【感想・ネタバレ】ジョゼと虎と魚たちのレビュー

あらすじ

足が悪いジョゼは車椅子がないと動けない。世間から身を隠すように暮らし、ほとんど外出したことのない、市松人形のようなジョゼと、管理人として同棲中の、大学をでたばかりの恒夫。どこかあやうくて、不思議にエロティックな男女の関係を描く表題作「ジョゼと虎と魚たち」のほか、仕事をもったオトナの女を主人公にさまざまな愛と別れを描いて、素敵に胸おどる短篇、八篇を収録した珠玉の作品集。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

実写映画が好きだから読んだ。
どの話も素敵。女性の魅力、女性に産まれたことの素晴らしさを思い出させてくれる。「恋の棺」が一番好きでした。

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2025年10月17日

Posted by ブクログ

好きだ~~~!短編集だけど全部好き。
文章の手触りも思想も心地よい。

「しかしその楽しさを世間に告白することはないのだ。」という主人公の女性にならって、この共感は胸の内に秘めておこうと思う。

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2025年07月28日

Posted by ブクログ

女性目線の短編集

男だが楽しめた
ハードルは高かったが、やっぱりジョゼの話が一番好き
表現が難しいけど、こういう障がい者の心構えというか生き方はカッコいいと思う

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2025年05月19日

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初めて田辺聖子を読んだ。

大人の女性、それも手に職があり地に足のついた、賢い女性の恋が、解像度高く美しく描かれていて、ぐいぐい読まされた。
恥ずかしながら著者について何も知らないが、著者自身もとても賢い方だろうと思った。

昭和に書かれた本にも関わらず古いと思うことなく読める。
結婚という形に囚われない恋に漂う空気感をすごくよく捉えている気がして、それが言語化されていることに感動した。

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2025年04月13日

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ネタバレ

どの話も好きだったけれど、ジョゼと虎と魚たちはタイトルにもなっているとおり、他とは違う 心にずしんとくる余韻があった。田辺聖子さんの表現が好きだ。

山田詠美さんの解説「-そして、時には自分で意識していなかった真実を指摘されてぎくりとさせられる。思わぬところでさらけ出された自分の正直さに少しうろたえることもある。けれど、その感情は決して不快ではない。」にすごく共感した。

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2025年03月21日

Posted by ブクログ

ジョゼの深い孤独を海と捉えて表現するのは凄く重くて神秘的だった。
本人もわかっているけれど今だけは幸せでいたい、そんな重い感情がさっぱりして聞こえてくるのは関西弁の良さなのかもしれない。
凄く好きな一冊です。

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2024年07月09日

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すきだわ〜
中学生の時に読んで25歳の今再読。まじで味わいが違う。記憶も違う。
なんかしみじみしたなー

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2025年10月03日

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392
【なぜ読もうと思ったのか】
朝活で、SNSのフォロワーさんが「不機嫌の椅子と言うワードが気になり、ネット検索してヒットした本

【何を学んだのか】
1あまり心に響かなかった
2幸せって目の前にあるもの。
3わがままと不機嫌は別なものなのかも?

【いつまでに何をするのか】
いつも機嫌よくいた
目の前にある今を大切にしたい

【最も印象に残った一文】
完全無欠な幸せは、死そのもの

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2025年08月23日

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「一ばん怖いものを見たかったんや。好きな男の人が出来たときに。怖うてもすがれるから。……そんな人が出来たら虎見たい、と思てた。もし出来へんかったら一生、ほんものの虎は見られへん。それでもしょうない、思うてたんや」

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2025年07月23日

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ラブロマンスになりきれない男と女の短編集。
田辺さん作品ならではの、さらりと読みやすい大阪弁の文章が心地よい。以前読んだ乃里子三部作にも出てきた、妙ちくりんだけどやさしくて憎めない男たちが今作も盛りだくさん。寄りかかるのは良いけれど依存するのはまっぴらごめん、と地に足つけてどこへでも行ける女たちの生き様が、自分の価値観にぴたっとはまって清々しい気分になる。特に、表題作の『ジョゼと虎と魚たち』と『荷造りはもうすませて』が好きで、後者の「不機嫌というのはひとつきりしかない椅子で、片方が先に座ったらもう片方は立っておかなきゃいけない椅子とり遊びなのよ」という考えは、常に心に留めていたいと思った。

