中野円佳の作品一覧
「中野円佳」の「「育休世代」のジレンマ~女性活用はなぜ失敗するのか?~」「教育大国シンガポール~日本は何を学べるか~」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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ビジネス・実用
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Posted by ブクログ
たまたま、東大生の親はどんな家庭教育をしていたかという文脈でこの本の一部が紹介されていたが(地方は共働きの親が多くお金のかからない読み聞かせなどを重視しているという偏った内容)、本の内容自体は、そんな物見胡散ではなく、学内に内在する地域格差や経済格差を紐解き、それが日本の官僚や大企業の人材を排出する機関だとすれば内から検証すべきではと警鐘を鳴らすもの。
地方から都内の大学に進学したものとして「あるある」と当時の思い出を抉られる内容。
一つ目は地域格差。地方は公立進学校(中学受験していない)出身者が多い中、首都圏は私立中高一貫校の出身が多い。それはすなわち、親の学歴や職業の違いのみならず、当人の人脈(同じ学校出身の先輩同級生と日常に繋がっていられる)にもつながる。都内の大手企業や官公庁でも同様の状況が続く。公立の大学は設備も古いし、大人数の教室、教授によるケアも手薄だし、お金持ちの私学出身者がいきなり公立に落ちてきて満足できるんだろうかと疑問に思っていたが、彼らはそのぬるま湯の人脈の中で生きているんだから関係ないよなあ。東京私学出身の子とは仲良くなれなかったなあ(ただただ怖かったのだが、私なぞ視界に入ってなかったし、私と仲良くするメリットなかったんだろう)。
二つ目は第一世代問題。アメリカで第一世代(親が大卒でない)学生でアイビーリーグとかに入ってしまった学生が途中で辞める話は聞いたことがあったけれど、米国の大学は学費が高い=ローンの重圧、みたいな話と相まって、日本を重ねて考えたことはなかった。でも古い例えだが、キューティーブロンド(だっけ。ウィザスプーンが弁護士になるやつ)で彼女が馴染めないシーンって、その問題をコミカルにしたものだったんだろうし、違う階層に紛れ込んでしまった一般人という意味では、日本の大学でも十分あり得る。その意味では、お金をかけて鍛えられた学力という意味で東大生もそうだが、幼少期からお金で築かれたエスカレーターを登れる某私大も凄そうだなあ。
いやはや、私は過去を振り返らない(あの時代に戻りたいという気持ちがわかない)タイプではあるが、大学時代には戻りたくないという気持ちを新たにした(東大じゃないのに笑)。
Posted by ブクログ
2018年に読んだ上野千鶴子の『情報生産者になる 』のアンサー新書です。上野ゼミの卒業生たちがいかにゼミでインプットし、いかにアウトプットしていったか?という記録です。いや、インプット、アウトプットというより、どんな「問い」を自らに立て、どんな動機で、どんな行動で、上野千鶴子に鍛えられていったか、を自ら振り返る「学び」のデコン集です。『情報生産者になる 』は出版されてすぐ読んで大きく刺激を受けましたが、『情報生産者になってみた』の存在は知らず、本屋さんの店頭で発見しました。前著にも影響受けましたが、この本もじわじわ効いてきそうです。この本棚にも入れている『「育休世代」のジレンマ』の著者の中野円佳も上野門下生であることがわかり社会学という学問のリレーも感じることができました。同時に付け焼き刃の読書では辿り着けない学問の厳しさも十分に伝わりました。それでも、いつ触れるかわかりませんが上野チルドレンたちの知らなかった著書をこの本棚に登録します。永遠の積読になるかもしれませんが…