橋本治のレビュー一覧

  • 古事記

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    そういえば読んだことないような?と思い、児童書で。神様のお名前がややこしくて難航しました。児童書なのに。。。昔から神話が苦手かも?

    タケミカヅチの神とタケミナカタの神が力比べしたりするんだよ。ややこし過ぎるよ。

    アマテラス大御神の天の岩屋戸
    八俣の大蛇(おろち)
    因幡の白兎

    知ってる話もちらほら。

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    2026年05月23日
  • 父権制の崩壊 あるいは指導者はもう来ない

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    著者・橋本治が亡くなる前年の冬まで雑誌「小説トリッパー」に連載していたものの書籍化。東京都知事選、「都民ファーストの会」からの「希望の党」、モリカケ問題、日大アメフト部や日本ボクシング連盟のこと等々の当時の時事問題(+いくらかの映画)に対する批評を、「父権制の顛覆」(連載時のタイトル)というテーマで書き進める。
    小池百合子率いる「希望の党」(「排除します」発言でもって「大暴落を演じてしまった」(p.118))など、当時の女性政治家にも言及がなされるが、「父権制=男の論理」に代わる「女の論理」が必要だ!、という論旨ではない。
    「男の論理」から独立した/距離を置いたスタンスによって、女性政治家は一

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    2026年03月15日
  • 「三島由紀夫」とはなにものだったのか(新潮文庫)

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    難解な三島由紀夫論でした。著者独自の目線から、三島由紀夫という作家を細かく説明しています。そして当時の文学としての位置付けや、主流な文学や芸術などの兼ね合いもあり、かなり読み応えがあります。

    三島由紀夫を崇拝に近い姿勢で捉えており、膨大な資料と取材を元にして書かれた事が伝わります。

    三島由紀夫が訴える、独自の美意識を更に知りたいと思えた一冊でした。

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    2026年02月01日
  • 「わからない」という方法

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    2001年刊行。
    大御所小説家・随筆家である著者による、「わからない」についての本。

    「わからない」をスタート、「わかった」をゴールとして捉えて、そのプロセスと方法が説明される。
    方法とは言っても、所謂「How to」ではなく、スタンスの持ち方に比重が寄っている。

    著者曰く、日本人は「わからない」ことは「恥ずかしい」と感じる。故に、「わからない」と「やる」は逆接でつながる。

    つまり、「わからないけどやる」ということだ。
    そうではなくて、「わからないからやる」と考えることが肝要だと説く。

    「わからない」ことを方法・手段として考えれば、世界が広がる。そのために必要なのは、「恥知らず」を乗り

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    2026年01月25日
  • 草薙の剣(新潮文庫)

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    世代の異なる6人の男たちを軸に、昭和から現代までの日本の変遷が綴られる。言葉で時代を区切っても、歴史はひと続きの流れ。人は常に一生懸命かつ何となく生き、知らず何かを得て何かを失っていく。重くも軽くもない淡々とした時代のスピードそのものが、濃い読後感を残す。

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    2026年01月24日
  • いつまでも若いと思うなよ

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    ●科学博士の書評指数:
    楽しみ度:★☆☆☆☆
    共感度 :★★☆☆☆
    学び度 :★★★★☆
    話題度 :★★★☆☆
    お薦め度:★★★☆☆

    ●概要:
    老いと病をテーマにした自伝的エッセイです.著者は自身の老眼や難病の経験を通じて,「老いは誰にとっても初体験であり、経験値が通用しない」と主張します.若さへの執着を手放し,老いを受け入れる過程や,死に対しても「無駄と割り切る」哲学的な考えも紹介されております.老いと向き合う覚悟と知恵を読者に伝えようとしている本であります.

