桜井哲夫の作品一覧
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ユーザーレビュー
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[ 内容 ]
20世紀とは、戦争の世紀である。
その出発点となった第一次世界大戦をこそ問わねばならない。
バルビュス、ドリュ=ラ=ロシェル、ブルトンらが見た戦場とは?
エリクソン、マンハイム、アーレントらを襲った「不安」とは?
大量殺戮の戦争は人間の何を変えたのか?
兵士、民間人の近年発掘された記録
...続きを読むや研究をも踏まえて、第一次世界大戦がもたらした「精神の危機」を追究する待望の20世紀精神史の試み。
[ 目次 ]
第1章 1914年・夏
第2章 未知の戦争
第3章 戦時体制と知識人
第4章 くたばれ、おやじたち―戦後精神の形成
第5章 「不安の世代」の登場
第6章 さらば、ヨーロッパ―モロッコ戦争
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ
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時宗/時衆の半僧半俗の存在で〇阿弥陀仏(〇阿)と名乗る人々が、室町時代以降において毛坊主、鉦打(関東)、鉢叩(関西)、同朋衆などと呼称され庶民に近い所で活動してきた様を、また中世近世京都や堺において遊行派とは別の独自な時衆の発展や遊興の文化に与えた影響を、また彼らのような存在と彼らが庶民と醸成してき
...続きを読むた通俗道徳が明治維新の天皇を中心とした国体の造設によって破壊された様を解説。
Posted by ブクログ
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世界戦争の世紀
開幕 20世紀の「思想」と「戦争」
第1部 第一次世界大戦と精神の危機
第1章 1914年夏
フェルディナント大公夫妻の暗殺
暗殺事件の背景
勃発原因論争
暗殺事件の波及
最後通牒
第2章 戦争へのカウントダウン
宣戦布告
速
...続きを読む度と標準時の時代
国際反戦運動の動向
カイヨー裁判
ジャン・ジョレスの暗殺
戦争を粛々と受け入れる人々
イヴ少年の「戦争日記」
強制労働とレイプ論争
第3章 未知の戦争
機関銃と塹壕戦
バルビュスの「砲火」
毒ガス戦と空襲
新兵器の出現 手榴弾、戦車、潜水艦
塹壕の共同体と死者への崇拝
レイモン・ルフェーヴルの闘い
ムッソリーニとユンガー
第4章 戦時総動員体制と反戦運動
ロマン・ロランの悲嘆と孤立
トーマス・マンの熱狂
独仏知識人の敵対意識
宗教者と社会主義者たち
戦時生産 女性と外国人労働者
テーラー主義と総動員体制
デュルケムの苦悩
トロツキーと国際反戦運動
ロシア革命勃発とレーニンの「封印列車」
ロマン・ロランの批判
ルフェーヴルとクラルテ・グループ
戦争の長期化への忌避感情
アメリカの参戦と大戦の終結
第5章 戦後体制と世代の亀裂 くたばれ、おやじたち
ヴェルサイユ条約とケインズ
歴史的な裏切りとドイツ国民の恨み
オーストリア=ハンガリー二重帝国の解体とルカーチ
戦争直後のドイツ文学
第一次大戦と青年ヒトラー
「虐殺された世代」の革命運動
ヘミングウェイと「ろくでなしの世代」
復員した高等師範学校生の苦悩
ブルトンの「戦場からの手紙」とダダ
モーリス・バレス裁判
若い復員兵世代と旧世代の亀裂
第6章 不安の世代
若き日のエリク・H・エリクソン
戦場の赴かなかった世代の精神形成
マルセル・アルランとボーヴォワール
マンハイムと「世代の問題」
「大衆の反逆」
ハンナ・アーレントと「ローンリネス」
アーレントとハイデガー
ドイツの青年とソレルの「暴力論」
第2部 戦間期の政治運動と知識人たち
第1章 転換点としてのモロッコ戦争
仏社会党大会のヴェトナム青年
パリの周恩来と鄧小平
アブデルクリム(アブドゥルカリーム)の脅威
ジャック・ドリオの反植民地主義行動
リーフ戦争の衝撃
「哲学」グループ
シュルレアリストの反植民地主義
第2章 アンドレ・マルローと仏領インドシナ
マルローという骨董商
アンコール遺跡とフランス
マルローの「王道」
マルロー夫妻の冒険
マルローとシュヴァッソン逮捕される
クララの奔走とブルトンの支援活動
マルローの政治的目ざめ
植民地支配のなかでの彷徨
国際植民地博覧会と民俗学研究所
第3章 フランス社会党員レヴィ=ストロースと「建設的革命」
若き日の肖像
サルトルとニザン
社会主義研究グループの結成
伝説的指導者リュシアン・エル
左右の激突とエルの死
代議士秘書レヴィ=ストロース
アンリ・ド・マンの招聘
「請願事件」の波紋
「建設的革命」グループへの参加
民俗学者レヴィ=ストロースの誕生
第4章 ブルトンとトロツキー、そしてナジャ
「シュルレアリスム第二宣言」まで
共産党ボリシェヴィキ化の背景
ブルトンとトロツキー
「ナジャ」という女
ブルトンの共産党入党
ブルトンの絶望感と新しい恋人
共産党への弾圧とトロツキーのソ連追放
スヴァーリンとトロツキーの決裂
「哲学」誌グループの内部対立
「マルクス主義雑誌」の重要性
第5章 ジョルジュ・バタイユと「民主的共産主義サークル」
ブルトンの非難とバタイユの反撃
バタイユという男
コレット・ペニョとの出会い
ベルニエとバタイユの論争
ヴェイユのバタイユ批判
バタイユとヴェイユの絆
