感情タグBEST3
Posted by ブクログ
この巻は経済、経営、株取引の面白さ、葛藤が多分に含まれていると思う。
金儲けをした後に、その金で遊び惚けるものや、後ろめたさを感じ社会貢献をしたいと思うもの。
米の取引は実際に何の物も生み出していない。今の株の取引と同様である。それゆえ読んでいて引いてしまう部分がある。その仕事をしていて社会に貢献できているのか、それは商売ではあるが仕事といえるのか。それは疑問である。
Posted by ブクログ
評価は5.
内容(BOOKデーターベース)
「九州で竹の花が咲いた」という奇妙な噂が耳にした吉左衛門は、自分の目で稲の様子を確かめるべく、西国へ旅に出る。そこで見たものは―。やがて訪れる享保の大飢饉をめぐる米相場の乱高下は、吉左衛門にとって大きなビジネスチャンスとなるか、破滅をもたらすか、人生最大の決断が待ち受ける。
Posted by ブクログ
相場師としての勝負の巻。自分で西国の作付状況をみて、大凶作にかけて、三万石を買う。そして、大きな金を手に入れる。凶作で飢える出身の村に寄付をする。金を手に入れることは、人の助けになることだと気づく吉左衛門。己の耳目で感じた現場の様子をもとに仕事を進めること、手に入れたものを人のために役立てること、いずれも素晴らしいことで、自分が目指すことだ。
Posted by ブクログ
途方もない量の米とカネを動かした吉左だったが、個人的にはもっと手に汗握る取引シーンがあるかと思っていたので、じわりと長い時間をかけて身に迫る怖さというものは、ある意味新鮮に感じられた。
その後、見失っていたものを見つけるきっかけは、あれほど彼に辛い思いをさせたことのある田舎だったというのがまた・・・。
見つけたそれを、今度はどうあたためて、育てていくのだろうか。