    ●感想:
    (1)最も印象に残った記述が,葛飾北斎が「富嶽36景」を描いたのが70を過ぎた時で,90歳まで現役の絵師だった,という

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    2025年09月15日
  • たとえ世界が終わっても その先の日本を生きる君たちへ

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    この本が出た2017年には特に気にしていなかったが、今ならそうだなと納得することもあればよくわからないこともある。 
    それでも”必要なものは必要なときに現れる”という著者の言葉にあるとおり、それで良いのだと思った。

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    2025年07月14日
  • 福沢諭吉の『学問のすゝめ』

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    橋本治の解釈全開の学問のすゝめ。
    白雷記を読んで福沢諭吉に興味を持ち、読んでみたが、これだけでは橋本治の主張が強すぎてよくわからんな。という感想。
    バカが大嫌いなのは橋本治なのでは?
    ともかく、橋本解釈によれば、福沢諭吉が現代にいたら、バカが率いるバカの衆愚政治だと一刀両断だろうね。
    読んでると、明治維新の頃の蒙状態から、民衆は変わらないということにゲンナリした。しかも、日本だけでなく、至る所で。反知性主義についても最後の方に書かれてたけど、時代の過渡期にはバカが大活躍するらしいから、今がその時なのかな。みんなもっと学問をした方がいいよなぁ。

    福沢諭吉の政治から距離をとりつつ(政治家もバカば

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    2024年11月21日
  • 掌篇歳時記 春夏

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    表紙がとても綺麗で手に取りました。

    二十四節気は知っていても、それをさらに三等分した七十二候は知らない人が多いのでは?

    わたしも今回初めて知りました。
    雉始雊(きじはじめてなく)というように、動詞で示されているのが、分かりやすい。
    どれも現代人にも理解できるもので、時代が変わっても季節の移ろいは変わらないものだなと思います。

    この本では、二十四節気の春夏部分を抜き出し、また、各節気の真ん中の七十二候をタイトルに各自が短編をお書きになっています。

    思えば、短い作品は触れてこなかったので、どれも不思議な余韻を残す終わり方で、こちらの想像力や読解力を掻き立てるなぁと短編の面白みを初めて知りま

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    2024年08月05日
  • そして、みんなバカになった

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    なぜか印象に残らなかったですが、もしかすると私自身が疲れているのかもしれません。

    豊かになるということは嬉しい反面、考えることをやめてしまうのでバカになってしまうかもしれないと思いました。

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    2024年07月25日
  • 初夏の色

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    6つの短編集

    2011年3月11日の東日本大震災を経た人々の物語

    まず本の装幀、装画(小関セキさん)がステキ。
    お話はどれも面白く、また切ない話もあり、心に響いた。
    ※「父」なんかマズい。リアル過ぎて....
    親子って、親の最晩年になると会話が敬語になるのですね。
    それ、最近しみじみ思います....

    「枝豆」は、登場人物全員、思考に思考を重ねて暗闘、でも空回りしてる展開がおかしい。
    ※思考に思考を重ねるのは、橋本治そのひとと思わなくもない

    いちばん驚いたのは、本当にごく普通に生活しているひとたちのこころの襞を描く小説を、橋本さんが書いていたこと。

    もっと早くに読んでおけばよかった。

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    2024年06月08日
  • 失楽園の向こう側(小学館文庫)

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    何か、いい加減な整理をしてるような感じで読み始めたが、本来性を信じて現実実体を見ない日本の男、とかのっぺらぼうとか、身につまされること頻り。余りが自分とは本当にそうだと思う。そして何か読後とても安心出来たことが良かった。

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    2024年05月10日
  • 性のタブーのない日本

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    「まぐあう」は「目交う」で視線が合うこと。昔は家族以外で、男女が顔を合わせることはなく、目が合うことは性交渉を意味した。p.39

    闇の中で性交渉するのは平気だが、顔を見られるのは嫌という女。p.143

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    2024年05月03日
  • 大江戸歌舞伎はこんなもの

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    江戸時代の歌舞伎について、著者ならではの観点から解説をおこなっている本です。