駆け落ちと裏切り
女優シルヴィアの軌跡
第6章 政治セクトの季節 動乱の1930年代
伊達男スタヴィスキー
2月6日の流血事件
ブルトン、奔走する
サルトル、現象学に出会う
アーレント、ハイデガーとアドルノ
コジェーヴの「ヘーゲル講義」
バタイユのファシズム論
挫折したコントル・アタック
ブルム襲撃とアリエス
響き合うヴェイユとバタイユ
幕間 戦争が露出する
ベンヤミンとバタイユ
第3部 収容所と亡命の時代
第1章 「奇妙な戦争」
嘔吐の時代
「セントルイス号」の悲劇
ノモンハン事件と独ソ不可侵条約
ポーランド侵攻
フランス共産党内の「もぐら(スパイ)」
サルトルとボーヴォワール
アンドレ・ヴェイユとマルク・ブロック
アルトマルク号事件
第2章 パリ陥落
ヒトラー、北欧へ向かう
政治的混乱の拡大
オランダ、ベルギーそしてフランス侵攻(電撃戦)
チャーチル、パリに飛ぶ
フランス軍の混乱とド・ゴール
ダンケルク
苦悶の日
無防備(無防守)都市からのエクソダス(脱出)
ドイツ軍のパリ進軍
ボーヴォワールとサルトル、ニザン、アロンの運命
アルチュセール、バタイユ、そしてシモーヌ・ヴェイユ
セリーヌとドリュ=ラ=ロシェル、ブラジヤック
休戦協定締結
第3章 ナチス占領下のフランス
パリのヒトラー
第三共和国の崩壊
ヴィシー政権とド・ゴール
ボーヴォワール、パリに戻る
亡命者たちの群れ
ベンヤミンの最期
警視総監ランジュロンの備忘録
「NRF」復活
サン=テグジュペリとドリュ、そしてマルロー
ラヴァル失脚
収容所のサルトル
第4章 亡命者たちのニューヨーク
フランスのユダヤ人
ヴィシー政府とユダヤ人政策
レヴィ=ストロースのニューヨーク亡命
ブルトンの亡命
ロックフェラー財団とフライの活動
ニューヨークのフランス・タウン
サン=テグジュペリの憂鬱
コンスエロとブルトン
アメリカ戦略事務局(OWI)
戦時情報局フランス部門
レヴィ=ストロース、ヤーコブソンに出会う
兄アンドレとシモーヌ・ヴェイユ
自由高等研究学院
「星の王子さま」誕生
トーチ作戦とサン=テグジュペリ
第5章 占領体制とレジスタンス 暗い日曜日(ソンブル・ディマンシュ)
マルク・ブロックの決断
ヴィシー体制とユダヤ人弾圧
マルセル・モースの運命
人類博物館ネットワークの人びと
マルク・ブロックとレジスタンス組織
レジスタンス年表
英雄ジャン・ムーラン
ジャン・ムーランの謎
オブラック事件とパンテオン合祀問題
ミッテランの過去
占領下のサルトルとボーヴォワール
アルベール・カミュの「異邦人」
対独協力誌「コメディア」
ボーヴォワールのスキャンダル
もう一人のシモーヌ・ヴェイユ
史上最大の作戦「オーヴァーロード作戦」
ある社会学者の死
第6章 「パリ解放」と「粛清」
ワルシャワ蜂起とヒトラー暗殺計画
「パリは燃えているか?」
連合軍、パリへ進撃する
ド・ゴールの凱旋
ヘミングウェイ、パリに進撃する
対独協力者への粛清
ヒトラーの最期
セリーヌとドリュ=ラ=ロシェル、ブラジヤック
粛清をめぐる議論は続く
コクトーとジュネ
スターの没落
「呪われた子どもたち」
サルトル、戦後論壇に登場する
第7章 戦後論争 反ユダヤ主義と強制収容所問題
第二次大戦とユダヤ人
マルグルリット・デュラスと夫ロベール・アンテルム
正統的なユダヤ人とは?
サルトルとユダヤ人問題
強制収容所問題をめぐる亀裂
カミュとメルロ=ポンティの離反
終幕 世界大戦の決算
1 廃虚と復興
食糧難の戦後
復興にむけて
マーシャル・プランの登場
マーシャル・プランとモネ・プラン
バタイユの「呪われた部分」
マーシャル・プランの意味するもの
冷戦(Cold War)の到来
2 脱植民地化の波
帝国の解体
アルジェリア戦争と「ピエ・ノワール」
アルジェリアのユダヤ人とムスリム
農民蜂起
カミュの苦悩
拷問と抵抗
ド・ゴール再び
第五共和制の発足
ジャンソン機関
将軍たちのクーデタ
1962年のエクソダス
「国民国家」幻想の終焉
「21世紀の資本」と「人類共同体」の可能性
あとがき
平凡社「戦争の世紀 第一次世界大戦と精神の危機」 1999年11月、平凡社「「戦間期」の思想家たち レヴィ=ストロース・ブルトン・バタイユ」 2004年3月、平凡社「占領下パリの思想家たち 収容所と亡命の時代」 2007年1月に大幅加筆
Posted by ブクログ
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社会的貧困の「不良」をアメリカのティーンエイジャーから「太陽族」「暴走族」に至るまで60〜80年代の若者論として読み直し、主にアルチュセールにおける学校-家族社会における対抗として読み直す。中間領域としての「漂流」の意味を考えさせられる本。
Posted by ブクログ
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■985, 2019.10.26
・常識あるいは通念を疑う(起源を問う)ことと、学問を楽しいものにする、といったふわっとしたことしかわからず。具体的な部分としてはパノプティコンによる「権力の自動化」の解説があった。
・フーコーの伝記的な部分が多い。同時代の他の思想家とこの時期に仲がよかったとか悪かっ
...続きを読むたとか。
Posted by ブクログ
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