あらすじ
足利学校で共に学んだ仲間たちと別れた山本勘助。軍配者として仕えようと駿河の今川家を訪れるが、過去の因縁から逆に囚われてしまう。以来六年、齢四十を超えて尚、仕える主君と巡り会えずにいた。そんな折、甲斐を追われた武田信虎から実子・晴信暗殺計画を告げられる。死中に活を求めるべく甲斐に向かう勘助は、ついに歴史の表舞台へと歩み出す!
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登場人物ひとりひとりのキャラクターが丁寧に描かれている本シリーズにおいて、とりわけ感情豊かで人間味溢れる四郎左の魅力が存分に味わえる。
小太郎・冬之介と比べて苦労・辛酸の連続だった四郎左が、次第に周りに認められ、公私ともに充実感に満たされていく展開が胸アツ。
次の「謙信〜」も楽しみでならない。
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このシリーズは
読む手が止まらない!
信玄の軍配者は言わずと知れた山本勘助。
醜い姿と後ろ盾が無い故
どの國の大将から相手にされず。
それでもめげずに戦国の世を渡り歩く。
武田信玄との出会いの場面では
信玄の優しい言葉に
ついつい「勘助良かったね」と
落涙(T_T)
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「信玄の軍配者 上」
これは、早雲の軍配者の続き。
今度は信玄の軍配者のお話し。
産まれて疫病に侵され顔がとても醜くなった主人公が、自分をバカに嘲笑った者たちをいつか見返してやる!と猛勉強をして軍配者を目指す。
その道は険しくどうしても見た目や風貌で判断され、雇ってもらえない。
そんな中、いろんな偶然が重なって信玄の軍配者に。
すでに初老となっていたけどこれが初めての受け入れ先。生涯信玄に尽くすと誓って涙したシーンは感動!!
下巻では実際の戦場に赴ききっと、早雲の軍配者と出会うんじゃないのかなぁ?
楽しみ!!
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物語の底には、足利学校で回り逢って、互いをかけがえの無い友と思う風摩小太郎、山本勘助、曾我冬之助の3人が「何時か戦場で、互いの陣営を率いた状態で見えよう」という“約束”が果たされる日を願い続けている、というものが流れている。“青い”想いのようなものを大切に、それぞれの道を歩む互いを思いやり、年齢を重ねる男達…そういう趣が非常に好い!!
不幸な生い立ちで、容貌も醜く、片足が少々不自由という“逆境”を負う男である四郎佐…“逆境”を跳ね返すエネルギーを秘め、生への執着を見せ、色々な人達との出会いを経験し、成功を重ねながらも失敗も悔い、新たな境地を目指す…物語を読んでいると、そんな山本勘助こと四郎佐に惹かれずには居られない…
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このシリーズの雰囲気は好きだ。
より深く楽しもうと続けて読むことにした。
仕官の夢が叶わない勘助の苦悩が滲む。
ついに武田家に召し抱えられ、これからどの様に軍配者としての力量を発揮するのか気になる。
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かつて足利学校で学んだ学友、三人の一人の左郎次は、学校時代には亡き山本勘助の名を騙っていた。
足利学校のち建仁寺で軍配者として学んだのち、大名に召し抱えられるべく諸国を歩いたが、誰も左郎次を召し抱える者はいなかった。
仕方がなく生まれの駿河に戻ると、山本家の郎党から仇とされ、軟禁生活が八年続き、軍配者として名を上げる夢を叶えられずに腐っていた。
この時期、駿河には無人斎こと武田信虎がいた。
戦上手の男だったが政は全くできず、家臣に恨まれた挙句に息子の晴信に甲斐から追放されて駿河で隠居していた。
しかしこの男、甲斐に戻り再び主君となる野望を秘めていた。
無人斎は左郎次に、甲斐へ行き晴信を殺せ。
そうすれば、俺が主君として戻った暁に軍配者にしてやると持ち掛ける。
そうしたところで殺されるだけだ。
甲斐に行く気は全くなく、さりとて駿河で腐り果てる気はなく、左郎次は駿河から出奔し、かつての学友、北条の軍配者として名を挙げた風魔小太郎に会いに小田原へと向かった。
下巻へ続く。
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「軍配者」シリーズの続編。少年だった小太郎と四郎左がおそれなりのおじさんになっていることに若干の違和感はありつつも、前作同様面白く読める作品。下巻も楽しみ。
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戦国時代の物語は、軍師の話が特段面白いのだが、山本勘助については、あまり生涯が知られていないだけ、その分歴史ファンとしては興味をそそられます。
異形な風貌から他人に認められなかった山本勘助が武田晴信にその才を認められ、召抱えられるところは涙しますね。
醜い風貌で偏見をもたれてる山本勘助の精神の強さ、優しさにドンドン引き込まれていきます。
武田晴信や原虎胤など、武田の重臣をすごく魅力的に描いています。下巻が楽しみです。
Posted by ブクログ
山本勘助を描く歴史青春エンターテイメント小説。前半は苦労を重ねようやく武田家に仕官。信玄の軍配として歴史上いかにして名を残したか?後半が楽しみ!