富樫倫太郎のレビュー一覧

  • 決戦!大坂城

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    ネタバレ

    決戦シリーズは、作家ごとのさまざまな解釈を楽しみながら、複数の視点から戦いを立体的に見ることができる良企画。
    大阪城では、「日ノ本一の兵」のラストに情緒を掻き乱された。また、「黄金児」にせよ「男が立たぬ」にせよ、淀殿の陰に隠れて見過ごしがちな秀頼という人間に焦点を当てているのがとても良い。一方、その強烈な母君である淀殿に新しいイメージを与えてくれるのが「鳳凰記」。
    シリーズの他の編も楽しみになる。

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    2025年08月03日
  • SRO episode0 房子という女

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    SROシリーズ最高‼️再読ですが読む手が止まらない、近藤房子さんが大暴れ、最後はそうなるんかいというスリルが良かった。
    苦悩や恐怖、人は強いようでもろい、そしてもろいように見えても強い。深いわ‼️

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    2025年07月31日
  • 北条氏康 関東争乱篇

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    これまで話の主役にもなろう軍配者たちの物語?は、ひとまず幕を閉じたように思える。さて、これからどうなるのか次巻が楽しみである。

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    2025年05月21日
  • 警視庁SM班IV キングベアー

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    スゴく引き込まれてしまってあっと言う間に読み終えてしまう。
    かなり現実離れしているんだけどとても臨場感があってよい。
    絶対続きがあるけど、どんな展開になるのかしら?

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    2025年03月15日
  • SRO7 ブラックナイト

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    新宿で起こった闇金業者殺しの現場から、同じころ遺体で発見された身元不明の少年の指紋が見つかった。新宿と亀戸、闇金業者と少年……。全く無関係に思える二つの事件の関連に興味を抱くSRO室長・山根新九郎は、法歯学の調査結果から、少年が実年齢より発達が遅れていたことを知るのだった。そんな中、東京拘置所特別病棟に入院している近藤房子がいよいよ動き出す。見込んだ担当看護師を殺人鬼へと調教し、ある指令を出す。そのターゲットとは――。累計60万部突破の大人気シリーズ最新刊!

    まだまだ活躍中の近藤房子

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    2025年02月05日
  • 北条早雲5 疾風怒濤篇

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    これは面白かった。北条早雲という名前は知っていても、どんな人だったかは知らなかったが、俄然興味が湧いた。戦国時代に入る直前に生きた人という事もあり、これまで知る機会がなかったのは残念。小さい頃から書物好きで自分の頭で考えて行動することを好む。人を惹きつける不思議な魅力があり、正しいこと、約束したことは必ず実行する。まっすぐなゆえに、周囲と衝突することもある一方で、達観した考え方で運命に逆らわないようなところもある。自分にできることは何かを考え、あらゆる手段を活用して実現する戦略家でもある。時には残虐なこともあるが、全ては大義のため。北条家の物語、もっと読んでみたくなる。大河ドラマにならないかな

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    2024年12月22日
  • ちぎれ雲(三) 謀反の剣

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    富樫倫太郎『ちぎれ雲 (三) 謀反の剣』中公文庫。

    大身旗本の次男坊に生まれ、『猪母真羅』持ちの美丈夫にして放蕩三昧の暮らしを送る、放念無慚流の達人、麗門愛之助を主人公にした時代小説シリーズの第三巻。今回も文庫書下ろし。

    なかなか面白かった。麗門愛之助により明かされる浮遊剣の正体。その正体は秘剣などではなく、愛之助も闘いに際しては何時も傷を負い、そこにリアリティを感じる。


    煬帝一味による御子神検校屋敷襲撃を撃退した麗門愛之助は、再び放蕩三昧の日々を送っていた。ある日、愛之助を庇って死んだ女盗賊の孔雀の墓参りへ行くと、孔雀と瓜二つの朱雀が現れる。一方、愛之助の親友である唐沢潤一郎の妹で女

