富樫倫太郎のレビュー一覧

  • 早雲の軍配者(上)

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    必ずしも表立った記録に現れるでもないが、実在した可能性も高い、重要な役割を担ったであろう人物達を主役に据えて物語を展開…或いは“時代モノ”の「最も面白いパターンの一つ」のように思う…

    そうした系譜の作品で、永く“名作”として読み継がれる可能性も在るような作品に出逢った…

    本作の主人公は、その“軍配者”となって行く若者である。かの北条早雲こと伊勢宗瑞に見出される若者、風摩小太郎が主人公だ。

    “風摩小太郎”?色々な小説にも登場する「北条家の仕事を請けた忍者の棟梁、風魔小太郎」というのはお馴染みかもしれないが…その辺りの“事情”は是非本作で…

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    2013年12月05日
  • 早雲の軍配者(下)

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    風魔小太郎の幼少期〜足利学校〜初陣までのお話。

    めちゃめちゃ面白い!!!
    こんなにワクワクした本は久しぶり!!!
    続きが早く読みたい〜!!!

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    2013年11月30日
  • 堂島物語4 背水篇

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    西国への旅で得た大凶作への予感と上がらぬ米相場。吉左衛門には人生最大の決断がせまる。そして米相場の先に吉左衛門がみたものは・・・!?

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    2013年11月06日
  • 堂島物語1 曙光篇

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    16歳と遅れて奉公に入った貧農の倅・吉左。
    奉公先は米が銭を生む街、大阪堂島に店を構える山代屋。
    米相場の世界を舞台とした本格時代経済小説。
    吉左の才能と周りの人物に注目。
    江戸時代の米安の理由や米相場の仕組みも分かってくる。

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    2013年11月02日
  • 神威の矢(下) - 土方歳三 蝦夷討伐奇譚

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    不老不死の怪人が蠢く“ファンタジー”に戊辰戦争の情勢が絡まるという物語なのだが…何か「歴史の“闇”と“光”」を見詰めてみようとするような内容と、時代を超えても尊さが全く損なわれないモノが描かれているように思う。虐げられ、惨めな境涯になっても矜持を維持し、命を賭して護るべく者を護ろうとする勇士タリコナ…雄吉と善治の友情…無法には刃を向け、己を強く律し、困っている者を必死に助ける土方歳三…数多くの劇中人物達に心動かされる…

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    2013年10月22日
  • 神威の矢(上) - 土方歳三 蝦夷討伐奇譚

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    本作を一言で紹介するなら…戊辰戦争の時期、日本の何処かで封印されている魔物を甦らせようという思惑を持った外国人が紛れ込み、魔物を封印していた人物や、その時代の人々が絡まって、魔物を巡る密かな闘いが繰り広げられる…というようなことになるであろう。
    函館出身の作者による、箱館が関連する作品が3作在るということで、文庫化に際して“3部作”というような売り出し方がされているようだが…本作は他の2作品とかなり趣が異なる…

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    2013年10月22日
  • SRO5 ボディーファーム

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    ハラハラドキドキ。
    先が気になって一気読み。近藤房子が逮捕されたのはいいけれど、その後が、ちょっと物足りないまま終了。レギュラー陣の後味の悪いエピソードで締めくくりは消化不良。

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    2013年05月23日
  • SRO4 黒い羊

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    思いも寄らない行動に出る男の姿を求めて、SROの面々が奔走するのだが、そのプロセスが非常に面白い…本作のタイトルに在る「黒い羊」…キーワードだ…

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    2013年05月08日
  • SRO3 キラークィーン

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    本作では、正しく「身体を張る羽目になりながら異常な凶悪犯と闘う」という展開になって行く…副室長、芝原の「人知れぬ悩み」が、思わぬ事態で明らかに…

    本作はなかなかに「手に汗握る」展開だ…

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    2013年05月08日
  • SRO4 黒い羊

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    <あらすじ>
    SROに届いた初の協力要請は、県警ではなく法務省からの人探し。自らの家族四人を殺害して医療少年院に収容されていた青年が退院後、行方不明になったという。
    一方、「警視庁のダーティハリー」こと針谷太一のもとにジャーナリストが現れ、過去の事件について取材に応じろと“脅し”をかけてきた。
    文庫書き下ろし、シリーズ第四弾。

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    2012年06月09日
  • 堂島物語5 漆黒篇

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    (4)の後はどんな話なんだろうと思ってたら、主人公が変わるのか。それもまた一興だ。とはいえ、なんだか同じような流れのような気がしないでもない。まあ、それでも、ノシあがっていく話は好きだから楽しめる。

