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足が悪いジョゼは車椅子がないと動けない。世間から身を隠すように暮らし、ほとんど外出したことのない、市松人形のようなジョゼと、管理人として同棲中の、大学をでたばかりの恒夫。どこかあやうくて、不思議にエロティックな男女の関係を描く表題作「ジョゼと虎と魚たち」のほか、仕事をもったオトナの女を主人公にさまざまな愛と別れを描いて、素敵に胸おどる短篇、八篇を収録した珠玉の作品集。
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「ジョゼと虎と魚たち」
2020年12月25日公開 出演:中川大志、清原果耶、宮本侑芽
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Posted by ブクログ
ジョゼの深い孤独を海と捉えて表現するのは凄く重くて神秘的だった。 本人もわかっているけれど今だけは幸せでいたい、そんな重い感情がさっぱりして聞こえてくるのは関西弁の良さなのかもしれない。 凄く好きな一冊です。
田辺先生の書く女性たちが魅力的。昭和の本だけど全く古くない。 『雪の降るまで』はどこかで読んだことがあった。こんな京都の隠れ家でしっぽり…最高すぎる。 『それだけのこと』の指人形チキを介した男女の会話も素敵。
メディア化のイメージがあったから割と最近の作品かと思っていたが、読んでいて違和感。なんと同級生。キッチンとかそんなん。文体や描写が似ている感じ。 お茶が熱くてのめません 強い女性と残念な男性、という構図。強いんだけど、強さの中にコロッといきそうな柔らかさ、弱さ?もあるもんだなぁと男性として夢見てみ...続きを読むる。 うすうす知ってた 夢見る少女、拗らせ、ピーターパン、魔法使い。妹の婚約者に、直接じゃないが上気するって言うのがおもしろい。このシチュエーションで、嫉妬ではない感情が先に立つというのが、好意的な意味でわかるようなわからないような。自分のようなコンプレックスや自尊心ではなかなか。気持ちが昂って奇声を出すというのはわかる。 恋の棺 強くて余裕のある女。二重人格というがどんな面も一人の個人。振る舞いたい願いや立場が折々変われば一貫性が取りにくい それだけのこと ラインを超えてないようで超えてるけど超えてない話。一人称視点の効果で、人形のセリフがつかみどころなくてファンタジー。恋人とか愛人とかじゃなくて好きな人。陳腐なようで、中年には新鮮。 荷造りはもうすませて 不機嫌というのは、男と女が共に棲んでいる場合、ひとつっきりしかない椅子なのよ。どっちか先にそこへ坐ってしまったら、あとは立っていなければならない椅子取り遊び。自分が座っちゃいけないのよ。 人生の上澄み…本妻なんだけど苦難のない暮らしというのが不安か。家族ってしんどいとこもあってこそ、と真理なのか、隣の芝生は青いのか。 いけどられて 自分がおかしいのかと思うくらい、ナチュラルにクズ男と間女。まともに会話できないので夢から覚めて、枷が外れて放たれる。一つ前の作品と並べて、作者は結婚や家庭にどういうイメージを持っていたのだろう ジョゼと虎と魚たち 綺麗な話。登場人物が若いからかな。クセはあるがエグ味はなく、確かに映像化に向いてる。けどここまでの作品群とは色がずいぶん違っている。 男たちはマフィンが嫌い 別荘で3日待たされる。いいなー! 連はなにか変わったわけでもやらかしたわけでもないのに、急に心変わりしたのはミステリー 雪の降るまで 甘美で優雅な大人の関係。夏目漱石とか川端康成とか 人生の慈しみ方 あとがきより