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    2024年12月03日
  • 堂島物語2 青雲篇

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     この巻で一気にハマってしまった。
     山あり谷ありの怒涛の展開。米会所の創立による将来の希望が高まる中、転落する山代屋への婿入り打診を受け悩む吉左。婿入りすると商人としての道は開かれるが両思いの友人の邪魔立てをすることになる。断れば店に居れなくなるジレンマの中で、後者を即断する吉左。独立という希望の道が見えた中で今度は恋心を抱く加保の婚姻が進み、駆け落ちという最悪の選択をしてしまい絶望。更に駆け落ち発覚で互いに傷を負うが、周囲の手助けで何とか婚姻と独立を成し遂げる。まさに血を吐く思いで手に入れた幸せ。終盤、一気に5年経った時は驚いたが。
     駆け落ちの選択をした時はなぜ月照に頼らなかったのかと思

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    2024年11月30日
  • 堂島物語1 曙光篇

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    働くとはどういうことか、と改めて考えたい時に読む本。
    不遇な主人公の立身出世物語ではあるのですが、大事な思いがたくさん詰まっています。
    時代小説で、経済小説で、ビジネス書だと思っています。
    面白くてためになる、です。

    単行本で出版されていたものが、文庫のでは1巻と2巻に分かれています。

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    2024年11月15日
  • 警視庁SM班III スリーパー

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    ネタバレ

    *新宿・歌舞伎町を根城にする2大犯罪組織の構成員が相次いで殺された。報復合戦を恐れた新宿署は警視庁捜査一課・SM 班に協力を求める。問題児揃いだが能力は極めて高い6人は、事件の裏に潜む男の存在を嗅ぎつけ驚くべき手段で彼を追い詰めていく。事件は本当に組織間の抗争なのか、裏社会で囁かれる「伝説の殺し屋」はどう関与しているのか。破天荒集団が活躍するシリーズ第3弾!*

    展開の速さと物語のスピード感が爽快で一気読み。
    出来すぎ感はあるものの、単純に面白かったー!

    悪VS悪の構図なので心も痛まず、「伝説の殺し屋」スリーパーをひたすら全力で応援。
    淡々と冷静に分析できる対応力も素晴らしいけど、
    特に”身

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    2024年10月03日
  • 警視庁SM班IV キングベアー

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    富樫倫太郎『警視庁SM班IV キングベアー』角川文庫。

    シリーズ第4弾。前作からの続き。

    今回は警視庁捜査一課に新設されたSecret Mission班の一癖も二癖もあるはみ出し者の6人の刑事たちの活躍がたっぷり描かれるのかと思ったら、新宿の犯罪組織『金星連合』と『ルシファー』が手を組み、凄腕の元特殊部隊員の殺し屋『キングベアー』を雇い、伝説の殺し屋『スリーパー』こと山田太郎に前作の復讐するというストーリーだった。

    警視庁SM班はまるっきりの脇役という感じなのだ。そして、その復讐劇の背後でまたまた怪しげな人物たちが蠢くのである。これはまだまだシリーズが続きそうだ。


    前作の発端は悲惨な

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    2024年09月10日
  • SRO neoⅠ 新世界

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    相変わらず面白くて、私には珍しく4日で読み終えた。
    今回、近藤房子のように殺人がなん度も繰り返される訳ではなかったけど、麻友は本当に普通ではない。人を3人も殺した後に平気でご飯を食べれるなんて。新生SROがどう麻友ににたどり着いていくのか楽しみだ。
    後気になるのは、教主様の子供を身籠った木戸沙織だな。

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    2024年08月31日
  • 早雲の軍配者(上)

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    軍配者は、簡単に言うと三国志でいう孔明みたいな参謀のこと。早雲に素質を見込まれた小太郎(風魔の小太郎)という少年が氏康の軍配者に成長するまでの話。足利学校で山本勘助とともに軍配者としての才覚を磨いていく。勘助も小太郎も実在したかどうかわからないけど、こういう存在の人物は戦には必要だろう。エンタメとしてもスピーディで面白い小説。