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    2012年02月26日
  • 堂島物語4 背水篇

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    副題ふさわしき背水の陣の構えで迎えた四巻 能登屋が危機を乗り越えられるかの瀬戸際の展開にはらはらとした

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    2011年12月27日
  • 妖説 源氏物語 壱

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    あまりの面白さにハマりまくってしまった。原作の源氏物語に登場する薫中将と匂宮が仲良しな物語です。二人を襲う怨霊や魔物を華麗に退治。ファンタジーとホラーが合わさっていて最後まで飽きずに一気に読めました。かなりお勧めです。

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    2009年10月04日
  • SRO1 警視庁広域捜査専任特別調査室

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    ネタバレ

    再読。
    以前読んだ時より読み込め、SROがキャリアの集まりであり現場の刑事がいない理由やSROのメンバーの背景を理解し、彼らに愛着が湧いた。前回は自分が如何に読み込めていなかったか・・
    麗子や川久保のスパイ案件や富田課長や沙織の過去など改めて知りこれからシリーズを再読していくにあたって見方が変わってくる。これまであまり好きではなかった尾形も部下思いの一面があり、素直に応援できると感じた。

    内容としては近藤夫妻が黒幕であることに気づいた場面がちょっと根拠に乏しい感じがしたが、それは山根の刑事の勘ということで良しとする

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    2025年10月06日
  • 早雲の軍配者(上)

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    風間小太郎の青年期を描く青春歴史小説。後半の足利学校編は『堂島物語』を想起させる。異なるのは風間党による暗殺未遂や上野の盗賊村での難など、特に中世らしいエピソードが生々しくて興味深い。小太郎は素直な好人物とて描かれており、下巻でどこまで描かれるのか、どこまで黒く変わっていくのかが楽しみだ(個人的には初陣で曽我冬之助と対陣するまで、性格もそのままで、と予想する)。

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    2025年09月28日
  • ちぎれ雲(四) 血旅の剣

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    富樫倫太郎『ちぎれ雲 四 血旅の剣』中公文庫。

    大身旗本の次男坊に生まれ、『猪母真羅』持ちの美丈夫にして放蕩三昧の暮らしを送る、放念無慚流の達人、麗門愛之助を主人公にした時代小説シリーズの第四巻。今回も文庫書下ろし。

    痛快無比のエロ時代剣豪小説といったところだろうか。


    麗門愛之助たちの活躍で、煬帝一派による将軍吉宗暗殺はからくも阻止されたが、煬帝は禁書である『徳川申命記』を持って京へと逃れる。老中本多忠良は、吉宗の命を受けて、煬帝討伐と『徳川申命記』奪還を愛之助に命ずる。

    愛之助は孔雀の双子の妹、朱雀と共に東海道より京を目指すのだが、次々と事件に巻き込まれる。愛之助は剣の腕で何とか困

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    2025年08月04日
  • ちぎれ雲(四) 血旅の剣

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    鯖の合流、あまりにもあっさりとフラグ回収されて拍子抜け。

    で、旗本退屈男かと思ったら、桃太郎侍でした、と。
    イヌとサルの正式な合流は、次巻になるのかな?

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    2025年07月26日
  • 堂島物語6 出世篇

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     シリーズ最終巻。前半の大部分が丁稚いじめに割かれており、その内容は吉左衛門のときよりも遥かに悪質。加えて、見所と期待していた吉左衛門との絡みがほとんどなく、拍子抜けした印象が強い。総じて、残念な終わり方だったと言わざるを得ない。
     一方で、中盤以降は物語のテンポがぐっと上がり、一気読みさせる力があるのは、やはり作者の筆の巧みさだと感じた。
     キャラクター面では、万吉は吉左と比べて頑固で横暴な性格が目立ち、共感しづらい。また、彼が藤兵衛を「優しい」と評する場面もあるが、むしろその本質は「狡さ」に思える。山代屋時代の藤兵衛は、店の行く末に真摯に向き合っていた吉左と対照的に、自らの将来(実家を継ぐ

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    2025年06月08日
  • ちぎれ雲(三) 謀反の剣

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    将軍吉宗への謀叛、旗本奴を粛正する佳穂、愛之助を巡っての女たちのあれこれもお盛んな上、自分の出生の秘密まで出てきて、混乱の中物語は面白さを増してきた。テンポよく進むのもいい。

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    2025年03月21日
  • ちぎれ雲(一) 浮遊の剣

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    作者は器用だな、伝記小説から現代の小説、このような時代小説まで、そのどれもが面白い。
    猪母おいらも欲しいな

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    2025年03月07日