田辺聖子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ粗筋の最初の一文通り、軍国少女で文学少女の話だった。
まさか女子ながら玉砕を覚悟していようとは。
これが当時の女子たちの代表的な姿かと言われると、彼女が作中でも「変わり者」と評されていたところを鑑みるに、極端な例かもしれない。
彼女の友達にも極論に走る子、冷静に見ている子、様々だったので。
ともあれ、戦時中を生きた少女の日常として読んだ。
驚いたのは作中でも実際の文章ごと紹介された小説の数々。
ツッコミどころはあれど、あの内容を10代の少女が書いたのかと思うと脅威を覚えるほど。
ただ玉砕を覚悟していたはずの少女が、空襲を経験し、終戦を迎える頃には何事に対しても「ほんまかいな」と思うようにな -
Posted by ブクログ
ネタバレずっと読みたかったけど、自分の今の状況と似ている今こそ読む時だ!と思って読み始めた一冊。
私にも言い寄りたいけど、言い寄れない相手がいる。他の人には言い寄られるのに、この人からは言い寄られない。乃里子みたいに、周りの人に好意があるとバレたくなくて変に冷たくしたり、興味のないフリをしたり、素直になれない。私はこの小説を読む前にきっと最終的にゴロちゃんと上手く行くんだろうな、フラフラしてても結ばれる、王道ストーリーなんだろうなと思っていたけど、そうじゃなかった。ゴロちゃんの戸籍が汚れる前に、乃里子はなんで素直になれなかった?と思うけど、あんなシチュエーションはないけど実際素直になれない気持ちはわ -
Posted by ブクログ
初めて読む作家さん。どの短編も女性が主人公で、女性の様々な心情を解像度高く描き出す描写力の巧みさが魅力的だった。
そして、大概においてどうしようもない男が登場するのだが、誰しもが憎もうにも憎めない造形が成されているのが面白い。
関西弁の会話のテンポが再現された筆致も流石で、失われつつあるコテコテな言い回しが関西人の私にも新鮮で心地良かった。
印象に残ったのは「うすうす知ってた」と表題作の「ジョゼと虎と魚たち」だ。
前者は身につまされる話だった。主人公の心情を追いながら、これって私のことなのではないかと共感することしきりで、自分の胸の内を文章化されたようで気恥ずかしい。
後者は、高 -
Posted by ブクログ
作家 島本理生が編者となり
田辺聖子流の女の一生を存分に味わう一冊として収録作品を選んだのだそう
田辺聖子(1928〜2019)大阪生まれ1964年芥川賞受賞 91歳で永眠した田辺聖子には一生をかけて刊行した約700冊もの作品がある
生涯を通して「楽しさ」を追求し、日常を謳歌することの大切さを人生そのもので表現した
6作からなる短編集
その中のひとつ
感傷旅行(センチメンタルジャーニー)は1964年芥川賞受賞の作品…
昭和39年こんな感じなの?党員って?
私には何だかよくわからなくて斜め読みしてしまいました
それ以外では楽しめました
昔の関西弁?で軽快で、根底ではユーモアを忘れていない、と -