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2025年07月05日

Posted by ブクログ

確固として存在する現実の生活の中に、柔らかく生々しく自分の内に秘める欲望や哲学が、様々な表情を伴って顔をのぞかせる小説。

現実と欲望を対置することによって、読者は物語世界に引き込まれる。主人公の欲望の正体を見たいと思ってしまう。恐れよりも好奇心が勝って暴きたいと思ってしまう。

曖昧さやぎこちなさや気まずさといったものがたち現れても、最後にやはり「自分」が残る。

それぞれのお話でもちろん「自分」の残り方は違う。逢瀬を経たり、別れの準備をしたり、身体を重ねたり、言葉を交わしたりする中で、「自分」は変わったり変わりそうで変わらなかったりする。

越境や交差。そのぎりぎり、スレスレのところで「自分」は揺らぐ。しかし確かに残る。その心の機微が非常にうまく表現されている。

多様な色彩を帯びて、温い、この本を抱きしめて眠りたい。
そしたら俺も「死んだモン」になれるのかな。

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2025年05月09日

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ずっと読みたいと思っていた作品、ようやく。

田辺聖子の描く、静かに何かを悟っている大人の女性像が本当に素敵。
男は女が何を悟っているのかに気付けない。
秘すれば花。

この小説に登場するのは男が中心の生活を送る女性では無く、生活や仕事に向き合って手慰みのように男と遊ぶような女性ばかり、その余裕っぷりたるや。
別にあんたが居なくても生きていけるのよ、と男たちに感じさせるような女性たちにやられた。
行間が広くて、文章からも登場人物たちの余裕みたいなのが感じられる、素敵。

解説が山田詠美なのも個人的にめちゃくちゃ嬉しかった。
田辺聖子もっと読んでいきたい。

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2025年04月19日

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あかん男がようさん出てきよった。だらしないっていうか、情けないっていうか、自分本位でわがままっていうか、そんな男がばっかしでもないけど、ほとんどの話はそうやったなぁ。それにひきかえ、女の人はなんか魅力的やった。ちょっと年上っていうのが多かったな。んで、若い子をたぶらかすってまではないけど、ちょっとええ感じにさせるっていうか。オトナの女の人ばっかしやった。

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2025年04月03日

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田辺さんが描く恋愛小説は生々しいと思う。
側から見るとなんだか面倒くさくて、複雑そうな関係なのに本人たちはまぁまぁ幸せそう。最初は不思議だったけど、恋愛ってそういうもんだったなと思い返した。当事者じゃないと分からないことがたくさんある。感情移入せず、まるで恋愛話を聞いているかのように読み進めた。結局、あなたたちが幸せならそれでいいんじゃない?と登場人物たちに声をかけたくなった。

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2025年03月30日

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10年以上前に映画は観ていて、正直あまり残っていなかったが、
最近読んだエッセイで小川洋子さんが敬愛されている作家さんの本だという事で、俄然に興味が湧き読た

