富樫倫太郎のレビュー一覧
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エピソード0に続いて読んでみた。今回もドラマ『24』みたいに人がたくさん殺されていく(内容的には異常犯罪とかで『クリミナル・マインド』寄りか)。児童虐待と介護に苦しむ看護婦(房子がらみ)、SRO職員の個人的問題で物語は進んでいく。その先どうなるかでページがあっという間に進んだ。子供の虐待とか目を塞ぎたくなるようなことばかりだったなあ。そして房子さんで続けるのかなあ。そう簡単に逃げれたものかなってて思うんだけれど。ま、強烈だな。
1から読んでないので詳しくは知らないが、SRO?なんだろねっていうのが(FBIみたいなもんっていうらしいけど)。 -
Posted by ブクログ
シリーズ第7弾。
稀代のシリアルキラー・近藤房子が逮捕されても、さらなるシリアルキラーは出現するし、近藤房子は拘置所の中で、自分の後継者を育てようと画策したり、まだまだSROメンバーの安らかな日々は訪れそうにもない。
房子が逮捕されてから、確か2、3作出ているはずだが、そんなに時間は経っていない設定らしく、今作でやっと麗子の包帯が外れたところ。
ある日、亀戸で発見された少年の遺体から、少年少女が連続殺人事件に関わっていることに気付く。
彼らを追う山根たちだったが、房子も密かに反撃の機会を伺っていた…
児童虐待の子供たちを、犯罪に利用する大人や、房子の担当の看護師の美和子が殺人に手を染めてしまう背景にある介護の問題など、事件の方にも現代社会の闇が描かれ、いろいろと考えさせられる1冊でもある。
そして、ラスト!
次作はまた房子との対決が予想され、すごく楽しみ! -
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近藤房子は想像していた以上に最凶のシリアルキラーだった。
直接山根のもとに連絡してきた房子は、東京へ戻り殺人を続行すると告げる。
SROのメンバーたちは房子の行動には必ず理由があると、行動分析を進めるがどうしても東京に戻った理由がわからない。
やがて、近藤薬局に残されていた大量の薬剤に注目した結果、怖ろしい結論にたどりつく。
自宅を再度捜索した結果、房子が危険をおかしてまで東京に戻ろうとした理由が裏付けられる。
だが、一方では房子の殺人は止まらない。
一般的に悪人と呼ばれるような者たちをターゲットにしながら、ネットカフェなどを渡り歩く。
殺害を繰り返す異常なエネルギーはどこからきているのか。
殺人を快楽に感じ、その衝動を抑えられないだけなのだとしたら、尾形ではないけれど「撃ち殺すしかない」ということになってしまう。
ファームでの房子と麗子の対決は息詰まるものがあった。
そして、警察官であってもそれ相応の心構えがないと銃は撃てないのだと。
坊屋の判断が正しかったのかどうかはわからない。
麗子にとってはたぶん正しい判断だったのだろう。
終わり方が衝撃すぎて驚いた。
少しずつうまくいっていない描写はあったけれど、一気にここまでの事態になってしまうとは思わなかった。
問題続きのSRO。
次巻ではどんな事件に立ち向かうのか。
楽しみだ。 -
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黒い羊とはなにか?
いい人間を演じている・・・仮面「ペルソナ」をつけて生活をしているが、実は「シャドー」と呼ばれる悪い部分を隠しているだけに過ぎない。
表面的には白と白の両親からは白しか生まれないはずが、黒の因子を隠しているだけなら黒の因子を持つ・・・黒い羊が生まれることもある。
同じ両親から生まれたのに、一人は優等生、一人は劣等生という場合。
優等生は白の因子を受け継ぎ、劣等生は黒の因子を引き継いでいるという考え方。
シリアルキラーにもいろいろなパターンがあるのだと知った。
房子のようにモンスター化し隠蔽工作をする型もあれば、今回の犯人のように淡々と自分の欲求のままに殺人を繰り返す型もある。
アメリカなどではいわゆるシリアルキラーの事件として有名なものもあるが、なぜか日本ではあまり例がない。
動機として明確なものが見えてしまう場合が多いからだろう。
もっとも、本当の動機なんて一般人からしたらわからない。警察が「これが動機だ!」と発表すればそれが事実となるのだから。
事件化していないシリアルキラーがいたとしても不思議ではない。
自分たちがやってきた対処法が正しいと信じ、成功したいと思う気持ちはわかる。
だが、冷静に考えれば積み重ねた事実が「失敗」だったと告げている。
己に厳しい現実をなかなか受け入れられないのは、官僚でも精神学の専門家でもどうやら同じらしい。
山根たちによって徐々に追い詰められる犯人。
