【感想・ネタバレ】ジョゼと虎と魚たちのレビュー

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Posted by ブクログ 2024年01月30日


田辺先生の書く女性たちが魅力的。昭和の本だけど全く古くない。
『雪の降るまで』はどこかで読んだことがあった。こんな京都の隠れ家でしっぽり…最高すぎる。
『それだけのこと』の指人形チキを介した男女の会話も素敵。

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Posted by ブクログ 2023年12月09日

メディア化のイメージがあったから割と最近の作品かと思っていたが、読んでいて違和感。なんと同級生。キッチンとかそんなん。文体や描写が似ている感じ。

お茶が熱くてのめません
強い女性と残念な男性、という構図。強いんだけど、強さの中にコロッといきそうな柔らかさ、弱さ?もあるもんだなぁと男性として夢見てみ...続きを読むる。

うすうす知ってた
夢見る少女、拗らせ、ピーターパン、魔法使い。妹の婚約者に、直接じゃないが上気するって言うのがおもしろい。このシチュエーションで、嫉妬ではない感情が先に立つというのが、好意的な意味でわかるようなわからないような。自分のようなコンプレックスや自尊心ではなかなか。気持ちが昂って奇声を出すというのはわかる。

恋の棺
強くて余裕のある女。二重人格というがどんな面も一人の個人。振る舞いたい願いや立場が折々変われば一貫性が取りにくい

それだけのこと
ラインを超えてないようで超えてるけど超えてない話。一人称視点の効果で、人形のセリフがつかみどころなくてファンタジー。恋人とか愛人とかじゃなくて好きな人。陳腐なようで、中年には新鮮。

荷造りはもうすませて
不機嫌というのは、男と女が共に棲んでいる場合、ひとつっきりしかない椅子なのよ。どっちか先にそこへ坐ってしまったら、あとは立っていなければならない椅子取り遊び。自分が座っちゃいけないのよ。

人生の上澄み…本妻なんだけど苦難のない暮らしというのが不安か。家族ってしんどいとこもあってこそ、と真理なのか、隣の芝生は青いのか。

いけどられて
自分がおかしいのかと思うくらい、ナチュラルにクズ男と間女。まともに会話できないので夢から覚めて、枷が外れて放たれる。一つ前の作品と並べて、作者は結婚や家庭にどういうイメージを持っていたのだろう

ジョゼと虎と魚たち
綺麗な話。登場人物が若いからかな。クセはあるがエグ味はなく、確かに映像化に向いてる。けどここまでの作品群とは色がずいぶん違っている。

男たちはマフィンが嫌い
別荘で3日待たされる。いいなー!
連はなにか変わったわけでもやらかしたわけでもないのに、急に心変わりしたのはミステリー


雪の降るまで
甘美で優雅な大人の関係。夏目漱石とか川端康成とか

人生の慈しみ方 あとがきより

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Posted by ブクログ 2023年06月21日

9編から成る恋愛小説集。
主人公の女性たちは、ドラマのシナリオを書いていたり、インテリア関係の店で働いていたり、フラワーデザイナーをしていたりと、それぞれ仕事を持っています。
とても柔らかい関西弁で、ユーモアがたっぷり含まれていて、一つ一つが味わい深く、一気読みするのがもったいないくらい。
内に秘め...続きを読むたる女ゴコロを、時に色っぽくせつなく書かれた素敵な男女の関係は、恋愛というより、秘め事と言ったほうがしっくりきますね。
言葉一つで、嬉しくなったり、せつなくなったり、小説ってほんとに面白くて楽しい。
したたかな女性たちの、いろいろな生き方が、人生に深みをもたらしてくれます。

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Posted by ブクログ 2023年03月14日

「ジョゼ…」アニメを見た後、原作と違うというレビューを見かけたので興味が湧き購入。

確かに、アニメは原作を参考に書かれたという方が合うのでは?と思うほど別物。
きれいに展開させ、泣かされ、きらきらした結末のディ○ニー風ストーリーのアニメも好きですが、現実的でジョゼの障害は焦点ではなく単なる事実とし...続きを読むているこの原作も好きです。
恒夫とジョゼがどこにでもいそうな若者だというところも良い。
「雪の降るまで」の主人公には共感は出来ませんでしたが、その他の作品には、いくらか人生経験を積んだ上で冷静に見つめることができる(自分自身・環境・将来)について共感・理解できる事が多くありました。
諦めからくるものが少なからずあり、最後はどれもちょっと切なくなりました。

