あらすじ
SRO二代目室長に就任した芝原麗子は、これといった成果を上げられず、重圧に苦しんでいた。人員不足を埋めるべく新たに配属された夏目悠太郎が目をつけたのは、未解決の連続殺人事件。かつての銀幕のスター・鳳翔ルリ子の恐るべき欲望が悲劇を巻き起こす。一方、3年前にテロを企てた大宇宙真理の光教団は、教主・美福門太陽が罪を免れたことで力を取り戻しつつある。さらに、最凶シリアルキラー近藤房子の薫陶を受けた石塚麻友が、非情な殺人鬼へと変貌し――。大人気シリーズの新章が幕を開ける!
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相変わらず面白くて、私には珍しく4日で読み終えた。
今回、近藤房子のように殺人がなん度も繰り返される訳ではなかったけど、麻友は本当に普通ではない。人を3人も殺した後に平気でご飯を食べれるなんて。新生SROがどう麻友ににたどり着いていくのか楽しみだ。
後気になるのは、教主様の子供を身籠った木戸沙織だな。
Posted by ブクログ
異能の人達の物語。ずば抜けて凄いところとダメなところがあって面白い。芝原室長は才色兼備だけど…。家政婦を雇えばいいのではと思うが、そういう事ではないのだろう。人は多面的。尾形さんと犬は微笑ましい。階級は高いけど、尾形さんが一番身近に感じられる。麻友は優しいけど、モンスターに成長しちゃうのかな?続きが楽しみ。
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富樫倫太郎『SRO neo I 新世界』中公文庫。
新章の幕開け。550ページ超の読み応えのあるボリューム。近藤房子の最後がやけに呆気なく、驚いた。木戸沙織が大宇宙真理の光教団の教主の子を宿したことにもショックを受けた。
プロローグは前作『SRO IX ストレートシューター』のおさらいから始まる。そして何と大宇宙真理の光教団を巡る大事件の中、近藤房子の悪の教えを受けた美容師の石塚麻友がSROの川久保純一を刺殺する。さらには石塚麻友は母親の仇である近藤房子をも刺殺するのだ。余りにも呆気ない悪の世代交代劇。
本編。SROの室長、山根新九郎は刑事部長に昇格し、芝原麗子が二代目室長に就任する。殉職した川久保に加え、大宇宙真理の光教団の信者となった木戸沙織が退職する。7人体制から5人体制になったSROにメンバー補充のため、科捜研から夏目悠太郎が異動して来た。SROにも世代交代の波がやって来たようだ。
今回は未解決の広域連続殺人事件がメインで、その背後では3年前にテロを企てた大宇宙真理の光教団の怪しい動きと最凶シリアルキラー近藤房子の薫陶を受けた石塚麻友の暗躍が描かれる。また、SROのメンバーは、それぞれ様々な問題を抱えているというのだから厄介だ。
二代目SRO室長に就任した芝原麗子は特に成果を上げられず、重圧に苦しんでいた。そんな中、夏目悠太郎は未解決の広域遺体遺棄事件が連続殺人事件である可能性を見出した。SROのメンバーは未解決の連続殺人事件の捜査に乗り出す。
一方で3年前のテロ事件で教主の美福門太陽が罪を免れたことから再び力を取り戻しつつある大宇宙真理の光教団は、密かに動きを見せる。信者となった元SROの木戸沙織は教主の子を宿し、妻子が教団の熱心な信者となってしまったSROの尾形洋輔は独り悩み続ける。
SROが広域連続殺人事件に立ち向かう中、石塚麻友は静かに自分たちの邪魔をする者たちを次々殺害していく。
本体価格880円
★★★★★
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独特のグロさがクセになるSROシリーズ。
neoとは?と不思議に思っていたら、あっさりと近藤房子のいない新世界に転換されて、ますます目が離せません。
いくつかの事件が同時進行して、最後の怒涛の回収に教団の話しを忘れてしまっていました。
早く次作が読みたいです。
Posted by ブクログ
新章突入ということで店主(室長)も代わりリニューアルしたSRO。プロローグから新章ということを嫌でも感じてしまうぶっ飛んだスタートに期待感が膨らみながら読み進められた。
麻友の成長とルリ子達の狂気っぷりが今作の見どころかな。
麻友とは真逆だが翔太ののんびりというか平凡すぎるとこがキャラの立った人物ばかりの中で逆に異質なのが面白い。
そして夏目の出番が一気に増えて面白さがUPしているように思う。
ボンカレーはネオよりクラシックの方が美味しいけど、SROはどうなるかな?個人的にはクラシックを上回る可能性を予感させるスタートではあると思う。
次回作に期待!
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ハラハラの展開だったがラスト急ぎすぎた感あり。近藤房子ラインと教団ラインはシリーズを通して長く横たわり続け、それとは別に短編事件が1冊毎に繰り返されるパターンは悪くない
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SRO neo
警視庁広域捜査専任特別調査室
富樫倫太郎さん
おもしろかったー!!
読み出したら、しっかり、思い出した!!
新章
これから、また、どうなるのか?
楽しみだー!
犬の夢之助
良かった!
Posted by ブクログ
前作で近藤房子が殺害されてから、3年。
SROも体制が変わり、新九郎は刑事部長に、二代目室長には麗子が就任していた。
その間、SROの特に目立った活動はなし。
そんなSROに科捜研の夏目が加わる。
一方、尾形の妻と息子は相変わらず新興宗教の活動に熱心になっていた。
3年前に幹部職員を逮捕したが、教団は徐々に息を吹き返してきていた。
教団の内定を続ける公安。
新たに針谷を悩ます問題。
夏目が目を付けた遺体放棄事件。
元スター女優が那須の別荘で行っているある儀式。
そして、近藤房子から殺人鬼を引き継いだ麻友の行動。
一見別々の事柄に見える事象だが、どんどん事件が結びついていく。
「Neo」と名付けられた新章は550ページに分かる超大作だが、読みごたえは抜群。
まだ麻友とSROのメンバーの接点はないが、この後、どう敵対していくのか、今後がすごく楽しみ。