田辺聖子のレビュー一覧

  • ここだけの女の話

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    10話からなる短編集。
    私のお気に入りはこちらの3作品。

    『シーソー夫婦』
    →共働きの新婚さん。
     すれ違いが多いから一緒に過ごせる時は2人の時間を楽しみたい旦那さんと、家事を終わらせないと寛げない奥様。だったら旦那さんが家事を手伝って早く終わらせたら良いのにって、夫婦どちらも思いつかないあたりも新鮮。

    『火気厳禁』
    →20代後半のOLさんが主人公。未婚。
    投資用物件を3棟持っているから将来への不安はないけど、なんだか物足りなくて。

    『帽子と求婚』
    →きちんとしたイケメンと縁談がまとまりかけてるけど、どうしても気になっちゃう人がいて、、、。

     多分、私の祖母や母の世代の女性達の生き方や

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    2026年03月23日
  • おちくぼ物語

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    『北の方はじめ、邸の者は、姫君のことを侮蔑的に、「落窪の君」と呼んでいる。』
    そんな『迫害されていた姫は、少将に愛されて現世の栄耀栄華をきわめるようになる。これは日本のシンデレラ物語なのである』

    当時は、俗書として貶められていたが、民衆に愛され、一千年の命を今に伝えた
    そんな古典の原作を、田辺さんが軽妙洒脱に書かれている

    解説は美内すずえさん
     『現代人がこれから古典を読むなら、田辺さんの【おちくほ物語】から入ってほしい、と』

    ドラマのようなこんな古典もいいなと思いながら読みました

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    2026年03月23日
  • 甘い関係

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    昔の若い女の人の話。
    今で言うOLがBG、ビジネスガールか?
    だったり、連絡手段が電話だったり。
    女性視点の男性の描き方が、あまり…

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    2026年03月12日
  • おちくぼ姫

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    日本の古典がこんなに親しめる作品があったとは!と受験生時代に読みたかったと思う本だった。

    話はいわゆる今昔物語的な浅い?という感じだけど当時のしきたりや文化をいきいきと現代の言葉で知れるのが面白い。

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    2026年02月20日
  • 言い寄る

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    開催弁の抑制されておらず、荒い感じと豊かな感じの文章が読んでいて楽しかったし、声にだして言いたいとも思った。

    243世の中には2種類の人間がある。言い寄れる人と言い寄れない人。私はほしいひとは必ず言い寄るので、主人公の言い寄れないやりきれなさに心を寄せた。

    剛かいッ!!

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    2026年02月02日
  • 孤独な夜のココア

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    全編、関西弁が飛び交う、恋愛小説。田辺聖子を初めて読んだけど、乙女で可愛いな。お気に入りはp.129 「おそすぎますか?」くるちー

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    2026年01月30日
  • ジョゼと虎と魚たち

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    1985年刊行とのことで、その時代背景を鑑みれば、この短編に出てくる女性たちは、今と比べて窮屈な社会だと思うのに…何故かみなユーモアを感じるし、自由に生きてるなぁと。
    大阪弁だと温かみ感じるなぁ。
    そして田辺聖子はファッション関係の仕事に精通しているのかしら。やたらとアパレル関連のエピソードが出てくる気がします。
    不倫、年下を弄ぶ女、バツイチ子持ち、略奪愛、金持ち社長、現実逃避の恋…、中年の恋
    幸せって人それぞれなんだと、改めて感じます。
    タイトルが全部よい。

    ◾️お茶が熱くてのめません
    あぐりがなんやかんや、元カレ吉岡を意識して情を捨てきれない様がおかしい。無邪気な男ってずるいね。ダメだよ

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    2026年01月15日
  • 言い寄る

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    色んな男性が出てくる。この時代の物なのか作家性(創作物)によるものなのかこの作家自身の性質なのか?奔放な性体験が無い私には分からないけど、他人の性行為を覗き見る面白み。
    それはそれとして、ずっと本命だった相手がのんびりした女友達に惚れてしまって失恋する描写があるので、かえって傷が浅く済んだのかな。
    ある意味女を謳歌する生き方って事かも。

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    2026年01月10日
  • 蜻蛉日記をご一緒に

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     「嘆きつつ独り寝る夜のあくる間は いかに久しきものとかは知る」という有名な
    和歌の作者である蜻蛉日記の著者(田辺聖子氏は「蜻蛉」と一貫してこの人を呼ぶことで統一している)を田辺氏は同じ女性文学者という立場できっと理解できる面があると信じているようだ。「蜻蛉」が女性、しかも文学素養の高い人という点が共通しているということだろうが、かなり親和性を感じていると感じた。日本の大物有力政治家である藤原兼家を振り回す我の強い女性、しかし女心の揺れにあることを田辺氏は鋭く見抜いており、説得力がある。これは8回の講義の記録のようだが、蜻蛉日記がこれほど明け透けに男女間のことを書き、そして権力者ともなった兼家

