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Posted by ブクログ
福沢諭吉にとって、政府という主体は存在しません。それは代理として仮に存在するもので、主体というのは、政府でなくて人民の側にあるのです。このことを、福沢諭吉は、読者である人民に向かって言っているのですが、このことに耳を傾けなければいけないのは、もちろん、人民ではなくて、政府の方です。
ところが困ったことに、政府の方はいつでも選挙に勝ったから国民の信任をえた!もうやりたい放題だ!の方向に行ってしまいがちです。でも残念ながら、政府は国民の代理なのです。それを忘れて政府の私事に走ったら、もうおしまいです。もうおしまいだということを、今から百四十年間以上も昔に、福沢諭吉は言っているのです。
Posted by ブクログ
読んで字の如し、学問をしろと勧めている学問のすすめの解説。
啓蒙の考えが勉強になった。
日本は基本的に無宗教国家なので馴染みがないが、今まで絶対的な宗教及びその集団が市民の考えを支配していたが、一人ひとりが啓蒙することで、経験を伴い自分で考えるようになる。
いわば啓蒙は敵と戦う手段のような側面があったということですね。日本には敵がいなかったので、勉強しろ、と言ってるだけってことになりますが。
他人が作ったガイドラインに沿って生きるのではなく、自分で考えて自分で決める。それこそ生きてるってことだと思うし、精神的な革命とも言えるかも。
古代ローマのアテネから民主主義が始まる。
民衆がバカ、衆愚政治。
民衆が勉強すれば変わる?