表題のジョゼしか知らなかったけど、
短編集で其々不倫やらなんやらと直球な恋愛話ではなかった
でも1発目から好きだ

とても艶かしい文脈
ジョゼめっちゃ可愛い
虎のとことかキュン死
もっかい映画も観てみよ

所々に出てくる地名が地元の近くなのも嬉しい

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2025年03月28日

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 原著1985(昭和60)年単行本として刊行。
 1年以上前、連作歌曲集「やさしい恋愛小説集」という曲を書くに当たって、若い女性作家の手になる恋愛小説を読み漁った際に、本書も「おすすめ恋愛小説」と紹介されているのを見かけて購入したが、後回しにして読まずに放置してしまった。
 田辺聖子さんは1928(昭和3)年生まれ、長命91歳にして、2019(令和元)年に没。私より41歳も年上の世代で、芥川賞を受賞したのも1964年と古い。
 この人の名前は私が高校生の頃にも当然知っており、書店の棚にはこの人の文庫本もずらりと並んでいたはずだが、当時の私はいかにも恋愛小説っぽい女流作家の小説はどうも読む気にならず、スルーしてしまった。したがって田辺さんの作品を読むのが今回が初めてである。
 だが、かなり良かった。
 文章はやや古めの語彙も出てきて、やはり時代の違いが現れているのだが、平易で読みやすいことは揺るがない。そしてときどき、詩のきらめきのような表現が出現したりもする。
 そうして内容は、まったく古びたところはなく、清新なのである。微妙な心の綾を捉えていて、感心する。その微妙さが、同時に軽さでもあって、魅惑的なのだ。
 どの短編も良いが、とりわけ表題作は、主人公が極めて魅力的で、ラブリーな1編だった。
 この作品集のような微妙な味わいは、高校生の私には理解しきれなかったかもしれない。

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2024年11月14日

Posted by ブクログ

9篇の短編が収められているが、もちろん最高傑作は表題にもなっている「ジョゼと虎と魚たち」であろう。「おもろうて、やがて愛しき」とでも言いたくなるような珠玉の短編である。

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2024年11月07日

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お見それしまた田辺聖子さん。エロいです。タイトル作のジョゼと虎と魚たち。障害者の女性にセックスを「幸せは死と同じ」と言わしめる。「ここになあ、白いもんが見つかるようになってから、男と女は楽しおすねや」といつも初めてと交し合う「雪の降るまで」としっぽり生きている女のこころの襞を味合わせてくれる。すごいな!

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2024年10月31日

Posted by ブクログ

僕はこのお話、映画が先でした。
2003年の日本映画。池脇千鶴さんと妻夫木聡さん。特に池脇千鶴さんは一世一代の(というとまだまだ活躍中なのに失礼ですが)当たり役、ハマリ役、凄味まで感じる存在感でした。犬童一心さん監督作品。実はこの監督さんは、「ジョゼ」以外、不勉強で知りません…。
映画が素敵なだな、と思ったら「原作 田辺聖子」。
1984年に発表された短編だそうです。
「ジョゼと虎と魚たち」
正直に言うと、田辺聖子さんというと、やたらとエッセイ集ばかりが目についてしまって。
オバサン~オバアサンご用達の雑文屋さん、「かつてちょこっと小説家だった」というタイプかな、と勝手に偏見を持っていました。
その後、たまたまな「言い寄る」という小説を読んで。
軽めの風俗小説なんだけど、実にオモシロイ。軽いと思わせてぞっとさせる。
関西弁で、ちょこっと明るいけれど、向田邦子さん真っ青な味わいと切れ味。
という訳で短編集「ジョゼと虎と魚たち」
・お茶が熱くてのめません
・うすうす知ってた
・恋の棺
・それだけのこと
・荷造りはもうすませて
・いけどられて
・ジョゼと虎と魚たち
・男たちはマフィンが嫌い
・雪の降るまで
ほとんどが、1980年代なんだろうなあ、と思われます。
景気は悪くない。女も仕事がある(一部の人だろうけど)。だいたいが、服飾関係の働く女性。だらしないけど憎めない年下の男性。離婚。
なんというか…夫婦善哉、現代版、男の身勝手、女の感じ方。
敢えて、一篇一篇備忘録を付けるのも野暮な気もしますので割愛しますが、どれもぞくっと面白い中で、
●40代で事務職で独身で地味だけど実は資産があって自立しててエロい女性のお話。
なんていうのは、ちょっと変わり種でより印象に残りました。
それから。
何と言っても、「ジョゼ」ですね。
この短編集の中でも、ひときわ、異彩。孤立しています。孤高です。
映画も素晴らしいけど、やっぱり原作も凄かったですね。
なんだかもう、「火垂るの墓」を読んでいるようなグサグサした突き刺され方と、関西弁のスピード感に包み込むどうしようもないユーモア。
そして突き抜ける、ジョゼという女性のキャラクターの水が撥ねるような魅力。
つまりは、生活レベル最底辺の障害者の女に、情夫が出来た。
それだけのことなんです。
それだけのことで、こんなに涙ナミダで笑えて痛くて、あっという間に読み終わる。
でも誰がこれを笑えよう。誰がこれを哀れむ資格があるものか。
たまりませんね。
田辺聖子さん、実はモノスゴい金脈だなあ、と。
楽しみです。
(関西暮しを終えて、どうにも関西弁がなつかしい、というのもありますが)