多分、これが初めての田辺聖子さんの本。
話の終わり方やタイトルのつけ方も気に入りました。

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Posted by ブクログ 2023年03月04日

初めて田辺さんの本を読んだ。
寝る前に読みたくなるような、心落ち着く本でやみつきになった。言葉遣いがとても好き。
他の本も早速今日買いに行く。

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Posted by ブクログ 2022年03月03日

田辺聖子作品の女性のしたたかさ、素直さ、両脚でしっかり立ってる感じ、好きだ。舞台の昭和終盤に想いを馳せながら読むのも好き。(この本の初刊は私の生まれ年に出てる)

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Posted by ブクログ 2023年10月29日

大人だったら、男女問わずわかる世界。
それぞれの短編で、いずれも後に引きずって想い巡る。
それとほんのりエロチシズムが心地よい

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Posted by ブクログ 2023年04月30日

これくらいの歳の頃の女性心理をうまく現してるなと思った。
世代がちょっと上だけど、昭和生まれの私としては、この感覚、まぁ分かるなと。
表題の「ジョゼと虎と魚たち」、映画にもなったから分かりやすくはあると思うけど、男性が読んだら、この胸を掴まれる感じ、分かるのかな…??

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Posted by ブクログ 2023年03月09日

田辺聖子さん名前は知ってたけどこの年まで読むことなく来てしまった。オーディブルにあったから早速読んでみることに。

なかなかあのおばあさん(国語の教科書とかにはおばあさんの写真だった)から飛び出てこなさそうなセンセーショナルな単語たち。(笑)

すごく面白かったから他の本も読みたい。ジョゼと魚と、っ...続きを読むてどんな話なのか分からなかったけど、なかなか下町感のあるいい話だったな。

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Posted by ブクログ 2022年12月22日

表題作を含む9編の短編集

元彼が訪ねてきたり、妹が結婚したり、甥と怪しい関係だったり、夫が元妻の実家に定期的に行っていたり、浮気相手が妊娠して離婚する夫にお弁当を作ったり等など

本来は怒りや戸惑いなど激しい感情を抱いてもいい状況なのに心の在り方が冷静な女性視点の話が多い
人はこんなに冷静にいられ...続きを読むるものなのか?
関西弁が多く使われているので、ニュアンスを完全には理解できていないというのもあるのかも

巻末解説の山田詠美さんも、登場人物の女性たちの優しさについて言及している
田辺聖子の良さは男には理解されても困るということらしい
となると、私の感想はそう間違っては居ないのでしょうね


さて、ジョゼと虎と魚たちのアニメ映画を観たので原作を読み直してみたわけだけれども
ストーリーのエッセンスとしては一緒なんだけど、小説と実写映画とアニメ映画では主題が違ってる気がする

アニメは自分の夢に向かう姿勢、実写は障がい者の我儘と性、原作小説はもしかしたら障害とか関係なく、純粋に寄り添う二人を描いているのかもと思った

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Posted by ブクログ 2022年12月11日

9つの短編から成る大人の恋愛物語
どの物語も読後感よく気持ちよく浸れるお話だった

◯お茶が熱くてのめません
あぐりに結婚の話を出しておきながらも 親が勧める縁談を断りきれずに 人生の舵を親サイドに委ねた後の吉岡とあぐりの再会の物語
 あぐりが7年前にわかれて以来の吉岡との再会に 期待したりドキドキ...続きを読むしたり 疑心を持ったり体裁を繕ったりする姿が愛らしい


◯うすうす知ってた
うすうす知ってる自分の想像力の深さ
それを楽しむ術を知る碧の姉、梢の滑稽な生き方がいい!


