橋本治のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
母親世代です
口では、物分かりのいいように振る舞っていても、子供の結婚は親として気になる最大限の事柄であることは間違いない
読み進めていくうちに、2人の女性の考え方になるほど…と思うことも
・家族の新しい単位(親が祖父母になった時)の中に独身にの自分が入っていない(お客様扱い)
・相手を結婚相手として探すのは、彼氏を探すよりも何倍も難しい
・「好き」ではなく「嫌いじゃない」として、互いに老後も安心できるだろうと意見が一致して結婚を決める
・親の束縛から逃げ出すため
等など…
世の中には多数の夫婦がいるが、それぞれに色々な思いがあって夫婦になったはず
2023/10/31 -
Posted by ブクログ
著者・橋本治が亡くなる前年の冬まで雑誌「小説トリッパー」に連載していたものの書籍化。東京都知事選、「都民ファーストの会」からの「希望の党」、モリカケ問題、日大アメフト部や日本ボクシング連盟のこと等々の当時の時事問題(+いくらかの映画)に対する批評を、「父権制の顛覆」(連載時のタイトル)というテーマで書き進める。
小池百合子率いる「希望の党」(「排除します」発言でもって「大暴落を演じてしまった」(p.118))など、当時の女性政治家にも言及がなされるが、「父権制=男の論理」に代わる「女の論理」が必要だ!、という論旨ではない。
「男の論理」から独立した/距離を置いたスタンスによって、女性政治家は一時的な人気を得るが、「男の論理」に生じているひびを修復していく役を果たさなければ、人気の割に成果の出ない人たちばかりになる/なっている、という批判と読んだ。
…それでいくと現在の高市政権は…と、当然、今の読者である私は考えてしまう(もし著者が存命だったなら、日本初の女性首相が解散総選挙で得た現在の衆議院の大量議席をどう見ただろう)。
私の考えを述べるのは控えますけどね。 -
Posted by ブクログ
2001年刊行。
大御所小説家・随筆家である著者による、「わからない」についての本。
「わからない」をスタート、「わかった」をゴールとして捉えて、そのプロセスと方法が説明される。
方法とは言っても、所謂「How to」ではなく、スタンスの持ち方に比重が寄っている。
著者曰く、日本人は「わからない」ことは「恥ずかしい」と感じる。故に、「わからない」と「やる」は逆接でつながる。
つまり、「わからないけどやる」ということだ。
そうではなくて、「わからないからやる」と考えることが肝要だと説く。
「わからない」ことを方法・手段として考えれば、世界が広がる。そのために必要なのは、「恥知らず」を乗り越える覚悟である。
また、「わからない」から「わかった」に至る道筋には二通りがある。
①天を行く方法
「俺、なんもわかんないもんねー」のまんま、正面から強行突破を果たしてしまう。俺の行くところが正しいゴールであるという行き方である。当然、失敗の可能性が大きい。
②地を這う方法
「わかんない、わかんない」とぼやきながら、ひたすら持久力だけで問題を解決する。いつかは成功するが、疲れて逃げ出してしまう可能性もある。
いずれの道を選ぶかは本人の素質・好みに依存する。
以上が本書の要約。
理論的ではなく、薄い内容の本ではある。
だが、著者の独特な語り口と気の抜けた雰囲気が特徴的な本だった。 -
Posted by ブクログ
●科学博士の書評指数:
楽しみ度:★☆☆☆☆
共感度 :★★☆☆☆
学び度 :★★★★☆
話題度 :★★★☆☆
お薦め度:★★★☆☆
●概要:
老いと病をテーマにした自伝的エッセイです.著者は自身の老眼や難病の経験を通じて,「老いは誰にとっても初体験であり、経験値が通用しない」と主張します.若さへの執着を手放し,老いを受け入れる過程や,死に対しても「無駄と割り切る」哲学的な考えも紹介されております.老いと向き合う覚悟と知恵を読者に伝えようとしている本であります.
●感想:
(1)最も印象に残った記述が,葛飾北斎が「富嶽36景」を描いたのが70を過ぎた時で,90歳まで現役の絵師だった,という事実.90歳まで創作活動を続けるという事に憧れを感じます.
(2)年をとることを「アクが溜まっていく」という表現をしている点になんとなく納得感を得る.植物の場合は,新芽の時はアクがなく,成長する毎にアクが溜まっていく,そして最後は枯れるという流れに例えている.しかし,筆者は「アク」を悪いものとは考えていない,「アク」こそが「自分」であると肯定的に見ている.では,この「アク」をどうよりよく社会に生かしていくのかという方法論を考えてみたいと思った.
(3)著者の体験から,年をとることでの悪い点として,若者への対応方法,見栄,自己の老いへの理解不足(いつまでも頭だけが若い)といった事は気をつけなければと思うのでありました.しかし,自己が老いに対してどれだけ冷静に対応できるのかについて自身がありません. -
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橋本治の解釈全開の学問のすゝめ。
白雷記を読んで福沢諭吉に興味を持ち、読んでみたが、これだけでは橋本治の主張が強すぎてよくわからんな。という感想。
バカが大嫌いなのは橋本治なのでは?
ともかく、橋本解釈によれば、福沢諭吉が現代にいたら、バカが率いるバカの衆愚政治だと一刀両断だろうね。
読んでると、明治維新の頃の蒙状態から、民衆は変わらないということにゲンナリした。しかも、日本だけでなく、至る所で。反知性主義についても最後の方に書かれてたけど、時代の過渡期にはバカが大活躍するらしいから、今がその時なのかな。みんなもっと学問をした方がいいよなぁ。
福沢諭吉の政治から距離をとりつつ(政治家もバカばっかりだから)上から目線で啓蒙するしんどさ、みたいなことも深掘りしてて、なかなか興味深い1冊ではあった。