【感想・ネタバレ】双調平家物語16 落日の巻(承前) 灌頂の巻のレビュー

あらすじ

信濃から北陸にまでその勢力を広げ、進攻する平氏軍を打ち破った源義仲は、敗軍を追って都へ攻め上る。義仲軍に都を包囲され、これを恐れた平氏一門は都を捨て西国へと落ちて行くが、義仲もまた都に受け入れられず無残な死を遂げる。後白河法皇は再び御世最大の権力者となり、源頼朝は鎌倉に覇権を確立し、動かなかった。そして、屋島にあった平氏一門は、源義経率いる源氏軍によって、ついに長門の国壇ノ浦で海に沈む。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

とびとびになっていますが、最後の巻も読み終わりました。
夢に取り憑かれてしまう男たちの物語。

この長い物語、2012年が終わる前に読めてよかったです。
この国に、国はあるのか。川はあって水はあり、山はあって緑はある。

0
2012年12月29日

Posted by ブクログ

後白河院はお聴しにならない。御世の帝を擁し給い、お主上の朝廷をもまた御掌の内になし遊ばされる院にとって、武者とはただ「人に仕える下司」なのである。乱世に下司は力を得るーであればこその「乱世」である。ならば、その世のありように従って、下司はいくらでも官を上せればよい。成り上がった下司を、人は嗤う。陰で嗤い、表で持ち上げ、それが腐り落ちる時を、黙って待つ。平氏はそれで、腐って落ちた。ならば、東の源氏だとてー
「武者が武者に仕える、武者が武者の上に立つ」などというあり方を院には表立ってお認めになることばかりは、お出来にならない。それは、武者というものの朝廷からの離脱であり、王朝の時を支える基盤の崩壊なのだ。

0
2025年06月12日

Posted by ブクログ

一ノ谷の合戦から先が短くて、少し駆け足過ぎた感じがする。それでも朝廷との争い事のけりをつけたこととして、承久の乱にまでふれていたところは意地みたいなものだったのだろうか。

0
2010年07月29日

「歴史・時代」ランキング