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一九四八年、日本の植民地から米国の占領を経て、建国した大韓民国。六〇年の間に、独裁国家から民主国家、途上国から先進国へと大きく変貌した。本書は、歴代大統領の「眼」と「体験」を通し、激変した韓国を描くものである。「建国の父」李承晩、軍事クーデタで政権を奪った朴正煕、民主化に大きな役割を果たした金泳三、金大中、そして「ポスト民主化」時代の盧武鉉、李明博。大統領たちの証言で織りなす現代史の意欲作。
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Posted by ブクログ
読みやすさ★★★★☆ 歴代韓国大統領はあの時どこにいてどんな立場だったのか、群像劇のように描かれている。言葉を選ばなければ、韓国の歴史をドラマシリーズみたいに読めて楽しい。
歴代の韓国大統領の生い立ちから執政、退任までを丁寧に描いており、それぞれの執権時の内外の環境などがわかりやすい。 また、それぞれの時代の懸案についても解題がなされており、現代韓国を理解するには必読と思われる一冊です。
韓国が好きで興味・関心がある身として、かの国の歴史、とりわけ激動の近現代史をひととおり知っておきたいと思っている。何冊か関連した本も読んだけど、なかなか頭のなかで年表や出来事の相関図が描けずにいた。そんな折にふと手に取り読んでみたこの本、1945年以後の韓国現代史を李承晩から李明博までの歴代の大統領...続きを読むを軸に紹介していく。大統領として何をしたかというだけでなく、たとえば朴正煕が大統領だったとき、李明博青年はどうしていたかといった感じ。各人の色合いが強く出るかと思いきや、無個性に通史を並べた本よりも出来事と出来事の関係性が結びつけやすく、将来大統領になる人物が何をしていたかという、いわばサイドストーリーと併せて知ることで各時代の状況がよく見えてくる。著者のアイデアか編集者のアイデアか知らないけど、この切り口はすぐれもの。 特に面白かったのが、歴代の大統領の治世下でもずーっとその活動の流れを追っていける金大中と金泳三の対比。同じ民主化を目指しながらなぜかたいてい違う立場で共闘することなく、しかも(生まれた家からして)うまく表舞台に立ち続けることができた金泳三に対し、過酷な状況におかれることの多かった金大中。日本ではどちらかというと金大中のほうが知名度、親近感がある感じがするんだけど、金泳三のほうが少なくとも大統領になるまでは実力を買われていた様子がわかった。だから先に大統領になったわけか。 韓国の民主化が、少なくとも軍政からの移行においてはスムーズにいったという見方もなるほどと思ったところ。光州事変やソウルの春などの過程は確かに相当大変なものだったけど、本書によれば、①権威主義政権側が、自らが極端に追い込まれる前に、「六・二九宣言」を出して、民主化勢力の要求を飲んだこと、②野党側の失策もあり、「新軍部」の流れを汲む盧泰愚が、「第六共和国」初代大統領に当選し、かつての「新軍部」勢力は、全斗煥前大統領に近い一部の勢力が、「第五共和国」時代の政治腐敗と光州事件の責任を取って排除される一方で、多くが政権にとどまることができた、③民主自由党の結成とその後の同党内での主導権争いの結果、金泳三の政治的覇権が確立し、これにより、政権・与党内部に残っていた「新軍部」勢力は、国会内の与野党対立や、激しい街頭活動によってではなく、民主自由党の勢力争いにおいて金泳三に各個撃破されるかたちで排除されていった――ということ。確かにソウルオリンピックがあった1988年に盧泰愚政権がスタートしたこととその後の変化を思えば、相当早くスムーズにその後の民主化が進んだことがわかる。それがあってこその今日の韓国なわけで、過酷な歴史の連続のなかのわずかな好事という印象。 とにかく大統領になる人物を柱に韓国現代史を紹介するという趣向の勝利。著者の筆力の冴えもあってかぐんぐん読み進めることができる。
韓国の歴史を大統領の生涯を通じて紹介する形式。かなり濃密にキャラが立ってるけど、韓国は総じてそうなのか、占領下から朝鮮戦争軍政の激動がそうさせたのか。1人に絞ってじっくり書かれた評伝があれば読みたい。
戦後の韓国史をあまり知らない人にとっては、通史がコンパクトにわかり便利。各時代を、7人の大統領それぞれの状況の視点から書かれており、それぞれの階層からみたい時代背景のイメージがつかめる。韓国の戦後は、政党が次々と誕生しては消えていくのだけれど、巻末に変遷図も収録されていて、その複雑さが理解しやすい。...続きを読む物足りないのは、政党政治に主眼が置かれていて、経済や社会の変遷の説明が極めて少ない点。それは他の本で補うしかないだろう。
第二次世界大戦以後の韓国政治史を 「大統領に登りつめる人びとの視点を通じて」描いた書。 計7人の伝記を凝縮したような内容で、 展開は早くスリリングですらあり、非常に面白い。 その反面、韓国の国としてとられた政策や外交については ほとんど触れられておらず、特に後半は政治劇に終始している。 群像劇とも言...続きを読むえるスタイルが秀逸だっただけに、 もっとボリュームのある内容で読んでみたかった。
戦争や軍事クーデター、73年には金大中が東京で拉致され、79年には朴大統領の暗殺、80年代後半までは軍事政権が支配、その後の民主化と急な経済成長、う~ん韓国って激しいですね。今まで関心が薄くて知りませんでした。先月韓国に行ったことを機会にこの本を読んでみたんですが、歴代大統領を生い立ちから追いかけて...続きを読むいてタイムラインがわかりやすく、関心が深まりました。
一般的な通史ではなく、歴代大統領の伝記をインシデントごとに整理。例えば1950年6月25日に各々どのような境遇にあり、どのような行動をとったかなど。現職政権が前職大統領を断罪するのが恒例行事の韓国政治史において、日本人による俯瞰は有用だ
韓国現代史を主題とした本は他にも多々あるが、その中でもユニークな一書。 歴代大統領の視点から彼らがその時代をどのように生きたかを入れ替わり立ち替わり見ていく韓国現代史。 なかなか面白いが、彼らが大統領に登りつめた後、どのような政策を展開したかについては触れられていない点が少し残念である。
現代韓国史のターニングポイントで、時の大統領や後の大統領がそこで何を考え行動したかという形でまとめられている。その性格上、学習用と言うよりはノンフィクション文学として読まれるべきだろう。 個人的に一番印象に残ったのは、時の大統領:朴正煕と後の大統領:李明博が面会するシーン。茶番を知りながらも独裁者...続きを読むを演じ続けた朴正煕の心の内を垣間見せるような趣がある。
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韓国現代史 大統領たちの栄光と蹉跌
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