富樫倫太郎のレビュー一覧

  • 神威の矢(下) - 土方歳三 蝦夷討伐奇譚
    “箱館三部作”の三作目・下巻。
    ドラゴンを復活させ、蝦夷地に「神の王国」を作ろうとするサン・ジェルマン達。その野望を阻止すべく、土方さん達の蝦夷政府軍に、アイヌの若者タリコナ・陰陽師の安倍泰成が加わり、もう物語の後半部分はまさに妖怪大戦争のようです。ゾンビ軍団と戦う土方さんの姿なんて、他ではなかなか...続きを読む
  • 神威の矢(上) - 土方歳三 蝦夷討伐奇譚
    “箱館三部作”の三作目。
    今回はまさに伝奇小説といった風です。前二作と異なるオカルトな展開に少々戸惑いつつも、エンタメとして楽しんで読めてしまうあたり、さすがです。
    土方さんは少~ししか出てこないなぁ。。と思っていたら、終盤で格好良く決めてました。次巻での活躍を期待したいです!
    それにしても、アイヌ...続きを読む
  • SRO4 黒い羊
    現実にも未成年者が殺人を犯してしまう事件があるけど、事件の背景には家庭環境が良くないってのがあるよね。
    今回のシリアルキラーは生きたまま捕まえてほしかったな。
  • SRO3 キラークィーン
    警視庁広域捜査専任特別調査室
    通称『SRO』
    FBIを見本とした組織で、管轄にとらわれず、広域で独自の捜査を行う部署だ
    メンバーは七人、その内五人がキャリアという不可解な集まり
    訳ありのメンバーが隠された殺人鬼と対決するシリーズ第三弾

    第一弾でSROの活躍により逮捕されたシリアルキラー、近藤房子が...続きを読む
  • 謙信の軍配者(下)
    晴信と景虎、そしてその軍配者である四郎左と冬之助の戦いが描かれる。川中島の戦いが中心となるが、冬之助の存在感が薄い。四郎左の手を先読みしたというだけで、ほとんどが景虎の作戦で戦っていた印象だ。戦を学んだ軍配者よりも戦の天才・景虎が勝っていたということか。それでも三人の軍配者たちがからんだエピソードが...続きを読む
  • SRO2 死の天使
    神から与えられた使命だと言って、10年間患者を殺し続けるなんて…しかもそれが医者だというのだから、読んでいて腹立たしかった。
    宗教にのめり込むのって怖い。
  • 謙信の軍配者(上)
    軍配者シリーズ3作目。冬之助メインかと思いきや、四郎左側の話も多く、お互いの思惑が見えて面白い。ただ、景虎の能力がすごすぎて冬之助が活躍する場面が少ないのは不満が残る。下巻から活躍するのを期待。
  • 箱館売ります(上) - 土方歳三 蝦夷血風録
    土方歳三 蝦夷血風録と銘打ったシリーズだけあって、やはり土方歳三がかっこいいです。
    いや、もっと言うと土方歳三のみがかっこいいですね。
    この小説では、彼の前では、榎本武揚はじめ、他の蝦夷政府の要人もバカにしか見えないです。
    陸軍奉行の大鳥圭介など最たるものです。
    そこが☆一つ減じた理由ですかね。
    ...続きを読む
  • 信玄の軍配者(下)
    武田家の軍配者として負け知らずとなっていく四郎左。武田家の驕りを感じつつも止められない様子は、現代のマネジメントの世界でもありがちなこと。そんなところも人気の秘密なのだろう。本当にいい人である小太郎に対して、ツンデレキャラの四郎左。個人的には四郎左の方が魅力的だ。
  • SRO2 死の天使
    シリーズ第二弾であります
    第一弾で見事に連続殺人鬼を逮捕
    無茶で違法な捜査を行った警視庁広域捜査専任特別捜査室の面々は・・・・・・