◯恋の棺
宇禰(うね)ことを『二重人格』と非難した前夫
その『二重人格』を熟知しながら 甥とのひと時の恋を楽しむ宇禰がかわいい

 作中に一部出てくることで 西条八十(さいじょう やそ)の『恋の棺』という詩を初めて知り 全文は感慨深くネット検索にて読んだ


◯それだけのこと
子豚の指人形『チキ』の存在が素敵!
『チキ』がいたらどんな恋も無敵だね


◯荷造りはもうすませて
人生が長くなると いろんなポジションが増えて大変だなって思う
分かる 分かるよその気持ち!って思いながらえり子の
応援しながら読んでた


◯いけどられて
夫に女ができて 女は若く 子どももできて…ってどう考えても現実的には修羅場だけど…その若い女の比呂子も 夫の稔も 妻の梨恵もみんな憎めないから そこが物語チックで面白い
梨恵と稔の別れの当日を描いている一編だが どうにもこうにもほのぼのしている


◯ジョゼと虎と魚たち
表題作だけに 心揺さぶる内容だった
アニメ映画化されてるようだから観てみたいな

ジョゼが動物園に行きたいと希望し、1番怖い虎を見た時にこう言ってる
『一ばん怖いものを見たかったんや。好きな男の人が出来た時に。怖うてもすがれるから。……そんな人が出来たら虎見たい、と思てた。もし出来へんかったら一生、本物の虎は見られへん、それでもしょうない、思うてたんや。』(本文より)
この場面が泣けた
ジーンときて ジョゼかわいいなって思った


◯男たちはマフィンが嫌い
年の離れた恋 そこにまた年の離れた恋が上書きされようとする…志門とミミはあれからどうしてるんだろうな


◯雪の降るまで
しっとりしていて 大人の恋だなぁと思った
まあ 不倫は良くないと思うけどね
物語の中に限定すれば 不倫も素敵に思えるから不思議
旅館でお酒飲んで 美味しい料理をゆっくり食べて恋人とゆっくり過ごす…いいなぁー!

 女に生まれてよかったなって思う物語たちでした

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Posted by ブクログ 2022年10月03日

表題作の『ジョゼと虎と魚たち』が読みたくて読み始めました。
どの話もとてもよかった。短編ですが、登場人物たちの生活が一瞬のうちにぶわっと浮かび上がってくる面白さがあります。どの女の人もちょっと狡くて賢くて逞しくて素敵。どの男の人も、ちょっとばか純粋でいとおしい。
一番すきなのは『恋の棺』かな。

...続きを読むんな好もしい、嬉しい機会は、これきり、これ一度でなくてはならない。
くりかえす気はないから底しれぬ愉悦となるのだ。

他の短編集も読んでみたくなる素敵な作品でした。

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Posted by ブクログ 2022年09月30日

表題作『ジョゼと虎と魚たち』を含む9作の短編集
つい最近アニメ版の映画をみたので十数年ぶりに再読
かなり中身が違っていて、恒夫側の描写がかなり追加されていることが印象的
アニメもとても良かったので合わせてみてほしい

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Posted by ブクログ 2022年01月29日

関西弁が懐かしかった。
好きか嫌いかだけでない、感情はそれだけではないことを教えてくれる良作揃い。「お茶が熱くて飲めません」と「荷造りはもうすませて」が特に好き。

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Posted by ブクログ 2022年01月15日

表題作を含む9編を納めた短編集。
どれも仕事を持つ自立した女性が主人公で、男たちは頼りないダメ男。
ちょっと昭和っぽい、男女の日常が描かれている。でも古い感じはしないですよ。
関西弁で綴られているのが、心地よい。

直接的な描写がある訳ではないけど、どの作品も色気の漂う雰囲気で、オトナな感じ。
自分...続きを読むは、こんな色気のある大人になれていない、と違う世界の話に感じつつ、でも心の中を見透かされてドキッとする。
やはり私の中にも、この主人公たちは住んでいるのか?

