田辺聖子のレビュー一覧

  • ジョゼと虎と魚たち

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    田辺さんの文章を初めて読みました。今回は、表題作の
    『ジョゼと虎と魚たち』だけ読みました。
    理由は、以前読んだ韓国エッセイで紹介されていて気になったからです。

    高飛車でツンツンしているが、甘えたり素直になったりする面もあるジョゼがとてもかわいいなと思いました。
    久しぶりにエロチックなものを読んだのも新鮮でした。

    印象に残る作品だったので、他のお話も読んでみようと思います。

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    2025年07月13日
  • 言い寄る

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    田辺さんの小説は関西弁の人しか出てこないのかと少し残念。
    私は大阪に住んでいるけど読みづらい…
    ただ内容はかなり好きでした!
    好きな人にはグイグイ行けず、どうでもいい男の人には流されてしまう…。そんな友達がいたなぁと思いながら読みました。

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    2025年07月11日
  • 掌の読書会 島本理生と読む 田辺聖子

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    作家 島本理生が編者となり
    田辺聖子流の女の一生を存分に味わう一冊として収録作品を選んだのだそう
    田辺聖子(1928〜2019)大阪生まれ1964年芥川賞受賞 91歳で永眠した田辺聖子には一生をかけて刊行した約700冊もの作品がある
    生涯を通して「楽しさ」を追求し、日常を謳歌することの大切さを人生そのもので表現した

    6作からなる短編集
    その中のひとつ
    感傷旅行(センチメンタルジャーニー)は1964年芥川賞受賞の作品…
    昭和39年こんな感じなの?党員って?
    私には何だかよくわからなくて斜め読みしてしまいました

    それ以外では楽しめました
    昔の関西弁?で軽快で、根底ではユーモアを忘れていない、と

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    2025年07月04日
  • ジョゼと虎と魚たち(下)【電子特典付き】

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    上下巻読みました。絵も漫画もとても美麗でお上手です。眺めているだけでも楽しいかも。
    内容はアニメ映画のコミカライズのようですが、障害を持つ女性を描いているのに、どうしても綺麗事だけでまとまってる感が否めません。この辺は好みの問題だと思いますが…。ラブロマンスとして読むにはいいのかな。私にはちょっと物足りなかったです。
    原作小説と実写映画は更に評判がいいようなので、そちらも触れてみたいと思います。

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    2025年06月13日
  • 田辺聖子 十八歳の日の記録

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    昭和21年12月の日記に「織田作之助、太宰治、坂口安吾」を「デカダン」と言っているけども、当時まだ、こちら三人ともご存命だったかと思うと……不思議な感じだ。
    将来や勉学、文学、毎日の生活に頭を悩ませている姿が、みずみずしかった。

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    2025年06月01日
  • ジョゼと虎と魚たち

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    ってタイトルの映画あったよな…と手に取る。
    単純な私には少しばかり(いやかなり)難しい大人の男女のあれこれ。解説の山田詠美もまた甘し。

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    2025年05月20日
  • 上機嫌な言葉 366日

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    8月1日が一番好きでした。
    「八月一日ロマンチックというのは、人生が一瞬、あけぼの色に、仄明るんでくることです。それによって気を取り直せるかもしれないこと。」

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    2025年05月06日
  • 女は太もも エッセイベストセレクション 1

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    以前読んだ「人生はだましだまし」が良かったのでもう一冊何か読んでみようと検索、下ネタに限定したこちらにヒット。

    まずタイトルからいい、表紙のイラストもいい。これはと期待して読み始めたものの。。。なんていうんですかね。なんか浮かび上がらないし沈みもしない。海面から5メートルほどをずっと泳ぐ感じ?水面を水飛沫をあげて見苦しく、かつ懸命に泳ぐでもなければ、水深深く読む人の心を抉るようなこともない。太陽の光が降り注ぎ水温も高く視界もきく。いつでも水面に上がれる気楽さ。
    最初の50ページくらいは他の本を読み始めたりしてなかなか進まない。下ネタ縛りってことでちょっと淡白というか一本調子になっちゃってあん

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    2025年04月26日
  • ジョゼと虎と魚たち

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    つりあいのよく取れている。
    バランス感覚と説得力を持つ作品集だ。別れの寂しさと、それが過ぎ去った後の解放された様なきもち。
    この説得力が、僕の気持ちをとてもざわざわさせる。
    それにしても、西の言葉ってすてきだ。
    表題作のジョゼと虎と魚たち、これはぼくの中の大事な、振り返ったあの日に近づけてくれる。

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    2025年04月04日
  • ジョゼと虎と魚たち

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    特徴的な方言や言い回しが読んでいて気持ち良い。

    時代もあるのだろうが、不倫や浮気が気軽に行われており、共感できないなー、救いようがないなー、と思うストーリーもあった。

    その中でも苦手なカップリング(歳の差、未成年、叔母と甥っ子)であるはずの『恋の棺』が、なぜか個人的に一番好きな短編だった。美しい文章と、背徳感。。

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    2025年03月27日
  • あかん男

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    こういう男を可愛らしく愛おしく思える人っているんだよなぁ、と思いつつ、でも私にはやっぱりわからんなぁと。

