富樫倫太郎のレビュー一覧
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富樫倫太郎『スカーフェイス4 デストラップ 警視庁特別捜査第三係・淵神律子』講談社文庫。
シリーズ第4弾。文庫書き下ろし。
事件の背後で暗躍する『オペレイター』とアルコール依存症から抜け出そうと捜査に没頭する淵神律子の闘いの行方は……
今回も『オペレイター』と淵神律子の直接対決は無く、決着は次回以降に持ち越されるようだ。エピローグに律子の心配な描写があり、非常に気になる。
警視庁特別捜査第三係に所属する淵神律子は来年に定年退職を控える窓際刑事の板東雄治から相談を持ち掛けられる。坂東が敬愛する児童養護施設園長から、突然失踪した施設の卒業生でパン屋に勤務する鷺沢鈴音の行方を捜して欲しいとい -
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ネタバレ*型破り刑事・淵神律子の同僚、藤平は、行方が分からない友人、北原の母親から、息子に女性誘拐の容疑がかけられていると相談される。安否不明の女性の部屋には、北原の指紋も残されていた。動かぬ証拠こそが事件解決の糸口となるのか。タフな女性刑事の熱い捜査と勘が冴える人気シリーズ*
前作Ⅱは直接的なエグい描写が印象的でしたが、今作Ⅲは、シリアルキラー男の淡々とした行動と異常な心理描写がじわじわきます。絶望感しかない中盤までは、読んでるこちらの背筋が凍るほど。
が、後半、律子のふとした疑問を皮切りに捜査が動き出し、怒涛の展開で一気に読ませます。スピード感も文句なし、単純に面白かった。
ただ、またしても -
Posted by ブクログ
ネタバレ*絶対に怯まない刑事・淵神律子を名指しで、身元不明の中年男が警視庁に出頭してきた。男のバッグに人体の一部やノートパソコンが入っており、その画面には生き埋めにされた若い女性の姿と四八時間後に酸素が無くなるカウントダウン表示が。姿を見せぬ狂悪犯にせまるタフヒロイン警察小説*
エグい。
鬼畜系AVの描写がえげつなさ過ぎる。そっちの悶絶ですか…。ここまで直接的な描写をする小説、久しぶりに見ました。
が、この描写があればこその、この展開。完膚なきまでに叩き潰す復讐劇に溜飲が下がります。少々詰めが甘い箇所もありますが、全体的には鮮やかな犯人の手口に喝采。エグくてグロいけど、清々しいような読後感。
た