9編の中で「ジョゼと虎と魚たち」は、ちょっと異色かな、と思う。
とても短い話だけどインパクトがあり、やっぱり一番好き。
他は「うすうす知っていた」「それだけのこと」
等が好みかな。

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Posted by ブクログ 2021年12月30日

『恋の棺』が一番好き。
宇禰と有二の恋。子犬のようにまとわりつく年下の男の子。かわいがってあげることも傷つけることもできる。

「二重人格がしだいにピントが合って、一重となり、完全に重なる」結ばれたのと同時に、自分が自分でいられる瞬間を味わったのかな。

『それだけのこと』より
「女は人に可愛がられ...続きを読むるのが幸福なのだ、という神話を、女の子をもつ親は信じていますが、でも女の両手はいつも可愛がるものを求めて宙にさし出されているのではないでしょうか。」

田辺さんの小説は歳上女性と年下男性のパタンが多いような。頼りない、ダメ男や優男も母性本能の薔薇色の眼鏡をかければ魅力的に見えてしまう。そしてそれが悲恋というわけでもなく恋を楽しんでいる人たち。

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Posted by ブクログ 2021年12月30日

大人の恋愛。全く無縁ではないが、このような恋愛を一度はしてみたいものだ。小説に出てくる登場人物がなんとなく、可愛らしいところが、田辺さんの素敵なところ。

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Posted by ブクログ 2021年12月28日

男女の性愛を描いた短編小説集。いろんな女性が登場して、好きだったり嫌いだったり。思いの外、男性たちが印象に残りませんでした。物語の主人公はいつも女なのかも…。とか今の時代、問題でしょうか。

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Posted by ブクログ 2024年04月01日

9つからなる大人の恋愛短編集。昭和に発行された小説ということもあり、恋愛観、世間体が一昔前の感覚で、現代の感覚と比べると考えられない部分も多くあるけど、またそこが小説を通して面白おかしく体験できた。9つの物語には女性のドロドロとした感情が文字として表れていて、昔も今も妬み憎しみといった感情は消えない...続きを読むんだと思った。

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Posted by ブクログ 2023年11月07日

感想
いつかは終わる。なぜ当たり前のことが受け入れられないのか。それさえ受け入れられれば今よりもっと楽しく、瞬間瞬間を慈しめる。

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Posted by ブクログ 2023年06月18日

作家の本は2,3冊目? かな

全体的に何時るのは「男女対等」で男が面白いことあると思うが、女にも面白い事あるよ、という感じで、戦後の時代背景もある中で、自立心のある主人公が描かれている
賢いのもエロのも対等 ていう感じ

NHKのドラマ「芋たこなんきん」をみておもろいな〜(名坂大阪弁)と思い読んで...続きを読むいる


この本は短編集で、全9話
田辺聖子さんは2019年にお亡くなりになっているが、個人的に生前は全く興味もなく「おばちゃん作家」で名前は知っているていう感じだった

若いときから天才的に書き手らしく、いまさら「へ〜」と思っている

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Posted by ブクログ 2023年04月01日

初恋の初々しさを思い出させてくれるような短編集。

緊張と不安でぎこちなくなったり、
妄想をふくらませてうきうきしたり、
周りと比べて自信を無くしたり、

読んでいて気恥ずかしくなるようなうぶな場面もあるのだけれど、ときめきは不安がとセットでやってくるよなぁと、長らく感じていない気持ちを思い出させて...続きを読むくれる。

表題作の短編は映画の方が初恋を経て成長していく姿にフォーカスしていて個人的には好みだった。

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Posted by ブクログ 2023年01月09日

朝ドラの再放送、芋たこなんきんを見て手に取った本。
短編小説で、女心が描かれている。
通勤時や喫茶店で読むより、流ノ介はわからないけど、寝る前に読むことが多かった。

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Posted by ブクログ 2022年10月29日

アニメ映画に触発されて原作読みました。
短編だったのですね、思ったより短くて驚きました。
原作の方がラブラブでした。

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Posted by ブクログ 2022年06月16日

主人公たちの割り切った感じが新しかった。

登場人物の思想が世間の一般常識に囚われすぎないところや主人公の丁寧な心理描写(人の分析力、状況の俯瞰力がかなり長けている方たちばかり)が、村上春樹の小説と通うところがあるような気がする。

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Posted by ブクログ 2022年05月28日

「ジョゼと虎と魚たち/田辺聖子」
☆☆☆
恋愛短編集。
250頁程の中に9つの恋愛小説。
表題の「ジョゼと〜」は映画にもなっているので、ご存じの方も多いと思います。