    著者は、「定式という、いつもおんなじであるような決まった道具を使うことによって、それをいろいろ組み合わせて変えていく」ことで、さまざまな表現が可能になっていることに目を向けます。こうした理解にもとづいて、歌舞伎がたんなる「教養」に終わらず、一定のルールのもとで娯楽としての可能性を追求していたと説明します。

    ただし「娯楽」といっても、江戸時代におけるそれは、現代のわれわれになじみの深い「娯楽」の理解とかならずしも同一ではありません。そのことは、「時代」と「世話」にまつわる著者の立ち入った解説によっても知ることができ

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    2024年04月26日
  • 知性のテン覆 日本人がバカになってしまう構造

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    個人的には、アメリカで起きた事は10年先の日本でも起きるという“格言”があって、この本の出された2017年から7年、書かれ始めた2015年から9年で、そろそろ日本でもと思うわけじゃなくて、2024年のアメリカではまだトランプへの支持が多く、いったいこんな状態がいつまで続くんだよとの思いでうんざりしているわけです。
    snsでの荒れ方もまだこれから本番って事?って思うと、じゃぁいいやと撤退しているんだけど、大衆は明らかに知性を必要とせずに現状を肯定する御神託を求めているのがイヤ。
    今後10年も同じような状況じゃ橋本治も草葉の陰で何だかなぁと思ってんじゃないのかな。

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    2024年03月27日
  • 窯変 源氏物語1

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    「美とは、この貴族社会をも揺るがす力にございます」ってグ伝の光源氏が言ってた!
    しかし13巻もあるのか。

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    2024年02月15日
  • そして、みんなバカになった

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    橋本さんのイメージは編み物オジサン~戦後豊かになって人はバカな方向へ。読書って好きじゃないけど、読み込みが必要なときは編み物しながら。純文学って私小説のことで、エンタメだけの読み物だけで十分。1989に昭和天皇が亡くなってバブルが弾けたことにも皆気づかず、日本人らしい生き方を失った。歳を取るって捨象していくことだけど、実態は解らない。難病になって体力が落ちたことに気付いた。勉強嫌いの変な子で、勤めたこともないけど、サラリーマンの世界と律令制は似たもんだと気づいて、上司は思いつきでものをいうとタイトルに読者は飛びついた~勉強嫌いだけど、出来て、絵では食えないと、東大に行って、駒場祭のあの有名なポ

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    2024年01月14日
  • 九十八歳になった私

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    2018年の作品。当時70歳になろうとしていた橋本治が、その約30年後、2046年頃の世の中を舞台に、98歳になろうとしている自分自身を語り部として独り語りをする異色の小説。

    東京大震災で首都圏は壊滅し、科学者の暴走により甦らされたプテラノドンが野生化していることを除けば、社会のありようは今とそれほど変わっていない。この辺の設定は近未来っぽくって絶妙。

    主人公は、社会や若者(といっても「ゆとり世代」が50歳くらいになっているのだが)に対して毒づき、思うようにならない自身の身体、記憶力の低下、至るところの不調に悩まされながら、それでもなかなか死ねないという境遇を愚痴りまくる。

    このあたりは

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    2023年12月06日
  • 大江戸歌舞伎はこんなもの

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     読み進めていってもさっぱりわからなかったが、あとがきで作者が、江戸の歌舞伎というのはなんだかわからないものなのだ、と書いていて少し安心した。
     そのなんだかわからないものに橋本はせまろうとしているわけだが、こちらは数えるほどしか歌舞伎を見ておらず、理解はしにくい。

    p70:曾我兄弟は関東の人間なので江戸ではポピュラーだった。
    94:11月には顔見世興行(契約が変わる)
     1月「二の替わり」
    上方と江戸の違い。
     

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    2022年12月25日
  • 「三島由紀夫」とはなにものだったのか(新潮文庫)

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    代表作ぐらいは読み込んでおかないと、この本を味わうことはできない。当然。
    それにしても著者の聡明ぶりが伝わってくる。

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    2022年12月17日