富樫倫太郎のレビュー一覧

  • SRO neoⅠ 新世界

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    異能の人達の物語。ずば抜けて凄いところとダメなところがあって面白い。芝原室長は才色兼備だけど…。家政婦を雇えばいいのではと思うが、そういう事ではないのだろう。人は多面的。尾形さんと犬は微笑ましい。階級は高いけど、尾形さんが一番身近に感じられる。麻友は優しいけど、モンスターに成長しちゃうのかな?続きが楽しみ。

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    2024年02月02日
  • SRO neoⅠ 新世界

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    富樫倫太郎『SRO neo I 新世界』中公文庫。

    新章の幕開け。550ページ超の読み応えのあるボリューム。近藤房子の最後がやけに呆気なく、驚いた。木戸沙織が大宇宙真理の光教団の教主の子を宿したことにもショックを受けた。

    プロローグは前作『SRO IX ストレートシューター』のおさらいから始まる。そして何と大宇宙真理の光教団を巡る大事件の中、近藤房子の悪の教えを受けた美容師の石塚麻友がSROの川久保純一を刺殺する。さらには石塚麻友は母親の仇である近藤房子をも刺殺するのだ。余りにも呆気ない悪の世代交代劇。

    本編。SROの室長、山根新九郎は刑事部長に昇格し、芝原麗子が二代目室長に就任する。殉

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    2024年02月01日
  • 謙信の軍配者(上)

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    軍配者シリーズ、ついに読み終わってしまった…しばらく軍配者ロスになるかも。

    早雲→信玄→謙信と、3部とも一気読み必至。
    登場人物が皆個性的で魅力がある。
    最後まで読んで、このシリーズの本当の”主役”は、四郎左だなぁと。(あくまで個人的にだけど)
    怒ったり喜んだり、とりあえずよく泣いてしまう人間臭さと、波乱万丈としかいえない人生の歩みに、一番感情移入できたし、ところどころに出てくる「名言」もよかった。

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    2023年07月09日
  • 信玄の軍配者(上)

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    登場人物ひとりひとりのキャラクターが丁寧に描かれている本シリーズにおいて、とりわけ感情豊かで人間味溢れる四郎左の魅力が存分に味わえる。
    小太郎・冬之介と比べて苦労・辛酸の連続だった四郎左が、次第に周りに認められ、公私ともに充実感に満たされていく展開が胸アツ。
    次の「謙信〜」も楽しみでならない。

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    2023年07月02日
  • 早雲の軍配者(下)

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    信玄の軍配者は以前読んでいて、今回は早雲の軍配者。
    富樫先生の歴史ものはとても読みやすいです。軍師好きの私にとっては非常に面白かった。勘助との関係もよいですね!歴史ものは難しくて読みづらいという方にはとてもおススメです。次は謙信の軍配者ですね!

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    2023年05月29日
  • 決戦!大坂城

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    すごくおもしろかった。
    子ども向けの本だと出てこない武将が登場するのがうれしい。それから、いろいろな作者の短編集だから、この人から見たあの人と、別の人から見たあの人が違うのもおもしろい。このシリーズは全部読みたい。
    一番よかったのは「黄金児」で、その次は「忠直の檻」。(小5)

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    2023年03月05日
  • 北条氏康 河越夜襲篇

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    武田晴信が順調に信濃攻めを続け、一方で今川義元は太原崇孚雪斎の進言のもと両上杉とはかって北条包囲網を作り上げる。なんとか河東地域で今川との戦を収め、河越城を囲む上杉軍等の八万と戦い、夜襲にて勝利する。上杉憲政はとうとう長尾景虎を頼って息子を置いて越後へ逃れる。あれだけの大軍がなぜ敗れたか想像できたし、大将がアホでは兵が多くともダメなんだなと実感した。小田井原の戦いが起きた経緯や北条氏の内政についてもわかりやすく、小説とはいえ勉強になった。

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    2023年02月12日
  • SROⅨ ストレートシューター

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    え?!ラスト……!!!
    ほんとにSROシリーズは期待を裏切らない。
    今回もSROの面々はとんでもないことになっていく。
    確かに美福門太陽はすごい力を持ってて、でもそれに取り込まれない尾形さんカッケーって思いながら、だけど敏江と誠、木戸が教主に縋ってしまうのは仕方ないよね、、いろいろあったんだもの。。
    これから尾形家と木戸はどうなっちゃうのかな。。

    そしてSROはいつも残り数十ページで怒涛のように畳み掛けるけど、房子と麻友はどうなるの?って思ってたら、、え?え?え?ってなって純一には申し訳ないけど、純一の衝撃が吹っ飛んでしまったラストでした。
    まさかそう来るとは、、近藤房子も感無量でしょう!