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    2025年03月10日
  • ジョゼと虎と魚たち

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     二重人格だって他人から指摘されたら、私だったら笑ってしまう。ずいぶん平面的に人を捉えてるんだなと。
     相手によって態度が変わったとしても、そういう態度をとろうと選んで振る舞ってるのは私だから、全て私なのに。

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    2025年03月09日
  • 上機嫌な言葉 366日

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    結婚する前に読んでおきたい本で検索しておすすめに出てきたので読んでみた


    自分の結婚生活を愛する人を正しく愛すためにどうすべきか、色んな知識が欲しくて読んでみたが女性視点の柔らかい愛について人生についてが書かれてた。
    新たに男性視点の見解も読んでみたいなと思った。

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    2025年03月08日
  • 言い寄る

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    初めて読む感じの恋愛小説だった。そんな昔の小説じゃないと思うけどなんかちょっと時代を感じる文体だった。
    面白くて勢いのある主人公で、天真爛漫でモテるけどほんとに好きな人には臆病になっちゃう。
    好きになりすぎない方が上手くできる恋愛の難しさに共感しながら苦しくもなりました。

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    2025年02月19日
  • 言い寄る

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    恋愛っていつの時代もままならないなあ 自分と違う部分を持つ人にどうしようもなく惹かれるけど、結局は似たもの同士が上手くいくんだろうな
    乃里子は自立した良い女かもしれないけど、移り気だし素直になれないし、純粋な彼とは釣り合わないと心のどこかでは感じていたんじゃないかなと思う

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    2025年02月26日
  • 朝ごはんぬき?

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    軽快でテンポ良くサクサク読めた。コメディだけどキャラクターの内面を探らせる個性的な描き方や、関西人なら分かる、関西弁特有の言い回し機微みたいなのがさすがといった感じだった。朝ごはんを一緒に食べたい人....なるほど深い。

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    2025年01月18日
  • 私的生活

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     1976(昭和51)年作。
    「乃理子三部作」の、『言い寄る』に続く2作目。
     1作目ラストでの失恋のあと、お金持ちで遊び好きのチャラチャラした「剛」と結婚し、それなりに楽しそうに暮らしている。
     前作同様に、要所要所で繊細だがかなり「ユルい」文体でどんどん進む。
     最後にいたってどうやら剛との結婚生活は破綻に至るようなのだが、離婚を決意する主人公の心理はわかるようでわからないところもある。女性が読んだら共感するのかもしれないが、一般的な男性はやはり首をかしげるかもしれない。
     さて再び独身となった乃理子はどうなるのか。そして、彼女は自らの人生のなりゆきにどのような意味と物語を見出していくのだ

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    2024年12月28日
  • 言い寄る

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     1974(昭和49)年初発。これは凄く昔、50年も前のことで、私もまだ5歳、テレビでは「ハイジ」「宇宙戦艦ヤマト」が放送開始された年だったようだ。
     本作の主人公である30歳くらいの独身女性「乃理子」は、ふわふわと行き、気が向けば出会った男性と簡単に寝たりするのだが、当時はこの作品世界は幾らか衝撃的だったろうか? ほんの5年前の全共闘の時代には、こんな軽々しさは無かったような気がする。急速に国内の世相は「軽さ」へ向けて、80年代のあの様相に向かって邁進していたのだろう。
     本作及び、本作を初めとする乃理子三部作は当時ヒットしたそうだ。これも時代の気分と合致していたのだろうと思う。
     読んでい

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    2024年12月22日
  • 甘い関係

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    おせいさんのお話の女性は、恋愛していて振り回されているように見えていても、心の底は冷静というのが好きです。
    トモ代と時枝みたいになりふり構わず、というのができない。それは彩子、町子、美紀がそれぞれバリバリ仕事していて、男にもたれかかる(というと言葉が上手くないけど…)女性ではない、というのが大きいんだろうな。
    でもそれは、トモ代や静枝ほど、相手のことが本気じゃないことの裏返しかも。
    しょうもな…みたいな男性が相手なのも面白い。しょうもな…とわかっていても離れがたいのが切ないです。
    浜野悟が俗物になって退場したのは良かったけど、啓二はちょっと…まぁ、これまでのツケを払ったのかも。。。

    それにし

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    2024年11月25日
  • 孤独な夜のココア

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    初読みの作家さん。タイトルと可愛らしい表紙に惹かれ、「恋愛小説の名作」という帯の売り文句に釣られて購入。
    ハッピーエンドともバッドエンドともとれない、それでも読んだ後にはホッとするような温かい後味が残る12編の短編集だった。今でいえばダメンズとも捉えられるような男性に振り回される女性が多く登場するが、不思議と誰もそれに対して不幸であると感じていなく、むしろ後味が良い結末を迎えているのが面白い。すべてのお話の舞台は関西で繰り広げられているため、登場人物たちの軽快な関西弁もたまに重くなる空気も和らげているようだった。

    中でも特に好きだったのは「ひなげしの家」だった。ひなげしの家に暮らす主人公の叔

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    2024年09月16日