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    2024年08月23日
  • 北条氏康 関東争乱篇

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    氏康と信玄そして景虎の三つ巴の戦さ更に軍配師それも同じ足利学校時代の知人達の戦いの物語は実に面白かった。景虎はその後の上杉謙信だ。話しの中にある滝山城は滝は水が落ちるのは城が落ちるにつながってあまり良くないということで八王子城に移ったと八王子の人びとでは言い伝えになっていることだ。八王子育ちの小生の無駄話で失礼。

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    2024年08月21日
  • 北条氏康 関東争乱篇

    購入済み

    歴史的事実の背景をよりリアルに

    北条氏康が主人公だが、彼に関わる戦国の英傑、今川義元、武田信玄、上杉謙信らの思いも作者が丁寧に明快に書き込まれている。英傑が火花を散らした複雑な時代を北条氏康がどう戦ったのかより深く理解できた。ここまで来ると氏政、氏直まで作者に書き尽くしてもらいたい。

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    2024年08月20日
  • 謙信の軍配者(下)

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    ネタバレ

    これで軍配者シリーズを全部読み終えた。最後にこの本でよかったと思う。
    信玄VS謙信 四郎左VS冬之助
    どちらも好きだしどちらも死んでほしくない。そんな気持ちで読んでいた。子煩悩な四郎左(勘助)も新鮮でよかった。最後に出る話だけど小太郎も含め3人の子供や孫が足利学校で学んで仲良しのライバルになったらいいな。

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    2024年07月12日
  • 謙信の軍配者(上)

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    軍配者シリーズ。信玄、早雲、そして今回謙信。どれも読みやすいし好き。上巻では結構信玄の軍配者である勘助の話が多かった。この3人(共に足利学校で学んだ友)軍配者の絡みだったり、ライバルであり友である関係が引き込まれる。晴信(信玄)や謙信(景虎)の性格がわかりやすく描かれている。

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    2024年07月04日
  • 北条早雲5 疾風怒濤篇

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    やはり最終巻だけあって、これまで宗瑞を支えてきた問都普や紀之介といった大切な仲間が亡くなっていくのは寂しい限り。先日読んだ『北条五代』とは全く濃密度が違っていて、こちらの方が断然、5巻を通してすごく面白く読めました。このような民のことを考え、私欲のない人って素晴らしいなぁと思い、早雲の大ファンになってしまいました。まだまだこの先の北条家の行く末の物語を読みたい!

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    2024年05月06日
  • ちぎれ雲(二) 女犯の剣

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    富樫倫太郎『ちぎれ雲 (二) 女犯の剣』中公文庫。

    大身旗本の次男坊に生まれ、『猪母真羅』持ちの美丈夫にして放蕩三昧の暮らしを送る、放念無慚流の達人、麗門愛之助を主人公にした時代小説シリーズの第二巻。第三巻も年内に刊行されるようだ。

    なかなか面白くなって来た。主人公の麗門愛之助と『煬帝』との因縁が少しずつ見えて来た。しかし、謎なのは愛之助が八代将軍吉宗の老中・本多忠良の刺客であることだ。次巻以降でその辺りが少しずつ明らかにされるのであろう。


    前巻で盗賊団『煬帝』の一味と死闘を演じた愛之助は箱根の温泉宿で傷を癒やす。宿の風呂で背中に茶枳尼天の刺青を入れた孔雀と名乗る謎めいた美女と出会い、

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    2024年04月24日
  • 北条氏康 河越夜襲篇

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    川越夜戦という戦国時代を齧った人なら誰もが結果を知っている出来事にこんなにワクワクするとは思わなかった。
    自分が歴史小説が好きだったことを改めて思い出した。

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    2024年02月07日