、巻末に「解説」が付されています。執筆しているのは内田樹で、「「脱力」を推進力にしてグルーヴ感のある文章

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    2021年10月27日
  • 草薙の剣(新潮文庫)

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    6人の登場人物やその親を含めて、意外なことに著者と同じ団塊の世代が描かれていない。常夫の親が団塊の世代に当たるのだが、実に存在感が希薄なのだ。陰画のように団塊の存在を浮かび上がらせる仕掛けかと思わせるほど。
    逆に存在感が濃厚なのが夢夫の世代。実に色々な事件の当事者となっている。
    とにかくこの本はインテリではなく、大衆目線、庶民目線の戦後史だ。なので衝動はあるが理屈はない。何故か都市に引き寄せられ、何故か女と暮らし、また別れる。とにかく人並にあらねばならぬと思い込み、手に入れた人並みは泡沫の中で消えて、あの豊かさとは何だったのかと振り返る。今と地続きの人々の感情の重なり、様々な世代のそれぞれの思

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    2021年10月23日
  • これで古典がよくわかる

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    ネタバレ

    ・そう思って、安心してください。この私のモットーは「”わからない”を認めない限り、”わかる”は訪れない」です。この章で、皆さんは「日本の古典はそもそもわからないものである」ということを認めました。「だったらわかるようになるかもしれない」というところで、次ですー。

    ・「無常感」の「無常」というのは、仏教の思想からきたもので、「常ということは無い」です。「いつまでも同じということはない」ーこれが「無常感」です。べつにどうってことのない話で、あたりまえです。でも、この「あたりまえ」に、ほんのちょっとなにかがくっつくと、ドキッとします。「いつまでも同じということはない。すべてのものには、いつか終わり

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    2021年10月01日
  • 草薙の剣(新潮文庫)

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    戦後年表を見ているようだ。登場人物の名前の意味に気づくのが遅かった。ああ、両親とその兄弟姉妹などがそんなこと言っていたな、そんな事件ももあったなと、自分の平凡な人生をなぞるようでこそばゆい感覚。

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    2021年07月31日
  • 草薙の剣(新潮文庫)

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    その時代背景がよくわかる本
    いろんな人が出てきて非常に混乱するので
    その時代背景や考え方だけに絞って読んだ。
    自分もこの本の中の歴史を歩いているんだって感じた。
    戦後ってこんなに身近でこんな日本は貧しかったのか
    そしてその後の流れも
    なんだかあっという間に色々なことが変わったんfsなと思える本だった

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    2021年04月09日
  • 知性のテン覆 日本人がバカになってしまう構造

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    第5章の「なぜ下品になったか」が良かった。
    80年代から「バカになる」が時代のテーマで、バブルが崩壊しても「バカのままでいい」と宥されてきたと分析。
    関西のお笑いと品性を解いていた。

    私は反知性主義は40年かけて浸透したのだと納得。
    今、テレビもお笑い芸人とアイドル歌手が占拠している。
    こんなTVを捨てて、Youtubeを見る若者がほとんど、ということは日本の若者も捨てたもんじゃないと思う。

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    2021年03月31日
  • 浄瑠璃を読もう

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    仮名手本忠臣蔵の文楽を以前見た記憶をたどりながらこの本を読みました。また何度か文楽を見てこの本を読み橋本さんの本の内容を理解したいなと思う。

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    2021年03月10日
  • 「わからない」という方法

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    再読。
    読むものがない時のつなぎでパラパラ読んでいたが、
    間をどれだけ開けても、スッと入ってくる橋本さんの言葉がすごい。
    ものごとを知る、分かっていく、作っていく、その過程を
    橋本さん流のわかりやすいくどい言葉で追っていく。
    何かを生み出すことに近道はなく、ひらめいたものを確かなものにするために、あとはただ進むだけ。
    作品を作り上げるという大きな話だけでなく、
    日常の中にある「わからないもの」を分かるようにするための筋道は同じものだ。
    身体を信じている橋本さんの言葉は、しごくまっとうで、誰にでも届く。
    わかりやすく、のためにえんえんと言葉を重ねる誠実さ。
    橋本治の本は、もっと読まれないといけな

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    2021年03月08日
  • そして、みんなバカになった

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    著者の本は5冊目だが、膝を打つような明快な意見に魅了されることが多い.本書も大いに楽しめる内容だったが、第5章の「年をとるってやっぱりわからない が正しい」が良かった.p169: 老いというのは、老いてみないとわかんない その通りと思う.

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    2021年03月05日
  • 初夏の色

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    津波で何も無くなった、色々な人たちの心象が、短編化されている。静かな小説、でも、遠くに雲の間から太陽が柔らかく降り注いでいた。

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    2021年02月18日
  • 美男へのレッスン(上)

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    現代社会において「美男」が置かれている位置について考察をおこなっている本です。

    著者はまず、オードリー・ヘップバーン主演の映画『パリで一緒に』を題材に、中年のシナリオライター役で登場するウィリアム・ホールデンと二枚目俳優のトニー・カーティスを対比しながら、若い美男に対抗意識を燃やす中年男と、そうした中年男の思惑とは無関係に「それ自体でバカかもしれない」美男との齟齬に注目しています。著者のまなざしは、中年男と美男の自己認識における相違に注がれています。すなわち、すでにロマンをうしなって現実に生きているという確信をもっている中年男と、この社会において美男としてのスタイルを引き受けざるをえないとい

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    2020年10月23日