富樫倫太郎のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
富樫倫太郎『ちぎれ雲 (一) 浮遊の剣』中公文庫。
大身旗本の次男坊に生まれ、『猪母真羅』持ちの美丈夫にして放蕩三昧の暮らしを送る、放念無慚流の達人、麗門愛之助を主人公にした時代小説シリーズの第一巻。書下ろし。
タイトルの『ちぎれ雲』から連想するのは、ジョージ秋山の『浮浪雲』だが、設定も『浮浪雲』に似ている。
ざっくり言えば、エロい描写が多めの剣豪放蕩時代小説というところだろうか。主人公の麗門愛之助には何やらまだ明らかにされない秘密があるようで、続きが気になる。
大身旗本の次男坊にして、巨大な『猪母真羅』持ちの麗門愛之助にはいつも女が群がり、女が切れたことがないという放蕩三昧を送っていた。しかし、愛之助は放念無慚流の達人ながら宮仕えを嫌い、盲目の金貸・御子神検校の用心棒を務めながら、酒屋の離れで暮らしていた。
ある時、愛之助が御子神検校を護るために雨海藩の芹沢に辱めを与えたことから、雨海藩の脱藩浪人たちに命を狙われることになる。さらには愛之助に江戸を恐怖に陥れていた残虐な押込み強盗団『煬帝』を斬り捨てよと下総古河藩主の本多忠良から密命が下される。
本体価格760円
★★★★ -
Posted by ブクログ
SROシリーズ9作目。
分厚いし中古サイトでもなかなか安くならないしで買うのを少し迷ったけれど、読みたさが勝り購入。
今回はSROメンバー&房子に大きな動きがありハラハラドキドキ、面白くて分厚さが気にならないくらいすぐ読んでしまった。
尾形の妻:敏江がはまる新興宗教団体が絡んだ大事件の捜査にSROチームが動く一方で、房子はSROメンバーへの復讐のため自分と同じような殺人鬼を作り上げようと本格的に行動を開始する。
一致団結して事件解決!というスムーズな展開ではなく、過去シリーズでの出来事や各メンバーの思いが複雑に絡んでまさかまさかの出来事が盛りだくさん。本シリーズを読み続けてSROメンバーに愛着を持っているからこそ、後半の事件は衝撃すぎた…。房子もどうなってしまうのか。
1つの事件は解決したけれど、SROメンバーの状況が好転したわけではない。気になること満載で新刊が待ち遠しい。