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    2026年01月02日
  • おちくぼ姫

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    ネタバレ

    千年以上も前の物語にも関わらず、そこに描かれている人々の人間的な感情は今の私にも覚えがあるものばかりでした。少将のおちくぼ姫に対する想いの強さに心打たれ、阿漕の姫様想いで頑張り屋な姿にエールを送りたくなります。自分とは遠い昔に生きていた人々のはずなのに、一緒に過ごしている姿が想像出来るような生き生きとした物語でした。

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    2025年12月21日
  • ジョゼと虎と魚たち

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    ネタバレ

    大人の雰囲気漂う恋愛短編小説集です。恋愛の一瞬の時を切り取ったような小説が多い印象を受けました。どの短編も会話文のほとんどが関西弁なのですが、聞く分には違和感なく聞ける関西弁が、文字にするとこんなにも違和感を感じるものなのかと思いました笑

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    2025年12月21日
  • おちくぼ物語

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    古典って嫌煙されがちだけど、ストーリーめっちゃおもしろいよっていう本で、確かにこの本のストーリーはおもしろかった。

    ベタベタな展開、基礎を抑えすぎているのが型を学ぶ上でも良い。そりゃ魚粉を入れたラーメンは須らく美味しくなるよね〜っていう感じの型。

    少女漫画も含め、単純に人をキュンキュンさせたくなる物語にさせるには、理不尽な美少女を王子様が助けに来てくれる、事を徹底すればいいんだなって感じました。水戸黄門みたい。

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    2025年11月30日
  • ジョゼと虎と魚たち

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    ネタバレ

    表題が読みたくて買った。
    他の話も面白かった。仕事を持った女と男との愛と別れを描いた話。
    恋の棺がお気に入り。

    ジョゼと虎と魚たちはアニメ化もされている話。これが元ネタなのかしらん。

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    2025年11月22日
  • 猫も杓子も

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    んー合わなかった。
    主人公30歳の女性、奔放な生活、気持ち悪い。
    40年くらいが舞台でこれか。
    解説の青山七恵さんが二十代って?

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    2025年11月19日
  • 作家と犬

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    犬の話は、いつの時代の話でもどこの犬の話でもいやはやなんとも言えず可愛いものである。
    ましてや、作家先生の犬の話ともなるとそれぞれの筆致がユニークでなんだか楽しかったなぁ

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    2025年11月17日
  • ジョゼと虎と魚たち

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    ネタバレ

    アニメ映画から原作に辿り着き拝読。想像してた爽快さに反して、女性の心情描写を軸に男性との関係性を繊細に官能的に描いた短編集。表題作であるジョゼの「完全無欠な幸福は死そのものだった。」という言葉が鮮烈でした。男性よりは女性におすすめ。

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    2025年11月17日
  • 新源氏物語(中)

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    既に登場人物がこんがらがってきた。この先が大いに不安…。
    が、帖ごとに短編集だと割り切って読んでも楽しめる内容だった。
    近江の君のはっちゃけぶりがおかしくも痛々しい

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    2025年11月16日
  • ブス愚痴録

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    『ブスの愚痴録』という面白そうなタイトルに惹かれて手に取った作品。
    「ブス」や「愚痴」なんてマイナスのイメージが強いけど田辺聖子さんが書くと面白そう。
    どんなブスが登場するのか、外見ブス?中身がブス?読んでみてのお楽しみ。

     ブスなんて今ならハラスメントに触れてしまうような言葉だけど、そこはさすが昭和ならではで不適切でも多少はOK?(連載は昭和)
    読み進めると「あれっ」ちょっと違う、ブスの愚痴ではなくブスへの愚痴だった。
    この作品って男性の視点で描かれているんだけど著者は女性作家なのに男性の心理がリアルで「男の気持ちがなんでそこまでわかるの?」と思わされるほどの筆力が凄い!
    また文章も著者持

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    2025年10月30日
  • うたかた

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    寒い季節に、切ない物語が沁みる。

    「虹」がよかった。イヤな世の中の生きづらさに、読んでいるだけで苦しくなるけれど、生きぬいてやりたいと思うしなやかな精神がうつくしい。タイトルの虹のように。これが処女作なのか……

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    2025年10月26日
  • 残花亭日暦

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    どちらかが死の淵にいて苦しそうに悶えるだけのとき、逃げずに「しんどいね」と側に居続けることができるかな。
    亡くなったときに、悲しいけど晴れやかな気持ちでいれるのかな。

    「作り笑いやお愛想笑いではない、こんな笑顔になるために他人は歳を重ね、人生はあるのだ…と思わされる顔。人生の後半生をそんな環境においてやることができて、つくづくよかったなと思う。」
    こう言えるのすごい。

    そういえる夫婦関係にならなきゃなと思う。
    今の私の場合「ごめんね」になっちゃいそうだなと。

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    2025年10月05日