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Posted by ブクログ
○○ロスという言葉がありますが、
以前は、何が○○ロスだよと、引き気味の視点で見ていました。
ただ、ふと、ああ、もうこの世界に橋本治っていないんだな、、、と思うと、寂しくなりました。
この本は、橋本治氏のweb連載の時評ですが、もう二度と、新たに更新されないんだなと思うと、
残念でなりません。
橋本治氏の著作は、毒にも薬にもならないものがたくさんありますが、
語り口が、とにかく愛を感じさせるんですよね。
どうして、ここまで、人間のこと、社会のことを、説明できるんだろうと、、、、。
その説明が、なんというか、カラダ全体で考えているんだろうな、何か、大きなものを、
背負って説明しているんだろうなと(本人は、無責任に言っている、なんて、言ってましたが、
そう思えないんですよね)。こういう温かさを感じさせる作家も、人間も、絶滅していますよね。
本当に、稀有な人でした。
どうでもいいことを、考える大切さって、この人から教わった気がします。
そのどうでもいいことが、案外、後で、凄く役立つことも。
『これも男の生きる道』は、一番好きな本で、
「わからない、知らない、できないを自分の中で認めないと、
永久に一人前になれないよ」は、自分の座右の銘になっています。
本当に素晴らしい作家でした。
素晴らしい作品をありがとうございました。
15年以上前に、橋本治氏の著作に出会って良かったと、心から思います。
Posted by ブクログ
"勝ち組" "負け組" 同様嫌いな言葉が "オール◯◯"。みんなひとつになって頑張ろう、というスローガンはとても胡散臭い。どうしてわざわざ足並みを揃えて同じ方向へ向かわなければならないのだろう。"連れション" や "行列ができる店" も見送る私は、違う思想や言動があってこそ素晴らしき世界じゃないか、多種多様…そうだ "多様化" を推進してるの飾言かいな、とツッコミ入れたくなる。
言葉だけでその場をやり過ごす・誤魔化す、にも関わらず、そこで自己陶酔する輩がいかに多いことか、恥を知ろうとしない裸の王様は忠言を聞く耳持たず今日も闊歩する。それでも私たちは心折れずに声をあげるよ、とどのつまりマイノリティーの性分。
Posted by ブクログ
今回の著作は秀逸、歴史物ではなく、「失敗の本質の検証」に対する想いが伝わる。
310万人が亡くなった太平洋戦争
大きな戦略が明確でないと最終的な勝利は覚束ない
戦場の指揮官ばかりではなく、陸海軍の枢要な部署にある連中の戦略構想が大事
太平洋戦争においては不思議なくらい日本の軍人さんは決断ができなかった
統制好き 上からの命令遵守の指揮官が多かった
しかし「組織の目的を明確に」することはなかなか難しい
真の目的を部下と共有すること、プロジェクトリーダーとして最も重要
それこそがリーダーシップ!
西南戦争が終わり、山県有朋は「統帥権の独立」を制度化した
Posted by ブクログ
・多分、人はどこかで自分が生きている時代と一体化している。だから、昭和の終わり頃、実に多くの著名人が死んでいったことを思い出す。
・「戦争法案だから反対だ」というスローガンは分りやすい。でもその分りやすさは、「日本の安全保障をどうするのか?」という問題をたやすく吹っ飛ばしてしまう。反対するべきは、その法案の一歩も二歩も先を読んだ「戦争法案だから」ではなくて、「我々のやることだから余分なことは言わずに受け入れろ」という政府の態度に対してであるべきはずなのに、「戦争法案反対」の声はそこを素通りする。
「その説明は説明になっていない。説明ではない、ただの押しつけだ」ということが、重大なる徳目違反を指摘するものだという理解がなくなってしまっているから、「余分な口出しはするな」という態度が、国会という「審議の場」で通用してしまう。言論の重要性を無視して、それでも平和でにぎやかで、金儲けだけが第一のこの国をどうするのかということなんかは、簡単にわかるはずがない。とりあえず「簡単に分かる」というイージーな手は捨てるべきだ。
・「ただ真面目で単純におもしろみのない人は、転けてもおもしろくないな」ではあるのだが、それに比べて彼の国の大統領はさすがだった。役者振りが違うというか。
