橋本治のレビュー一覧
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◇目次
○まえがき
○一:「古典」て、なんでしょう
○二:古典を読んでみましょう
○三:ちょっと意地悪な樋口一葉
○四:和文脈の文章と漢文脈の文章
○五:日本語は不思議に続いている
○六:はっきりとした説明をしない小野小町
○七:春はどうして「曙」なのか?
○八:分からないものを読んでもよく分からな...続きを読むPosted by ブクログ -
序章,第一章まで読んだ.面白い!(2007年)再度読み始める.第6章にまとめの部分があり、全体の把握に最適だ.この先、どうしたらいいのか? の解答として、"まずは日本人が天動説から地動説に戻って、「自分たちが社会の上に乗っかって動いている」という謙虚な意識を取り戻さないと「心のある論理」は生まれてこ...続きを読むPosted by ブクログ
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私達が瞬間的にたびたび考えることを言葉にしました、というような内容。これだけ巧みに言葉をつないで論理を形成していけるということに脱帽しました。
後ろの方にある、「個性を伸ばす教育」のあたりは自分とほとんど考えていることが同じでびっくりしました。
本当は「前から思っていたこと」なんじゃなくて、「「...続きを読むPosted by ブクログ -
これは、若い女性に向かって言った言葉ではなく、老いに向かっていく自分に対しての言葉。
体は確実に老いていくのに、そして体は何度もその信号を送っているのに、脳がそれを認めない。
人間というのは幼いころから成長曲線が右肩上がりで、いざ下り始めると、新しい出来事を記憶しにくくなってしまう。
だから、若...続きを読むPosted by ブクログ -
前著「知性の顛覆」で知性とモラルの関係について語り、今回も「暴力」と「意地悪」の違いから始まり、いつもの通りどんどん脱線しながら簡単に結論に行き着かない。この過程そのものが「巨大なる知性・思索」の結晶なのだけれど、自分にとっても、発達障害などの外来で子どもの行動分析にもとても役に立つ考察になっている...続きを読むPosted by ブクログ
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とても大事なことが書かれている一冊である。
一読では消化できないので、メモとする。
日本の伝統芸能では自分を「消す」ものなのに対し、SNS時代の自分とはまず「出す」ものであるという変化。この変化が石原慎太郎の太陽の季節による「肉体=性欲の肯定」あたりにあるという話を見ると、今の後期高齢者の「マッ...続きを読むPosted by ブクログ -
明治以前の日本社会には、性的モラル(道徳的規範、価値観)はあったが、性的タブー(許されない、非難されるべきこと)はなかった。
題材として、『古事記』『源氏物語』や絵巻物、春画などが取り上げられ、それらが今風の言葉で冗談交じりに解説される。Posted by ブクログ -
歌舞伎だけでなく、「物語」を考える上で重要ですね。『江戸にフランス革命を』と共に考察したいがところですね。著者の作品に通していえることですが、読んでいる時は、わかった気がするのですが、深いので何回も読まないと残ってこないのが、現在の素直な感想ですね。知識、知見があればなとつくづく反省しますよ。Posted by ブクログ
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源実朝のくだりが面白かった。
古典というとどうしても私達とは遠い存在に思うけれど、当時の人々も同じように悩んだり喜んだりしながら書いていたのか、という当たり前だが見落としがちなことを再発見できた。
とても読みやすい。
入門に最適。Posted by ブクログ -
平安時代の古典が現代日本人にわからないのは当たり前。かな漢字混じりの文章表現は長い年月をかけて男女の役割の垣根を超えて作り上げられてきたもので、ようやく鎌倉時代に徒然草で形になってきたもの。その途上で和歌はものすごく退廃的なまでの美を表現してみたり(新古今集)それを自己否定して万葉ぶってみたりする。Posted by ブクログ
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自分はどこかに所属している。だからこそ自分の思いは受け入れられるはずだと思うからこそ、人は孤独を感じるのです。
孤独とはつまり、自分はどこかに所属しているはずなのに、その所属が見つからないという思いだからです。
我こう思うゆえに我あり。お前こう思うゆえに我なしPosted by ブクログ -
日本人は性におおらかだと思う
タブーはないがモラルはある
恥の文化が熟成されていく過程である
古代において子孫繁栄は願いであった
性が生理生活だった
政治組織が出来上がり直接表現する時代になっていく
言葉の解釈表現が現代的でわかりやすいPosted by ブクログ -
浮世絵の乳房の表現方法から,江戸時代の男はおっぱいは赤ちゃんが吸うもので性的な対象とみていなかったという説を唱えている.面白い視点だ.源氏物語に出てくる「女にて見ばや」という語句をベースに平安時代の男女関係を解説している第3章が面白かった.美男を見て"女だったらいいな.やっちゃうんだけど」と書く紫式...続きを読むPosted by ブクログ
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橋本先生独特のトーンで、いつものような感じの評論?集。いつもどうもです。経済に関してのコメントが氏は特に秀逸ではないか、と感じる。
200pくらいでちょっと物足りなさが残るが、また続編を読みたい。Posted by ブクログ -
一章のみ読んだ。笑劇的だ。サラリーマン的にあるある満載。一体上司は俺に何を期待してるんだ!?と叫びそうになった経験がある方、必読です。Posted by ブクログ