・昔の男が訪ねてきた理由…お茶が熱くて飲めません
・妹の婚約者が家に遊びに来るという…うすうす知ってた
・私によく懐いている異母姉の...続きを読む息子…恋の棺
・人妻である私とチキと堀さん…それだけのこと
・夫の実家には義母と3人と子どもたちと元嫁が住んでいる…荷造りはもうすませて
・浮気して離婚することになった夫が出て行く…いけどられて
・ジョゼは考える「幸福は死んだモン」…ジョゼと虎と魚たち
・別荘で来ない恋人を待ち続ける…男たちはマフィンが嫌い
・静かで薄暗い京都のお料理屋さんでの逢瀬…雪が降るまで

女性視点の多種多様な恋の形。
どれひとつとして身近に感じることがないというのは、つまらないのでははなく、ここではない場所に私の物語も存在すると言うこと。
だから、ここには他人の恋をそっと覗き見しているような、エロティックさが潜んでいる。
馴染みない関西弁がいっそうそう感じさせはるよかも知れまへんなぁ。

今年の22冊目

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Posted by ブクログ 2022年03月22日

仕事の同僚から「読書会」なるものに誘っていただきまして、これはその課題図書だというので手にとってみた。

タイトルだけは映画にもなってたので聞いたことあったけど、内容は全然知らなくて、
短編集の中のひとつだと言うのも今回初めて知った。

…という経緯からのコチラ、
改めまして、短編の恋愛小説が9編。...続きを読む
あ、田辺聖子さんの作品はおそろしく昔に「不機嫌な恋人」という平安時代の恋愛ものを読んだことがあるくらいで、現代ものを読むのははじめて。

まず読みはじめて真っ先に気になるのが、
いや、コテコテすぎやしませんか?
…と思わず度肝を抜かれる関西弁。
ところがこの特徴的な方言で紡がれる物語はそれぞれ、
ときに滑稽で、
ときに切なく、
ときに淫靡な余韻を読後に残してくれる。
普通に標準語だけで進む物語よりもちょっとクセになりそう。
そして、書かれた時期がバブル頃?なのかな、
時代背景がそこはかとなく漂っていて、
あの頃わたしがリアルタイムで読んでいたのは少女小説だったなぁ…などとふと思い出したりもした。
コレは同じ時期まだ幼くて読めなかった憧れた大人の恋愛小説なんだろう。

標題のジョゼと虎と魚たち。
読み終わって、この物語がいったいどんな風に映画化されたのか気になった。
劇的と言えば劇的だけど、基本振り返りの形だし、はたしてドラマになるんだろう。
なんだかんだを経た2人の関係性は、今はとても穏やかに見えるけど、
決して安定したものではない。
そういう脆さの中にあるからこその
眩しさやくすぐったさが尊い。

他の短編もテンポが良くてスルスル読めた。
恋愛小説とひと言で括っちゃったけど、
女性を生々しく描いた物語ばかり。
庇護されることに盲信的だったり、ナルシズムが凄かったり、母性に溢れていたり、神秘的でありながら俗っぽかったり、それぞれ興味深くて面白かった。
まだ読書会には行ってないけど、
良いご縁をもらえて良かった。


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Posted by ブクログ 2022年03月08日

映画のジョゼと虎と魚たち、原作は田辺聖子だったのかー!と読んでみた。
短編集はあんまり読まないけど、今の自分の気分にあってたのか楽しく読めた。
主人公は独立した女性が多かった。男に頼らない、むしろ手のひらで転がして楽しむような女性。
やっぱり表題作のジョゼがいちばん面白かったなぁ。

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Posted by ブクログ 2022年02月13日

9人の女性を主人公に据えた短編集。
表題作原作のアニメ映画がきっかけで手に取った。
皆、芯が強い。
自分の人生を大切にして生きている感じが良かったです。

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Posted by ブクログ 2022年04月14日

ジョゼを含む、いくつかの男女の絡みを出会いと別れそれぞれで女性視点で書いた物語。
どこかどの女性も恋に盲目でありながら盲目でないといった二面性を持ち、そんな部分によさも覚えた。

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ネタバレ購入済み

映画とは全く違う

2022年07月17日

映画の原作という事で購入しました。設定は同じところもありますが、別作品と言っていいくらい雰囲気は異なっていました。映画のような甘い感じを期待しない方が良いです。さらっと読む短編です。
他の短編も読みましたが、中年女性の色恋の話が多いです。個人的には、あまり心に響きませんでした。

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