二十世紀は戦争と革命の時代だったとも言える。一方で、一年ごとに見ていけば、意外にも大事件の起こった年は少ない。そんなふうに私たちは毎日を普通に生きているのだ。しかし、普通が激動に結びつくことは理解されにくい。一体、この百年で、何が変化し、何が変わらなかったのだろう? 生活レベルのことから、芸術、経済、政治まで、橋本治が、歴史の全体像を身近なものへと手繰り寄せる。
Posted by ブクログ 2009年12月05日
2001年、21世紀が始まった年にこの本に出会い、楽しく読みました。
あれから9年、そろそろ読み返してみるか。と再読。
やっぱり20世紀はおもしろい。戦争を節目にして世界も日本も大きくうねってる。20世紀あたまに絶大なる勢力を誇っていたイギリスは第一次、第二次世界大戦を経て萎んでいき、戦後脅威的存在...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
歴史を学ぶってこういうことか、と思った本。
1900年から2000年まで、1年ごとの編年体コラム。
昔の歴史の授業では「○○年 ××事件」と記憶したものだけど、
当たり前だけど、その年にその事件だけが、いきなり起こったわけじゃない。
いろいろな要因が積み重なって、たまたま勃発してしまって記憶されたと...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年12月26日
20世紀といっても別に欧米と中国、そして日本だけが世界の全てではない筈なのに、そこには中南米や中東、アフリカ、南・東南アジアへの視点は完全に欠落している。のみならず、文化史的な記述も(作家なのに)少なすぎ。キュビズムも未来派もゼセッションもCIAMもロストジェネレーションも一切言及なし。全体への目配...続きを読む
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