    結果・・以下の処分に

    有給扱いの謹慎・・・二名
    心の病で入院中・・・一名
    外出禁止の管内勤務・・・四名

    でもでも
    事件は彼らを放っておいてはくれません
    ってか
    ...続きを読む
  • 信玄の軍配者(上)
    「軍配者」シリーズの続編。少年だった小太郎と四郎左がおそれなりのおじさんになっていることに若干の違和感はありつつも、前作同様面白く読める作品。下巻も楽しみ。
  • 早雲の軍配者(下)
    軍配者として駆け出しの段階で物語が終わるのでやや物足りない。それでも、小太郎の才能が垣間見えるエピソードはとても面白かった。今後、シリーズ的な扱いで他の軍配者と絡めた物語を展開させることを期待。
  • 妖説 源氏物語 弐
    今回は、前巻にくらべて、怪談色はちょっと薄めでした。

    しかし、この時代を題材にとるという発想は、すごいなぁと思います。
    華やかな源氏の時代が終わって、まだ、薫や、匂宮は、運命の女に出会っていない。
    まさに、隙間の時代。
    だからこそ、想像力を働かせる余地があるのかもしれません。

    今回の「魔の刻」と...続きを読む
  • 堂島物語6 出世篇
    5巻から、百助の息子・万吉が主人公になって話が展開。
    4巻の続きも気になっていたのですが、吉左は能登屋として、レジェンド的な存在になって、少ししか出てきません。
    この巻では万吉が、川越屋で丁稚奉公するところから展開するですが、あの藤兵衛が主の店なのに山代屋よりも陰湿な店風で、万吉が嫌がらせの標的にな...続きを読む
  • 堂島物語1 曙光篇
    十六歳と遅れて米問屋へ奉公に入った、貧しい百姓の少年、吉左の成長物語。
    “奉公モノ”というと、周りが意地悪な人ばっかりなイメージもありますが、この作品は、藤助や、お亀、月照様など、吉左の味方もいるので心強く(勿論嫌な先輩キャラはおりますが。。)、吉左自身も応援したくなるようなキャラなので、彼の成長が...続きを読む
  • 謙信の軍配者(下)
    軍配者シリーズ第三弾.風魔小太郎,山本勘助,そして今作の宇佐美定満.幼少時代に共に軍楽を学び,戦場で相見えることを誓う.今までの時代小説とは少し異なる趣の物語に気が付くと魅了されていた.未熟さが残る君主の成長と己が存在理由.そして友との死を賭した戦い.ぜひ読まれたし.
  • 信玄の軍配者(下)
    軍配者シリーズ第二弾.今作は山本勘助の数奇な物語.
    戦国時代の中にあっても,君主の鞍替えが珍しくない軍配者という職は興味深い.富樫さんの読みやすく人情味溢れる作風は大好きです.時代物が好きな方はぜひ一読を.第三弾も積読してるので近々に読みたいと思います.
  • 謙信の軍配者(下)
    【上巻と同じ】「信長の野望」や「軍師官兵衛」による歴史熱再燃で、本屋にてジャケ買い。
    後で知ったのですが、北条家、武田家、そして上杉家という三家の物語の三部作目だったのですね。最終作から読んでしまって少し残念でした。
    題名こそ「謙信の軍配者」とあり、宇佐見定行が主人公のように思いましたが、実際は武田...続きを読む
  • 謙信の軍配者(上)
    「信長の野望」や「軍師官兵衛」による歴史熱再燃で、本屋にてジャケ買い。
    後で知ったのですが、北条家、武田家、そして上杉家という三家の物語の三部作目だったのですね。最終作から読んでしまって少し残念でした。
    題名こそ「謙信の軍配者」とあり、宇佐見定行が主人公のように思いましたが、実際は武田家の軍師・山本...続きを読む
  • 早雲の軍配者(下)
     足利学校で学ぶ小太郎にも仲間ができる。足利への道で命を救ってもらった代わりに身分を偽り入学した勘助、北条の宿敵の孫であるが学校では学友の冬之助。

     入学から四年半、伊豆からの知らせは早雲の死を告げるものだった。伊豆に帰る小太郎についてきた勘助は京へ、冬之助は駿府へ向かう。

     足利へ帰り学を積ん...続きを読む