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2025年01月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

表題が読みたくて買った。
他の話も面白かった。仕事を持った女と男との愛と別れを描いた話。
恋の棺がお気に入り。

ジョゼと虎と魚たちはアニメ化もされている話。これが元ネタなのかしらん。

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2025年11月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

アニメ映画から原作に辿り着き拝読。想像してた爽快さに反して、女性の心情描写を軸に男性との関係性を繊細に官能的に描いた短編集。表題作であるジョゼの「完全無欠な幸福は死そのものだった。」という言葉が鮮烈でした。男性よりは女性におすすめ。

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2025年11月17日

Posted by ブクログ

不倫は文化とか言われていた時代を感じさせる作品(全然イヤな意味でなく)

不倫のお話って不愉快なものが多いけれど、なぜかちっともそう思わなかった。
歳を重ねて自分自身の受け皿が大きくなってきたのもあるのかもしれない。

「ジョゼと虎と魚たち」
好きな男の人が出来たときに...こういうジョゼの考えかたが好きだなと思った

「男たちはマフィンが嫌い」より
遭難救助者のようなセックス
これすごい表現のしかた!

あまり好みでなかったのは「恋の棺」
関係性が私には受けつけなかった

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2025年07月23日

Posted by ブクログ

 初めて読む作家さん。どの短編も女性が主人公で、女性の様々な心情を解像度高く描き出す描写力の巧みさが魅力的だった。
 そして、大概においてどうしようもない男が登場するのだが、誰しもが憎もうにも憎めない造形が成されているのが面白い。
 関西弁の会話のテンポが再現された筆致も流石で、失われつつあるコテコテな言い回しが関西人の私にも新鮮で心地良かった。

 印象に残ったのは「うすうす知ってた」と表題作の「ジョゼと虎と魚たち」だ。
 前者は身につまされる話だった。主人公の心情を追いながら、これって私のことなのではないかと共感することしきりで、自分の胸の内を文章化されたようで気恥ずかしい。
 後者は、高飛車なジョゼが不思議と愛しくて仕方なくなる。恒夫との純愛が素敵だが、いつかの破綻を予感させる切ない余韻が堪らない。実写版やアニメ版が観たくなった。

 理解出来ない感情を咀嚼するのに苦労したりもしたけれど、男ながら女性の心理に共感出来たりもして、こういうのに性別は関係無いよなと、改めて感じた次第だ。
 もし田辺先生が生きておられたら、性が多様化した現代でどのような物語を紡がれるのだろうかと、とても気になった。きっと、素敵な作品を書かれたに違いない。

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2025年07月16日

Posted by ブクログ

田辺さんの文章を初めて読みました。今回は、表題作の
『ジョゼと虎と魚たち』だけ読みました。
理由は、以前読んだ韓国エッセイで紹介されていて気になったからです。

高飛車でツンツンしているが、甘えたり素直になったりする面もあるジョゼがとてもかわいいなと思いました。
久しぶりにエロチックなものを読んだのも新鮮でした。

印象に残る作品だったので、他のお話も読んでみようと思います。

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2025年07月13日

Posted by ブクログ

ってタイトルの映画あったよな…と手に取る。
単純な私には少しばかり(いやかなり)難しい大人の男女のあれこれ。解説の山田詠美もまた甘し。

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2025年05月20日

Posted by ブクログ

つりあいのよく取れている。
バランス感覚と説得力を持つ作品集だ。別れの寂しさと、それが過ぎ去った後の解放された様なきもち。
この説得力が、僕の気持ちをとてもざわざわさせる。
それにしても、西の言葉ってすてきだ。
表題作のジョゼと虎と魚たち、これはぼくの中の大事な、振り返ったあの日に近づけてくれる。