9編から成る恋愛小説集。 主人公の女性たちは、ドラマのシナリオを書いていたり、インテリア関係の店で働いていたり、フラワーデザイナーをしていたりと、それぞれ仕事を持っています。 とても柔らかい関西弁で、ユーモアがたっぷり含まれていて、一つ一つが味わい深く、一気読みするのがもったいないくらい。 内に秘め...続きを読むたる女ゴコロを、時に色っぽくせつなく書かれた素敵な男女の関係は、恋愛というより、秘め事と言ったほうがしっくりきますね。 言葉一つで、嬉しくなったり、せつなくなったり、小説ってほんとに面白くて楽しい。 したたかな女性たちの、いろいろな生き方が、人生に深みをもたらしてくれます。
「ジョゼ…」アニメを見た後、原作と違うというレビューを見かけたので興味が湧き購入。 確かに、アニメは原作を参考に書かれたという方が合うのでは?と思うほど別物。 きれいに展開させ、泣かされ、きらきらした結末のディ○ニー風ストーリーのアニメも好きですが、現実的でジョゼの障害は焦点ではなく単なる事実とし...続きを読むているこの原作も好きです。 恒夫とジョゼがどこにでもいそうな若者だというところも良い。 「雪の降るまで」の主人公には共感は出来ませんでしたが、その他の作品には、いくらか人生経験を積んだ上で冷静に見つめることができる(自分自身・環境・将来)について共感・理解できる事が多くありました。 諦めからくるものが少なからずあり、最後はどれもちょっと切なくなりました。 多分、これが初めての田辺聖子さんの本。 話の終わり方やタイトルのつけ方も気に入りました。
初めて田辺さんの本を読んだ。 寝る前に読みたくなるような、心落ち着く本でやみつきになった。言葉遣いがとても好き。 他の本も早速今日買いに行く。
原著1985(昭和60)年単行本として刊行。 1年以上前、連作歌曲集「やさしい恋愛小説集」という曲を書くに当たって、若い女性作家の手になる恋愛小説を読み漁った際に、本書も「おすすめ恋愛小説」と紹介されているのを見かけて購入したが、後回しにして読まずに放置してしまった。 田辺聖子さんは1928(...続きを読む昭和3)年生まれ、長命91歳にして、2019(令和元)年に没。私より41歳も年上の世代で、芥川賞を受賞したのも1964年と古い。 この人の名前は私が高校生の頃にも当然知っており、書店の棚にはこの人の文庫本もずらりと並んでいたはずだが、当時の私はいかにも恋愛小説っぽい女流作家の小説はどうも読む気にならず、スルーしてしまった。したがって田辺さんの作品を読むのが今回が初めてである。 だが、かなり良かった。 文章はやや古めの語彙も出てきて、やはり時代の違いが現れているのだが、平易で読みやすいことは揺るがない。そしてときどき、詩のきらめきのような表現が出現したりもする。 そうして内容は、まったく古びたところはなく、清新なのである。微妙な心の綾を捉えていて、感心する。その微妙さが、同時に軽さでもあって、魅惑的なのだ。 どの短編も良いが、とりわけ表題作は、主人公が極めて魅力的で、ラブリーな1編だった。 この作品集のような微妙な味わいは、高校生の私には理解しきれなかったかもしれない。
9篇の短編が収められているが、もちろん最高傑作は表題にもなっている「ジョゼと虎と魚たち」であろう。「おもろうて、やがて愛しき」とでも言いたくなるような珠玉の短編である。
お見それしまた田辺聖子さん。エロいです。タイトル作のジョゼと虎と魚たち。障害者の女性にセックスを「幸せは死と同じ」と言わしめる。「ここになあ、白いもんが見つかるようになってから、男と女は楽しおすねや」といつも初めてと交し合う「雪の降るまで」としっぽり生きている女のこころの襞を味合わせてくれる。すごい...続きを読むな!
人生経験や余裕が、女としての魅力につながっているんだろうと思わせられた。 「不機嫌というのは、男と女が共に棲んでいる場合、ひとつっきりしかない椅子なのよ…」 人の機嫌が悪いと自分も不機嫌になりがちな自分に刺さる言葉 「ジョゼと…」では、女性障害者が脅かされている性被害の現実と、障害者と恋人関係に...続きを読むなる現実の大変さ(時代によって変わってるとは思うけど)ありありと描かれていた
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