際立つ異常性が何よりも表れたのが「ちょっとだけ待ってもらえませんか。すぐに済みますから」というラストのセリフだろう。
待つわけがない。待つと思うほうがおかしい。
それでも犯人は笑顔でそう言い放つ。
SROの行動はけっして派手ではない。
針谷の射殺場面を除けばいたって地味な捜査ばかりだ。
それでも、読んでいるうちに引き込まれてしまう。
房子の幻影に脅えならが、犯人を殺してしまった過去に脅えながら、それでも警察官として事件に向かっていく。
SROのメンバーのバランスもいい。
次巻では再び房子との対決が描かれる。
「キラークィーン」となった房子とどう対峙するのか。
楽しみだ。 -
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ネタバレ第1巻「SRO」で逮捕された近藤房子が移送途中に逃亡する。
なので、きちんと内容を把握したい人は最低でも第1巻は読んでおいたほうがいいかと。
連続殺人犯を逃亡させた二人組には、房子を助けなければならない理由があった。
それは思いがけないもので、SROのメンバーにも犯人たちが手助けした意味がわからない。
近藤房子という人間の底知れない怖ろしさがひしひしと迫ってくる。
「怒り」という感情はあるようなので、たぶん他人への共感力がまったく欠落しているのだろう。
他者の痛みや苦しみは、房子にとっては喜びでしかない。
支配し、いたぶり、そして抹殺する。
今回のターゲットは自分を逮捕したSROのメンバーたちだ。
房子は山根や木戸が警察の監視下にあることを知り、陽動作戦にでる。
過去に犯人を射殺した経験のある針谷に対し、捜査一課から木戸の護衛に回された門奈や坊屋はひややかな思いを抱いている。
しかし、威嚇射撃など何の意味も持たない房子のような人間には、瞬時に判断し行動に出なければならない。
後の処罰を懼れていては、守らなければならない人を守ることはできないのだ。
房子は再び社会に戻り、死者の数を増やしていく。
SROのメンバーたちはもちろん、房子と対峙した人間はみな心に傷を負っていく。
これからの惨劇を予想させるようなラストは、次巻への期待をいやでも高めている。
個性豊かなSROのメンバーたち。
ひとりひとりのキャラクターがしっかりとしていて、どのメンバーのどんな行動も説得力があった。
どうやら奇数巻は房子の物語になっているらしい。
房子の強運はいつ途切れるのか?
「SRO4」が楽しみだ。 -
Posted by ブクログ
たった7名で構成されているSRO(Special Research Office for Extensive Investigations)。
警視長1名、警視正2名、警視1名、警部1名、そして会計などを扱う事務職2名。
アンバランスな人員が配置されている部署だ。
それぞれが裏事情をかかえている。
ある者は出世と引き換えにスパイ行為を強要されている。
ある者は自らスパイ行為を引き受けている。
ある者は不祥事を起こして隔離されるようの移動させられた。
ある者は監視対象として新設部署に押し込められた。
互いに反発しあい、不協和音を奏でながら「ドクター」と呼ばれる連続殺人犯を追っていく。
白骨となって発見された遺体は、治療痕が残る歯は抜かれ指は切断されている。
そして、なぜか石灰が遺体にはかけられていた。
わずかな手がかりをもとに、徐々に真犯人に迫っていくSRO。
序盤ではあれほどバラバラだったメンバーが、いつの間にか「ドクター逮捕」に向かってひとつになっていく。
広域捜査をする権利を獲得し、県警や所轄に縛られず自由に捜査できる。
そして、SROに対する確固たる後ろ盾の存在。
これらによって初めて可能になったSROの捜査は、犯罪を食い止めるために動き出す。
ラストに訪れる犯人との対峙は緊張感あふれるものだった。
シリアルキラーというのはこんな人なんだろうか?と、妙なリアル感とともに怖さを感じた。
警察内部の内紛や足の引っ張り合いなども描かれ、犯罪を捜査する・・・そのことの難しさも伝わってきた。
はたして次の作品ではどんな事件に遭遇するのか。
楽しみである。 -
Posted by ブクログ
シリーズ第4段。
今作の事件とその解決は、まあ、置いておくとして・・・。
※法務省役員と医療少年院医官の言動、フリージャーナリストの振る舞い・・・と、(作中の)現実とのギャップは、筆者から現代社会への痛烈な皮肉か?
注:十分に楽しめるエンタテイメントだった。
シリーズ全体の物語の行方に、心を奪われ始めてる。
近藤房子の行方。
坊屋刑事の決心。
心に傷を受けたメンバーの未来。
「黒い羊」を飼っていると自覚した針谷の行く末は?
既刊の残りはたしか、「Ⅴ」と「〇(ゼロ)」だけだったような記憶が・・・。
果たしてどこまで続くのやら。
★4つ、8ポイント。
2016.11.21.古。