国立大学教授のお仕事 ――とある部局長のホンネ

国立大学教授のお仕事 ――とある部局長のホンネ

935円 (税込)

4pt

4.1

時は1993年。若き政治学者・木村幹(27歳)は、愛媛大学法文学部に助手として採用された。「雇用の安定した国立大学に就職し、研究に集中したい」という夢が早々に叶い、これで韓国の政治文化研究に打ち込めると思いきや、国立大学の置かれた状況は刻一刻と悪化していく。神戸大学に移るも、2004年の独立行政法人化により研究費も人員も削減され、予算獲得のための仕事が日々の研究を圧迫する。昇進しても、小さいパイの取り合いで疲弊するばかりだ。還暦間近のとある部局長が見つめた、おかしくも哀しい国立大学の30年。

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国立大学教授のお仕事 ――とある部局長のホンネ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「国立大学教授って〇〇でしょう」
    とよくいう人がいるが、それはどこから得た情報なのか、という問いに対する答えの本。

    どの仕事もやってみないと、なってみないとわからない部分は大いにあると改めて思わされた。


    一言で言うと、大学教授は非常に多忙。
    教授の本来の仕事である研究まで手が回らないのでは、と

    0
    2025年09月13日

    Posted by ブクログ

    本書は、主に国立大学での大学教員の仕事・業務を詳らかに紹介する一冊。この本の著者経歴によると、作者は現在、神戸大学大学院国際協力研究科という部局で、比較政治学・朝鮮半島地域研究を専門的に探究されている教授とのこと。本書で紹介されている、より詳細なアカデミックキャリアとしては、京都大学の大学院博士課程

    0
    2025年05月11日

    Posted by ブクログ

    東大京大などの国内トップ校でもなく、私立大学でもない筆者の教授としての仕事の全容が明かされる。研究に時間が避けない話などはほかでもよく見るが、教育者としての側面は当然として、公私における営業の部分など、個人事業主とも一会社員とも違う生業としてのあり方だが、恨みつらみの多い内部者の大学論に比べるとポジ

    0
    2025年09月21日

    Posted by ブクログ

    大学教員の仕事がわかり面白かった。大学も昔と大分、仕事が変わり苦境に立たされている様子である。レジャーランドであったあの頃の大学が懐かしい。

    0
    2025年06月11日

    Posted by ブクログ

    現在の国立大学を克明に書き表している。文系理系の違いはあるもののどこも同じと感じさせられる。一方で全くの一般の人には情報量多すぎかも。

    0
    2025年05月31日

    Posted by ブクログ

    自分自身、2年前まで地方国立大学で教員をしていたので、本書で書かれていることは痛いほど理解できる。ただ、著者が勤務している大学は国立大の中でも大規模であり、予算規模も大きいはずなのだが、それでもこのような状況であることには驚いた。自分の前任校もそうだったが、より小規模な地方国立大はもっと苦しい。

    0
    2025年05月03日

    Posted by ブクログ

    大学教授の仕事内容が、研究以外に山ほど色々あって想像以上に驚いた。
    授業や研究の面しか知らなかったから、興味深く読んだ。

    0
    2025年05月02日

    Posted by ブクログ

    私はこの著者のような部局の長などではなく、組織の端っこの一員でしばらく過ごしていたのだけど、そんな私ですら書かれている中身はとても分かりやすく実感を伴って読むことができた。他業種の方々に読んでもらって(国立だけでなく)大学教員の仕事ってこんなのなのね、と知ってもらうことができるよい読み物だったと思う

    0
    2025年04月23日

    Posted by ブクログ

    予想通りの話とあまり知らなかった話が7:3くらいの割合だった。国立大学の法人化以降の予算減は話には聞いていたが、個人研究費ゼロとか信じられない。大丈夫か?日本の高等教育の未来は?

    趣味も研究のようにやってしまう大学教員の性には微苦笑を禁じ得ないが、確かにそういう人が周りにも多い。

    大学院生の教育

    0
    2025年06月30日

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