感情タグBEST3
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下巻で勘助の軍配者としての活躍を堪能する事が出来た。
信玄は謙信との戦いのイメージが強く、甲府の周りを領土とするのにそれなりの苦労と時間がかかっていたと知った。
風林火山で知られる武田軍団にも常勝による緩みがあり、それによる危機を乗り越えて強大になっていたのだとも分かった。知るほどに面白みが増す。
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「信玄の軍配者 下」
あ!!面白かった!
40を過ぎてやっと、自分を軍配者として迎えてくれた殿方武田晴信!のちの信玄!!
この信玄が本当に良い人!
男気があって部下を大切にして、何よりも聞く耳を持っている!
この御屋方様に一生ついて行き守るんだと主人公はありとあらゆる策で戦を勝ち進む!
昔の人は大した武器はないから知恵と運と心理戦で戦を勝ち進んでいったんだなぁと思い知らされます。
次は上杉謙信の軍配者!
北条、武田、上杉!三人の軍配者は戦場で相見えるのか?楽しみ!
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四郎佐、いや山本勘助が、これまでの不遇の鬱憤を晴らすかのように、生き生きと飛び回っています。
ただ「早雲の軍配者」がそうであったように、この「信玄の軍配者」も主役こそ勘助であるものの、その友でありライバルである小太郎や冬之助の様子も、よく描かれています。
特に小太郎など「早雲」の時よりもさらなる活躍をしています。
そして結びでは、早くから軍配者としての才能を開花させていた冬之助が、宇佐美冬之助として長尾景虎に仕えることになりました。
三者三様の生き様を経て、ここにいよいよ皆が戦場で存分に戦える態勢がととのったわけです。
彼ら同様、物語を読み進めるこちらも、気持ちの昂りが抑えられません。
次は「謙信の軍配者」で、いざ相まみえん!
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“逆境”を負いながらも、生と成功への執着を見せ、それを語る山本勘助こと四郎佐…非常に魅力的だった…何か「力がもらえる」ような雰囲気も在る物語だと想った…
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長い放浪の末に、仕官が認められた武田家の躍進に貢献します。立案した戦略が当たり、軍配者としての地位が確立されます。人格的にも成長し、良き伴侶にも恵まれます。
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早雲の軍配者の続き、山本勘助の話。有名な人物だが実在したかは疑わしいところもあるとこのと。でもそんな山本勘助のイメージを膨らませ、信玄を知るにも楽しい一冊。他の信玄本も読んでみたくなった。足利学校等で軍事としての勉強をしたのにも関わらず、良い主に付けず、駿府でくすぶっていた勘助、風魔小太郎の助けもあり、信玄に仕えることとなり、軍事としての力を発揮する。
顔が醜いことや不遇な過去が有った分力を発揮して自分の生きる場所を見つけられた喜びが大きく、心振るえる。楽しい一冊。
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武田晴信の軍配者、山本勘助として召し抱えられた四郎左は自らの戦略で戦での勝ちを進めていった。
山内上杉家を小田井原で快勝した戦では、捕らえた敵方の中に曽我冬之助がいた。
かつての足利学校の友は別れてのち、扇谷上杉家の軍配者として采配を振るったが、やがて重用されなくなって以降は軍配者として死んでいた。
四郎左は、そんな冬之助を逃して越後へ向かうように助言する。
武田家が常勝軍団となってからは家中に驕りが蔓延していた。
信濃領の北、坂城を本拠とする村上氏が信濃守護の小笠原氏と結託する動きが見えた。
晴信は軍勢を佐久口から北信濃へと向ける。
これが武田家第一の大敗、上田原の戦いへつながる。
謙信の軍配者に続く。
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晴信と雪姫のエピソードも好きだけど、四郎左と千草のエピソードはもっと好き。それ以上に晴信と四郎左の関係性もすごくよい。シリーズの中でこの組み合わせが一番好きかも。
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武田家の軍配者として負け知らずとなっていく四郎左。武田家の驕りを感じつつも止められない様子は、現代のマネジメントの世界でもありがちなこと。そんなところも人気の秘密なのだろう。本当にいい人である小太郎に対して、ツンデレキャラの四郎左。個人的には四郎左の方が魅力的だ。
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軍配者シリーズ第二弾.今作は山本勘助の数奇な物語.
戦国時代の中にあっても,君主の鞍替えが珍しくない軍配者という職は興味深い.富樫さんの読みやすく人情味溢れる作風は大好きです.時代物が好きな方はぜひ一読を.第三弾も積読してるので近々に読みたいと思います.
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武田家の存亡をかけた動乱の一年と、山本勘助の生涯のハイライトをうまくオーバーラップさせてある。
多くの駆け引きが物語に妙を作るが、どこかあっさりとした書き味が、話を難しくし過ぎず、楽しめる。
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食うために戦をしていた時代、当時の最高学 府足利学校を卒業した山本勘助は軍配者とし て引く手あまたのはずだった・・。が、とあ る理由により出仕先がみつからず無為の時を 長らく過ごすことになる。そんな折り、信玄 暗殺の陰謀に巻き込まれることに。旧友との 再会、一世一代の大芝居を経て、信玄に取り 入り、二人三脚にて甲斐制圧への快進撃が始 まる。史実に認められた情報が少ない勘助 を、想像力豊かに、ポップかつリズムの良い 文体にて記す。最後のシーンは、ほろっとき ます。
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勘助が武田家での地位を確立させ、若い晴信に率いられた武田家が勢力を拡大していくまでを描いている。
上巻と違いひたすら合戦の話。
苦境を乗り越えた先の成長というストーリーは単純なんだけれど、やはり読んでいて心地いい。
次の話は長尾家へ。川中島の戦いがクライマックスなんだろうか、楽しみ。
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著者の独自解釈シリーズの第2弾。前著『早雲の軍配者』より少々トーンダウンはあるものの、様々なエッセンスを盛り込んだ楽しく読める時代小説。『謙信の軍配者』への布石感、圧がすごい...。川中島の戦いまで描かないことが完全に次作ありきで少々辟易...。でも読みますよ!
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軍配者シリーズ第2弾 そうだった信玄の軍師は確かに身体に障害みたいのがあった記憶はうっすらとあった。これもなかなか良かった。しかし早雲の軍配者に比べるとやはりインパクトは下がっていくのは仕方ないか。