あらすじ
麗門愛之助たちの活躍により、煬帝一派の将軍吉宗暗殺はからくも阻止された。
しかし、肝心の煬帝は禁書「徳川申命記」を持ったまま、京へ逃れてしまう。
吉宗の命を受けた老中本多忠良は、煬帝討伐と禁書奪還を愛之助に依頼。
謎の美女・朱雀を旅の道連れに、東海道より京をめざす愛之助だが、恐るべき凶敵と対決することになり!?
文庫書き下ろし
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
富樫倫太郎『ちぎれ雲 四 血旅の剣』中公文庫。
大身旗本の次男坊に生まれ、『猪母真羅』持ちの美丈夫にして放蕩三昧の暮らしを送る、放念無慚流の達人、麗門愛之助を主人公にした時代小説シリーズの第四巻。今回も文庫書下ろし。
痛快無比のエロ時代剣豪小説といったところだろうか。
麗門愛之助たちの活躍で、煬帝一派による将軍吉宗暗殺はからくも阻止されたが、煬帝は禁書である『徳川申命記』を持って京へと逃れる。老中本多忠良は、吉宗の命を受けて、煬帝討伐と『徳川申命記』奪還を愛之助に命ずる。
愛之助は孔雀の双子の妹、朱雀と共に東海道より京を目指すのだが、次々と事件に巻き込まれる。愛之助は剣の腕で何とか困難を潜り抜けるのだが、ひょんなことから、役人と結託し、鈴鹿峠で盗賊を働く最凶の獅子丸一味と対決することになる。
本体価格820円
★★★★