橋本治のレビュー一覧
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日本最古の書物として公式に認められているのがこの古事記です。
これは全部で3部に分かれており、上巻には<神の物語>が、中巻には<神と人の物語>が、そして下巻には<人の物語>が書かれています。天地開闢に始まるこの書物には推古天皇までの歴史的物語が記録されています。
この本は上巻のみで、黄泉の国や八俣の大蛇、因幡の白兎などはどれも小さい頃に絵本などで読んだことのある話でした。確かに考えてみればそれらは古えの日本の神様の話だったけれど、難しいと思って読もうとしなかった古事記がそんなに身近にあったものだったなんて。
新しい発見としては、八俣の大蛇と因幡の白兎の話などの主人公(オオクニヌシノミ -
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ネタバレ[ 内容 ]
もはや読書と出版の復権はありえないのか。
「思想性ゼロの国」日本でいま起きている日本人の魂のドラマを描き、「本を読む」人間をここに取り戻すための方法を深く考察した、硬骨の力作。
[ 目次 ]
第1章 この不況はどのような不況なのか?(解決は困難だが、解明はそう困難ではない大不況;この大不況はどのように収束されるのか?)
第2章 人類の折り返し点(黒船にやって来られた国の考え方;経済は永遠に発展しうるのか?;歴史はもう停止しているかもしれない;日本と世界の不思議な関係)
終章 「本を読む」ということ(役に立たない「本書のまとめ」;「本を読む」ということ)
[ POP ]
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行き詰った「現在」を考えるためには、過去の出来事を見直す必要がある。また、何かを読むという行為は、どうしたって「ではこれからどうすればいいよいか」という思考を揚棄することになる。したがって、本を読まなければならないのである。僕自身も、もうどうしようもなくどうしようもなくて、読まずにはいられないのだ。人が恋に落ちるように。あるいはニトリ君が女装をするように。高月君が男装をするように・・・・・。読むことは、とりもなおさず、そこに書かれていない何かを読むということである。俗にいう行間をよむことが必要とされている。何を考えるべきかを考えなければとてもじゃないが解決できないほどの問題が山積してるからで
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「生きる歓び」橋本治
”ほのかな感動”短編集。竹色。
普通の人たちの、日常生活を切り取ってきた、何とはない物語が収められています。自分と自分を取り巻く環境に、なんだかちょっと立ち止まって考えてしまった人々の物語。
いろんな人がいて、いろんな考えをもって、いろんな人生を生きている。そんなことが読んでいるとしみじみと染み渡ってくる作品でした。
パッと見たかんじ、宗教系の雰囲気を感じてしまうようなタイトルですが、決してそんなことはないのでご安心を。
際立ってドラマティックなストーリーがあるというわけでは決してないのに、フィクションとしてゆったりと読ませられる作品。
巧い・・・っ!の一 -
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[ 内容 ]
人はなぜ、「美しい」ということがわかるのだろうか?
自然を見て、人の立ち居振舞いを見て、それをなぜ「美しい」と感じるのだろうか?
脳科学、発達心理学、美術史学など各種の学問的アプローチはさまざまに試みられるであろう。
だが、もっと単純に、人として生きる生活レベルから「審美学」に斬り込むことはできないだろうか?
源氏物語はじめ多くの日本の古典文学に、また日本美術に造詣の深い、活字の鉄人による「美」をめぐる人生論。
[ 目次 ]
第1章 「美しい」が分かる人、分からない人(「美しい」が分からない人;「美しい=合理的」という発見 ほか)
第2章 なにが「美しい」か(なぜ私の話は分かり -
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[ 内容 ]
たいていの人に「苦手な彼女」がいるという。
いったいそれはどういうことなのだろうか?
