富樫倫太郎のレビュー一覧
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北条家二代目北条氏綱の嫡男伊豆千代丸は武芸や学問が苦手な優しい少年。家臣たちはそれを頼りない世継ぎと言うが後の名軍配者となる風摩小太郎、家臣の福島勝千代、志水平四郎などの腹心に支えられて成長するさまが描かれている。初陣を飾る小沢原の戦い(対扇谷上杉氏当主上杉朝興)での氏綱の叱責「目先の城を守ることと、十年、二十年先の北条の安泰を天秤にかけどちらが大切か思案しなければならぬ」、「嫡男を失い、北条を支える家臣を失い、軍配者を失う。それは城を失うより重大なことではないのか?北条家が傾きかねないことだと思わなかったのか」に息子や家臣への愛情と上に立つものの考え方凝縮されている。
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最凶シリアルキラー近藤房子
彼女はいかにしてシリアルキラーのスイッチが入ったのか?
幼少期、少女期、そして近藤一郎との出会いなど、驚愕の半生が明らかに…
山根さんに語るスタイルの一人語りっていういうのがまたすごく房子らしくてよかった!
清々しいぐらいシリアルキラー!
佐古田さんの話はなんかもう「ほお~!!」
いや、たいがいね、女子は運命の出会いやら結婚って夢を見て浮かれちゃうんだけど、それが一切ない房子の思考やら冷静さは語弊を恐れずに言うなら…なんかもう突き抜けててカッコイイ感じに思えてしまうのは…私、ヤバイかしら…
そして近藤一郎~!!
「なんや~!!君が一番アカンやつやないかいっ!」 -
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今回も、ものすごくおもしろかった~!!
最凶シリアルキラー近藤房子の逮捕後のSROチーム
銃弾を受け、満身創痍の芝原麗子は実家で休養中。
警視庁を辞めるかどうか悩んでいたところ、母親の知り合いのお孫さんの失踪事件に遭遇。
一方、息子に刺されて家庭崩壊の危機にある尾形も休暇。
そんな中、事故とも連続殺人事件とも判断しかねる2件の殺人事件が…SROもその調査に乗り出すのだが…
犯人がまたなかなかのシリアルキラー
タイトルにある四重人格っていうのがイイ!
またまたラストまで引き込まれてしまいました。
麗子さんがめちゃめちゃかっこいい~
そしてハリー!!なんか意外な展開が…
次の巻も楽しみすぎ -
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最近ハマりまくってしまった小説シリーズ
警視庁広域捜査専任特別調査室、通称SRO
FBIのように地域や管轄を越えて調査できる特殊な捜査室
キラークイーンこと連続殺人犯の近藤房子が始動!
近藤房子確保のためにSROが計画したのは…
なんと芝原麗子を囮とした作戦だった。
そして近藤房子が隠し通していた場所=ファームの存在が明らかに…。
うわ~もうおもしろすぎて一気読みしてしまった。
近藤房子が凶悪すぎ!拷問が怖すぎ!
そしてなんと、あの女ガンマンこと坊屋久美子がSROに!?
近藤房子との対峙シーンがかっこよすぎる~
ハリーと尾形もいい味出してて好き~
って、思ってたら…
ぎゃ~!うそでし -
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おもしろすぎてまたまた一気読みしてしまった…
最凶の連続殺人鬼・近藤房子が逮捕されるも完全黙秘を貫く。
「山根さんと話せたらしゃべるかも~」的な近藤の態度に検察側は近藤とSROの山根室長と面会させることに…。そんな折、近藤房子のもとに「Mに従え」というメッセージが届き…。
近藤房子のサイコパスっぷりがすごすぎて読んでて恐怖を通り過ぎて逆に笑ってしまった~。
で…ついにSROの麗子さんの部屋の秘密もバレちゃって…トラウマも…
そして明らかになる川久保くんのストーカー事件の真相
SROチーム…大丈夫か!?
巻が進むたびにチームがもういろんな意味で大ケガしてるよ~今後の展開が心配だよ
今回 -
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SROシリーズⅠを読んであまりの面白さにすっかりハマってしまいすぐにⅡを読んでしまった。
FBIのような地域や管轄にとらわれないで事件を捜査できる「広域捜査専任特別調査室」通称SRO。
室長の山根新九郎をはじめとするメンバーはエリートながらも問題を抱えたヒトクセもフタクセもある人間ばかり。
初めてのお手柄で存続の危機とななりつつも次の事件が…。
病院で起こる患者の死亡。医療ミスか?殺人か?
そして噂される死を望むものに訪れる「死の天使」とは…?
今回もおもしろかった~
前回の「ドクター」事件から舞台は本物のドクターのいる病院へ。
謹慎処分、部屋の封鎖、外出禁止処分などで自由に捜査することの -
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うわ~!すごくおもしろかった!!
警視庁に新しく開設した部署「警視庁広域捜査専任特別調査室」通称SRO
県や地域などのしばりにとらわれず、未解決事件を掘り出して事件を解決する、いわば日本のFBIみたいな感じで活動するために設立したという新部署。
しかし、集められた人物は優秀だけどヒトクセもフタクセもある人ばかり…
室長の山根新九郎(アメリカ帰り・天才的な才能を持つ変人)
芝原麗子(美人・ある人物のスパイだった・汚部屋)
尾形洋輔(正義感あるひねくれもの=はぐれもの)
針谷太一(警視庁のダーティーハリー・銃打ち)
川久保純一(若手・ストーカー?・色々秘密あり)
富田直次郎(定年退職前の窓際族 -
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ドラマ『警視庁ゼロ係』既に見ていたので、事件の内容も犯人も分かっていたけれど、後から原作を読んでも十分に楽しめた。
小早川冬彦を中心に、ゼロ係メンバーのキャラクターが立っていて、会話を読んでいるだけで面白い。コメディとミステリーの塩梅が丁度よく、中だるみせずに一気読みできた。
初めは冬彦を毛嫌いしていた高虎が、嫌々ながらも徐々に冬彦の個性を受け入れ、相棒として認めていく過程も丁寧に描かれていて良かった。
ちなみにドラマでは高虎は女性で寺田寅三という設定に変更されていてる。原作の高虎ファンは、高虎がドラマに登場しないことを寂しく感じるかもしれないが、寅三という、男勝りで面倒見がよく、人情派