桜井哲夫のレビュー一覧
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■985, 2019.10.26
・常識あるいは通念を疑う(起源を問う)ことと、学問を楽しいものにする、といったふわっとしたことしかわからず。具体的な部分としてはパノプティコンによる「権力の自動化」の解説があった。
・フーコーの伝記的な部分が多い。同時代の他の思想家とこの時期に仲がよかったとか悪かっ...続きを読むPosted by ブクログ -
フーコーが同性愛者だったり、ロラン・バルトと関係があったり!、自殺未遂を繰り返したり、薬物をやっていたりと普段習わない一面が知れた。
ひとりの人間として興味がもてるし、どうして「狂気の歴史」などを書くことになったかの動機がわかったかも(構造主義・・・?)
引用されていた「責任がありながら、果たせ...続きを読むPosted by ブクログ -
フーコーの生涯、思想のキーワード、人々とのかかわり、著作解題と言った内容。フーコーの著作と言うよりフーコーという人間の方に焦点を当てている。
かなり平易な書き方で書かれているが、最後の『フーコー最後のメッセージ』という章が、「フーコーが考えたことをもっと知りたい!」と思わせてくれる内容で印象に残...続きを読むPosted by ブクログ -
フーコーの思想をあの手この手で立体的に解説している。読みやすいが、同じ文章がそのまま繰り返されるような内容的重複がやや目につく。思想自体の詳しい解説と言うよりは、伝記に近い印象。Posted by ブクログ
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「講談社選書メチエ・知の教科書」シリーズの一冊です。
まずは、教師と学生の対話形式で書かれた「プロローグ」で、捕鯨問題を手がかりにフーコーの「人間の終焉」という考え方が説明されています。日本の捕鯨を非難する環境保護団体が、反対の理由として「鯨は、知能が高くて人間に近い動物だから」と説明していたこと...続きを読むPosted by ブクログ -
フーコー入門書。さいしょの方はよくわかったけれど、後の方の用語解説などは、どこからどうつながっていくのかわからなかった。あくまでもこれから深く読んでいくためのもの、という扱いでこれだけでフーコーの事を理解するのは難しいPosted by ブクログ