七〇年代の高度成長期にウーマンリブ運動が起き、時を同じくして消費者運動が登場した。
八五年には男女雇用機会均等法が成立し、その年、内需拡大のために個人消費が推進された。
その後の好景気とバブルの崩壊、平成不況…。
この四十年の間に、日本の男女関係がたどってきた変遷を、ときに女帝の時代にまで溯って深く考察する。
[ 目次 ]
第1章 そうして「女」は厄介になった(「女性差別」というもののややこしさについて 「女の問題」はたやすく四分五裂する どうして女は変われたのか)
第2章 性的ではない「女性 -
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敬語の機能について、十代の読者を想定して書かれた本。敬語には人と人の間にある「距離」を意識させる機能があり、どのような場面でどのようにに敬語を使えば適切なのかということについて考えさせる本。敬語の使い方に関するハウツー本ではない。
敬語とは敬意を表すためのことばである、という単純な考え方ではなく、敬語とは話し相手との距離を意識するために使う日本語の豊かな表現の1つであるという考え方を紹介している。ポライトネスの考え方に通じると思った。日本に「えらい人」と「えらくない人」の階級差が出てきた結果、「えらい人」たちの間で特別で複雑な表現が使われ始めたということや、関西方言の「自分」=相手という二 -
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こんなタイトルの本、誰が買うんだろうか?
自分は、橋本治の新刊だからということで購入したけど、橋本治を知らない・興味ない層を除けば、後は「本気で」将来の日本を憂いている中年のおじさまくらいしか購入しないだろう。
それはさておき、「日本の行く道」。
個別に見ていけば、確かに具体的に「日本」というものを検討しているように見えなくもないが、総論として考えると、「日本の行く道」というよりも、「橋本治」の思考法を、「日本」という題材を通じて、披露しているだけのような気がしてならない。
それがどういう思考法なのかって説明するのはなかなか難しいけど。
まあこれが氏の文章の醍醐味なんだけど、非常に癖のあるく -
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[ 内容 ]
この本はサラリーマン社会の閉塞を嘆じるものではありません。
「上司は思いつきでものを言う」ということが、なぜ起こってきたのかを、儒教の伝来まで遡り、とてもスリリングに解剖していく本です。
日本の男たちが、なぜ戦国時代と幕末維新の時代ものが好きなのか。
こんな「なぜ」も見えてきます。
そして、では日本はどうするのか―「現場」の声を聞く能力の復活に向けて、上司のみなさんにも、上司でないみなさんにも、懇切丁寧な今後の道中案内の書であります。
[ 目次 ]
第1章 上司は思いつきでものを言う(「思いつきでものを言う」を考えるために いよいよ「上司は思いつきでものを言う」 ほか)
第2章 -
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[ 内容 ]
従うべき理論がなくなって、どう生きて行けばいいか分からなくなった日本人は、「勝ったか、負けたか」の結果で判断するしかなくなった―本書は、こんな “腑に落ちる”話から始まります。
そして、「生きることが幸福でありたいという感情。
これこそが経済という人間行為の本質ではなかろうか」と、一筋の光明に向かって、力強く語り始めます。
乱世の時代に対する、著者からの「解」がぎっしり詰まってます。
[ 目次 ]
第1章 乱世と勝ち組(「勝ち組・負け組」の原理 「乱世」を考える)
第2章 たった一つの価値観に抗する(隠されたトリック 「勝ち組」という基準を持ち出した人達 ほか)
第3章 悲しき -
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実際に読んでみると、掴み所のない本だった。
何しろ、著者自身がまともな構想もないままに
書き始め、思いのままにわずか2週間で書き上げてしまった本なのだ。
しかも、著者は東大の文学部卒のバリバリの文型人間。
著書は何度も大学の入試問題に出題されてたりする。
そんな人が『勝ち組負け組』を論じるから、
全く一筋縄ではいかない。
一つ一つの文章は平易なんだけど、
結論ありきでなく、著者自身が考えながら書いているような文章なので、
話は二転三転し、結局この人はどういう立場で何を一番言いたかったのか
と言うのがよくわからなかった。
とはいえ、『わからない』を連発するには、
経済の本質的な部分をよく洞