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    2023年01月22日
  • SROⅨ ストレートシューター

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    残酷な殺人シーンは苦手で若干読み飛ばしてしまう箇所はあるものの、とにかく読むのを止めるのが難しいくらい面白かった。まさかまさかの展開で先が、気になってしょうがない。
    近藤房子で、長らく引っ張るなぁと思っていたところの新たなるシリアルキラーの登場に、東郷がいい人に見えてしまう不思議。

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    2023年01月10日
  • 北条氏康 河越夜襲篇

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    敵は八万自分は八千十重二十重と囲まれし城をどう取り戻すのかハラハラドキドキ前代未聞の戦さそれぞれ多彩な登場人物像楽しく読み終えた。このシリーズは欠かさず読んでいる。

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    2022年11月30日
  • 北条早雲5 疾風怒濤篇

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    北条早雲という人は、下剋上の代表みたいな人なので、下牋の境遇から成り上がったと思っていたけど、意外と名門の出だったと知って、意外だった。でも、波乱万丈の生涯で、ハラハラしながら読んだ。

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    2022年06月01日
  • 謙信の軍配者(下)

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    足利学校三部作とは知らず、三部目から読んでしまいましたが、それなり楽しめました。歴史に名高い川中島の合戦の様子が、改めてよく解りよかったです。一部二部も機会があったら読みたいです。

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    2022年04月24日
  • 謙信の軍配者(上)

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    とても読みやすかった。時代小説特有の堅苦しさがなく、情景がどんどん浮かんで来る。表題と内容が、若干ずれるかもしれないが、それはそれで楽しめばよいことなので。

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    2022年04月22日
  • SROⅨ ストレートシューター

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    シリーズ第9弾は、600ページ越えの力作。
    前作から「SROシリーズ」自体は少し時間が空いているので、尾形の息子の事件とか忘れてしまっているものも少なくなかったが、メンバーは変わらず、今回同時発刊の「SM班シリーズ」でも少しSROの話は出て来るので、少し忘れている部分があっても、何とかついていける。
    房子のパートは相変わらず、淡々とSROメンバーへの復習を企てている様子が描かれる。
    同時に今回は凄腕のスナイパー・東郷の話や尾形の妻がハマっている新興宗教の話も本格的に絡んで来て、すごく分厚いのにハラハラドキドキが続き、ページをめくる手が止まらない。
    房子の凶悪な数々の犯罪に耐えて来たSROのメン

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    2022年04月10日
  • 警視庁SM班III スリーパー

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    富樫倫太郎『警視庁SM班III スリーパー』角川文庫。

    シリーズ第3弾。『SRO IX ストレートシューター』と同時刊行。

    今回は警視庁捜査一課に新設されたSecret Mission班の一癖も二癖もあるはみ出し者の6人の刑事が新宿を根城にする2つの犯罪組織メンバーが被害者となった連続惨殺事件の犯人を追う。

    警察、犯罪組織、プロの殺し屋という構図が面白く、最後まで全く厭きることない。

    犯人の正体については最初から読者には明らかにされている。都会の片隅に息をひそめるかのように静かに暮らし、助けた傷付いた犬と一緒に暮らす山田太郎という、如何にも偽名と思われる名の大学生のような中肉中背の特徴

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    2022年03月30日
  • SROⅨ ストレートシューター

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    富樫倫太郎『SRO IX ストレートシューター』中公文庫。

    久し振りのシリーズ第9弾。シリーズの中では673ページと一番のボリュームで、角川文庫の『警視庁SM班III スリーパー』も同日発売という何とも嬉しい状況。

    読み応えがあり、非常に面白い。

    第一部に、いきなり凄腕のスナイパー・東郷栄吉の物語が描かれる。悪性腫瘍の転移により余命1年と告げられた東郷。そして、第一部から最凶の連続殺人鬼・近藤房子も登場し、大混迷大波乱のシリーズ第9弾。各々が大切な人びとに別れを告げることになる悲しい展開。悪者が善人よりもしぶとく生き残るのは世の常。

    スナイパー・東郷栄吉が最後の標的を狙い、連続殺人鬼・

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    2022年03月27日
  • 北条早雲3 相模侵攻篇

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    相模の民はこれまで同様領主に搾取され餓死者が出る生活を送っていることを知る。小田原城奪取を目指し大森氏や狩野師との戦いが始まる。

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    2021年12月10日
  • 信長の二十四時間

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    奇想天外

    本能寺の変の謎に挑む意欲作で、小説として大変面白く読み切れた。諸説を重ね合わせ実在の人物を登場させ荒唐無稽と断じられそうだが、事実は小説よりも奇なりともいう。

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    2021年11月22日
  • 土方歳三 下

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    近藤の斬首、永倉、井上の戦死を経て北へ北へ戦い続ける土方。箱館では伊庭八郎との再会し物語は最後の戦いに向かう。榎本武揚に近藤を人見勝太郎に沖田の面影を感じるところや外国の蒸気船でやってきた佐和さんとの再会のシーンに死を決意している姿が描かれている。新政府が正しいか旧幕府軍かというよりも己が決めた道を真っ直ぐ進む人間は純粋にカッコいいなと思います。

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    2021年11月14日
  • 堂島物語4 背水篇

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    この巻は経済、経営、株取引の面白さ、葛藤が多分に含まれていると思う。
    金儲けをした後に、その金で遊び惚けるものや、後ろめたさを感じ社会貢献をしたいと思うもの。
    米の取引は実際に何の物も生み出していない。今の株の取引と同様である。それゆえ読んでいて引いてしまう部分がある。その仕事をしていて社会に貢献できているのか、それは商売ではあるが仕事といえるのか。それは疑問である。

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    2021年11月14日