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2025年04月04日

Posted by ブクログ

特徴的な方言や言い回しが読んでいて気持ち良い。

時代もあるのだろうが、不倫や浮気が気軽に行われており、共感できないなー、救いようがないなー、と思うストーリーもあった。

その中でも苦手なカップリング(歳の差、未成年、叔母と甥っ子)であるはずの『恋の棺』が、なぜか個人的に一番好きな短編だった。美しい文章と、背徳感。。

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2025年03月27日

Posted by ブクログ

 二重人格だって他人から指摘されたら、私だったら笑ってしまう。ずいぶん平面的に人を捉えてるんだなと。
 相手によって態度が変わったとしても、そういう態度をとろうと選んで振る舞ってるのは私だから、全て私なのに。

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2025年03月09日

Posted by ブクログ

短編集。
今なは亡き父親が面白いと言っていた田辺作品を、初めて読む。
官能とイノセンスを両有する恋愛小説だった。
表題作品は映像化されているが、こんな短編を?というよりも、映像で観てみたいという気持ちが勝るのは理解できる。
好きという気持ちを虎や魚に置き換え、それをさらに映像でどう表現するのか観てみたい。

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2024年08月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

お茶が熱くてのめません
昔は吉岡に振り回されていたあぐりが自身の脚本のヒットと吉岡の会社の倒産で立場が逆転して縋られる顛末をあぐりの心情を中心に描写
立場が変わるだけでこんなにも女性の態度が変わるのかと思うと少しゾッとした。

うすうす知ってた
なんかまったり生きてたら置いてかれるよね、まぁこの主人公も危機感忘れちゃったみたいだけどって話

恋の棺
好意と冷たい分析とは、宇禰のうちで抵抗なく両立している。
子を持つということは限りなくエゴを知ることだ。
性格の悪い1面と純粋な一面があるのが少し共感出来たかも。二重人格とは行かないけど自分の中でふたつの主軸があるみたいな

それだけのこと
不倫カスのお話ね、

荷造りはもうすませて
不機嫌というのは、男と女が共に棲んでいる場合、ひとつっきりしかない椅子
どっちか先にそこへ座ってしまったら、あとは立っていなければならない椅子取り遊び。自分が座っちゃいけない
旦那が子供に定期的に会いに行くけどそこに元妻もおるの黙ってたってなかなか嫌やなその家の支援しなきゃ行けないのも嫌だし

いけどられて
浮気されて元旦那に出ていかれるけど飄々としている女性の物語
人情味はあるけど心持ちの広い様子を描写し続けるから少し違和感を持ちながら読み進めるけど、その違和感の正体がいけどられる彼に対比される放たれた身にあることがわかる。たしかになぁ。
俺も浮気された時喜怒哀楽で言ったら楽だったかも。ずっと縛られてたような気がしてたからか。浮気別れだったから失望が勝ってとか考えてたけど、俺も放たれたことに安心してたんだな。

ジョゼと虎と魚たち
完全無欠な幸福は、死そのものだった。
アタイたちはお魚や。「死んだモン」になった
障がい者を巡る、少し遠い世界のような身近にある話。完全無欠な幸福が死か。そうか。

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2024年07月28日

ネタバレ 購入済み

映画とは全く違う

映画の原作という事で購入しました。設定は同じところもありますが、別作品と言っていいくらい雰囲気は異なっていました。映画のような甘い感じを期待しない方が良いです。さらっと読む短編です。
他の短編も読みましたが、中年女性の色恋の話が多いです。個人的には、あまり心に響きませんでした。

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2022年07月17日

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