後ろの蟻地獄の穴の中で「盟友」なのかもしれない日本の総理大臣が素っ転んでいるにもかかわらず、振り向きもしない。日本の総理がバンカーに入ってったんだから、ちょっとくらい立ち止まってもいいんじゃないかとは思うが(なにしろ二人っきりでコース回ってんだから)、待ちもしない止まりもしない。振り向きもせず、「私の周りは平和で何事もない」という例によっての「自分ファースト」でスタスタと先に行ってしまう。ロングの映像のそこにだけ、唯我独尊な大統領の顔がアップで重なるようで、現在の日米関係のあり方をまんま表明するようなものだ。転けたのは安倍晋三だが、画面の主役はトランプで、日本の総理異大臣は、傲慢でなんにも考えないアメリカ大統領の脳天気ぶりを映す映像の脇役でしかない。この映像をオープンにした時、日本人の多くは、アメリカ大統領の意図せぬコメディアン振りにあきれて笑うんじゃないかと思うんだけども、削除要請をする日本のどこかの方は、そういう風にこの画面を見ないんだな。
・あまり言われないことだけれども、「自分の考えを言え」と言われた時に、かなりの数の日本人は「自分の考え」をまとめる以前に、「みんなどういう風に言うんだろう?どう言っとけば間違いがないんだろう?」という正解探しをして「自分はちゃんと空気が読めている人間だ」という自己表明をしているように思う。
日本の新聞がはっきりした物言いをしなくて、「ここら辺が公正中立の着地ポイントだろう」という判断で記事を書いていて、それが外の国での「言論の自由」とはズレているにしろ、国民に対して「この内閣の提出するこの法案にはこういう問題点がある」ということをきちんと説明し始めたら、読者の多くは面倒臭がるんじゃないのかと思う。今のメディアの最大の問題というか困難は、「受け手に関心を持たれないようなことをやって、逃げられたらどうしよう?経営の危機だしな」というところにあるように思う。
・内輪揉めの解決は話し合いしかない。話し合いで双方が譲歩して妥協するしかない。そして、ここで一番重要なのは「力ある大きなものほど大きく譲歩する」ということで、これがなければ話し合いなんかまとまらない。
それだけのことなのに、「力ある大きなもの」は「より大きな譲歩」なんかしないんだ。言うのは簡単でも実際はだめというのは、こんなことですね。
・世界中には、いろいろな「時計」がある。近代という時代を示して引っ張ってきたヨーロッパ製の時計は、ネジが切れたのか、もう先を示せなくなった。「ヨーロッパに於ける極右勢力」というのは、進んで行く「近代」の時計の陰でおいてけぼりを喰わされていた、同じ国内の「周辺の土着」だろう彼等が、遅れていた「自分達用の時間」を進めるために、新しい時計のネジを巻き始めたというのに近いはずだ。
Posted by ブクログ
2014年から50回にわたってPR誌『ちくま』(筑摩書房)に連載された著者の記事を、テーマ別に編成して収録している本です。そのときどきの世の中をにぎわしている出来事について、著者がみずからの感想をつづっています。
『「わからない」という方法』(2001年、集英社新書)以降の著者の本には、啓蒙的な性格が強く出ているように感じています。世界は無限に複雑な襞をもっており、その細部へとどんどん入り込んでいくことで真理に近づいていくというのが、元来の著者の議論のスタイルでした。その後、著者はそうしたみずからの思索のスタイルを、「「わからない」という方法」として、ハウツーものならざるハウツーものとでも呼べるようなしかたで提示するようになる画期をかたちづくっているのが、『「わからない」という方法』だったというのがわたくしの理解です。
しかし本書では、著者の議論が「わかってしまっている」立場に著しく接近しているような印象を受けます。たしかに著者らしい視点の鋭さが随所に示されてはいるものの、すこし斜に構えた世間の見方という、ありがちな議論に堕してしまっているのではないかと思えるところも見受けられました。正直に言って、著者のエッセイのなかでは精彩を欠く印象がいなめないように思います。
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ビジネス・実用
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